日産は2026年7月16日、4代目となる新型エルグランドを発売しました。先代の登場から16年ぶりの全面刷新です。標準車は「X e-4ORCE」と「G e-4ORCE」の2グレードで、どちらも7人乗りの4WDです。
新型エルグランド グレード比較で迷いやすいのは、走りの基本性能ではありません。第3世代e-POWER、電動駆動4輪制御のe-4ORCE、電子制御ショックアブソーバーはXとGに共通します。主な差は、表示・通信、運転支援、給電、記録装備、内装の仕立てです。
最初に結論
- X e-4ORCEが向く人: 走りと7人乗りの基本を確保し、14.3インチ表示や給電などは必要なものだけ選びたい人。
- G e-4ORCEが向く人: Google搭載NissanConnect、渋滞時ハンズオフ支援、1500W電源、前後ドラレコなどを標準状態でまとめたい人。
- 長距離移動が多い人: Gを起点にし、プロパイロット2.0やBOSEまで含めた完成仕様を検討すると比較しやすい人。
- 慎重にしたほうがいい人: Gならプロパイロット2.0が標準だと思っている人、Xのオプション総額を確認していない人、駐車場所を実測していない人。
Xのメーカー希望小売価格は689万7000円、Gは757万9000円です。差は68万2000円ですが、Xにも選べる装備があります。そこで本記事では、本体価格だけで決めず、希望装備をそろえた見積もりで判断する順序を示します。
新型エルグランドは2026年7月16日に何が変わった?
- パワートレイン第3世代e-POWERを採用
発電用エンジンと前後モーターを組み合わせ、全車e-4ORCEとした。
- 乗り心地電子制御サスペンション
路面や車体の動きに応じて減衰力を制御する装備を全車に採用。
- 室内7人乗りと3列の快適性
3列シート、トリプルオットマン、全席ゼログラビティシートを用意。
- 運転支援グレード別に機能差
XとGで標準機能が異なり、プロパイロット2.0はGのメーカーオプション。
2026年7月16日時点の日産公式情報を、購入前に比較しやすい順で整理。
4代目エルグランドは、デザインだけを変えたモデルではありません。発電用エンジンとモーター駆動を組み合わせる第3世代e-POWER、前後モーターを制御するe-4ORCE、減衰力を変えるインテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせました。

日産は走りのコンセプトを「グランドツーリング」としています。運転する人だけでなく、2列目と3列目の揺れや停止時の姿勢も意識した構成です。まずはXとGの上下関係より、両車に共通する新しい土台を押さえる必要があります。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
16年ぶりの4代目は電動4WDへ一本化
標準車のXとGは、どちらもe-4ORCEの4WDです。2WDの安価な入口はありません。発電用の1.5リッターエンジンは103kW(140PS)、フロントモーターは151kW(約205PS)、リヤモーターは100kW(約136PS)と公表されています。
エンジンは発電に使い、タイヤはモーターで駆動します。アクセル操作に対する反応を作りやすく、前後の駆動力を細かく変えられるのが特徴です。ただし、この数値だけで乗り心地や静粛性の優劣は決まりません。試乗では発進、合流、登坂、停止直前を分けて確かめます。
筆者は、日産がXとGで動力性能を分けなかった点を重要だと見ます。つまり、安いグレードだから走りの核が大きく省かれる構成ではありません。購入者は装備の使い方に集中して選べます。
7人乗りと大きくなった車体を先に確認する
全長は4995mm、全幅は1895mm、全高は1975mmです。プロパイロット2.0装着車の全高は1970mmとされています。ホイールベースは3000mm、最小回転半径は5.8mです。
先代より全幅が45mm、全高が160mm増えました。一方、全長は5m未満に収めています。数字だけなら大幅な長尺化ではありませんが、幅と高さは自宅車庫や立体駐車場で効きます。
乗車定員は2-2-3の7人です。2列目は左右独立のキャプテンシートで、8人乗りのベンチシート仕様はありません。家族人数が5人以下でも、荷物とチャイルドシートを置くと3列目を使う場面があります。
公式寸法と実際の取り回しは分けて考える
