セブン‐イレブン・ジャパンは2026年7月13日、テスラの急速充電設備「スーパーチャージャー」をコンビニ店舗へ初めて導入したと発表しました。運用開始日は7月11日、設置場所は神奈川県川崎市高津区のセブン‐イレブン川崎子母口東店です。4台分を24時間利用でき、設備側の最大出力は250kWと案内されています。
便利そうなニュースですが、EVユーザーが先に確かめるべきなのは「最大何kWか」だけではありません。自分の車が本当に接続・認証・課金までできるのか、250kWをどの程度受け入れられるのか、買い物を終えた後にどう動くのかまで確認して初めて、日常の充電拠点として使えます。
とくに注意したいのが「NACS対応」という表現です。コネクターの規格名が一致して見えても、日本国内の当該サイトで他社EVにネットワークが開放されているとは限りません。2026年7月14日時点でTeslaが公開する他社EV向け対応市場の一覧に日本は含まれていないため、Tesla車以外はアプリ表示と車両メーカーの案内を確認するまで利用可能と決めないほうが安全です。
最初に結論
- Tesla車が向く人: 車載ナビまたはTeslaアプリに川崎子母口東店のサイトが表示され、支払い方法まで登録済みの人です。
- 他社EVで確認が必要な人: NACS端子やアダプターがあっても、日本でのネットワーク開放、車両認証、アプリ表示をメーカーとTeslaの双方で確かめる必要があります。
- 慎重にしたほうがいい人: 「最大250kWならどのEVも15分で満充電」「NACSなら必ず使える」と考えている人です。設備側の上限と車両側の受入条件は別です。
この記事では、セブンイレブンのテスラスーパーチャージャーの確定情報と今後の計画を分け、利用対象、充電時間、NACSとCHAdeMO、到着前の7確認点を順に整理します。数値や対応地域は2026年7月14日時点の情報です。実際に向かう日は、Teslaアプリ、車載ナビ、車両メーカー、現地掲示の最新表示を優先してください。
セブンイレブンのテスラスーパーチャージャーはTesla車と他社EVのどっちが使えるか
Teslaの他社EV向け対応市場一覧に日本は含まれていません。利用日の公式表示を優先してください。
結論から言うと、今回の発表だけを根拠に利用を確実と判断できるのはTesla車です。セブン‐イレブンの公式発表は「NACS規格に対応したスーパーチャージャー」と説明していますが、他社EVの国内開放を同時に発表したものではありません。

| 読者タイプ | 向く人・現時点の判断 | 出発前に確認すること |
|---|---|---|
| Tesla車 | 利用候補 | 車載ナビまたはTeslaアプリでサイト、空き、出力、支払い状態を確認 |
| 他社のNACS対応EV | 端子だけでは判断不可 | 日本での開放、対象車種、アプリの「EVを充電する」にサイトが出るかを確認 |
| CHAdeMO対応EV | 直接接続は不可 | 車両メーカーと充電事業者が認める方法がなければ別のCHAdeMO充電器を選択 |
| 変換アダプターを持つEV | 自己判断で使わない | 車両、アダプター、充電設備の三者すべての公式対応を確認 |
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
Tesla車なら車載ナビとアプリで確認する
Tesla車は、スーパーチャージャーと車両、ナビ、アプリ、課金が一体で動くことが強みです。Tesla公式サポートによると、利用前にはアプリへ支払い方法を登録し、充電後の最終請求や履歴もアプリで確認します。車載画面またはアプリに表示されるサイト情報を開けば、当日の出力や利用条件を確認できます。
向かう前に目的地としてスーパーチャージャーを設定する意味もあります。対応するTesla車では、経路上の急速充電に合わせてバッテリー温度を整える制御が働きやすくなります。これは「250kWを必ず出す機能」ではありませんが、冷えた電池のまま突然到着するより、車両が充電準備をできる余地があります。
筆者は、コンビニ設置の価値は設備の数字より、この一連の流れが短いことにあると見ています。ナビで探し、買い物をし、アプリ通知で戻る動線がつながれば、遠出の特別な充電ではなく、生活の途中にある充電へ近づくからです。
他社EVはNACS表記だけで利用可と決めない
