日産が新型小型EV「ピクソ(PIXO)」を発表しました。発表日は2026年9月23日で、対象は欧州市場です。日本向けの発売や価格を発表したニュースではありません。
それでも、この車は小さな電池でどこまで日常の移動をまかなうか、急速充電をどの程度に設定するか、そして小型EVにどこまでコネクテッド機能を載せるかを見る材料になります。
この記事では、日産公式発表で確認できる数値と、まだ発表されていない項目を分けて整理します。日本で購入できる車として扱わず、欧州の都市型EVとしての実用性と、日本導入が発表された場合に確認すべき点を読みます。
最初に結論
- ピクソを技術動向として読む人: 27.5kWhのLFP電池、WLTP最大259km、最大50kW急速充電、11kW普通充電、V2Lという組み合わせに注目したい人。
- 日本で今すぐ小型EVを探す人: 日本発売は発表されていないため、国内で販売中の車を先に比較し、ピクソは将来の選択肢として扱う人。
- 慎重にしたほうがいい人: 未発表の価格、車両重量、トルク、駆動方式、タイヤ、国内充電仕様を先に決めつけてしまう人。
日産ピクソは欧州Aセグメントの都市型EVとして登場
都市部向けの小型EVとして発表され、ルノーとのパートナーシップを活用します。
価格と詳細仕様は後日発表予定。現時点で価格差やグレード差は比較できません。
欧州での納車予定を、日本の発売日や国内販売店での注文開始と読み替えません。
日産公式発表に基づく2026年9月23日時点の整理です。
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9月23日の発表で確認できたこと

日産の発表によると、ピクソは欧州向けのAセグメント小型EVです。Aセグメントは、欧州でいう最も小さい乗用車クラスの一つで、都市部の狭い道路や短距離移動を意識した車格です。日産は、欧州の都市環境向けに、手頃な電動モビリティとして開発したと説明しています。
ピクソは、日産が欧州のEVラインアップをAセグメントまで広げるモデルです。ルノーとのパートナーシップを活用して開発し、車両デザインは日産が担当します。生産はスロベニアのルノー・ノボ・メスト工場で行われる予定です。
ここで大切なのは、日産の日本向けニュースとして読まないことです。発表文は欧州市場への投入を示しており、日本仕様の販売店、価格、発売日を案内していません。日産の公式発表では、ピクソの価格と詳細仕様は12月以降に発表し、納車は2027年初頭から始める予定とされています。
日産は、ピクソを日本向けの新型車として発表していません。現時点で「日本で買える」「日本の補助制度が使える」「日産の国内販売店で注文できる」とは書けない状態です。
筆者は、ピクソを日産の国内新車情報というより、都市部向けEVの設計思想を読むニュースとして捉えます。日本導入の有無が確定していない段階で、価格や国内の競合関係まで決めてしまうと、欧州向け情報と日本の購入条件が混ざるからです。ここからの評価は、日産が公表した欧州向け仕様に限った見立てです。
価格・詳細仕様・納車時期はまだ確定していない
現時点で確認できる発表の範囲は、車両寸法、電池容量、航続距離の参考値、充電性能、モーター最高出力、荷室容量、搭載機能です。価格やグレードの構成、詳細な装備表は12月以降の発表を待つ必要があります。
欧州での納車開始予定が2027年初頭でも、日本での発売を意味しません。日本導入には、国内の認証、仕様調整、販売計画、充電規格やアプリの対応など、別の確認が必要です。日産が日本向けの発売を正式発表するまでは、ピクソを国内の購入候補として扱わないのが安全です。
日本導入予定と欧州納車予定を混同しない
日産公式発表から読み取れる状態を、次のように分けます。
| 確認項目 | 2026年9月23日時点 | 読者が取るべき読み方 |
|---|---|---|
| 販売地域 | 欧州市場向け | 日本の販売車種一覧とは別に扱う |
| 価格 | 12月以降に発表予定 | 現在の価格比較やローン試算に確定値を置かない |
| 詳細仕様 | 12月以降に発表予定 | 未確認項目を推測で補わない |
| 納車 | 2027年初頭から予定 | 欧州での予定であり、日本発売日ではない |
27.5kWh・259km・50kW充電は都市移動向けの組み合わせ
