メルセデス・ベンツ日本は2026年9月15日、新型メルセデス・マイバッハSクラスを発表し、販売を始めました。ラインアップは、4.0L V8ガソリンと48V電気システムを組み合わせるS 580(ISG)と、6.0L V12ガソリンを搭載するS 680です。
価格はS 580が3,415万円、S 680が3,934万円です。差額は519万円になります。数字だけ見ると大きな差ですが、S 680を選ぶ理由は装備の数だけではありません。V12の滑らかさと900N・mのトルクを、毎回の移動で味わうための支出と考えられるかが境目です。
この記事では、メルセデス・マイバッハSクラスの違いを、公式発表の事実と、諸元からの推測に分けて整理します。試乗していない部分は試乗記のように断定せず、出力、トルク、車重、タイヤ、9速AT、4MATIC、後輪操舵の関係から読み解きます。
最初に結論 後席の快適性、電動リアコンフォートドア、MBUXリアエンターテインメントなどを中心に選ぶなら、S 580でも新型マイバッハらしい体験は成立します。V8の395kWと750N・m、E-ACTIVE BODY CONTROLを基準に、519万円を別の使い道へ残したい人に向きます。
S 680が向く人 V12の6.0L、450kW(612PS)、900N・mを所有すること自体に価値を感じる人。後席への送迎だけでなく、自分で運転するときも、大排気量エンジンの余裕を選択理由として説明できる人です。
慎重にしたい人 S 680なら後席装備もすべて標準で上回る、またはS 580でもファーストクラスパッケージが標準で4名になると考えている人。パッケージ、定員、ステアリング、タイヤ、車庫寸法は、見積書と実車で個別に確認します。
新型メルセデス・マイバッハSクラスの違い|先に結論
車体サイズ、4MATIC、9G-TRONIC、後輪操舵は共通です。まず定員と車庫を決め、次にV12へ519万円を配分するかを考えます。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
価格差519万円はエンジンと所有理由の差

基準となるS 580のメーカー希望小売価格は3,415万円、S 680は3,934万円です。S 680はS 580より519万円高く、どちらも車両本体価格です。登録諸費用、保険、税金、オプション、メンテナンス費用は別に考えます。
この差額の中心は、S 580の4.0L V8とS 680の5.98L V12です。S 580は395kW、S 680は450kWなので、単純な出力差は55kWです。最大トルクはS 580が750N・m、S 680が900N・mで、150N・mの差があります。
ただし、S 680の価格差を「装備が519万円ぶん多い」と読むのは適切ではありません。新型マイバッハは両グレードとも、後席の居心地やデジタル機能、4MATIC、後輪操舵などを重視する車です。S 680の価値は、V12の出力と回転の余裕、そしてその機械を選んだという納得感に置くべきです。
S 580を選ぶべき人
このグレードは、以下の条件を優先する人が候補にしやすい選択肢です。
- 後席の静かさ、シート、ドア、エンターテインメントを優先し、V12を購入理由の中心にしない人
- 4,000万円に近い車両価格を避け、519万円をオプション、保管、タイヤ、維持費の余力に分けたい人
- V8の395kWと750N・mでも、日常の合流や高速道路で不足しないと考える人
- S 580に設定されるE-ACTIVE BODY CONTROLの制御感を、S 680のV12より優先したい人
このグレードは、安いマイバッハという意味ではありません。3,415万円という価格帯を前提に、それでもS 680との違いをV12の有無として説明できる人に向く、比較の基準車です。
S 680を選ぶべき人
上位のS 680は、気筒数の多いエンジンを選ぶこと自体が購入目的にある人向けです。6.0L V12、450kW(612PS)、900N・mという数値は、移動の速さだけでなく、アクセル操作に対する余裕やエンジンの存在感を所有する理由になります。
後席に人を乗せるだけなら、S 580でも装備の確認はできます。しかし、自分でステアリングを握る時間が長く、V12の音や滑らかさを含めて車を選びたいなら、S 680の519万円は単なる装備差ではなく、パワートレーンへの配分です。
選ぶ前にいったん止まる人