Teslaの日本語サポートには、他社製のNACS搭載EVまたはNACS DCアダプターで利用できるスーパーチャージャーがあると説明されています。ただし同じページの対応市場一覧を見ると、アジア太平洋ではオーストラリア、香港、中国本土、マレーシア、ニュージーランド、韓国、台湾などが掲載され、日本は入っていません。
ここが一番誤解しやすい点です。NACSはコネクターと電気的なインターフェースの共通化に重要ですが、物理的に差し込めることと、サイトが車両を認証し、アプリでストールを選び、課金を開始できることは別です。北米で同じメーカーのNACS車がスーパーチャージャーを使えても、日本仕様の車両と日本のサイトへそのまま当てはめることはできません。
2026年7月14日時点の確認結果
現時点では「日本の他社EVも使える」と断定する一次情報を確認できませんでした。したがって、他社EVユーザーは次の3点が全部そろうまで利用可能と判断しないのが安全です。
- Tesla公式の他社EV向け対応市場または対象サイトに日本・当該サイトが表示される。
- Teslaアプリの「EVを充電する」から川崎子母口東店のストールを選べる。
- 車両メーカーが日本仕様車と必要なアダプターの利用を正式に案内している。
対応は将来変わる可能性があります。この記事の結論を固定ルールとして保存するのではなく、実際に使う日のアプリ表示を最終判断にしてください。
川崎子母口東店で始まったサービスの全体像
1基だけの設備より待ちを分散しやすい一方、空きは到着前に確認します。
充電完了後の長時間駐車まで認める意味ではありません。
実効値は車両、残量、電池温度、充電カーブで変わります。
未発表店舗の所在地や開始日は公式発表を待ちます。
現在地は川崎子母口東店1店舗の運用開始。将来計画を確定済みの全国網として扱わないことが大切です。
セブン‐イレブンの公式発表で確認できる当該店舗の情報は明快です。設置先はセブン‐イレブン川崎子母口東店、住所は神奈川県川崎市高津区子母口496。スーパーチャージャーは4基で、4台分を24時間利用できます。最大出力は250kWです。
また、セブン‐イレブンは駐車場スペースが広い店舗などを中心に追加設置を検討し、2026年度中に約10店へ導入する予定を示しました。これは便利な方向性ですが、10店すべての所在地や開設日が確定したという意味ではありません。
4基・24時間・最大250kWという確定事項
4基あることは、1基だけの急速充電器より待ち時間を分散しやすい材料です。ただし、4基が常に空いていることや、4台すべてが同時に250kWを出し続けることまでは発表されていません。現地へ向かう直前に空き状況を見て、満車なら別の充電候補へ切り替えられるようにしておくと安心です。
24時間利用できる点は、店舗営業時間と充電設備の利用時間がずれる施設より分かりやすい利点です。一方で「24時間使える」は「充電後も駐車し続けてよい」という意味ではありません。充電スペースは次の利用者へ渡す場所なので、買い物が済み、充電完了の通知が来たら速やかに戻る必要があります。
発表時点の利用料金は1分あたり37〜200円で、充電出力によって異なるとされています。単純に時間を掛けると、15分で555〜3,000円、30分で1,110〜6,000円の幅です。ただし、これは公表レンジを機械的に掛けただけの目安であり、実際のセッション金額ではありません。出力、時間帯、料金改定、車両の受入状態は利用日に必ず確認してください。
2026年度中に約10店という展開予定
コンビニへの急速充電導入で重要なのは、1店舗の性能だけでなく、日常動線の中に同じ使い方ができる拠点が増えるかです。セブン‐イレブンは駐車場が広い店舗などを中心に順次検討するとしており、買い物の15〜30分と急速充電を組み合わせる方向を示しています。
筆者の見立てでは、約10店は全国網と呼べる規模ではないものの、設置場所の選び方を検証するには意味のある段階です。幹線道路沿い、住宅地、観光動線、夜間需要のどこで利用が伸びるかが分かれば、その後の展開で「高出力だから置く」から「滞在時間と交通動線が合うから置く」へ判断を進められます。
確定事項と計画を混ぜない
2026年7月14日時点で確定しているのは川崎子母口東店の運用開始です。約10店は年度内の予定であり、未発表店舗の名称や開業日を推測して訪問計画へ入れてはいけません。新しい設置先は、セブン‐イレブンとTeslaの公式案内、Teslaアプリのサイト表示で確認してください。
