スズキは2026年7月9日、スペーシア、スペーシア ベース、ハスラーのリコールを国土交通省へ届け出ました。同じ車両をベースとするマツダのフレアワゴン、フレアクロスオーバーも対象に含まれます。リコール届出番号は5843、改善措置の開始日は7月10日です。
国土交通省の届出一覧では、11型式、4車種、計500,459台と公表されています。商品名で数えると、スペーシア、スペーシア ベース、ハスラー、フレアワゴン、フレアクロスオーバーの5つです。不具合箇所はエンジンのクランクプーリボルトで、折損やプーリのずれが起きると適切なエンジン制御ができず、エンストに至るおそれがあります。
スペーシア ハスラー リコールの情報を見たら、年式だけで対象かどうかを決めないでください。まず車検証にある車台番号を用意し、メーカーの対象車両検索か販売店で、自分の車が対象か、すでに作業済みかを確かめます。公式情報の事実を、オーナーが実際に動ける順番に並べました。
最初に結論
- 現在乗っている人: 車検証の車台番号を確認し、スズキまたはマツダの検索ページと販売店で対象可否、無料修理の日程を確認してください。
- 中古車を検討している人: 車名や製作年だけで判断せず、商談車両の車台番号とリコール実施済み記録を納車前に確認してください。
- 慎重にしたほうがいい人: ダイレクトメールがまだ来ていない、警告灯や異音がないという理由だけで、対象外または安全と決めつけている人です。
スペーシア ハスラー リコールで最初に確認すること
車名や購入年だけで決めず、メーカー検索か販売店で確定します。
対象なら対策品ボルトへの交換日と必要時間を販売店へ確認します。
販売店とロードサービスの連絡先を、普段運転する家族にも伝えます。
届出番号5843、不具合431件、事故なしという情報は、放置の理由ではなく確認を始める入口です。
今回のスズキ リコール5843でまず押さえる数字は、届出日が2026年7月9日、開始日が7月10日、対象が計500,459台、不具合件数が431件、事故は届出時点で0件という5点です。数字は不安をあおる材料ではなく、対象確認を急ぐ理由と、公式情報の時点をそろえるために使います。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
届出番号5843の要点
国土交通省の届出では、不具合部位は「原動機(クランクプーリボルト)」です。ボルトの締め付けと強度設定が適切でなく、耐久性が不足しているものがあります。対策は、対象となる全車両でクランクプーリボルトを対策品へ交換することです。プーリなどに損傷が確認された場合は、損傷部品も新品へ交換します。
スズキ公式は、対象者へダイレクトメールまたは販売店などから案内し、来店日時を相談したうえで無料修理を受けるよう呼びかけています。つまり、リコールの確認は「ニュースを読む」で終わりではありません。対象かを確定し、販売店の作業枠を押さえ、実施済みの記録が残るところまでが一連の対応です。
今回のように対象台数が大きいリコールは、連絡を待ち続けるより、自分で車台番号を確認したほうが落ち着いて動けます。販売店への問い合わせが集中しても、車台番号と希望日を手元に用意しておけば相談は早く進みます。
431件・事故なしをどう読むか
届出一覧には、不具合件数431件、事故なしと記載されています。これは2026年7月9日の届出時点でメーカーが集計し、国土交通省へ届け出た内容です。事故なしは重要な事実ですが、「今後も事故にならない」「症状がなければ放置してよい」という意味ではありません。
不具合の発見動機は市場からの情報です。すでに複数の実車で事象が把握され、その結果として対策品への交換が必要と判断されています。対象なら、現在の調子にかかわらず改善措置を受ける、というのがリコールへの基本的な向き合い方です。
事故なしでも早めに修理する理由
今回の不具合は、最終的にエンストへつながるおそれがあると公式に説明されています。走行中のエンストは、停車中の始動不良とは意味が違います。国土交通省の安全情報では、エンスト時はブレーキの倍力装置やパワーステアリングの補助が働かなくなり、ブレーキやハンドルが重く感じる場合があると案内されています。
したがって、事故件数だけを見て優先度を下げるのではなく、無料の改善作業を早めに済ませるほうが合理的です。怖がる必要はありませんが、対象確認を後回しにする理由もありません。
対象4車種と製作期間を整理する
合計500,459台です。製作期間や番号の範囲内でも対象外車があるため、最後は車台番号で確認します。