最小回転半径5.8mは、切り返しの目安です。しかし、壁からミラーまでの余白や、スライドドアを開けたときの乗降幅までは示しません。車庫入口、柱、曲がり角、機械式駐車場の制限を実測してください。
また、全高制限だけでなく重量制限も確認します。乗員や荷物を含む実使用では、車両寸法表だけでは足りません。販売店へ普段使う駐車場の写真と寸法を持参すると、確認が具体的になります。
新型エルグランド グレード比較:XとGの違いを整理
価格は消費税込みのメーカー希望小売価格。用品、保険、登録などの諸費用は別。
新型エルグランド XとGの違いは、メーカー希望小売価格で68万2000円です。ただし、その差額は単なる内装加飾ではありません。Gは、長距離移動や家族利用で触れる装備を標準化しています。
| 比較点 | X e-4ORCE | G e-4ORCE |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 689万7000円 | 757万9000円 |
| 運転席側表示 | 12.3インチ標準、14.3インチはメーカーオプション | 14.3インチ標準 |
| NissanConnect | 12.3インチ簡易仕様が標準、Google搭載14.3インチはメーカーオプション | Google搭載14.3インチが標準 |
| 高速道路支援 | プロパイロット標準、ナビリンク付き機能はメーカーオプション | ナビリンク・渋滞時ハンズオフ・車線変更支援付きが標準 |
| 100V AC電源 | 1500Wをメーカーオプション | 1500Wを標準装備 |
| 記録・料金所装備 | 前後ドラレコ、ETC2.0はメーカーオプション群 | 前後ドラレコ、ETC2.0を標準装備 |
| 走りの土台 | 第3世代e-POWER、e-4ORCE、電子制御ショックアブソーバー | 同じ |
価格は2026年7月16日時点の税込みメーカー希望小売価格です。特別塗装色、メーカーオプション、ディーラーオプション、保険、登録などの諸費用は含みません。
68万2000円で増えるGの標準装備
Gは、運転席側のアドバンスドドライブアシストディスプレイが14.3インチです。中央のNissanConnectインフォテインメントシステムも14.3インチで、Google マップ、Google アシスタント、Google Playに対応します。
さらに、Gは前後ドライブレコーダーとETC2.0を標準装備します。100V AC電源は1500Wで、2列目に1個、荷室に2個です。公式主要装備表では、プラズマクラスター技術搭載のフロントオートエアコン、18インチアルミホイールもG側の標準項目として確認できます。
シート地はXが合皮、Gがテーラーフィットです。Gには前席と2列目のベンチレーションもあります。夏の長距離移動や送迎で使うなら、見た目より体感差が出やすい部分です。
一方、Xにも前席・2列目のシートヒーター、各列の電動シート、7個のUSB Type-C端子などがあります。Xを「何も付いていない廉価版」と見るのは正確ではありません。
Xでも選べる装備とGから広がる選択肢
Xは12.3インチの運転席表示と、ZENRINナビを使う12.3インチのシンプルなNissanConnectが標準です。14.3インチ表示、Google搭載NissanConnect、前後ドラレコ、ETC2.0などはメーカーオプション群で選べます。
そのため、Xで14.3インチ画面が必要なら、見積もり段階でパッケージ全体を確認してください。欲しい装備1点のために複数装備が付く場合、Gとの完成価格差は本体価格差より小さくなります。
Gではプロパイロット2.0やBOSE Premium Sound Systemなど、上位のメーカーオプションを検討できます。ここで大切なのは、Gを選んだだけですべてが標準になるわけではない点です。
装備表の「標準」と「メーカーオプション」を注文書へ移す
公式主要装備表の記号は、標準装備、メーカーオプション、ディーラーオプション、架装オプションに分かれています。名称が同じでも、グレードにより選び方が異なります。
見積書では「車両本体」「メーカーオプション」「ディーラーオプション」「サービス契約」を別欄にしてください。NissanConnectの有料サービスも、車両装備とは別の継続条件です。
また、注文時点の装備コードを控えます。発売直後は展示車と納車車でオプション構成が異なることがあります。口頭説明だけでなく、2026年7月版の主要装備一覧と照合しましょう。