S 580とS 680のどちらがよいかを決める前に、車庫、定員、オプション、年間走行距離を確認できない人は、いったん商談を止めるべきです。全長は5,485mm、全幅は1,920mmあります。駐車区画に入るかだけでなく、ドアを開けて乗り降りできるかも重要です。
また、ファーストクラスパッケージは後席を左右独立シートにし、乗車定員を4名にします。5名で乗る可能性がある家庭では、パッケージを装着した展示車だけを見て判断しないでください。
新型マイバッハSクラスは何が変わったか|Sクラスとの位置づけ
V12を選んでも画面や後席パッケージが自動的に上位になるわけではありません。グレードとオプションを分けて確認します。
50%以上、約2,700点の部品を新規開発または再設計
今回の新型マイバッハSクラスは、外観だけを変えた小さな年次更新ではありません。メルセデス・ベンツ日本は、車両全体の50%以上に相当する約2,700点の部品を新規開発または再設計したと説明しています。
フロントでは、マイバッハのグリルが従来より約20%大きくなり、イルミネーションを組み合わせました。リアランプやロゴ投影、20インチのマイバッハアルミホイールも、新しい外観を構成する要素です。ツートーンペイント、MAYBACHロゴ、ローズゴールド系の加飾などは、選択する色やパッケージで見え方が変わります。
Sクラス標準モデルのパワートレーンやMB.OSの整理も確認したい場合は、既存のメルセデス新型Sクラス S 450 dとS 580 Longの違いを先に読むと、標準Sクラス、ロング、マイバッハの位置づけを分けやすくなります。
前席にはMBUX Superscreenを標準装備
インテリアでは、14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席ディスプレイを一体化したMBUX Superscreenを標準装備します。助手席の人が表示やアプリを使えるため、運転席のナビ画面だけを見る車とは使い方が異なります。
後席にはMBUXリアリモートコントロールを用意し、各席からエンターテインメントや空調などを操作します。前席のシートベルトを温めるヒーテッドシートベルト、後席の13.1インチMBUXリアエンターテインメントも新型の快適性を構成します。
ここで大切なのは、画面の大きさだけを比べないことです。後席の人が実際に見る角度、リモコンの置き場所、乗降時のドア開閉、走行中の操作範囲を実車で確認します。デジタル機能はソフトウェア更新で内容や操作方法が変わる場合もあります。
MB.OSと第4世代MBUXはグレード共通の土台として見る
新型マイバッハSクラスはMB.OSと第4世代MBUXを採用します。Google Mapsのナビゲーション、音声アシスタントでの生成AI連携、MB.DRIVEのセンサー・運転支援などが発表されています。
これらはS 580かS 680かというエンジンの比較とは別の層にある機能です。S 680を選んだから音声アシスタントが上位になる、という読み方はしません。グレード差はV8とV12、サスペンションの構成、価格に置き、ソフトウェア機能は日本仕様と契約時期の確認項目として扱います。
日本仕様で確認すること
公式発表では、MB.DRIVE関連のセンサーについて、日本仕様で一部カメラが使用されていないとの注記があります。運転支援は名称だけで判断せず、作動条件、警告の出し方、使用できる道路、アップデート方針を販売店で確認します。
また、メーカー公式ページには、写真の仕様・装備が日本仕様と異なる場合があること、ソフトウェアアップデートで装備や操作方法が変更される場合があることが記載されています。掲載写真のシートやトリムが、注文する車両にそのまま付くとは限りません。
S 580・S 680の公式主要諸元を比較
寸法は現行公式ページ、価格・出力・トルク・装備は発表資料、重量・タイヤ・燃費などは国内Data Informationと注文時の確定資料を優先します。
まず価格とパワートレーンを比べる

以下は2026年9月15日の発表資料と、メルセデス・ベンツ日本の現行モデルページ、MP202701のData Informationを突き合わせた実用比較です。車両重量やタイヤなどは、装備、ホイール、左右ハンドル、国内仕様の確定内容で変わる場合があるため、注文時の資料を優先します。
| 項目 | Mercedes-Maybach S 580(ISG) | Mercedes-Maybach S 680 |
|---|---|---|
| 車両本体価格(税込) | 3,415万円 | 3,934万円 |