国土交通省の集計は「4車種」ですが、スズキのスペーシア欄に商品名「スペーシア ベース」が含まれるため、販売名では5つに見えます。また、対象の含まれる製作期間全体は2019年1月7日から2025年7月9日までです。ただし、すべての車種がこの全期間に該当するわけではなく、型式と車台番号ごとに範囲が分かれます。
| メーカー/商品名 | 代表型式 | 対象台数 | 対象に含まれる主な製作期間 |
|---|---|---|---|
| スズキ スペーシア | MK53S / MK54S | 380,764台 | 2019年1月7日〜2025年7月3日の一部 |
| スズキ スペーシア ベース | MK33V | 26,617台 | 2022年8月22日〜2025年7月8日の一部 |
| スズキ ハスラー | MR52S | 54,571台 | 2022年8月22日〜2025年7月9日の一部 |
| マツダ フレアワゴン | MM53S / MM54S | 34,494台 | 2019年1月7日〜2025年7月2日の一部 |
| マツダ フレアクロスオーバー | MS52S | 4,013台 | 2022年8月22日〜2025年7月7日の一部 |
| 合計 | 11型式 | 500,459台 | 詳細は車台番号で確認 |
この表は、国土交通省の型式別台数を商品名ごとに合算したものです。スズキ公式に掲載されている3商品名の合計は461,952台、マツダ分は38,507台で、合わせて500,459台になります。
スズキ3商品名の対象範囲
スズキ側で対象となるのは、スペーシア、スペーシア ベース、ハスラーです。スペーシアは旧型MK53Sだけでなく、MK54Sの一部も含まれます。ハスラーはMR52Sの一部です。車名が同じでも、型式、車台番号、製作期間によって対象可否が変わります。
とくに注意したいのは、製作期間が長いことです。新車で買って現在も乗っている人だけでなく、家族から譲り受けた車、中古で購入した車、販売店の在庫車にも対象車が含まれる可能性があります。名義や所有者が変わっていると、案内の届き方が新車時と同じとは限りません。
ハスラーについては、当サイトの安全装備改良を整理した記事もありますが、今回のリコール確認は装備の新旧とは別です。最新の安全装備が付いているかどうかではなく、車台番号が届出範囲に入り、メーカー検索で対象と判定されるかを見ます。
マツダOEM2商品名も同じ届出に含まれる
マツダのフレアワゴンとフレアクロスオーバーも対象です。スズキ車をベースにマツダブランドで販売されるOEM車であり、今回の国土交通省資料では同じ届出番号5843の一覧に掲載されています。
フレアクロスオーバーとハスラーは販売店や装備の選び方が異なります。その違いはフレアクロスオーバーとハスラーの比較記事で整理しています。ただし、リコールについては購入したブランド側の公式検索と販売店を使うのが分かりやすい方法です。マツダ車ならマツダのリコール情報、スズキ車ならスズキの対象車両検索へ進みます。
購入日と製作期間は同じではない
公式ページにも、対象車の製作期間は購入時期とは異なると注意書きがあります。2025年に買ったから2025年製とは限らず、逆に製作期間の範囲に入っていても、すべての車両が対象とは限りません。
年式や初度登録年月は候補を絞る材料にはなりますが、最終判定ではありません。車台番号を見ずに「自分は古い型だから関係ない」「改良後に買ったから大丈夫」と決めるのは避けてください。
クランクプーリボルトでなぜエンストするのか
症状の有無で対象を決めず、車台番号確認と対策品への交換を優先します。
クランクプーリボルトという名称は、車に詳しくない人には原因が見えにくい言葉です。そのため、部品の細かな構造を覚えるより、どの段階でエンジン制御へ影響するかを理解すると、公式説明を行動につなげやすくなります。
クランクプーリと位相検出の役割
国土交通省の改善箇所説明図では、基準不適合箇所としてクランクプーリとクランクプーリボルトが示されています。クランクプーリには、クランクシャフトの位相角度を検出するためのプレートが取り付けられています。
エンジン制御は、クランクシャフトがどの位置にあるかという情報を使います。その位置情報が正しく取れなければ、エンジンを適切に制御できません。今回のリコールでは、ボルトの耐久性不足が、その先の検出と制御まで連なって影響します。
折損やずれが制御へ与える影響
