
Acura RSX Prototype(アキュラRSXプロトタイプ)が遂に世界初公開されました。2026年後半の発売を目指すこの電動SUVは、ホンダ独自の新EVプラットフォームとASIMO OSを搭載し、従来のガソリン車RSXから完全な電動クロスオーバーへと進化。モントレー・カー・ウィークでの発表は、アキュラブランドの電動化戦略における重要な節目となります。
速報:ホンダの北米高級ブランド「Acura(アキュラ)」がRSX Prototype(RSXプロトタイプ)をモントレー・カー・ウィークで世界初公開。2000年代の”クーペRSX”の名を冠しつつ、今回はフル電動のAWDクロスオーバーとして登場。ホンダの新グローバルEVプラットフォームと新OS「ASIMO(アシモ)OS」を核に、2026年後半の市販化を見据えると公式が明言しています。 (acuranews.com, The Verge)
Acura RSX Prototype:この記事のゴール(やさしく解説)
- なぜRSXの名が復活?:RSXは北米でインテグラの後継名として2000年代に人気を博した名称。今回は電動SUVとして”再定義”されました。 (Motor1.com)
- どこで何が発表?:Monterey Car Week(モントレー・カー・ウィーク)でワールドプレミア。披露の主会場はThe Quail/ペブルビーチ周辺のアワード群。 (acuranews.com, Pebble Beach Concours d’Elegance)
- 技術の肝は?:ホンダ開発の新EVプラットフォーム、そしてASIMO OS(クルマ全体をソフトで進化させる”車載OS”)。OTA(無線アップデート)や双方向充電(V2L/V2H系)も示唆。 (The Verge, acuranews.com)
- いつ量産?:2026年後半に米オハイオ州のHonda EV Hubで生産開始予定(ZDXのようなGM製プラットフォームではなく、ホンダ自前)。 (The Verge)
1) Acura RSX Prototype世界初公開「何が起きたか」を3行で
- Acura RSX Prototypeが世界初公開:モントレー・カー・ウィークのステージで発表。 (acuranews.com)
- RSXは”電動クロスオーバー”:往年のクーペRSXとは立ち位置を変え、より実用とパフォーマンスを両立するフォルム。 (Motor1.com)
- ホンダの”自社開発EV”第1弾の前哨戦:新プラットフォーム×ASIMO OS採用の市販RSXを2026年後半に発売予定。 (The Verge, acuranews.com)
2) RSX Prototypeのデザインとハードウェアの要点
- クーペライクなファストバック:ルーフは後方に向かって滑らかに下降。ワイドな一文字テールライトはNSXへのオマージュとも。21インチ級の大径ホイールやBremboブレーキを装備したショーカー仕立て。 (The Verge, オートウィーク)
- 空力と”塊感”を両立:昨年のAcura Performance EV Conceptの意匠を実用域へ落とし込み、量産前提のディテールへ。 (MotorTrend)
- EV前提のパッケージ:短いオーバーハング、長いホイールベース、バッテリー床下配置のセオリーで室内/ラゲッジ効率を狙う構成。これは現行ZDX(GM Ultiumベース)ではなく、ホンダ自社アーキテクチャへの置き換えで達成。 (The Verge)
3) Acura RSX搭載の新EVプラットフォーム & ASIMO OS
新EVプラットフォームとは?
- クルマの土台(シャシー)から電池・駆動モーター・制御まで”ホンダ製”で統合。ZDXのGM依存からの脱却を意味します。 (The Verge)
ASIMO OSとは?
- 車載OS=スマホでいうiOS/Androidのように、クルマ全体の機能をソフトで束ねる基盤。
- OTAアップデートでADAS(運転支援)やUI/UX、充電制御、エネルギーマネジメントなどを継続的に進化させます。 (The Verge)
どんな良いことが?