| S 580との差額 | 基準 | +519万円 |
| ステアリング | 左右ハンドル設定 | 左右ハンドル設定 |
| パワートレーン | 4.0L V8ガソリン+48V ISG | 5.98L V12ガソリン |
| 総排気量 | 3,982cc | 5,980cc |
| 最高出力 | 395kW(約537PS) | 450kW(612PS) |
| 最大トルク | 750N・m | 900N・m |
| 最大トルクの回転数 | 公式発表資料に記載なし | 公式発表資料に記載なし |
| トランスミッション | 9G-TRONIC(9速AT) | 9G-TRONIC(9速AT) |
| 駆動方式 | 4MATIC(四輪駆動) | 4MATIC(四輪駆動) |
| 全長×全幅×全高 | 5,485×1,920×1,510mm | 5,485×1,920×1,510mm |
| ホイールベース | 3,396mm(国内Data Informationを注文時確認) | 3,396mm(国内Data Informationを注文時確認) |
| 車両重量 | 2,370kg前後(装備で変動、注文時確認) | 2,395kg前後(装備で変動、注文時確認) |
| 乗車定員 | 5名(ファーストクラスPで4名) | 5名(ファーストクラスPで4名) |
| 荷室容量 | 480L(公式ページ・オプションなしの注記) | 480L前後(仕様・オプションで変動) |
| 標準タイヤの目安 | 255/40R20(前後) | 255/40R20(前後) |
| 燃料タンク | 76L(Data Information・注文時確認) | 76L(Data Information・注文時確認) |
| WLTC燃費 | 9月15日発表資料に記載なし | 9月15日発表資料に記載なし |
| 最小回転半径 | 国内Data Informationを注文時確認 | 国内Data Informationを注文時確認 |
価格と車体サイズの読み方
価格差519万円は、車体の大きさの差ではありません。全長、全幅、全高、ホイールベースは共通です。S 580からS 680へ上がっても、車庫の必要寸法や荷室容量が大きく改善するわけではありません。
差額を支払って得る中心は、5.98L V12と450kW、900N・mのパワートレーンです。したがって、後席の居住性だけを求めるならS 580から検討し、V12の運転体験も目的に含めるならS 680へ進む、という順番が合理的です。
最高出力と最大トルクの意味
最高出力は、高速域まで車を押し続ける力の上限を考えるときの数値です。最大トルクは、発進や中間加速でどれだけ強く車を動かせるかを見る目安になります。S 580でも395kWと750N・mがあるため、数字だけで日常走行に不足すると考える必要はありません。
一方のS 680は450kWと900N・mです。車重も約2.4tありますが、余裕のあるトルクによって、同乗者を乗せた上り坂や高速道路の合流でもアクセル操作を深くしない走りを狙いやすい、と公式諸元から推測できます。これは試乗結果ではなく、出力、トルク、車重からの見立てです。
変速機、駆動、後輪操舵は共通項
両グレードとも9G-TRONICと4MATICを採用し、後輪操舵も用意されます。後輪操舵は低速で前輪と逆方向、高速で同方向に操舵することで、長い車体の取り回しと高速域の安定性を補う機構です。発表資料では、低速時に最大約10度の逆位相、60km/h超で同位相となる仕組みが説明されています。
ただし、後輪操舵があるから狭い道でも気軽に走れるとは限りません。全幅1,920mm、全長5,485mmの車体は残ります。車庫の柱、機械式駐車場の制限、出入口の角度を実測し、最小回転半径は国内Data Informationと実車で確認します。
S 580とS 680の走りはどう違うか|出力・トルク・車重・タイヤで見る
- 1出力×車重
S 680は450kW、S 580は395kW。約2.4tの車体に対する余裕として見る。
- 2トルク
S 680は900N・m、S 580は750N・m。最大トルクの回転域は発表資料で確認できない。
- 3駆動と変速
9G-TRONIC、4MATIC、後輪操舵は共通。長い車体を補う仕組みとして確認する。
- 4足まわり
S 580はE-ACTIVE BODY CONTROL、S 680はAIRMATICとインテリジェントダンパーを採用する。