新型エルグランド XとGはどっちを選ぶべきか
共通のe-POWER、e-4ORCE、電子制御サスペンションを確保し、必要装備だけを選びたい人。
大画面、ナビ連動支援、1500W電源、シート換気を頻繁に使う家族。
プロパイロット2.0の設定、利用条件、通信サービス費用を見積書で確かめる。
装備の必要性は走行距離、同乗者、駐車環境で変わる。完成見積と試乗で最終確認。
おすすめを一つに決めるより、装備を使う頻度で選ぶほうが失敗しにくいです。Xが向く人、Gが向く人、慎重にしたほうがよい人を、同じ条件で整理します。

| 読者タイプ | 選ぶ基準 | おすすめの起点 |
|---|---|---|
| 近距離中心で装備を絞りたい | 走りと7人乗りを共通土台にし、必要なオプションだけ足す | X e-4ORCE |
| 高速道路と送迎が多い | ナビリンク支援、表示、記録、給電を標準状態で使う | G e-4ORCE |
| プロパイロット2.0やBOSEを検討 | Gのメーカーオプション込みで完成仕様を作る | G e-4ORCE |
| 価格差だけで迷う | Xに希望装備を足した総額とG標準を並べる | 両方の見積もり |
| 駐車条件を未確認 | まず1895mm幅と1975mm高を実測環境へ当てる | 契約を急がない |
Xが向く人は必要装備を選び取れる人
Xは、走行性能、7人乗りの座席構造、主要な安全装備をGと共有します。ナビの大画面や1500W電源を使わないなら、Xを起点にする合理性があります。
ただし、Xへ14.3インチ画面、ナビリンク付きプロパイロット、ドラレコ、ETC2.0をまとめて追加するなら、Gの見積もりも必要です。オプションの組み合わせによっては、差額よりG標準のほうが分かりやすくなるためです。
筆者は、Xを「我慢するグレード」ではなく「用途を絞れるグレード」と見ます。装備を減らしても後悔しない根拠を言葉にできる人ほど、Xを選びやすいでしょう。
Gが向く人は長距離と家族利用を標準化したい人
Gは、Google搭載NissanConnect、ナビリンク付きのプロパイロット、1500W電源、ドラレコ、ETC2.0を標準化します。シートベンチレーションや内装の仕立ても、毎日の体感に関わります。
高速道路を使う帰省や旅行が多い場合、運転支援と表示の使いやすさは利用頻度が高くなります。また、1500W電源はアウトドアだけでなく、停電時の電源候補になります。ただし、接続できる機器と連続使用条件は取扱説明書を確認してください。
プロパイロット2.0やBOSEを選ぶなら、Gを起点にします。しかし、それらはGの車両本体価格だけでは付かない項目です。見積もりではメーカーオプション名を一つずつ確認します。
30秒診断
次の質問で「はい」が4つ以上なら、Gの標準装備を使う可能性が高いです。
- Google マップを車載画面で日常的に使いたい。
- 高速道路の渋滞を月に何度も走る。
- 1500W電源をキャンプや非常時に使いたい。
- 前後ドラレコとETC2.0を最初からそろえたい。
- 夏場の前席・2列目ベンチレーションを重視する。
- プロパイロット2.0またはBOSEを候補にしている。
一方、2つ以下ならXの見積もりから始めます。3つなら、Xのオプション込みとG標準を同じ日に作りましょう。どちらの場合も、特別塗装色と販売店用品をそろえて比べます。
XとGで共通する第3世代e-POWERとe-4ORCE
- 11.5Lエンジンで発電
最高出力103kWの発電用エンジンを搭載。
- 2前モーターで駆動
前輪側モーターは最高出力151kW。
- 3後モーターも制御
後輪側モーターは最高出力100kW。
- 4車体姿勢まで整える
e-4ORCEと電子制御サスペンションで加減速や旋回時の動きを支える。
WLTCモード燃費は両グレード16.8km/L。実燃費は道路、気温、乗員、使い方で変わる。
グレード差を理解するには、共通部分を先に除くのが近道です。XとGは、発電用エンジン、前後モーター、e-4ORCE、電子制御ショックアブソーバー、スムースストップを共有します。
同じ日産の第3世代e-POWERでも、車格と使い方で確認点は変わります。仕組みを別車種と照合したい場合は、新型キックス 2WDとe-4ORCEの違いも参考になります。エルグランドは両グレードが4WDなので、ここでは2WD/4WDの選択ではなく装備差に集中します。
モーター駆動と電子制御サスペンションは共通