公式説明の流れは明確です。ボルトの締め付けと強度設定が不適切で耐久性が不足するものがある。ボルトが折損すると、クランクプーリにガタが出る、またはプーリがずれる。すると位相角度を正しく検出できなくなり、適切なエンジン制御ができず、エンストに至るおそれがある、という順です。
「ボルト1本だから軽い」「50万台すべてがすぐ止まる」。どちらの受け止め方も、公式情報とはずれています。部品は小さくてもエンジン制御へつながる箇所ですが、対象車には対策品へ交換する具体的な改善方法があります。見るべきなのは部品の印象ではなく、自分の車が対象か、改善作業を終えたかです。
異音や警告の有無だけで対象外とは判断しない
届出資料は、対象車すべてに共通して現れる前兆を示していません。「この音が出たら必ず今回の不具合」「警告灯がなければ問題なし」とは言えません。異音、振動、警告表示、エンジンの不調など、普段と違う変化があれば運転を続ける前に販売店やロードサービスへ相談すべきですが、何も感じないことは対象外の証明になりません。
対象判定は症状探しではなく車台番号で行い、部品の状態は整備の専門家に確認してもらう。この分担にすると、オーナーが無理に音や振動を診断する必要がなくなります。
車台番号でリコール対象を確認する手順
- 1車検証を用意
メーカー名、型式、車台番号を確認します。
- 2メーカー検索
スズキ車とマツダ車で、それぞれの公式確認先を使います。
- 3販売店へ予約
届出番号5843と車台番号を伝え、入庫日を相談します。
- 4実施済みを確認
整備記録やメーカー検索の表示で完了を確かめます。
購入日や見た目ではなく、車台番号と作業記録を判断の中心に置きます。
車台番号は、自動車検査証(車検証)で確認できます。電子車検証の場合も、券面や車検証閲覧アプリの情報から確認できます。まず型式と車台番号をメモし、メーカーの検索ページへ入力できる状態にしてから進みましょう。
車検証で車台番号を探す
確認するのはナンバープレートの番号ではありません。「車台番号」の欄です。たとえば今回の対象範囲には、MK53S、MK54S、MK33V、MR52S、MM53S、MM54S、MS52Sといった記号から始まる番号があります。
次の4段階で進めると迷いにくくなります。
- 車検証でメーカー名、型式、車台番号を確認する。
- スズキ車はスズキ、マツダ車はマツダのリコール対象検索を開く。
- 検索結果を保存し、未実施なら購入店または最寄りの正規販売店へ連絡する。
- 作業後は検索結果の「実施済」表示や整備記録で完了を確認する。
スズキ公式は、改善作業後の識別について、インターネットのリコール等対象検索に「実施済」と表示すると案内しています。中古車を売買するときにも、この実施記録が確認材料になります。
スズキ車とマツダ車で検索先を分ける
スペーシア、スペーシア ベース、ハスラーはスズキ公式の「リコール対策実施の有無の確認方法」から対象車両検索へ進めます。フレアワゴン、フレアクロスオーバーはマツダ公式の2026年リコール情報と販売店窓口を使います。
OEM車は車両の関係が近いため、ニュース上は一緒に扱われます。しかし、実際の相談窓口、顧客案内、入庫予約はブランドごとに分かれます。購入した販売店が遠い場合でも、まず最寄りの正規販売店へ車台番号と届出番号5843を伝え、受付方法を確認してください。
検索結果が曖昧なときの確認先
国土交通省とメーカーは、車台番号の範囲に対象外車が含まれる場合があると注意しています。範囲内に見えるのに検索で出ない、名義変更直後で情報が分からない、並行して別の整備も必要といった場合は、画面だけで結論を出さず販売店へ確認します。
問い合わせ時は、車名、型式、車台番号、現在地、希望入庫日、普段と違う症状の有無を伝えると話が早くなります。自分でボルトを締め直したり、エンジン周辺を分解したりする作業ではありません。
無料修理までに確認したい走行前チェック
- 1普段との違いを見る
始動、アイドリング、警告表示、明らかな異音や振動を確認します。
- 2急な操作を避ける
周囲を見ながら、可能な範囲で安全な場所への移動を優先します。
- 3二次事故を防ぐ
安全な場所へ避難し、道路管理者や救援先へ連絡します。
- 4販売店・救援へ相談
自己診断や分解をせず、車台番号と状況を伝えます。
現場の道路状況で安全な行動は変わります。警察、道路管理者、販売店、ロードサービスの指示を優先します。
対象と分かっても、すぐに入庫できるとは限りません。そのため、修理日まで車を使う必要がある場合は、販売店へ使用可否と注意点を確認し、日常点検と連絡手段を整えておきます。この記事だけで個別車両の走行可否を断定することはできません。