加速感や静けさは試乗で確かめる項目です。ここでの走りの見立ては、公式諸元と装備からの推測です。
出力×車重で見るとS 680の差は「余裕」に出やすい
基準車のS 580は395kW(約537PS)、S 680は450kW(612PS)です。車重をS 580約2,370kg、S 680約2,395kgとして単純に割ると、出力重量比はS 580が約166kW/t、S 680が約188kW/tになります。これは装備差を含む概算で、カタログの正式な加速性能を置き換えるものではありません。
V12を積むS 680の差は、停止からの速さだけでなく、速度が乗ったあともアクセルに余裕を残しやすい方向に働くと推測できます。反対に、街中の低速移動や後席での静けさを中心にするなら、S 580の出力でも使い切れない場面が多くなります。V12の価値を日常で感じるかが判断の要点です。
トルクはS 580でも750N・m、S 680は900N・m
基準車のS 580の750N・mは、一般的な乗用車と比べて大きな数値です。S 680はそこから150N・m増えた900N・mになります。両車とも最大トルクの発生回転数は、9月15日の日本向け発表資料に記載されていません。回転域を推測して、「低回転から必ず最大トルク」と書くことは避けます。
V12の900N・mは、エンジン回転を急に上げずに車体を動かす余力として期待できます。しかし、実際の変速タイミング、アクセルの踏み始め、エンジン音、乗り心地は試乗しなければ分かりません。試乗時には、同じ道で発進、合流、減速、段差をそれぞれ確認します。
9G-TRONICと4MATICが作る共通の移動感
9速ATは、両グレードの回転数と速度をつなぐ共通の機構です。4MATICも共通なので、濡れた路面や発進時の駆動力を配分する基本は同じです。S 680だけが四輪駆動になる、という差ではありません。
この共通土台の上で、エンジンの気筒数、出力、トルクが変わります。購入時は「V12だから別の車」と大きく捉えすぎず、9速AT、4MATIC、後輪操舵、車体寸法は共通であることも押さえておくと、519万円の意味を整理しやすくなります。
サスペンションとタイヤの違いを忘れない
新型のS 580はE-ACTIVE BODY CONTROLを採用し、路面スキャンやカーブに合わせて車体を制御します。S 680はAIRMATICとインテリジェントダンパーが中心です。両方とも快適性を狙った高度なサスペンションですが、構成は同一ではありません。
標準タイヤは20インチ、255/40R20が目安です。約2.4tの車体を支えるタイヤは、交換費用、保管、空気圧管理、段差の入力に関わります。V12の出力だけでなく、タイヤの銘柄と製造時期、冬用タイヤの選択肢まで販売店に確認します。
ここまでの乗り味は、公式諸元と装備からの推測です。S 580のE-ACTIVE BODY CONTROLが自分の道に合うか、S 680のV12が同乗者にとって静かな移動になるかは、同じ仕様の試乗車で確かめます。
後席と日常の使い勝手|サイズ・荷室・乗降を確認
ファーストクラスパッケージを選ぶと4名になります。5名乗車の可能性を先に決めます。
リアコンフォートドアの開閉条件と、安全停止の仕組みを実車で確認します。
480Lは公式ページの条件付き表記です。音響装着時は容量と積載物を確認します。
全長5,485mm、全幅1,920mmを置き、ドアを開ける余地まで測ります。
後席パッケージ、音響、シート、塗装はグレードとは別の選択です。展示車の装備を注文車へそのまま当てはめません。
マイバッハの本題は後席で過ごす時間

マイバッハSクラスは、エンジンの大きさだけでなく、後席でどう過ごすかを中心に設計された車です。リアコンフォートドア、後席のMBUXリアリモート、13.1インチのエンターテインメント、シートの調整や空調操作をまとめて確認します。
後席の左右独立シート、格納式テーブル、クーリングボックスを備えるファーストクラスパッケージは、移動中に仕事をする人、長距離送迎が多い人には魅力があります。一方で、装着すると定員は4名です。5人で乗る機会があるなら、標準後席の形とシートベルト位置を確認してから選びます。
5,485mmの全長は乗り降りの動線にも影響する
全長5,485mm、全幅1,920mm、全高1,510mm、ホイールベース3,396mmの車体は、カタログ上の数字以上に周囲の余裕を求めます。送迎場所で後席ドアを大きく開けられるか、歩道側に寄せられるか、乗員が段差なく降りられるかを見ます。
