
Honda 0シリーズ EVがついに日本上陸!Hondaが「Japan Mobility Show 2025(以下、JMS 2025)」に向けて、次世代EVアーキテクチャ「Honda 0 Series(ゼロ・シリーズ)」のHonda 0 SUV PrototypeとHonda 0 Saloon Prototypeを日本で初めて披露します。JMS 2025のプレスデーは10月29日(水)/30日(木)、一般公開は10月30日(木)〜11月9日(日)の予定。会場で何を見るべきか、技術のキモはどこか、購入検討者の”見るべきツボ”まで、優しく深掘りしていきます。(Japan Mobility Show 2025 Website)
この記事は一次情報(Honda公式の展示概要、技術リリース、CES 2025発表資料)を軸に、筆者の考察を添えて構成しています。「専門用語には都度やさしい解説」を入れるので、EVに詳しくない方も安心して読み進めてください。
1. Honda 0シリーズ EV日本初公開:注目ポイントを3行で
- Honda 0 SUV Prototype:ミドルサイズEV SUV。0シリーズで最初に市販化される見込みの一台と位置づけ。室内の広さと視界の良さ、使い勝手の拡張性をアピール。(Honda Global)
- Honda 0 Saloon Prototype:シリーズのフラッグシップとなる低い全高の”サルーン”。独自のビークルOS「ASIMO OS」と高度運転支援(L3のグローバル展開構想)を掲げる。(Honda Global)
- JMS 2025のHondaブース:陸・海・空のモビリティ展示を含む”総合見本市”構成。詳細は9月下旬に順次追加予定。(Honda Global)
2. Honda 0シリーズ EVの革新技術──合言葉はThin, Light, and Wise.
Honda 0シリーズ EVは、Hondaが新開発したEV専用アーキテクチャに基づく次世代電動車群の総称です。キーワードはThin(薄い)・Light(軽い)・Wise(賢い)。この革新的なコンセプトで、従来のEVの課題を根本から解決します。
- Thin:薄型バッテリーと低床レイアウトで、クルマ全体を薄く・低重心に。乗り降り・視界・空力に効きます。
- Light:コンパクトe-アクスル(モーター+インバーター+ギアの統合ユニット)や高強度ホットスタンプ材の採用で軽量化。
- Wise:ASIMO OSなどソフトウェア中心の設計で、ユーザー体験(UX)と高度運転支援を賢く進化させる。(Honda Global, Honda 0 Series)
技術リリースでは、2.0GPa級の超高張力鋼板や新開発の小型e-アクスル、薄型バッテリー、アクティブエアロなど、ハード面の要素が明記されています。要は「低く・軽く・効率よく」を徹底する発想。バッテリーは大容量化ではなく”高効率化で必要容量を抑える”方向性で語られており、航続と重量のトレードオフに現実的な解を出そうとしています。(Honda Global)
3. Honda 0シリーズ EV 2台のプロトタイプ、見どころを”やさしく要約”
3-1. Honda 0シリーズ EV SUV Prototype──最初に市場へ出るミドルSUVの本命
- 立ち位置:0シリーズで最初に市販化される見込みの中型SUV。CR-V級の”ど真ん中”サイズ感で、最初の一台に相応しい選択。(Honda Global)
- キャビン思想:薄い床+広い視界で”人のための空間“。荷室・2列の使い勝手重視。(Honda Global)
- 市場投入:0シリーズは2026年からグローバルで投入が始まると公式に表明。SUVは北米が先行予定という説明も。(Honda Global)
ここがポイント(やさしい技術解説)
- e-アクスル:モーターやギア、電力を制御するインバーターをまとめた”動力の塊”。小さくて効率が高いほど、室内が広く・電費が良くなります。(Honda Global)