第3世代e-POWERは、エンジンを発電に使い、前後モーターで走ります。モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機をまとめた5-in-1ユニットも特徴です。
e-4ORCEは前後の駆動力とブレーキを制御します。日産は、発進や加速だけでなく、旋回と減速時の姿勢も整える考え方を示しています。さらに、インテリジェント ダイナミックサスペンションが4輪の減衰力を変えます。
スムースストップは停車時の車体の揺れを抑える機能です。ミニバンでは2列目、3列目の頭の動きが快適性に影響します。試乗では運転席だけで判断せず、同乗者にも感想を聞いてください。
筆者の見立てでは、この3要素をXにも標準化したことが新型の強みです。Gの追加装備へ関心が向きやすい一方、走りの基本をXで落としていません。
WLTC16.8km/Lと6つのドライブモード
XとGのWLTCモード燃費は、ともに16.8km/Lです。市街地15.2km/L、郊外17.8km/L、高速道路16.9km/Lも同じです。少なくとも公表値では、グレード差による燃費の優劣はありません。
ドライブモードはSTANDARD、SPORT、ECO、SNOW、COMFORT、PERSONALの6つです。PERSONALでは好みの特性を組み合わせられます。積雪路ではSNOWが選べますが、冬用タイヤや速度管理の代わりではありません。
また、100V電源や空調を長く使う場面では、燃料消費の考え方も変わります。車両の公表燃費と、停車中の給電時間を別に記録すると実態をつかみやすいです。
公表燃費と実燃費は同じではない
WLTC値は定められた試験条件の結果です。気温、渋滞、短距離走行、乗員、荷物、タイヤ空気圧、空調で変わります。大柄な7人乗りでは、同じ運転者でも用途差が出ます。
比較するときは、XとGの公表値が同じことを確認したうえで、自分の走行条件を販売店へ伝えます。実車が届いたら、満タン法など一つの方法を決めて継続記録してください。
プロパイロットの違いを購入前にどう確認する?
運転支援は自動運転ではない。周囲の確認とハンドル操作が必要で、作動には条件がある。
運転支援は、新型エルグランド XとGの違いが表れやすい項目です。名称が似ているため、「プロパイロット」「ナビリンク付きプロパイロット」「プロパイロット2.0」を分けて読みます。

X標準とG標準の支援範囲を分ける
Xはプロパイロットを標準装備します。Gは、ナビリンク機能、渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能付きのプロパイロットが標準です。
G標準のシステムは、高速道路でアクセル、ブレーキ、ハンドル操作を支援します。ナビ情報を使い、カーブやジャンクションに応じて速度を調整します。さらに、ウインカー操作による車線変更支援と、一定条件下の渋滞時ハンズオフに対応します。
Xでも、このナビリンク付き機能をメーカーオプションで選べます。したがって、「Xでは渋滞時支援を選べない」という理解は誤りです。見積もりのパッケージ名と含まれる表示装備を確認します。
プロパイロット2.0と駐車支援は別のオプション
プロパイロット2.0はGで選べるメーカーオプションです。高度なセンサーと3D高精度地図を使い、対応区間でハンズオフ走行や車線変更支援を行います。利用にはNissanConnectサービスの有料契約が必要です。
また、プロパイロット リモート パーキングとプロパイロット パーキングもメーカーオプションです。後者はステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキを制御します。路面模様とGPS情報を記憶する機能もあります。
インテリジェント アラウンドビューモニターには、3Dビュー、トップビュー、前後のワイドビュー、ミラーを閉じた状態の側面確認があります。車幅1895mmの車では、狭い駐車場で役立つ可能性があります。ただし、カメラ映像だけで安全確認を完結させないでください。
ハンズオフは自動運転ではない
すべての運転支援には作動条件と限界があります。天候、路面、車線、速度、センサーの汚れなどで作動しない場合があります。ドライバーは周囲を監視し、いつでも操作できる必要があります。
「ハンズオフ」という名称は、運転責任が車へ移る意味ではありません。納車時には、作動開始、解除、警告、緊急停止支援まで実車で説明を受けます。有料サービスを解約した場合の機能差も確認しましょう。