最大250kWと15〜30分をどう読めばよいか
充電器が出せるピーク能力であり、全時間の保証値ではありません。
車両が150kW対応なら、設備が250kWでも車両側の上限を超えません。
低温、高温、高い残量では、電池保護のため出力が下がる場合があります。
250kWを15分維持した単純値。充電カーブがあるため回復量の保証には使えません。
15〜30分は満充電時間ではなく、次の移動に必要な分を戻す目安として読みます。
最大250kWは設備側のピーク能力です。家庭用の普通充電と比べれば非常に大きな数字ですが、車両が常に250kWを受け入れるわけではありません。EVの急速充電は、電池残量が低く温度が適正なときに高い出力が出やすく、残量が増えるにつれて電池保護のため出力を絞る「充電カーブ」で動きます。

最大出力と実際の受入電力は別
Tesla公式も、スーパーチャージャーでの速度はバッテリーパックの大きさや経過年数、充電状態、周囲温度、車両構成などで変わると説明しています。設備が250kWに対応していても、車両側のDC急速充電上限が150kWなら、それを超えて受け入れることはできません。車両側が250kW対応でも、残量80%付近から同じ出力を維持するとは限りません。
たとえば250kWを15分、つまり0.25時間ずっと維持できたと仮定すると、計算上は62.5kWhです。30分なら125kWhになります。しかし、後者は多くの乗用EVの電池容量を超えるほどで、実際には充電カーブによって出力が下がります。この単純計算は「15〜30分で何kWh入る」と断定するためではなく、最大値を時間いっぱい掛けてはいけないことを理解するための例です。
車両側の受入性能を確認する具体例として、mo-gmoでは新型リーフB7の150kW急速充電と航続距離も整理しています。設備と車両の小さい側が上限になり、その後は充電カーブが効くという見方は、どの急速充電器でも共通です。
15〜30分は「必要分を戻す時間」と読む
セブン‐イレブンの発表は、15〜30分で実用上十分な充電回復が見込めると説明しています。ここでのポイントは「満充電」ではなく「次の移動に必要な分を戻す」です。急速充電は、残量を毎回100%へ近づけるより、移動に必要な範囲で切り上げたほうが、後半の出力低下を避けやすく、充電スペースの回転にも配慮できます。
買い物の所要時間と車の充電カーブが合えば、コンビニ滞在は効率のよい休憩になります。反対に、残量90%で到着し、100%になるまで待つ使い方では、250kWの設備を選ぶ意味が小さくなる可能性があります。出発前に必要な到着残量を考え、車載ナビが提案する充電終了目安も参考にしてください。
到着前に整えておきたい条件
- 車載ナビで当該スーパーチャージャーを目的地に設定する。
- 到着時の残量を確認し、必要以上に高い残量で急速充電へ寄らない。
- 車両のDC急速充電上限と、低温・高温時の制限を取扱説明書で確認する。
- 充電中はアプリ通知を有効にし、買い物中も終了時刻を見られるようにする。
- 目的地までに必要な回復量を決め、満充電を前提にしない。
筆者は、最大250kWを「速さの保証」ではなく「車両が高出力を受けられる時間帯を邪魔しにくい余裕」と読むのが現実的だと考えます。高性能な設備でも、最終的な体験は車両、電池温度、残量、アプリ、利用者の戻るタイミングで決まります。
NACSとCHAdeMOは何が違うか
NACSとCHAdeMOは優劣だけで選ぶものではなく、所有車と利用地域の公式対応で判断します。
NACSはNorth American Charging Systemの略で、Teslaが自社の充電コネクター設計を公開し、現在はSAE J3400として標準化が進んだ方式です。細身のコネクターで交流と直流の充電を扱えることが特徴ですが、名称に「North American」とある通り、北米での普及状況と日本の利用条件は分けて考える必要があります。
CHAdeMOは、CHAdeMO協議会が展開するEV用DC急速充電規格です。日本で販売される多くのEV・PHEVと公共急速充電器で使われてきました。コネクターの形、通信、認証の仕組みがNACSと同じではないため、CHAdeMO車へNACSケーブルを直接つなぐことはできません。
NACSは端子だけでなく通信・認証・課金まで確認する