- 薄型バッテリー:床下のバッテリー厚みを減らすと、座面が自然に低くなって姿勢がラクに+低重心で走りが安定。(Honda Global)
3-2. Honda 0シリーズ EV Saloon Prototype──フラッグシップの”低全高セダン”
- デザイン思想:低い全高×広い室内。コンセプトを骨太に量産化へ近づけた”プロトタイプ版サルーン”。(Honda Global)
- ASIMO OS:0シリーズに載る独自ビークルOS。車内体験や運転支援の賢さをアップデートで伸ばす”土台”になると説明。(Honda Global)
- 運転支援:ホンダが量産で先鞭を付けた“アイズオフ相当(L3)”技術を、0シリーズでグローバルに拡大していく構想を掲げています。
用語ミニ解説:レベル3(L3)
一定条件下でシステムが主体となって運転する段階。ドライバーは監視義務から解放される(=状況を満たせば”アイズオフ”が許容)。ただし条件外は人間が即時復帰する必要があり、使えるシーンの設計と移譲の滑らかさがカギです。
4. Honda 0シリーズ EV:JMS 2025で”ここだけは見逃さない”チェックリスト
Honda 0シリーズ EVの実車を見る際は、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。詳しい技術解説はHonda 0シリーズ EV 技術詳細ガイドでもご紹介しています。
- SUVのパッケージング:2列席の膝まわり・ヒールポイント(足の置きやすさ)、荷室の床面高さ、後席背もたれ角の調整幅。薄床アーキテクチャの恩恵がリアルに出るポイント。(Honda Global)
- Saloonの着座姿勢:低い全高での”ラクさ”をどう作っているか(ヒップポイント、足入れ、頭上空間)。(Honda Global)
- UI/OS(ASIMO OS):操作流れ・音声・表示の一貫性。スマホ的に”迷わない“かを短時間で見極め。(Honda Global)
- 素材と剛性設計:2.0GPa級のホットスタンプ材、支持部材の取り回し(見える範囲)に注目。薄い×軽いの裏側を感じ取れます。(Honda Global)
5. 技術の深掘り:薄い×軽い×賢いを実現する具体策
5-1. シャシー&ボディ
- 超高張力鋼板(2.0GPa級)で薄く・強くを両立。衝突時のエネルギー吸収とキャビン保持を狙う。(Honda Global)
- 低床パッケージング:重い部品(バッテリー、e-アクスル)を低く中央へ。慣性モーメント低減=ひらりと曲がる身軽さ。(Honda Global)
5-2. 電動パワートレイン
- 新開発コンパクトe-アクスル:変換効率(電気→駆動力)の高さ=航続と発熱に直結。パッケージ効率は室内長にも波及。(Honda Global)
- バッテリー戦略:”容量の暴力”ではなく高効率・空力・軽量化の総合点で必要容量を小さくして航続を確保する思想。(Honda Global)
5-3. ソフトウェア&UX
- ASIMO OS:車両制御やUIを束ねるビークルOS。OTA(無線アップデート)で体験を進化させる”土台”。JMSではこの“Wiseの一端”も展示テーマ。(Honda Global)
- 運転支援ロードマップ:L3のシーン拡大をグローバルで推進する意志表示。条件の定義と法規が並走する分野なので、中長期でじっくり伸ばす領域です。
6. Honda 0シリーズ EV スケジュール感(量産までの”見取り図”)
gantt dateFormat YYYY-MM-DD title 0シリーズの公開から市場投入まで(概観) section 公開・発表 CES2025世界初公開 :milestone, ces_2025, 2025-01-07, 1d JMS2025日本初公開 :milestone, jms_2025, 2025-10-29, 1d section 市場投入 SUV北米投入(計画) :suv_na, 2026-03-01, 180d Saloon北米投入(計画) :saloon_na, 2026-09-01, 180d