WLTP航続距離は認証取得前の参考値です。充電時間は条件によって変わります。
公式スペック表を先に確認
日産が公開したピクソの主要諸元は、都市型EVとしての狙いを読むには十分な情報がそろっています。一方、認証前の参考値や未発表項目も残っています。確定した値と、まだ確定していない値を表の中で分けます。
| 項目 | 日産公式発表 | 読者向けの意味 |
|---|---|---|
| 車両区分 | 欧州向けAセグメント小型EV | 都市部の日常移動を主眼にした車格 |
| 全長 | 3,796mm | 狭い駐車枠や市街地で扱いやすさを検討する基準 |
| 全幅 | 1,790mm | 全長が短くても、横幅は国内の小型車と同じ感覚で考えない |
| 全高 | 1,512mm | 立体駐車場や荷室高さを確認するための基準 |
| ホイールベース | 2,492mm | 前後の室内配置と旋回性を見る寸法 |
| 最低地上高 | 140mm | 舗装路中心の用途を考える数値。悪路向けとは言えない |
| バッテリー | 27.5kWh、リン酸鉄リチウムイオン | 容量と電池化学系を確認できるが、保証や温度特性は未発表 |
| 航続距離 | 最大259km、WLTP、認証前の社内測定値 | 日本のWLTC値や冬季の実走行距離とは別の数字 |
| 急速充電 | 最大50kW、15〜80%を約28分 | 短時間の補充電を想定できるが、実際の充電曲線は未確認 |
| 普通充電 | 最大11kW、V2L対応 | 家庭や施設での充電、外部給電を考える材料 |
| モーター最高出力 | 60kW(約82PS) | 最高出力だけでは車重や加速感を評価できない |
| 荷室容量 | 通常356L、後席格納時1,221L(VDA方式) | 小型車でも買い物やレジャーの荷物を検討できる |
| 最大トルク・発生回転数 | 未発表 | 発進や中間加速を数値で断定しない |
| 車両重量 | 未発表 | 出力重量比を計算しない |
| 変速機・駆動方式 | 未確認 | 前輪駆動、後輪駆動などを推測しない |
| 乗車定員・タイヤサイズ | 未発表 | 後席の使い方や乗り味は続報を待つ |
表から分かるのは、ピクソが比較的小さな電池で日常の移動を担い、必要なら急速充電で補う方向を示していることです。27.5kWhという容量は、大型SUVや長距離向けEVと同じ基準で見る数字ではありません。
LFP電池とWLTP航続距離の読み方
リン酸鉄リチウムイオン電池は、日産の欧州向けモデルとして初めて採用すると発表された電池化学系です。ただし、LFPという情報だけで航続距離、充電の速さ、冬季性能、電池保証を決めることはできません。セルの制御、温度管理、車体重量、タイヤ、走行条件が実際の使い勝手に影響します。
航続距離の最大259kmは、欧州WLTPモードで認証前の社内測定値です。WLTPは試験条件に基づく値であり、ユーザーが毎回259km走れると約束する数字ではありません。日本で発売された場合も、日本向けの認証値、外気温、高速道路の割合、暖房・冷房の使用で実走行距離は変わります。
ここで国内のEVを考える読者は、既存の小型EVについても航続・充電・保証を同じ観点で見ると判断しやすくなります。たとえば、スズキ e SKYとサクラ・eKクロス EVの航続・充電・使い勝手を比較した記事では、国内での使い勝手を考える軸を整理しています。
最大50kW急速充電と11kW普通充電の意味
急速充電は最大50kWで、15%から80%まで約28分と発表されています。これは電池を満充電にする時間ではなく、指定された残量範囲の目安です。急速充電器の出力、電池温度、充電開始時の残量によって時間は変わります。
普通充電は最大11kWで、V2Lにも対応します。V2Lは車の電力を外部機器へ供給する機能ですが、給電できる出力、接続機器、変換装置、使用条件はまだ公表されていません。日本で使う場合は、国内の電源規格、車載ケーブル、認証、販売店の対応を確認しなければなりません。
筆者の見立てでは、27.5kWhと50kW急速充電の組み合わせは、毎日の走行距離が短く、夜間または滞在先で充電できる都市ユーザーに向きます。反対に、長距離移動を頻繁に行い、充電器の少ない地域を一気に走る用途では、電池容量だけでなく充電網と充電停止の回数が判断材料になります。これは公式スペックからの実用性の見立てであり、国内仕様や実走行を確認した評価ではありません。