全長が長い車は、前方の車体が曲がり終わったあとに後方が通る軌跡も大きくなります。後輪操舵が取り回しを補っても、車庫の柱や壁との距離を消す機能ではありません。納車前に車庫の幅、奥行き、天井高、扉の開閉幅を測定します。
荷室480Lは条件付きの公式値として読む
メルセデス・ベンツ日本の現行モデルページには、荷室容量480Lが記載されています。これはS 580の仕様・オプションなしの注記が付く値です。ファーストクラスパッケージ、音響、シート構成などによって、実際に使える形や容量は変わる可能性があります。
特にBurmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステムを装着すると、トランク容量が減り、ゴルフバッグなどの積載が難しくなる場合があると公式ページが注意しています。荷物を積む人は、リットル数だけでなく、開口部の高さ、奥行き、ゴルフバッグやスーツケースの実寸で確認します。
S 580とS 680で後席装備を決めつけない
今回の比較で注意したいのは、S 680だから後席パッケージが必ず上位になるとは限らないことです。グレードの違いと、ファーストクラス、音響、インテリア、塗装などのオプションの違いは分けて見ます。
見積書では、次の4列を作ると確認しやすくなります。
| 確認項目 | S 580 | S 680 | 商談で残す内容 |
|---|---|---|---|
| 後席定員 | 標準5名/Pで4名 | 標準5名/Pで4名 | 選択パッケージ名 |
| 後席エンターテインメント | 標準装備の範囲を確認 | 標準装備の範囲を確認 | 画面数とリモコン |
| リアコンフォートドア | 標準装備の範囲を確認 | 標準装備の範囲を確認 | 開閉条件と安全機能 |
| トランク | 480L・オプション条件を確認 | 装備で変動 | 音響装着時の実容量 |
このグレードの装備を削ってS 680を選ぶ、という単純な上下関係ではありません。後席を使う人、荷物を載せる人、4名固定で使う人を分けると、必要なオプションが見えてきます。
S 580・S 680はどっちを選ぶべきか|価格差519万円の意味
後席中心ならS 580から、V12の所有が目的ならS 680から試乗します。高い方がすべての使い方で優れる、という比較ではありません。
| 比較軸 | S 580 | S 680 | 519万円の意味 |
|---|---|---|---|
| エンジン | 4.0L V8+48V ISG | 5.98L V12 | V12を所有するための支出 |
| 最高出力 | 395kW(約537PS) | 450kW(612PS) | 高速域の余裕を重視するか |
| 最大トルク | 750N・m | 900N・m | 大排気量の押し出しを求めるか |
| サスペンション | E-ACTIVE BODY CONTROL | AIRMATIC+インテリジェントダンパー | 機構の違いを試乗する価値 |
| 車体サイズ | 5,485×1,920×1,510mm | 同じ | 車庫条件は変わらない |
| 後席 | オプションと仕様を確認 | オプションと仕様を確認 | V12以外は見積書で比較 |
| 向く人 | 後席と予算余力の両立 | V12と出力を所有理由にできる人 | どちらを毎回使うかで決める |
S 580を選ぶべき人
このグレードの選択は、妥協ではありません。後席の使い方を優先し、V12のエンジン音や900N・mを必須条件にしないなら、3,415万円の車両価格を基準にできます。
特に、以下のような支出計画を考える人はS 580から比較します。
- ファーストクラスパッケージ、塗装、内装、音響など、乗員が触れる装備を充実させたい
- 519万円を購入後の保管、タイヤ、点検、保険、代替交通に回す余地を残したい
- 2.4t級の車体を、E-ACTIVE BODY CONTROLと後輪操舵で滑らかに運びたい
- S 680のV12を魅力と認めつつ、自分の走行環境ではS 580の性能で足りると判断できる
S 680を選ぶべき人
V12のS 680は、V12を選ぶことが購入目的の中で明確な人に向きます。450kW、612PS、900N・mを、スペック表で眺めるだけでなく、乗るたびに感じたい人です。
一方で、S 680にしただけで後席が4名になるわけではありません。ファーストクラスパッケージの有無、シート、音響、塗装を別に確認します。V12を選んだあと、後席の使い勝手や荷室の条件で不満が出ないよう、家族や同乗者を乗せた試乗を行います。