TeslaはNACSを電気的・機械的なインターフェースとして公開し、北米では多くのメーカーが採用へ動いています。しかし、充電体験は端子だけで完結しません。車両と設備が通信し、どの車両がどのストールを使っているかを認証し、アカウントと支払い方法を結び、充電を開始・停止する必要があります。
つまり「差し込める」は必要条件の一つにすぎません。他社EV向けのTesla公式手順では、対応地域でTeslaアプリの「EVを充電する」を選び、サイトとストールを指定し、支払い方法を登録して開始します。日本でこの画面にサイトが出ないなら、物理的な端子が合いそうでも利用開始まで進めません。
この考え方は、外出先の急速充電と家庭・系統連携を区別するときにも役立ちます。交流V2GとV2Hの違いでは、車両、充放電器、通信、契約がそろって初めて機能することを整理しました。端子名だけで全体の互換性を判断しない点は、今回も同じです。
CHAdeMOは別のDC急速充電規格
CHAdeMO協議会は、CHAdeMOをEV用DC急速充電の国際標準規格として説明し、充電器と車両の組み合わせ試験も公開しています。利用者側から見れば、車両の急速充電口がCHAdeMOなら、基本はCHAdeMO認証の公共充電器を探すのが分かりやすい選択です。
自宅のV2Hや外部給電は、外出先で短時間に電気を入れるスーパーチャージャーとは目的が異なります。V2H充放電設備と外部給電器の違いも合わせて見ると、「家で電気を出し入れする設備」と「移動途中で充電する設備」を混同しにくくなります。
アダプターは車両メーカーと充電事業者の承認が前提
コネクターが違うと、変換アダプターを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、急速充電は大電力を扱い、通信と安全制御も必要です。形だけを変える非公式アダプターや、海外仕様車向けの部品を自己判断で使うのは避けてください。
確認順は「車両メーカーが日本仕様車で認めているか」「Teslaが当該サイトと車種を受け入れているか」「アダプター製造者が組み合わせを明示しているか」です。さらに、充電口の位置によってケーブルが届くか、隣の車室をふさがないかも現地利用では重要です。使えるか不明な状態で充電スペースへ入り、ケーブルを無理に引っ張ることは避けましょう。
利用前に確認したい7項目
- 1充電口と日本仕様の公式対応
海外の同名車ではなく、自分の車両仕様で確認します。
- 2アプリ・ナビに表示
川崎子母口東店とストールを選べるかを見ます。
- 3カードと未払いを確認
充電開始前にアカウント状態を整えます。
- 4残量・温度・受入上限
最大値ではなく必要な回復量を決めます。
- 524時間と現地掲示
点検や一時停止の最新表示を優先します。
- 6ケーブルが無理なく届く
隣の区画をふさがない位置に停めます。
- 7通知後すぐに移動
充電スペースを次の利用者へ渡します。
代替充電先も1か所決めておくと、満車や一時停止でも移動計画を崩しにくくなります。
ここまでを、到着前に使える順番へ落とし込みます。ニュースを覚えるより、この7項目を毎回確認するほうが失敗を減らせます。Tesla車でも、支払い方法の期限切れ、未払い、サイト混雑、電池温度などで想定どおりにならないことがあります。

車両とアプリで確認する4項目
- 車両の充電口と公式対応
自分の車がNACS、CHAdeMO、CCSのどれを使うのかを取扱説明書で確認します。他社EVは「海外の同名車が対応」ではなく、日本仕様車の公式案内を見ます。
- 当該サイトがアプリまたは車載ナビに出るか
Tesla車は車載ナビかTeslaアプリで川崎子母口東店を検索します。他社EVは対応地域になった後でも、「EVを充電する」にサイトとストールが表示されるかを確かめます。表示されなければ現地でケーブルを試す前に別の充電器を選びます。
- 支払い方法と未払いの有無
Tesla公式サポートは、利用前にアプリへ支払い方法を登録するよう案内しています。カード更新後、住所変更後、前回セッションの未払いがあるときは、出発前にアカウント画面を確認します。
- 到着時の残量・電池温度・受入上限
車両の最大受入出力、現在残量、外気温を見ます。低温時はプレコンディショニング、高温時は冷却で時間がかかる場合があります。最大250kWを受けることより、次の目的地へ必要な量を何分で戻すかを考えます。