7人乗りの室内と荷室を家族用途で確かめる
全席ゼログラビティシートと2列目オットマンを、体格の違う同乗者で試す。
7人乗車時でも機内持ち込みサイズのスーツケース7個を積めるという公表値を実荷物で確かめる。
チャイルドシート装着時の通路、ステップ高、ドア開口を駐車場幅と一緒に試す。
USB-Cは7個。1500W電源はXで選択装備、Gで標準。
荷物の形状やシート位置で積載量は変わる。販売店へ普段使う荷物の寸法を伝える。
XとGは、7人乗りの基本構造を共有します。全席ゼログラビティシート、2列目のデュアルリクライニングとオットマン、3列目のマルチアップ構造は、グレードより車種そのものの価値です。
3列車の比較軸を広げたい場合は、プジョー5008 GT Hybrid Cieloと標準車の7人乗り比較も参考になります。ただし、SUVとミニバンでは床高、乗降、3列目格納方法が違います。数値だけで同じ使い勝手とは判断できません。
全席ゼログラビティシートと2列目オットマン
日産は、全席にゼログラビティシートを採用したと説明しています。2列目は背もたれ全体と上部を別に動かせるデュアルリクライニングです。助手席と2列目左右席では、3つのオットマンを同時に使えます。
ただし、オットマンを大きく展開すると足元と通路の使い方が変わります。チャイルドシート、ジュニアシート、乗員の靴、手荷物を置いた状態で確認してください。
Gは前席と2列目のベンチレーションを標準装備します。Xにもヒーターはありますが、夏の快適装備は差になります。送迎待ちや長距離移動が多い家庭では、実車で風量と音を確認する価値があります。
3列目マルチアップと7人乗車時の荷物
3列目は前方または後方へ跳ね上げられるマルチアップ構造です。乗車スペースと荷室を用途に応じて変えられます。日産は、7人乗車時でも機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積めると説明しています。
もっとも、家庭の荷物は同じ形ではありません。ベビーカー、部活動用品、クーラーボックス、旅行鞄は、隙間の使い方が異なります。普段使う最大の荷物寸法を測り、荷室開口と床面へ当てます。
100V AC電源はGに標準、Xにメーカーオプションです。2列目と荷室で使えるため、家電の置き場所とコード経路も確認します。1500W以内でも、同時使用や起動電力の条件は機器ごとに違います。
乗員全員の体格で確認する
2列目を最も快適な位置にすると、3列目の膝前が変わります。逆に3列目を優先すると、2列目のオットマン展開量が変わります。家族全員で乗り、いつもの座席配置を再現してください。
さらに、3列目からの降車、スライドドア開口、手すり、段差を確認します。高齢者や子どもが使う場合、カタログの室内長より乗降動作のほうが重要です。
販売店と試乗で確認したい10項目
グレード、メーカーオプション、販売店用品を分け、税金と手数料を含む総額を出す。
標準機能、2.0の有無、通信契約、作動道路、解除条件を担当者と確認。
2列目と3列目、チャイルドシート、普段の荷物を想定して乗降と積載を試す。
全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mmを車庫で確認し、日常ルートを試乗する。
Gのプロパイロット2.0装着車は全高1970mm。契約前に最新仕様表と実車を優先。
発売直後は、展示車のグレードと希望仕様が一致しないことがあります。そこで、注文書で確認する5項目と、実車で確認する5項目に分けます。

注文書で確認する5項目
- XかGか: 車両本体だけでなく、希望装備を足した完成価格を並べる。
- 運転支援の正式名称: プロパイロット、ナビリンク付き、2.0を別欄にする。
- メーカーオプションの組み合わせ: 14.3インチ表示、ドラレコ、ETC2.0、電源、BOSEの含有を確認する。
- NissanConnectの契約: 無料期間、有料料金、解約時に使えない機能を聞く。
- 納期と仕様変更: 生産時期、装備コード、希望色、納車予定を日付付きで残す。
価格表だけでなく、2026年7月版の主要装備一覧を見積書へ添付してもらうと安心です。特にXはメーカーオプション群が判断の中心になります。
実車で確認する5項目
- 駐車と左前方の見切り: 車幅1895mmを自宅車庫と店舗駐車場で試す。
