【2025年最新】トヨタ新型RAV4のTSS 4.0+とArene|購入後も進化する安全機能を徹底解説


Toyota Safety Sense 4.0+とAreneで”買った後も進化するRAV4″へ

2025年5月21日、トヨタは新型RAV4を世界初公開し、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense 4.0+(以下、TSS 4.0+)」と、新しいソフトウェア基盤「Arene(アリーン)」を初搭載すると発表しました。これにより、安全機能がハード依存ではなくソフトウェア起点で継続的にアップデートされていく”ソフトウェア定義車(SDV)”への第一歩が明確になりました。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Woven by Toyota, Reuters)

この記事でわかること

  • TSS 3.0から4.0+で何が変わったのか
  • 新規/改良された運転支援機能のポイント
  • Areneが安全機能の進化にどう関わるのか
  • 今後の展望(OTAアップデートでどう変わる?)

そもそもTSSとは?(3.0をおさらい)

Toyota Safety Senseは、衝突回避支援や車線維持支援などを統合した先進運転支援システムです。TSS 3.0では、

  • プリクラッシュセーフティ(PCS):交差点での対向車や歩行者まで検知対象を拡大。
  • ドライバー異常時対応システム(EDSS):LTA作動中にハンドル操作がないなどの異常を検知して車線内で減速・停車。
  • プロアクティブドライビングアシスト(PDA):歩行者・自転車・カーブ等に対して穏やかに減速/操舵をサポート。 (トヨタ自動車WEBサイト, toyota.com, トヨタ自動車WEBサイト)

TSS 4.0+で追加・改良された注目ポイント

1. ドライバー異常時対応システムが”路肩退避”まで対応

運転者が急病等で運転継続困難になった場合、従来は車線内で停車するだけでしたが、4.0+ではセンサー情報で路肩退避スペースを確認できる場合、減速後に路肩へ寄せて停車できるよう改良されました(高速道路や自専道の第一走行車線走行中など条件あり)。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

2. 「急加速抑制」を標準装備化

アクセル踏み間違いなどを検知するとエンジン出力を抑え、急発進を防ぐ機能を標準搭載。従来は「プラスサポート」として販売店オプション扱いでしたが、4.0+ではTSSの一部として組み込まれました。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

3. 交差点・側方リスクへの新対応(FCTAなど)

フロントクロストラフィックアラート(FCTA)が用意され、交差点進入時に左右から接近する車両を検知して注意喚起します。出会い頭事故の防止をサポートします。 (トヨタ自動車WEBサイト)

※その他の細かな追加・改良機能(後方高速接近車の警告など)は今後の詳細発表で明らかになる可能性があります。現時点では公式発表と主要メディア報道ベースで把握できる範囲を整理しています。 (Reuters, フィナンシャル・タイムズ)


比較表:TSS 3.0 → 4.0+ 何が変わった?

項目 / 機能領域TSS 3.0(従来)TSS 4.0+(新型RAV4)
ドライバー異常時対応(EDSS)無応答検知で車線内減速・停車。 (トヨタ自動車WEBサイト)路肩退避可能に改良(条件付き)。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
踏み間違い/急加速抑制販売店OP「プラスサポート」で対応。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)急加速抑制を標準装備。障害物有無に関わらず加速抑制。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
交差点での横方向検知右折時の対向直進車・横断歩行者検知などをPCSで対応。 (トヨタ自動車WEBサイト)FCTAで左右からの接近車両を警告。 (トヨタ自動車WEBサイト)
プロアクティブ運転支援(PDA)歩行者・自転車・カーブ等で穏やかな減速/操舵を支援。 (トヨタ自動車WEBサイト, toyota.com)継続搭載。センサー性能向上で精度・作動シーンの拡大が期待(詳細は今後発表)。
ソフト更新方式一部車種でOTA対応開始。 (トヨタ自動車WEBサイト)Areneにより本格的なOTAアップデート前提へ。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Woven by Toyota)

Arene(アリーン)とは?安全機能を”後から育てる”基盤

AreneはWoven by Toyotaが開発した車載ソフトウェア開発プラットフォームです。センサーやECUを抽象化し、共通のSDKやシミュレーション環境で機能開発を高速化します。 (Woven by Toyota, Woven by Toyota)

Areneがもたらす4つの価値

  1. OTAアップデート前提:安全機能・UXを後から進化させられる。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Reuters)
  2. 再利用性の高い開発:車種間でソフトを横展開、開発効率アップ。 (Woven by Toyota)
  3. 仮想環境での検証:多様な走行シーンを仮想テストして品質向上。 (Woven by Toyota)
  4. データ活用による継続改善:走行データ分析でアルゴリズムを磨く。 (Woven by Toyota)

トヨタはこのAreneを基盤に、安全・コネクティビティ・インフォテインメントを統合的に発展させるとしています。 (Reuters, フィナンシャル・タイムズ)


今後の展望:RAV4から他車種へ、そしてSDV時代へ


まとめ

TSS 4.0+は「より広いシーンで事故を”未然に防ぐ”」ための改良が進み、Areneによって購入後も機能がアップデートされる時代が始まりました。トヨタが量販SUVでこの変革を始めた意義は大きく、今後のトヨタ車全体の安全機能のアップデートスピードに注目です。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Woven by Toyota)


参考リンク(公式/主要ソース)

もちくん

ガジェットと車とお酒が好きなサラリーマン。

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