店舗と運用で確認する3項目
- 24時間利用と現地掲示
発表上は24時間利用可能ですが、工事、点検、店舗運用、災害などで一時的に使えない可能性はあります。アプリの稼働表示と現地の案内を優先します。
- ケーブルが無理なく届く駐車位置
車両ごとに充電口の位置が違います。区画線をまたいだり、隣のストールをふさいだりせず、ケーブルへ強い張力をかけない位置に停められるかを見ます。難しければ無理に開始しません。
- 充電完了通知と速やかな移動
買い物へ入る前に通知を有効にします。充電が終わったら商品選びの途中でも状況を確認し、できるだけ早く車へ戻ります。Teslaは混雑時などに超過時間料金を設けており、充電スペースを通常の駐車場所として使う考え方はできません。
到着前30秒診断
次の質問に上から答え、1つでも「不明」があれば、現地で試す前に確認先を戻ります。
- 車両メーカーは日本仕様車でこの充電方法を認めているか。
- Teslaアプリまたは車載ナビに川崎子母口東店が稼働中として出ているか。
- 利用するストールと支払い方法を選べるか。
- 車両の充電口へケーブルが届く停め方ができるか。
- 次の目的地までに必要な回復量と終了目安を決めたか。
- 通知を受け取れ、終了後すぐ戻れるか。
- 使えない場合のCHAdeMOなど代替充電先を1か所決めたか。
販売店へ確認するなら、「日本仕様の充電口は何規格か」「NACS急速充電を正式に認めているか」「指定アダプターはあるか」「最大DC受入出力は何kWか」「電池残量何%付近で出力が下がるか」「ナビ連動の電池予熱はあるか」「急速充電の推奨頻度はあるか」「充電トラブル時の窓口はどこか」「保証に影響する非純正品は何か」「自宅充電と外出先充電をどう組み合わせるか」の10点を聞くと、購入後の使い方を具体化できます。
筆者は、このチェックリストの中で最も大事なのは1番と2番だと考えます。充電規格とネットワーク開放を別々に確かめれば、「端子が合うと思って現地へ行ったのに始められない」という失敗を先に避けられるからです。
現金一括と低金利ローンを同じ財布で比べる
税・手数料を除く概算です。運用成果は保証されず、借入条件や相場によって結果は変わります。
ここからは充電設備の性能ではなく、EVを購入するときの資金配分を一般例で整理します。車両本体だけでなく、自宅充電工事、充電カード、日常動線の選択肢まで準備するには、購入直後の手元資金をどれだけ残すかも確認が必要です。
400万円の一般例で支払い余力を見る
400万円を現金一括で支払えば、借入利息は発生しません。一方、購入時点で手元資金は400万円減ります。仮に400万円を年2.0%、5年で借りると、毎月返済は約7.0万円、総利息は約20.7万円、総返済額は約420.7万円です。
比較するときは、ローン返済を別の財布から出してはいけません。400万円を年7%で運用できたと仮定し、同じ運用口座から毎月の返済相当額を取り崩す単純計算では、5年後の運用口座残は約65.1万円です。「400万円を運用した利益」と「別の給料から返済した支出」を分ける見方ではなく、同じ財布の中で返済後に何が残るかを見ます。
もちろん年7%は保証ではありません。相場が下がった時期にも返済のため取り崩す可能性があり、元本割れもあります。NISA口座でなければ利益へ税金がかかり、手数料も別です。ローン金利は確定負担なので、審査条件が高金利なら試算は簡単に逆転します。
クラウドローンで低金利候補を比べる意味
車両、充電口、自宅充電、外出先の急速充電まで候補を絞った後は、現金一括、販売店ローン、銀行系ローンなどを同じ返済期間で比べます。月額だけでなく、総返済額、繰上返済条件、固定・変動、保証料をそろえて見るのがポイントです。
車のローン候補を比較したい場合は、スポンサーの クラウドローン のような比較サービスも選択肢になります。
低金利候補が見つかるとは限らず、借りられる上限まで借りる必要もありません。充電環境を整える余力、生活防衛資金、毎月返済に耐えられるかを先に決め、その範囲で比較してください。スーパーチャージャーの増設予定を理由に車の購入を急ぐのではなく、自宅と日常動線の両方で今使える環境を基準にするのが安全です。
セブンイレブンのスーパーチャージャーでよくある疑問
次の移動に必要な分を戻す目安。残量、温度、車種で変わります。