- 2列目・3列目の乗降: 家族の体格、チャイルドシート、手荷物を再現する。
- 3列目使用時の荷室: 最大荷物を想定し、跳ね上げ操作も試す。
- 加減速と停止姿勢: 発進、合流、カーブ、荒れた路面、停止直前を分ける。
- 表示と運転支援の操作: 12.3/14.3インチの見やすさ、警告音、解除方法を確かめる。
試乗は運転席だけで終わらせません。同乗者に2列目と3列目を交代してもらいます。走行音、揺れ、視界、空調の届き方を席ごとに記録しましょう。
回答は型式・見積日・装備コードにひもづける
発売直後の説明は更新される場合があります。回答者の記憶だけに頼らず、見積日、車両型式、装備コード、資料の版を控えます。
また、展示車に付くディーラーオプションを標準装備と思わないようにします。展示プレートと注文書で名称が一致するか確認してください。
X e-4ORCEを基準に資金計画を比べる
車両本体価格だけの概算。諸費用、用品、税金、保険、手数料は含みません。年7%運用は保証されず、元本割れや税負担があります。
グレードと装備を決めた後で、支払方法を比べます。ここでは標準2グレードの入口であるX e-4ORCEを基準にします。Gとの差額と、Xへ足す装備を分けて考えやすいためです。
試算に使うのは車両本体689万7000円です。特別塗装色、用品、登録、税金、保険、手数料は含めません。実際には完成仕様の見積総額で計算し直してください。
Xを基準にする理由
XとGは走りの土台を共有します。そのため、まずXの車両本体を置き、希望装備を加えると、G標準との差が見えます。Gの本体価格だけを見て高いと決めるより、比較条件がそろいます。
一方、Xへ大画面、ナビリンク付き支援、給電、記録装備を足すなら、Gも同じ見積日に作ります。差額が小さくなったら、内装とベンチレーションまで含めて判断します。
同じ財布で現金一括と低金利ローンを比べる
689万7000円を年2.0%で5年借りる単純計算では、毎月返済は約12万889円です。60回の総返済は約725万3338円、利息は約35万6338円になります。実際の金利、保証料、事務手数料、端数処理とは異なります。
現金一括なら、購入時に689万7000円が手元から減ります。ローンを使って同額を手元に残す場合も、返済を別の財布から出してはいけません。同じ689万7000円を年7%で運用し、毎月約12万889円をその口座から取り崩す単純計算では、5年後の運用口座残は約112万2570円です。
この約112万円は確定利益ではありません。年7%は保証されず、元本割れや相場下落時の取り崩しがあります。税金、信託報酬、売買コストも含みません。審査金利が上がれば、残る余地は小さくなります。
大切なのは「ローンなら得」と決めることではありません。利息という確定負担と、運用成績という不確定要素を同じ財布で比べます。生活防衛資金まで投資へ回す設計は避けてください。
比較サービスは候補を広げる道具
ディーラーローン、銀行の目的ローン、据置型の支払プランを比べるときは、借入額、期間、ボーナス返済、諸手数料をそろえます。繰上返済の可否、所有権、完済前の乗り換え手続きも確認します。
新型エルグランドのローン候補を同じ条件で比べたい場合は、スポンサーの クラウドローン のような比較サービスも選択肢になります。
ただし、比較サービスは契約を自動的に正解へするものではありません。候補を増やし、総返済額と条件を読める状態にする道具です。毎月返済が生活の上限を超えるなら、グレード、オプション、頭金へ戻って見直します。
4代目エルグランドから見える日産の狙い
第3世代e-POWER、e-4ORCE、電子制御サスペンションを両グレードに採用。
大画面、ナビ連動支援、1500W電源、シート換気などを標準装備。
速さの差より、長距離移動と同乗者の快適性で上位グレードを選ばせる狙いがうかがえる。
発売直後のため、納期、実燃費、長期使用の快適性は今後の確認が必要。
『見立て』は公式見解ではなく、2026年7月16日時点の発表内容に基づく編集部の分析。
ここからは、公式情報で確認できた事実と筆者の見立てを分けます。確認できるのは、4WDの第3世代e-POWER、7人乗り、拡大した全幅・全高、X/Gの2グレード、上位運転支援の設定です。

低床だけでなく背の高さと電動4WDを選んだ
先代エルグランドは全高を抑えたスタイルが特徴でした。新型は全高を1975mmへ伸ばし、ドライバーのアイポイントも上げています。一方、ホイールベースは3000mmを維持しました。