出発前に連絡先と予約日を確認する
まず、修理予約日、販売店の電話番号、ロードサービスの連絡先を家族で共有します。車を複数人で使っている家庭では、対象だと知っている人と知らない人が分かれないようにしてください。
出発前は、エンジンが通常どおり始動するか、アイドリングが安定しているか、見慣れない警告表示がないか、明らかな異音や振動がないかを確認します。これは今回の不具合を自己診断するためではなく、普段と違う状態のまま出発しないための日常確認です。異常を感じたら、予定を優先せず販売店またはロードサービスへ相談します。
走行中に異常を感じたときの優先順位
国土交通省は、走行中にエンストするとブレーキやハンドルが重く感じても、制動力や操舵そのものがなくなるわけではないため、落ち着いて通常より力を入れて操作するよう案内しています。路上でやむを得ず停車する場合は、追突などの二次事故を避け、まず身の安全を確保します。
走行中にエンジン停止や大きな異常を感じた場合は、周囲を確認し、急な操作を避け、可能な範囲で安全な場所へ移動します。停車後は後続車から見える状態を作り、安全な場所へ避難してから救援を要請します。道路、交通量、天候、車両状態で安全な行動は変わるため、現場では警察、道路管理者、販売店、ロードサービスの指示を優先してください。
高速道路では無理に自己判断しない
高速道路上の車外作業は危険です。停止してしまった場合は、同乗者を含めてガードレールの外側など安全な場所へ避難し、道路緊急ダイヤルやロードサービスへ連絡します。車の様子を見るために本線側へ立たず、ボンネットを開けた自己診断や、再始動を繰り返しての移動は避けてください。
修理までの間に最も役立つ準備は、難しい部品知識より、予約日と連絡先を家族全員が知っていることです。対象確認と連絡経路ができていれば、異常が起きても「どこへ電話するか」で迷う時間を減らせます。
販売店に聞く質問10個と中古車の確認項目
対象、未実施、入庫日、完了記録を分けて聞くと、口頭の安心だけで終わりません。
公式ページを読んでも、実際の入庫では分からないことが残ります。販売店へ電話する前に質問をまとめておけば、対象確認だけでなく、修理当日の予定まで一度に整理できます。
現在所有している人の質問10個
- この車台番号はリコール届出番号5843の対象ですか。
- 現在、改善作業は未実施ですか、実施済みですか。
- 対策品の準備と最短の入庫日はいつですか。
- 作業に必要な時間の目安はどれくらいですか。
- 入庫日まで車を使う場合、個別に注意すべきことはありますか。
- 普段と違う音、振動、警告表示がある場合は走行せず入庫方法を相談すべきですか。
- クランクプーリなどに損傷が見つかった場合、追加交換と日数はどうなりますか。
- 代車が必要な場合、事前予約はできますか。
- 作業後は整備記録とウェブ上の「実施済」表示をどのように確認できますか。
- 家族名義や中古購入で案内が届いていない場合、今後の連絡先を更新できますか。
作業時間や代車は、店舗の混雑、部品供給、追加損傷の有無で変わります。ネット上の体験談を自分の予約に当てはめず、入庫する店舗へ直接確認してください。
中古車を買う人の納車前チェック
中古車では、車両状態、走行距離、装備と一緒にリコール実施状況を確認します。「対象だが未実施」なら、納車前に販売店側で改善作業を終えられるか、正規販売店への入庫を誰が手配するか、完了記録をどの書類で受け取れるかを聞きます。
今回と同様に走行不能へつながるおそれがあるリコールでは、車種が違っても確認の基本は共通します。当サイトのノート/オーラ/エクストレイルのリコール記事では、制御プログラムと車台番号確認を扱いました。中古車では、機械部品の交換かソフトウェア更新かにかかわらず、「対象か」「未実施か」「納車前に終わるか」の3点をそろえてください。
納車後に自分で予約する場合は、販売店間の移動や作業待ちを見込む必要があります。実施済みなら、口頭だけでなく整備記録、メーカー検索、納車前点検記録のいずれかで確認します。
対象範囲内でも対象外車がある点に注意
車台番号の開始値と終了値の間に入っていても、対象外となる車両が含まれる場合があります。逆に、一覧表を見慣れていない人が記号を読み違えることもあります。売り手も買い手も、一覧表だけを根拠に断定せず、メーカー検索か正規販売店で確定するのが安全です。