慎重にした方がよい人
次の条件に当てはまる場合は、グレード決定を急がない方がよいでしょう。
- 519万円の差額を、月々の支払額だけで判断している
- 車両重量、全幅、全長、タイヤ価格を確認していない
- 4名固定か5名乗車かが決まっていない
- 公式ページの写真を、注文する日本仕様の確定装備だと思っている
- V12の出力を使う道路がなく、試乗でもS 580との違いを感じ取れていない
車両価格が高いほど、迷いをオプション追加で解消しようとしがちです。まず必要な乗員数と車庫を決め、そのあとにV12へ519万円を配分するかを考えます。
商談前の30秒診断と販売店で聞く10問
- 11|定員
4名固定か、5名乗車が必要かを決める。
- 22|車庫
全長5,485mmと全幅1,920mmを置けるか測る。
- 33|運転時間
自分で運転する時間と、後席で送迎する時間を分ける。
- 44|V12
612PSと900N・mを毎回の移動で味わいたいかを問う。
- 55|配分
519万円をV12、後席装備、維持費のどこへ置くか書く。
10問の商談チェックでは、定員・装備・タイヤ・納期・保証・支払条件を同じ見積書へ残します。
30秒診断

最初に次の順で答えると、候補グレードを絞れます。
- 後席に乗る人が週に何回いるかを数える。
- 4名固定か、5名で乗るかを決める。
- 全長5,485mm、全幅1,920mmの車体を車庫へ入れられるか測る。
- 自分で運転する時間が長いなら、V12を毎回の移動で感じたいかを考える。
- 519万円をV12、後席オプション、維持費のどこへ配分するか書く。
後席の利用頻度が高く、5名乗車も必要なら、まずS 580とS 680の標準シートを比べます。自分で運転する時間が長く、V12が譲れないなら、S 680を試乗候補にします。どちらも車庫に入らないなら、グレード比較より駐車環境が先です。
販売店で聞く10問
| 質問 | 確認する理由 |
|---|---|
| 1. 今日の車両本体価格と左右ハンドルの在庫・注文条件は? | 価格とステアリングの前提を固定するため |
| 2. S 580/S 680の国内Data Information最新版を見せてもらえるか? | 重量、タイヤ、燃費、回転半径を確定するため |
| 3. 標準の乗車定員は何名で、どのパッケージで4名になるか? | ファーストクラスパッケージの定員差を確認するため |
| 4. 後席13.1インチ画面、リモコン、空調はどの仕様で付くか? | 写真と実車の装備差をなくすため |
| 5. リアコンフォートドアの作動条件と安全停止は? | 送迎時の実用性と安全性を確認するため |
| 6. Burmester装着時の荷室形状とゴルフバッグ積載例は? | 480L表記だけでは分からないため |
| 7. 20インチタイヤの銘柄、価格、冬用タイヤの選択肢は? | 交換・保管・降雪地域での運用を考えるため |
| 8. S 580のE-ACTIVE BODY CONTROLとS 680のダンパー設定を試乗できるか? | 乗り味をスペックだけで決めないため |
| 9. 納期、保証、メンテナンスパッケージの条件は? | 購入後の支出と利用開始時期を把握するため |
| 10. 現金、残価設定、ディーラー、銀行の見積書を同じ条件で出せるか? | 金利と最終回支払を同じ土俵で比べるため |
契約前に書面へ残す項目
見積書には、グレード名だけでなく、ステアリング、ボディカラー、内装、ホイール、タイヤ、ファーストクラスパッケージ、音響、保証、納期を残します。後から口頭の「付く予定」で埋めると、4名/5名の定員や荷室条件を見落とします。
また、ローンを使う場合は、金利、返済回数、最終回支払、所有権、手数料、途中解約条件を同じ書式で確認します。月額だけを下げる残価設定は、最終回の支払いを含めて比較します。
メルセデス・マイバッハSクラスを4方式ローンで比較
残価設定ローンは最終回に残価を支払って所有する前提で、総支払は約2,338万9,098円となりクラウドローン想定より約277万円高い試算です。ディーラーローンは約2,264万5,480円で約203万円高く、銀行ローンは約2,113万8,472円で約52万円高い試算です。実際の提案・審査・適用金利・借入可能額は申込者と金融機関で異なり、最低金利を保証しません。
試算の条件をそろえる