筆者は、低い外観だけで差別化するより、室内の見晴らしと3列の快適性を強くした判断だと見ます。また、標準2グレードを4WDへ統一したことで、雪道だけでなく前後駆動力制御を商品価値の中心に置いています。
ただし、背が高くなったから室内のすべてが競合より広いとは断定できません。乗員の体格、床高、シート位置、荷室形状を実車で比較する必要があります。
X/Gの二段構成は装備選択を見せやすい
標準車はXとGの2グレードです。動力性能と燃費を共通にし、表示、通信、運転支援、給電、内装で差を作りました。筆者は、商品説明を分かりやすくしつつ、XのオプションとGの上位オプションで幅を持たせた構成だと考えます。
一方、AUTECH、AUTECH LINE、VIP、ステップタイプもあります。外観や後席接遇を重視する人は別系統になります。本記事のX/G比較へ無理に混ぜず、まず標準車で必要装備を確定させるのが安全です。
日産が高級ミニバン市場でどこまで支持を広げるかは、今後の受注と試乗評価を待つ必要があります。発売日の装備表だけで競合との勝敗を断定するのは早いでしょう。
競合との勝敗は実車比較後に判断する
比較試乗では、同じ人数、同じ荷物、近いタイヤ条件、近い道路でそろえます。静粛性は路面で変わり、2列目の揺れは運転操作でも変わります。
また、見積もりは同じ日に取得します。車両本体だけでなく、メーカーオプション、メンテナンス、納期、下取り条件を分けてください。条件をそろえて初めて、購入後の納得感を比べられます。
新型エルグランドのよくある疑問
メーカー希望小売価格の差は68万2000円。諸費用と用品は含まない。
両車とも4WDのe-4ORCEで、WLTCモード燃費は16.8km/L。
Gのメーカーオプション。価格、通信契約、対象道路を見積時に確認。
14.3インチ画面を含む選択装備がある。組み合わせと価格を最新見積で確認。
仕様、価格、オプション構成は変更される場合がある。契約時点の公式資料を優先。
最後に、新型エルグランド グレード比較で出やすい疑問を整理します。公表済みの事実と、販売店で個別確認する項目を分けます。
新型エルグランドはいつ発売されましたか?
2026年7月16日に発売されました。4代目で、先代の登場から16年ぶりの全面刷新です。発売直後の在庫、展示車、納期は販売店ごとに確認してください。
XとGはいくらですか?
税込みメーカー希望小売価格は、X e-4ORCEが689万7000円、G e-4ORCEが757万9000円です。特別塗装色、オプション、保険、登録などは別です。
2WDはありますか?
標準車のXとGは、どちらもe-4ORCEの4WDです。2WDは設定されていません。AUTECHなど他のラインアップも、契約前に公式諸元を確認してください。
燃費はXとGで違いますか?
公式のWLTCモード値は両方16.8km/Lです。市街地15.2km/L、郊外17.8km/L、高速道路16.9km/Lも共通です。実燃費は使用条件で変わります。
何人乗りですか?
標準車は7人乗りです。2列目は左右独立のキャプテンシート、3列目は3人分です。8人乗りの設定はありません。
Gならプロパイロット2.0が標準ですか?
いいえ。G標準はナビリンク、渋滞時ハンズオフ、車線変更支援付きのプロパイロットです。プロパイロット2.0はGのメーカーオプションです。
1500W電源はXでも選べますか?
はい。100V AC電源1500WはGに標準、Xにメーカーオプションです。2列目に1個、荷室に2個あります。同時使用条件は取扱説明書を確認してください。
Xでも14.3インチ画面を選べますか?
はい。Xは12.3インチ表示が標準ですが、14.3インチの運転席表示とGoogle搭載NissanConnectをメーカーオプション群で選べます。組み合わせは見積書で確認してください。
車庫で最初に測る寸法は何ですか?
全幅1895mm、全高1975mm、全長4995mmを確認します。さらに、ミラー、スライドドアの開閉、後方荷物の出し入れ、入口の曲がり角も測ります。
公式で確定したことと個別確認を分ける
発売日、グレード名、公表価格、公表燃費、主要装備は公式資料で確認できます。一方、納期、実際のオプション価格、サービス料金、下取り、保険、展示車の仕様は個別確認です。
確定していない項目を予想で埋めず、見積日と回答者を残してください。発売後の仕様更新があれば、最新の公式装備表を優先します。