24時間利用可能でも、通常の駐車区画として放置しません。
日本での開放、対象車種、アプリ表示、メーカー承認が必要です。
Tesla公式、Teslaアプリまたは車載ナビ、車両メーカーの3か所で最新条件をそろえます。
15〜30分で満充電になりますか

満充電を保証する時間ではありません。発表は「実用上十分な充電回復」の目安を15〜30分としています。実際の回復量は、車種、電池容量、到着残量、電池温度、車両側の受入上限、充電カーブで変わります。
急速充電は残量が高くなるほど出力が下がりやすいため、10%から60%へ戻す時間と、80%から100%へ近づける時間を同じようには扱えません。次の目的地までに必要な残量を決め、車両が示す終了目安を見てください。
買い物を終えても充電中なら停め続けてよいですか
充電が必要な範囲なら、アプリで状況を見ながら利用します。ただし、充電が終わった後は速やかに移動します。充電スペースは通常の買い物用駐車区画ではなく、次のEVが使う設備です。
Teslaはサイトの混雑状況に応じた超過時間料金を案内しており、充電完了後の放置は避けるよう求めています。店舗が24時間営業でも、充電後の長時間駐車が認められるわけではありません。
他社EVはアダプターがあれば使えますか
アダプターがあるだけでは不十分です。車両メーカーが日本仕様車で認め、Teslaが日本と当該サイトを他社EVへ開放し、アプリで充電開始できる必要があります。非純正アダプターを形状だけで選ぶと、通信、安全制御、保証の問題が残ります。
2026年7月14日時点でTesla公式の他社EV開放市場一覧に日本はありません。今後開放された場合も、対象サイト、対象車種、必要アプリ、料金、ケーブル位置をその都度確認してください。
最新表示を3か所で再確認する
利用前は、Tesla公式の対応地域・サイト、Teslaアプリまたは車載ナビ、車両メーカーの日本向け案内を確認します。3か所の説明がそろわない場合は、現地で試すのではなく、対応が明確な別の急速充電器を選びましょう。
筆者の見立て
約10店の次に見るべきなのは店舗数だけでなく、待ち時間、稼働率、分かりやすさ、他社EV開放です。
今回の導入は、国内の急速充電競争を「どの規格が勝つか」だけで見るより、「生活動線のどこへ置くか」という段階へ進める出来事だと考えます。コンビニは買い物、トイレ、飲み物、短い休憩が自然に重なる場所で、15〜30分の充電と相性を作りやすいからです。
コンビニ導入の価値はピーク出力より生活動線
250kWは注目を集める数字ですが、利用者が繰り返し選ぶ理由は、経路から外れず、空きが分かり、買い物が終わる頃に必要分が戻ることです。4基あることで待ちやすさが改善し、24時間利用できることで時間帯の制約が減れば、ピーク出力を使い切れない車でも価値があります。
逆に、店舗へ入りにくい、ケーブルが届きにくい、アプリ上の利用対象が分かりにくい、充電後に戻るタイミングが合わないといった小さな摩擦が残ると、高出力でも日常拠点にはなりません。今後の約10店では、稼働率だけでなく、平均滞在時間、待ち、充電後の移動、車種ごとの利用しやすさが重要な評価材料になるでしょう。
普及を左右するのは端子数より相互運用の明確さ
NACSの端子が増えることは選択肢の拡大につながります。しかし日本の他社EVユーザーにとっては、「どの車が、どのアダプターで、どのサイトを、どのアプリから使えるか」が一目で分かることのほうが先です。端子の規格名だけが広まり、利用可否が曖昧なままでは、現地へ行ってから使えない経験を増やしてしまいます。
筆者は、Tesla、車両メーカー、設置先の三者が、対象車種と確認手順を同じ言葉で示せるかに注目します。ここがそろえば、スーパーチャージャーはTeslaオーナー向けの強いネットワークでありながら、将来は他社EVへも分かりやすく開く可能性があります。
約10店の次に見るべき指標
見るべきなのは店舗数だけではありません。1基あたりの稼働、待ち時間、故障時の復旧、夜間の使いやすさ、他社EV開放の有無、アプリ表示の分かりやすさがそろって初めて、コンビニ急速充電が生活インフラになります。
今回の川崎子母口東店は、その検証の最初の一歩です。Tesla車の利用者はアプリとナビを活用し、他社EVの利用者は日本での正式対応を待ちながら、CHAdeMOなど今使える代替先も確保しておく。この二段構えが、現時点で最も実用的な向き合い方です。