- CES 2025で世界初公開(SUV/Saloonのプロトタイプ、ASIMO OSを発表)→2026年からグローバル投入開始というロードマップが公式に示されています。(Honda Global)
- JMS 2025では日本初公開。出展の詳細は9月下旬に追って発表のアナウンス。(Honda Global)
7. Honda 0シリーズ EV 競合関係の”俯瞰マップ”──SUVはど真ん中の勝負
mindmap root((EV市場での立ち位置)) 0_SUV[0 SUV Prototype] 市場: ミドルSUV 強み: 薄床/広い視界 方向性: 2026投入 0_Saloon[0 Saloon Prototype] 市場: デザイン重視の低全高セダン 強み: ASIMO OS/先進運転支援 既存Honda Prologue Ultium採用/北米先行 競合 Tesla Model Y/Model 3 国産各社 bZ系/アリア/ソリッドステート研究
Honda 0シリーズ EV SUVはまさに“最大ボリューム帯”での勝負。ホンダはPrologue(GM Ultiumベース)とHonda 0シリーズ EV(自社新アーキテクチャ)を明確に切り分け、内製技術での再チャレンジに舵を切った、と読むのが自然です。0シリーズのSUVが最初に出るという順番も、マーケットの合理性に合致しています。(Honda Global)
8. 会場で役立つ”3つの見比べワザ”
- 床の薄さは”ひざ角度”で分かる
後席に座って膝が立ち過ぎないか・足の収まりを確認。低床レイアウトの実力が出ます。(Honda Global) - 視界は”ピラーとアイポイント”で
Aピラーの太さ・前方の見切り・シートの上下調整幅。薄い×軽いの副次効果が視界に現れます。(Honda Global) - OSは”迷子にならないか”で評価
目的地設定、エアコン、走行モード切替を初見で3クリック以内にできるか。ASIMO OSの”賢さ”の実感ポイント。(Honda Global)
9. 0シリーズの“5分で分かる”技術相関図
flowchart LR classDef k fill:#11233e,stroke:#4dabf7,color:#dbeafe,rx:8,ry:8,stroke-width:2px; user_need[ユーザーの要望\n広い/乗り降り楽/電費]:::k -->|薄くする| thin_pkg[薄型バッテリー/低床] thin_pkg -->|軽くする| light_arch[軽量ボディ/高強度材/小型eアクスル] light_arch -->|賢くする| wise_os[ASIMO OS/高度運転支援] wise_os -.->|OTAで進化| user_need
- 薄く:床下を薄く→姿勢と視界が良くなる
- 軽く:効率が上がる→電費と運動性能が上がる
- 賢く:OSが土台→体験がアップデートで伸びる
(各要素はHonda公式の技術リリースとCES発表に基づき整理)(Honda Global)
10. Honda 0シリーズ EV Q&A:よくある疑問にやさしく回答
Q1. Honda 0シリーズ EVはいつ買える?
A. 公式には2026年からグローバル投入開始。SUVは最初の市販モデルとして先行投入が示唆されています。(Honda Global)
Q2. 航続距離や電池容量は?
A. 詳細スペックはまだ非公表。Hondaは高効率化で”必要容量を抑えて十分な航続”をねらう方針を明言。容量競争ではなく総合設計で勝負、という発想です。(Honda Global)
Q3. 既存のPrologueとHonda 0シリーズ EVは何が違う?
A. PrologueはGM Ultiumベース。一方でHonda 0シリーズ EVはHonda新アーキテクチャ+ASIMO OSに基づく”自社主導の次世代”です。(Honda Global)
Q4. 自動運転はどこまで?