- 機能が後から増える/磨かれる(購入後の体験価値が伸びる)。
- ハードの共通化×ソフト差別化で、Honda 0シリーズやアキュラ各車に横展開しやすい。 (The Verge)
flowchart LR classDef k fill:#11233e,stroke:#4dabf7,color:#dbeafe,rx:8,ry:8,stroke-width:2px; platform_core[新EVプラットフォーム\n(電池/モーター/制御)]:::k -->|標準化/共通化| vehicle_layer[車両アーキテクチャ\n(SUV/セダン/クーペ)] vehicle_layer -->|ASIMO OS搭載| software_stack[ソフトウェア層\n(ADAS/充電/インフォテイメント)] software_stack -->|OTAで進化| user_value[ユーザー価値\n(体験の継続アップデート)]
関連記事:ホンダ新EVプラットフォーム採用車種一覧|2026年以降の展開予定
4) RSX Prototypeのパワートレインと充電機能
- AWD(前後モーター)の採用が示されています。0-100km/hのスペックはまだ非公表ですが、同クラスのマスタングMach-EやModel Yが示す水準(5秒前後~上級で3秒台)を意識してくるはず。 (The Verge)
- 双方向充電(V2L/V2H)に対応予定。アウトドアの電源や停電時の家電バックアップとしての家庭連携も現実的に。価格帯・電池容量により給電出力/容量は変動しますが、北米市場での電化インフラ議論の高まりに合致。 (The Verge)
- 航続距離・電池容量・価格は未公表。量産段階でEPA 300マイル(約480km)前後を一つの目安に置く可能性はあります(競合水準からの筆者推定)。公表待ち。※確定情報ではありません。
5) Acura RSX:伝説のクーペから電動SUVへの転換
- かつてRSXは2ドアクーペ(インテグラの北米版)の花形でした。今回は電動クロスオーバーとして復活。市場がSUVを支持し、航続/室内スペース/使い勝手をバランスさせやすい車型にシフトした時代背景が透けて見えます。 (Motor1.com)
- スポーツを諦めたわけではない:ファストバック造形、ワイドトレッド、ブレーキ、ホイールサイズなど”走りの見せ方”は継承。「実用×パフォーマンス」の交差点にRSXを据え直す狙いです。 (The Verge)
6) RSX Prototype量産拠点:オハイオ「Honda EV Hub」
- RSXの量産はオハイオ州のHonda EV Hub。アキュラ・インテグラと同じラインを使う柔軟生産で、サプライチェーンの再設計(”メガキャスティング”導入報道など)も進行。内燃・HV・EVの混流を狙う”工場の再定義”が進みます。 (The Verge)
- ホンダ自前EV時代の起点:ZDXがGM Ultiumに依存していたのに対し、RSXはプラットフォームから純ホンダ。ここが最大の転換点。 (The Verge)
7) Acura RSX Prototypeと競合EVの比較
競合想定 | プラットフォーム | 駆動 | 航続(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Ford Mustang Mach-E | Ford専用EV | RWD/AWD | ~約500km級 | パフォーマンス重視グレード明快 |
Tesla Model Y | Tesla専用EV | RWD/AWD | ~約500km級 | 充電網/ソフト連携が強み |
Hyundai Ioniq 5 | E-GMP | RWD/AWD | ~約480km級 | 800V急速&V2Lが人気 |
Acura RSX(予想) | ホンダ新EV | AWD中心 | ~約480km級(推定) | ASIMO OS/OTA/双方向充電で差別化 (The Verge) |
※RSXの数値は未公表につき推定。公開待ちの段階です。
8) Acura RSX Prototypeの日本市場導入可能性
- アキュラは北米ブランドであり、日本国内で「Acura RSX」の名での導入は基本的に想定外。
- ただし、新EVプラットフォームとASIMO OSはHonda 0シリーズ(例:Honda 0 SUV)に横展開され、日本市場の電動ラインアップに間接的なプラスが及ぶ可能性は大。 (The Verge)
9) RSX Prototype予想価格レンジ(2026年モデル)
- 市販時の価格は未公表。ただ競合やZDXの価格帯、アキュラのプレミアム・ポジションを踏まえると、5万ドル台後半~7万ドル台にレンジが構成される可能性はあると筆者は試算。
- 税額控除(米国)や充電インフラとのセット施策など、EV購入の外部条件で実質負担は変動しやすく、最終判断は発売時の公式発表を待つのが堅実です。
10) Acura RSX:「ソフトウェア定義車(SDV)」としての優位性
- ASIMO OSにより、運転支援〜快適機能〜エネルギーマネジメントまでOTAで育てる”持続的プロダクト“。
- RSXは”最初の実演者”:ここでの顧客体験が、続くHonda 0シリーズの成功を左右。ホンダ/アキュラ史の”ソフト起点の再出発点”になる可能性。 (The Verge)
11) Acura公式発表:RSX Prototypeの位置づけ
- 世界初公開はMonterey Car Week。
- 2026年後半にディーラー到着予定。
- ホンダ自社EVプラットフォームの第1弾で、ASIMO OSを搭載。
- 現行ZDXはGM Ultiumだが、RSXは純ホンダのEV。
以上はAcura公式ニュースリリースや主要メディアの報道で裏取り可能な事実です。 (acuranews.com, The Verge, カー&ドライバー)