ここでは比較の基準をそろえるため、S 580を車両本体価格3,415万円で購入すると仮定します。頭金1,415万円、借入元金2,000万円、60回、ボーナス払いなし、元利均等返済です。登録諸費用、税金、保険、保証料、事務手数料は含めません。
4方式は、同じ車種・グレード・価格・頭金・返済期間・ボーナス条件で比較します。残価設定ローンだけは最終回の残価を含め、所有する場合の総支払額を出します。
残価設定ローンは、車を返却して月額だけを払うケースではなく、最終回に残価を支払って所有するケースで試算します。残価は車両価格の40%、1,366万円と仮定し、年3.99%で計算しました。ディーラーローンは年5.00%、通常の銀行ローンは年2.20%、クラウドローン経由は比較候補の銀行最低金利1.20%が適用された想定です。
計算は、月利を年利÷12、返済回数を60回とする元利均等返済です。残価設定では、最終回に残価1,366万円を支払う前提を加えています。次の数字は販売会社や金融機関の提案ではなく、条件を固定した比較用の試算です。
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン(所有) | 3.99% | 5年・60回 | +2.79ポイント | 約162,152円 | 約1,366万円 | 約3,389,098円 | 約23,389,098円 | +2,773,103円 |
| ディーラーローン | 5.00% | 5年・60回 | +3.80ポイント | 約377,425円 | 0円 | 約2,645,480円 | 約22,645,480円 | +2,029,485円 |
| 銀行ローン | 2.20% | 5年・60回 | +1.00ポイント | 約352,308円 | 0円 | 約1,138,472円 | 約21,138,472円 | +522,477円 |
| クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定) | 1.20% | 5年・60回 | 基準 | 約343,600円 | 0円 | 約615,995円 | 約20,615,995円 | 0円 |
残価設定ローンは月々約16万2,152円と低く見えますが、最終回に約1,366万円を支払って所有する前提です。所有せずに返却・乗り換えを選ぶ場合は、走行距離、車両状態、追加精算、対象外装備などの条件が別にあります。
この試算では、クラウドローン想定は残価設定ローンより約277万円、ディーラーローンより約203万円、通常の銀行ローンより約52万円、総支払額が低い結果です。ただし、差額は金利だけではなく、残価設定では最終回残価を含めていること、各方式の手数料を含めていないことにも影響されます。したがって、数字を節約額として確定せず、同じ条件の見積書で確認します。
金利の低さだけでローンが有利になるわけではありません。審査、適用金利、借入可能額、保証料、事務手数料、所有権留保、繰上返済手数料は人と金融機関で異なります。高額車では、月々の返済額だけでなく、頭金を払ったあとに残る現金、将来の支出、最終回の支払いを同時に見ます。
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両グレードの差を見たあとに、現金、残価設定、ディーラー、銀行を比べると、519万円の車両価格差をどの資金から出すかも整理できます。ローンを利用する場合は、上の比較をそのまま契約条件とせず、販売店と金融機関から最新の書面を取り寄せます。
よくある質問
S 580は3,415万円、S 680は3,934万円。差額は519万円です。
S 580はV8、S 680はV12。出力とトルクの数値が異なります。
ファーストクラスパッケージで4名。標準の定員を注文時に確認します。
全長5,485mm、全幅1,920mm、全高1,510mmを基準に車庫を測ります。
9G-TRONIC、4MATIC、後輪操舵は両グレードの共通土台です。
月額だけでなく、最終回支払、総利息、手数料、現金残高を比較します。
S 680はV12を選ぶグレード、S 580は後席と資金配分を含めて考える基準車です。どちらも契約前に日本仕様を確認します。
Q1. 新型メルセデス・マイバッハSクラスの価格はいくらですか?

基準価格はS 580(ISG)が3,415万円、S 680が3,934万円です。S 680はS 580より519万円高く、いずれも車両本体価格です。オプション、税金、登録諸費用、保険料は含めていません。
Q2. S 580とS 680のエンジンの違いは?