60kWモーターは車重・タイヤ・駆動方式と一緒に評価する
60kWの換算は約1kW=1.36PSによる表示です。走行感は車重、トルク、駆動方式、タイヤの公表後に確認します。
出力は約82PSだが車重未確認では速さを断定できない

ピクソのモーター最高出力は60kWです。日本の読者がイメージしやすいように換算すると、約82PSに相当します。ここでの換算は、車を動かすモーター出力について1kWを約1.36PSとして計算したものです。
ただし、約82PSという数字だけで「十分に速い」「高速道路が得意」とは言えません。車両重量が未発表で、最大トルクと発生回転数も公表されていないからです。電気モーターは低回転からトルクを出せますが、ピクソの制御や最大トルクの値、最高速、加速性能は発表されていません。
低重心の電池と減速機の応答が街中でどう効くか
電池を床下に置く一般的なEVでは、エンジン車と比べて重量物の位置やアクセル応答が走りの印象に影響します。しかし、ピクソの電池の搭載位置、車両重量、前後重量配分、減速機の仕様は確認できません。したがって、ピクソが軽快に走る、曲がりやすい、乗り心地が良いと断定するのは早い段階です。
走りを判断するには、少なくとも次の組み合わせを見ます。
| 組み合わせ | 今回分かっていること | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| 出力×車重 | 最高出力は60kW(約82PS) | 車両重量が未発表のため、出力重量比は算出不可 |
| トルク×応答 | EVであること、e-Pedal搭載は発表済み | 最大トルクと発生回転数、制御特性は未確認 |
| 減速機×駆動方式 | 駆動方式は未確認 | 前輪/後輪、減速機、回生協調の詳細は未発表 |
| タイヤ×車重 | タイヤサイズは未発表 | 乗り心地、静粛性、雨天・冬季の接地感は評価不可 |
未確認のトルク、駆動方式、タイヤを発売前チェック項目にする
この表からは、情報が不足していて評価の前提が足りないことが分かります。出力だけを見て購入候補にせず、続報で車重、最大トルク、駆動方式、タイヤ、サスペンション、ブレーキ、回生制御を確認します。
日産の別の電動パワートレーンを読むときも、エンジン出力やモーター出力を単独で比べるより、トルクの出方、車体の大きさ、駆動方式、変速機の有無をまとめて見る必要があります。米国向けローグ ハイブリッドと国内エクストレイルを比べた記事も、数字と使い勝手を分けて読む参考になります。
現時点での「走り」の結論は、60kWの出力から都市部で扱いやすい可能性を考えられるが、車重やタイヤが分からないため、加速感や高速安定性は未評価というものです。これは確認済みの出力と未発表項目を組み合わせた見立てであり、試乗結果ではありません。
3,796mmの車体と最大1,221Lの荷室は使い勝手の軸になる
全長は短い一方、全幅は日本の軽自動車と同じ感覚で扱わない。
後席を使った買い物や日常の荷物を考える基準です。
荷物を増やせるが、開口寸法や床の段差は未確認です。
荷室容量はVDA方式。乗車定員、後席の分割、最小回転半径、荷室開口寸法は未発表です。
都市で扱いやすい寸法と横幅の注意点
全長は3,796mmで、Aセグメントの小型EVとして短くまとめられています。全長が短いと、狭い道路で前後の余裕を取りやすく、駐車時の車体感覚をつかみやすい方向に働きます。ただし、これは車庫入れのしやすさを保証する数字ではありません。最小回転半径、視界、ステアリングの切れ角、カメラの有無が必要です。
全幅は1,790mmです。全長だけを見ると小さく感じますが、横幅は日本の軽自動車や一部コンパクトカーと同じ感覚では考えられません。日本に導入される場合は、狭い住宅街、機械式駐車場、立体駐車場のパレット幅、ドアを開けるスペースを確認する必要があります。
全高1,512mmは、背の高いミニバンのような室内高を示すものではありません。ホイールベース2,492mmとの組み合わせで、前後の乗員空間と荷室のどちらを優先した設計かを、後席を実際に確認して判断することになります。
356Lから1,221Lへ変わる荷室の使い方
荷室容量は、後席を使用した通常時が356L、後席を格納した状態が1,221Lです。どちらもVDA方式の数値です。通常時の356Lは日常の買い物や小型の荷物を置く基準として見やすく、後席格納時の1,221Lは家具やレジャー用品などを積むときの余裕を示します。