リコール歴だけを理由に車を一律で避けるより、改善作業が終わっているかを確かめるほうが実用的です。制度は、不具合を把握し、対象者へ知らせ、車両を改善するためにあります。未実施のまま放置しないでください。
安全確認の後で買い替え資金を比べる
年7%は保証ではありません。元本割れ、税金、手数料、相場悪化時の取り崩しリスクを含まない単純試算です。
今回の改善作業は無料です。リコール対象だからといって、修理内容を確認する前に慌てて買い替える必要はありません。まず対象確認と修理予約を済ませ、次に年式、走行距離、今後の使い方、ほかの整備予定を見て、乗り続けるか買い替えるかを分けて考えます。
| 読者の状況 | 先にする判断 | 資金面で確認すること |
|---|---|---|
| 今の車を乗り続けたい | 無料の改善作業を予約する | 今回の修理と通常整備を分けて確認する |
| 近く買い替える予定がある | 改善済み記録を残してから次の車を選ぶ | 現金一括とローンの総負担を同じ条件で見る |
| まだ決めていない | リコール対応を買い替え判断と切り離す | 手元資金をどこまで残すかを先に決める |
修理継続と買い替えを分けて考える
リコール修理は、安全上必要な改善作業です。一方、タイヤ、バッテリー、車検、家族構成の変化などは、別の所有判断です。二つを一緒にすると、「対象だったからすぐ売る」「無料修理だから他の整備も全部先送りする」といった極端な判断になりやすくなります。
販売店では、今回の対策作業の内容と、今後予定している通常整備を分けて見積もってもらいます。買い替えを検討するなら、現在の車を改善済みにしたうえで、次の車の安全装備、使い勝手、支払い方法を比較したほうが条件をそろえやすくなります。
同じ財布で現金一括と低金利候補を見る
ここからは特定の車種を勧める話ではなく、買い替える場合の一般的な試算です。400万円を現金一括で支払えば、その時点で手元資金は400万円減ります。仮に400万円を年2.0%・5年で借りると、毎月返済は約70,111円、総利息は約206,662円です。
一方、400万円を手元に残して年7%で運用できると仮定しても、返済を別の財布から出してはいけません。同じ運用口座から毎月約70,111円を取り崩す単純計算では、5年後の運用口座残高は約651,048円です。これは「約65万円の利益が保証される」という意味ではなく、同じ財布で条件をそろえた一例にすぎません。
年7%は保証ではなく取り崩しリスクがある
年7%は将来の運用成果を保証しません。相場が下がっている時期にも返済のために取り崩す可能性があり、元本割れもあります。NISA口座でなければ利益に税金がかかる場合があり、手数料も試算に含めていません。ローン金利は契約上の負担なので、まず実際に利用できる低金利候補と総返済額を比べることが先です。
買い替え時のローン候補を比較したい場合は、スポンサーの クラウドローン のような比較サービスも選択肢になります。
リコール記事の本題は安全確認です。資金比較は、修理を受けるかどうかを迷う材料ではなく、改善作業を前提に今後の所有方法を見直す人だけが使う補助情報として考えてください。
よくある質問
名義や住所の状況にかかわらず、車台番号で対象可否を見ます。
対策品ボルトへ交換し、必要なら損傷部品も交換します。
対象なら現在の調子だけで実施不要と決めません。
対象か、未実施か、いつ完了するかを販売店へ確認します。
どの疑問も、車台番号、販売店、実施済み記録の3点へ戻すと整理できます。
ダイレクトメールが来なければ対象外ですか
対象外とは限りません。中古購入、名義変更、住所変更などで案内の届き方が変わる場合があります。車検証の車台番号を使い、メーカー検索または販売店で確認してください。
修理費用はかかりますか
スズキ公式は、今回の改善措置を無料修理として案内しています。対象車はクランクプーリボルトを対策品へ交換し、プーリなどに損傷があれば損傷部品も新品へ交換します。今回の改善措置以外の整備については、販売店へ内容を分けて確認してください。
いま症状がなくても予約すべきですか
対象と判定されたなら、症状の有無にかかわらず販売店へ連絡し、改善作業の日程を相談してください。前兆がないことは、対象外や実施不要の根拠にはなりません。
中古車でも無料修理を受けられますか
リコールは対象車両に対する改善措置です。所有形態だけで対象外になるものではありませんが、個別車両の対象可否、未実施かどうか、受付店舗は車台番号を伝えて販売店へ確認してください。購入前なら、納車前対応を販売店へ依頼できるか聞きます。
回答は車台番号と販売店確認を優先