S 580は3,982ccのV8ガソリンと48V ISGで、最高出力395kW、最大トルク750N・mです。S 680は5,980ccのV12ガソリンで、最高出力450kW(612PS)、最大トルク900N・mです。
Q3. S 680なら乗車定員は4名ですか?
標準定員は5名を基準に確認します。ファーストクラスパッケージを選ぶと後席が左右独立シートになり、乗車定員は4名になります。S 580とS 680のどちらでも、注文するパッケージを見積書で確認してください。
Q4. 車体の大きさはS 580とS 680で違いますか?
公式モデルページの数値では、全長5,485mm、全幅1,920mm、全高1,510mmです。ホイールベースは3,396mmを基準に、国内Data Informationの注文時最新版で確認します。グレードをS 680にしても、駐車場の必要寸法が小さくなるわけではありません。
Q5. 4MATICと後輪操舵はS 680だけですか?
いいえ。S 580とS 680は、9G-TRONICと4MATICを共通の土台にし、後輪操舵も用意されます。後輪操舵は取り回しを補助しますが、全長5,485mm、全幅1,920mmの車体条件をなくす機能ではありません。
Q6. S 580とS 680はどちらを選ぶべきですか?
後席装備と予算余力を優先し、V12が必須でないならS 580から検討します。V12の6.0L、612PS、900N・mを毎回の移動で味わうことが購入理由ならS 680です。どちらも、定員、音響、後席パッケージ、車庫条件を先に確認します。
Q7. ローンの月額だけで選んでよいですか?
避けた方がよいです。残価設定ローンは最終回残価を支払って所有する場合と、返却・乗り換えを選ぶ場合で負担が変わります。金利、手数料、最終回支払、借入可能額をそろえ、総支払額と購入後の現金残高で判断します。
同じメルセデス・ベンツでグレード比較の考え方を広げたい場合は、新型Cクラスの10グレード比較で、エンジン、ボディ、装備を分けて読む方法も確認できます。
まとめ|後席の使い方とパワーのどちらに519万円を配分するか
- 定員
4名固定か5名乗車かを決める。
- 車庫
全長、全幅、ドアを開く余地を測る。
- 体験
S 580のV8とS 680のV12、足まわりを同じ条件で試す。
- 支払
519万円の配分と、4方式の総支払・最終回を確認する。
後席の使い方を先に決め、V12へ519万円を配分する理由が残るならS 680、予算と装備の余地を重視するならS 580です。
結論を3行で確認
新型メルセデス・マイバッハSクラスの違いは、まずS 580の3,415万円とS 680の3,934万円、519万円の価格差から始まります。車体寸法、4MATIC、9G-TRONIC、後輪操舵は共通の土台です。
基準のS 580は4.0L V8、395kW、750N・mと、後席を中心に使うマイバッハとして十分に大きな余裕を持ちます。S 680は5.98L V12、450kW、612PS、900N・mを選ぶ車です。差額を後席オプションや維持費に残すか、V12の所有理由へ配分するかで結論が変わります。
最後に確認する順番は、定員、車庫、後席装備、荷室、タイヤ、試乗、そして資金計画です。ファーストクラスパッケージで4名になること、音響で荷室条件が変わること、発表直後は燃費や重量などの国内確定値をData Informationで照合することを忘れません。
次に読むなら
参照した主な情報源
- The new Mercedes-Maybach S-Class|メルセデス・ベンツ日本:車体寸法、荷室容量、後席パッケージ、装備上の注意を確認しました。
- カタログ一覧|メルセデス・ベンツ日本:MP202701のMercedes-Maybach S-Classイメージブック/Data Informationを確認する入口です。
- Mercedes-Maybach S-Class Data Information|メルセデス・ベンツ日本 PDF:国内の重量、タイヤ、燃料タンク、燃費、回転半径を注文時に照合する資料です。
- 新型「メルセデス・マイバッハSクラス」に史上最大規模の改良|Car Watch:2026年9月15日発表の価格、V8/V12、装備更新を整理する補助資料です。
- メルセデス・ベンツ日本 ニュースルーム:発表日の更新内容、後席・MBUX・MB.OSの一次情報を確認しました。