ただし、荷室の容量が大きいからといって、長い荷物や背の高い荷物がそのまま載るとは限りません。荷室の奥行き、開口部の高さ、後席の分割方法、床面の段差、後席格納時の床の長さが必要です。乗車定員も未発表なので、家族利用を考える場合は容量だけで判断しません。
後席の分割方式・乗車定員は未確認
日産公式の発表では、356Lと1,221Lという容量は示されていますが、後席の分割方式や乗車定員、荷室開口部の寸法までは確認できません。日本導入が発表された場合は、次の順に確認します。
- 後席を使った状態で、日常の買い物袋やベビーカーが収まるか。
- 後席格納時に、荷室の床が平らになるか。
- 乗車定員を満たした状態で、荷物がどこまで積めるか。
- 充電ケーブルを積んだまま、買い物や旅行の荷物を置けるか。
筆者の見立てでは、ピクソは小さな車体で荷室容量を数値化し、都市の買い物と週末利用の両方を狙う構成に見えます。とはいえ、全幅1,790mm、後席構造、乗車定員、開口寸法が未確認なので、「日本の狭い道に最適」「家族の主力車に最適」とまでは言えません。使い勝手は容量と開口部、座席配置を同時に見る必要があります。
日本導入後に確認したい10項目と30秒診断
- 1自宅・勤務先
定期的な充電場所があるか。
- 2短距離中心か
高速・冬季を含む日常距離を確認します。
- 3全幅1,790mm
車庫の幅、ドア開閉、柱との余白を測ります。
- 4356L/1,221L
通常時と後席格納時の両方を使うか考えます。
- 5日本導入は未発表
今すぐ必要なら国内販売車を比較します。
これは購入可否を決める診断ではなく、価格・仕様発表後に確認すべき生活条件の整理です。
発売・価格・グレード・認証を確認する質問

ピクソが日本に導入される場合、ニュースの見出しだけで判断せず、販売店や公式サイトで次の質問を確認します。現在は答えが発表されていない項目を含みます。
- 日本での正式な発売日と、注文開始日はいつか。
- 国内の車両価格、グレード、駆動方式はどうなるか。
- 日本仕様の乗車定員と車両重量はいくつか。
- WLTCモードの航続距離と、電池容量はどう表記されるか。
- 最大トルク、発生回転数、最高速、0-100km/hなどの走行性能は公表されるか。
- 急速充電の規格、最大出力、充電曲線、15〜80%の実測目安は何か。
- 普通充電の規格と最大11kW対応が日本仕様にも適用されるか。
- V2Lの最大出力、必要な機器、使用できる家電、保証条件は何か。
- 電池保証、車両保証、冬季の充電制御、アプリの国内対応はどうなるか。
- タイヤサイズ、最小回転半径、後席の分割方法、荷室開口寸法は何か。
価格とグレードが発表されていないため、現時点では次の2つの区分しか比較できません。価格差を推測してはいけません。
| 区分 | 価格差の意味 | 向く読者 |
|---|---|---|
| グレード未発表 | 装備差、電池差、駆動方式差、価格差は比較不能 | 12月以降の公式発表まで待ち、確定表を見て判断できる人 |
| 欧州向け仕様 | 日本の認証、充電規格、アプリ、保証が未確定 | 国内販売の有無を問わず、都市型EVの方向性を知りたい人 |
自宅充電・急速充電・V2Lを確認する質問
小型EVでは、航続距離の数字より、家で充電できるかどうかが毎日の満足度を左右します。自宅に駐車場があっても、分電盤から駐車位置までの距離、契約容量、充電器の設置可否、賃貸や集合住宅の管理規約が関係します。
V2Lに対応していても、給電機器が標準装備とは限りません。日本仕様のV2Lが同じ出力になるとも限りません。災害時の電源として使うなら、どの機器が必要で、どの家電を何時間動かせるのかを確認します。
自宅充電の導入前には、家庭用EV充電の設置前に確認したい項目をまとめた記事も役立ちます。ピクソ固有の条件が確定した記事ではありませんが、充電器の設置場所や申込時の確認事項を先に整理できます。
30秒診断
次の5問で、ピクソのような都市型EVを自分の生活に当てはめます。
| 質問 | 「はい」が多い場合 | 「いいえ」が多い場合 |
|---|---|---|
| 自宅または勤務先で定期的に充電できるか | 小容量電池の使い方と相性がよい | 急速充電器への依存度を計算する |