A. L3(条件付き”アイズオフ”)のグローバル展開を0シリーズで加速させると発表。国・地域の法規と条件設定に依存するため”使えるシーン”は段階的に拡大していく見立てです。
11. Honda 0シリーズ EV “買うなら誰? いつ?”を現実目線で
- 0 SUV Prototype:ファミリーの日常使い×長距離のバランスを重視する人、視界や荷室を最優先する人に向くはず。2026年の投入開始をにらみ、JMSで実用パッケージの完成度を見極めたい。(Honda Global)
- 0 Saloon Prototype:デザイン性・低重心の走り・先進OSの体験を重視する人に”刺さる”一台。SUVより発売は後になる見込み。人を選ぶがハマれば最高、というキャラです。(Honda Global)
編集部の本音:EVは「スペック表」よりも「設計思想」で選ぶ時代。Honda 0シリーズ EVは”薄い・軽い・賢い”を地道に積む正攻法で、EVの弱点(重さ・大きさ・コスト)に真正面から挑んでいる点が推せます。
12. 値引きより”金利”がモノをいう時代──スポンサー情報
EVは本体価格が大きい=金利差の影響がハンパない。ディーラーローンの提示金利と、ネットで探せる最安クラスの金利では、支払総額が数十万円違うことも。
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提携・審査条件・金利は各社規定。申込前に最新条件をご確認ください。
13. 関連記事(mo-gmo.com 内)
- Acura RSX Prototype 2026年電動SUV世界初公開|ホンダ新EVプラットフォーム詳細(0シリーズ系アーキテクチャ/ASIMO OSに触れています)
https://mo-gmo.com/acura-rsx-prototype-2026-ev-monterey/
Honda 0シリーズ EVに関する最新ニュースやレビューは、Honda EV戦略 2030年までのロードマップもご参照ください。
14. 来場動線のイメージ(初めてのJMSでも迷わない)
sequenceDiagram participant visitor as 来場者 participant gate as 会場入口 participant honda as Hondaブース participant media as メディア/公式 visitor->>gate: 入場/案内パンフ受取 gate->>honda: マップで誘導 visitor->>honda: SUV/Saloon展示へ honda-->>visitor: 説明/体験デモ visitor-->>media: 発表資料/プレスを確認 media-->>visitor: 詳細記事/動画
15. まとめ:Honda 0シリーズ EV “EVを作り直す”ためのゼロ宣言
- SUVは実用・市場性で勝負、Saloonは思想と体験で牽引。
- 薄型バッテリー×小型e-アクスル×高剛性ボディで”重いEV”の常識を崩しにいく。
- ASIMO OS+運転支援(L3拡大構想)で体験の伸びしろを示す。
- JMS 2025は”見える化の場“。座り心地・視界・操作の迷いという“人間の実感”で確かめよう。
Honda 0シリーズ EVの2台は、EVを”ゼロから”作り直す宣言の”現在地”です。関連する最新情報はHonda EV戦略 2030年までのロードマップでも詳しく解説しています。CESでの世界初公開(2025年1月)から、JMSでの日本初公開、そして2026年の市場投入開始へ。Honda 0 Seriesは”静かに本気”のプロジェクト。会場で、その温度を確かめてみてください。(Honda Global)
参考・出典
- Honda:JMS 2025 出展概要(英語)(SUVが”最初の市販モデル”の記載あり)(Honda Global)
- Honda:JMS 2025 特設ページ(詳細は9月下旬発表予定)(Honda Global)
- JMS 2025 開催概要(主催者)(会期・プレスデー)(Japan Mobility Show 2025 Website)
- Honda:技術リリース(EV専用PF/e-アクスル/薄型電池)(Honda Global)
- Honda:CES 2025 世界初公開リリース(プロトタイプ/ASIMO OS/2026投入開始)(Honda Global)
おまけ:JMS 2025の”見どころ配分”を1枚で(遊び心)
pie title 注目ポイント(筆者主観) "0 SUVの実用パッケージ" : 35 "0 Saloonの低全高×広さ" : 25 "ASIMO OSの体験" : 25 "素材/剛性の作り込み" : 15
※本記事は公式情報に基づく一次情報の要約+筆者の考察で構成しています。仕様・発売時期は変更される可能性があります。最新の発表はHonda公式およびJMS 2025公式サイトでご確認ください。(Honda Global, Japan Mobility Show 2025 Website)
(編集後記)
EVは”電池の塊”から”体験の器”へ。薄い・軽い・賢いは地味に見えて、実はもっとも効く処方箋。JMSの会場で、ぜひ自分の身体で確かめてみてください。