FAQの答えが似ているのは、今回の判断基準が車名や体感症状ではなく、車台番号と実施記録だからです。SNSの投稿や家族の車との比較より、自分の車両情報を起点にしてください。
筆者の見立て: 50万台という数字より確認経路が重要
50万台という全体像から、自分の1台の対象可否へ移ります。
普段運転する人全員が、対象と対応予定を把握します。
今後の売買でも、改善作業の完了を説明できる状態にします。
車の知識量より、確認先と完了記録が分かる状態を作ることが実用的です。
50万台という対象規模は大きく、ニュースとして目を引きます。ただ、オーナーが実際に必要とするのは、全体台数への感想ではなく、自分の車が対象か、いつ直せるか、作業済みと確認できるかという個別の経路です。
軽自動車ユーザーほど家族共有を想定する
スペーシアやハスラー、フレアワゴン、フレアクロスオーバーは、送迎、買い物、通勤など家族で共有されやすい車です。所有者だけがリコールを知り、普段運転する家族が知らない状態は避けたいところです。車内に予約日と連絡先のメモを置く、家族のチャットで対象と対応予定を共有するなど、簡単な方法で十分です。
筆者は、リコール対応の質を分けるのは車の知識量より、情報を共有できているかだと考えます。クランクプーリボルトの構造を詳しく説明できなくても、車台番号、販売店、予約日、異常時の連絡先が分かっていれば、必要な行動へ進めます。
中古車流通では実施済み確認が長く効く
今回の対象製作期間は2019年から2025年まで広がっています。今後も長い期間、中古車市場で対象候補の車を目にするはずです。そのとき、リコール対象だったことより、改善作業が完了しているかを確認する習慣が効きます。
これは今回だけの話ではありません。トヨタ/レクサスのデジタルメーターリコールでも、販売店対応と実施済み確認が中古車選びの材料になりました。機械部品、ソフトウェア、表示装置と不具合箇所が変わっても、車台番号で確認し、改善作業を受け、記録を残すという基本は同じです。
結論として、今回のスペーシア ハスラー リコールは、恐れるより順番を決めて対応するニュースです。車検証を用意し、メーカー検索で確認し、対象なら販売店へ予約する。作業後は実施済み記録を確認する。この4段階を終えれば、50万台という大きな数字を自分の車の具体的な安全確認へ変えられます。
次に読むなら
参照した主な情報源
- 国土交通省「リコールの届出について(スズキ スペーシア 他)」: https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005783.html
- 国土交通省「リコール届出一覧表(届出番号5843)」: https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002010778.pdf
- 国土交通省「改善箇所説明図」: https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002010779.pdf
- スズキ「スペーシア、スペーシア ベース、ハスラーのリコールについて」: https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2026/0709/
- スズキ「リコール対策実施の有無の確認方法について」: https://www.suzuki.co.jp/recall/check/
- マツダ「2026年(令和8年)リコール・サービスキャンペーン等情報」: https://www2.mazda.co.jp/service/recall/list.html?link_id=sbnv
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン「エンストが起きたら!」: https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/carsafety002.html
- スズキ「スペーシア」公式ページ: https://www.suzuki.co.jp/car/spacia/
- スズキ「ハスラー」公式ページ: https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/
- マツダ「フレアクロスオーバー」公式ページ: https://www.mazda.co.jp/cars/light-vehicle/flair-crossover/