| 1日の走行距離は短く、長距離が少ないか | 259kmという参考値を生活距離と照らせる | 冬季・高速を含む実走行距離を別に確認する |
| 車体幅1,790mmを駐車場に入れられるか | 寸法面の候補になる | 全幅とドア開閉幅を優先して確認する |
| 後席を倒して荷物を載せることが多いか | 1,221Lの使い方が活きる可能性がある | 通常356Lと後席の快適性を重視する |
| 日本発売を待てるか | 12月以降の価格・仕様を待てる | 国内で販売中の小型EVを比較する |
この診断は、ピクソの購入可否を決めるものではありません。日本導入が発表されていないため、今の段階でできるのは、自分の生活が都市型EVの前提に合っているかを確かめることです。筆者の見立てでは、ピクソの評価軸は長距離の航続距離より、短距離の毎日をどれだけ手間なく電動化できるかにあります。※推測です
ピクソと国内で今すぐ買える小型EV、どっちを選ぶべきか
販売、納期、保証、充電規格が確定した小型EVを比べます。
27.5kWh、259km、50kWという都市型EVの設計を読みます。
価格、グレード、日本認証、充電、保証が出てから比較します。
ピクソは2026年9月23日時点で欧州向けに発表された車です。
ピクソは将来候補として別枠で読む
ピクソは現時点で欧州向けに発表された車です。日本の読者が今すぐ注文できる国内販売車ではないため、国内で買える小型EVと価格や装備を直接比べて優劣を決める段階ではありません。
比較するときは、次の3種類に分けると混乱しません。
| 読者タイプ | 優先する判断 | ピクソとの関係 |
|---|---|---|
| 今すぐ車が必要 | 日本での販売、納期、充電規格、保証、販売店対応 | 国内販売車を先に選び、ピクソは参考情報にする |
| 都市型EVの方向性を知りたい | 電池容量、日常航続、充電時間、荷室、アプリ | 27.5kWh・259km・50kWの組み合わせを読む |
| 日本導入を待てる | 12月以降の価格、グレード、国内認証、発売日 | 未発表項目が埋まってから国内候補に加える |
国内モデルを選ぶ人が先に見る項目
国内販売車なら、カタログの航続距離に加え、普通充電の時間、急速充電器の設置場所、バッテリー保証、寒冷地での暖房使用、タイヤ、後席、荷室を確認します。特に自宅充電ができない場合、急速充電の最大出力より、生活圏に使いやすい充電器があるかのほうが重要になることがあります。
また、同じ「EV」でも、軽自動車、コンパクトカー、SUVでは車体幅、荷室、乗車定員、運転支援の設定が異なります。ピクソの全幅は1,790mmで、全長3,796mmだけを見て軽自動車のように扱うことはできません。
日本導入未定の車に価格や制度を当てはめない
価格が公表されていない車について、国内の補助制度や税制を使った実質負担を計算するのは適切ではありません。価格、登録時期、対象車、自治体の制度、仕様の認証がすべて確定してから、公式情報を確認して計算します。
ピクソの価格未発表を踏まえ仮想条件で返済を比較する
表はピクソの価格や実際の金利を示しません。残価設定ローンは最終回に80万円を支払って所有する前提です。この仮定ではクラウドローン想定が残価設定ローンより180,657円安く、ディーラーローンより160,969円安く、銀行ローンより31,598円安い計算ですが、実際の提案・審査・適用金利・借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利を保証しません。
仮想条件で4方式の差額を見る
ここからは、記事の主題であるピクソの仕様から離れ、車を購入するときの返済条件を同じ物差しで見るための説明用試算です。ピクソは価格未発表であり、下表の200万円はピクソの価格予測ではありません。日本での購入可能性、補助金、実際のローン条件を示す表でもありません。

共通条件は、仮想車両価格200万円、頭金0円、ボーナス払いなし、60回払いです。保証料、事務手数料、所有権留保、繰上返済手数料は含めていません。残価設定ローンは、返却ではなく最終回に残価を支払って車を所有する前提です。年利は説明用の仮定で、記事作成日に確認した各金融機関の最新金利ではありません。