12) Acura RSX Prototype開発・発売タイムライン
gantt dateFormat YYYY-MM-DD title RSX関連ロードマップ(推定含む) section 公開/発表 Montereyで世界初公開 :milestone, 2025-08-14, 1d section 量産準備 EVプラットフォーム最終検証 :2025-09-01, 180d ASIMO OS量産版統合 :after 2025-12-01, 180d section 生産/発売 オハイオEV Hubで先行生産 :2026-07-01, 60d 北米ディーラー到着(発売) :milestone, 2026-10-01, 1d
※日付は一部推定。発売時期は2026年後半を公式が示唆。 (The Verge, acuranews.com)
13) RSX PrototypeとZDXの違い:ホンダ独自EVへ
- 開発主体:ZDX=GM Ultium協業/RSX=ホンダ自社。
- 将来価値:RSXはASIMO OSが核。OTAでの機能拡張やHonda 0シリーズへの横展開が見込まれる。 (The Verge)
14) Acura RSX Prototype購入メリット(2026年モデル)
- ASIMO OSの進化速度:後から付加価値が乗る(残価を下支えしやすい)。 (The Verge)
- 自社プラットフォームの”最初”:最初の一台は注目も厚い。サプライ網/サービス網もRSX軸に整備されやすい。 (The Verge)
- デザインの”アキュラらしさ”×実用性:クーペ感とSUVの実用の両立。 (オートウィーク)
15) RSX電動SUV:スポーツ性能の新定義
- 2000年代のRSXは、高回転NA×MTでスポーツ走行を楽しめるクルマでした。今度は電動AWDとソフトの進化で”速さだけでなく、所有体験そのものを磨く“方向へ。
- 静粛性・瞬発力・低重心はEVの定番の強み。ASIMO OSで好みのキャラクターに車両が寄り添う体験が加われば、“アキュラ流スポーツ”の現代化といえます。 (The Verge)
16) Acura RSX Prototype Q&A:よくある質問
Q. 価格や航続距離は?
A. まだ非公表。競合水準を踏まえた推定は本文参照。正式発表を待ちましょう。 (カー&ドライバー)
Q. ガソリンやハイブリッドのRSXは出る?
A. 今回はフル電動のRSXを前提にしたプロトタイプです。 (acuranews.com)
Q. 日本導入は?
A. アキュラは北米ブランド。日本はHonda 0シリーズでの技術横展開に期待。 (The Verge)
17) まとめ:Acura RSX Prototypeが示すホンダEVの未来
- モントレーでの世界初公開は、ホンダ/アキュラが“自社EV時代”の本格開幕を宣言した瞬間。
- 新プラットフォーム×ASIMO OSという”車の土台と頭脳”を自前化し、2026年後半の市販を照準に。
- RSXの名は、ブランドのスポーツ遺伝子の継承を示す”旗印”。けれど中身はEVクロスオーバーという合理と情緒の折衷。
- あとは価格・航続・充電性能・保証などの具体を待ちつつ、ホンダの量産EV設計の成熟度を見極めたい——そんな“筆者の現時点の結論”です。 (acuranews.com, The Verge)
詳細な技術仕様については、Acura RSX Prototype 完全技術解説|ASIMO OS機能一覧もご参照ください。
参考・出典(主要ソース)
- Acura公式ニュース:“RSX Prototype EV to Make Global Debut During Monterey Car Week”(2025/08/08)と世界初公開リリース。 (acuranews.com)
- The Verge:RSX Prototypeの位置づけ(新プラットフォーム/ASIMO OS/オハイオ生産、2026年後半)。 (The Verge)
- MotorTrend / Car and Driver / Motor1 / Autoweek:コンセプトから量産プロトへの連続性、デザイン/市場文脈、公開会場のレポート。 (MotorTrend, カー&ドライバー, Motor1.com, オートウィーク)
- Pebble Beach Concours / Motor-Fan:公開会場や国内向け記事。 (Pebble Beach Concours d’Elegance, モーターファン)
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クルマの買い替え資金やEV充電設備の導入費の見直しに、クラウドローン。複数金融機関を横断比較して低金利のローンを探せます(審査条件は各社に依存)。
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付録:Acura RSX Prototypeが描くホンダEVの次の10年
- WHY RSX:ブランドの”速いクルマ”の系譜と、SUVという最大公約数を接続する象徴案件。
- プラットフォーム主権の奪還:ZDXで学んだ”委託の良さと限界”。RSXは学びを自分の血肉にする段階。 (The Verge)
- ASIMO OSの経済学:ハードを長く使い、ソフトで価値を積み増す。残価やファイナンスにも間接効果。 (The Verge)
- “最初の一台”の宿命:完成度・価格・供給の三角形をどう最適化するか。ユーザーの最初の体験がシリーズ全体の信用を決める。ここは2026年後半の勝負所。 (acuranews.com)
※mo-gmo.com内の関連既存記事は本日時点で適切なものを見つけられませんでした。見つかり次第、当該箇所に内部リンクを追記します。
読んでくださってありがとうございました。気になるポイント(価格予想、サイズ感、日本の充電事情との相性など)があれば、続編で深掘りします!