返済額は元利均等返済で計算しました。残価がある場合は、60回後の残価80万円を現在価値に戻して月々の返済額を出し、総利息は「月々返済×60回+最終回支払−元本」としています。円未満は四捨五入しています。
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン | 3.9%(仮定) | 60回・5年 | +2.0ポイント | 24,646円 | 800,000円 | 278,743円 | 2,278,743円 | +180,657円 |
| ディーラーローン | 4.9%(仮定) | 60回・5年 | +3.0ポイント | 37,651円 | 0円 | 259,054円 | 2,259,054円 | +160,969円 |
| 銀行ローン | 2.5%(仮定) | 60回・5年 | +0.6ポイント | 35,495円 | 0円 | 129,683円 | 2,129,683円 | +31,598円 |
| クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定) | 1.9%(仮定) | 60回・5年 | 0.0ポイント | 34,968円 | 0円 | 98,086円 | 2,098,086円 | 基準 |
この仮想条件では、クラウドローン想定の総支払額は、残価設定ローンより180,657円、ディーラーローンより160,969円、通常の銀行ローンより31,598円少ない計算です。ただし、これは金利と残価を仮定した計算結果です。残価設定ローンは月々返済が小さく見えても、最終回に80万円を払って所有する条件なので、月額だけで判断できません。
銀行ローンの2.5%とクラウドローン想定の1.9%の差は0.6ポイントですが、60回にすると総利息の差は31,598円になります。実際の差額は、審査結果、金利、借入期間、手数料、保証料、借入額によって変わります。クラウドローンの最低金利がすべての申込者に適用されるわけでもありません。
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ピクソの価格が未発表の段階では、こうした比較を車両購入の結論に使えません。日本導入と価格が確定したときに、同じ車種・グレード・頭金・返済期間で再計算するのが正しい順番です。
まとめ|ピクソは都市型EVの方向性を見る材料
電池、航続距離、急速充電の公式発表値。
12月以降の詳細仕様と、日本導入の正式発表を待ちます。
国内販売車を選ぶ場合も、自宅充電、車幅、荷室、保証を確認します。
発表日と仕様は2026年9月23日時点。日本向けの発売・価格は未発表です。
発表時点での結論
日産ピクソは、欧州向けに発表されたAセグメントの小型EVです。27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池、WLTP最大259kmの航続距離、最大50kWの急速充電、最大11kWの普通充電、V2L、60kWのモーター、通常356L・後席格納時1,221Lの荷室が公表されています。
一方で、価格、グレード、車両重量、最大トルク、駆動方式、タイヤ、乗車定員、日本仕様の充電規格と保証は未確認です。60kWという出力を見て走りを断定することも、259kmというWLTP参考値を日本の実走行距離に置き換えることもできません。
日本の読者にとっての結論は、「すぐ買う車」として購入を急がず、都市型EVの判断軸を先に持っておくことです。自宅充電、毎日の走行距離、車幅、荷室、冬季の使い方、急速充電の場所が合うかを確認し、日産が日本導入を正式発表した段階で価格と国内仕様を見ます。
筆者の見立てでは、ピクソのニュース価値は、大きな電池や長い航続距離の競争より、日常の短距離を小さなEVで置き換える考え方を、日産が欧州のエントリーモデルとして示した点にあります。※推測です
次に読むなら
参照した主な情報源
- 日産自動車「日産自動車、欧州向け新型小型EV『ピクソ』を公開」
- 日産自動車「Nissan unveils all-new PIXO small electric city car, bringing its vision to life in Europe」
※航続距離は欧州WLTPモードの認証前の社内測定値です。価格、グレード、車両重量、最大トルク、駆動方式、タイヤ、乗車定員、日本仕様の詳細は、日産が今後発表する情報を確認してください。
