まず、キャシュカイe-POWERの記録内容を確認します。日産は2026年8月3日、欧州向けキャシュカイの第3世代e-POWER搭載車が、コロンビアで無給油1,980kmを走り、ギネス世界記録に認定されたと発表しました。カテゴリーは「非プラグイン式レンジエクステンダー電動SUVによる最長走行距離」です。7月14日から17日まで、首都ボゴタからカリブ海沿岸へ向かい、標高、気温、渋滞、路面状況が変化するルートで記録されました。
ただし、1,980kmを一般ユーザーが毎回再現できる満タン航続距離と読むのは適切ではありません。記録走行は距離を伸ばすことを目的に管理された条件です。英国で現在案内される通常の公称航続は759〜777マイル、約1,221〜1,250kmです。それでも、充電口を使わず、発電用エンジンと回生で電気をつくり、モーターだけで車輪を駆動する仕組みが、長距離でも成立することを示す材料にはなります。
この記事では記録の意味を切り分けたうえで、英国公式資料にある実用上の主要諸元をできるだけ網羅して整理します。さらに、最高出力だけに頼らず、トルクの出方、車重、駆動方式、制御、タイヤ、後輪サスペンションの組み合わせから走りと使い勝手を評価します。筆者はこの英国仕様に試乗していないため、走行感覚は公式諸元からの見立てです。
最初に結論
- 1,980kmはギネス認定の記録走行であり、日常の保証値ではありません。通常比較には英国公称の約1,221〜1,250kmを使います。
- 第3世代e-POWERは、5-in-1化、専用1.5L発電用エンジン、151kWのSport出力、静粛性と高速効率の改善が中心です。
- 走りは、低速からの311Nm、Sport時151kW/330Nm、約1.62〜1.73tの車重、前輪駆動、タイヤと後輪サスペンションを一緒に見る必要があります。
- グレードは、合理性ならN-Connecta、見た目ならN-Design、快適装備ならTekna、20インチとマルチリンクまで欲しいならTekna+が分かりやすい選択です。
- 日本での注意は、キャシュカイの国内導入、価格、装備が未発表であることです。英国価格を円換算した購入予算とは考えません。
- 向く人は、充電設備なしで長い給油間隔とモーター駆動を求める人です。国内で今すぐ正規購入したい人や、4WDが必須の人は慎重に比較します。
1980km無給油ギネス記録は何を示したか
距離を伸ばす管理下で達成したギネス認定値。
通常比較に使う約1,221〜1,250km。
外部充電なしで発電と回生を使う。
速度、空調、勾配、積載で航続は変わる。
1,980kmを日常の保証値として給油計画へ使わず、最新の個別グレード値を基準にします。
ここで、今回の記録は、燃料タンクへ給油せず、外部充電もしないまま1,980kmを走ったというものです。日産の発表によると、走行はギネスワールドレコーズの審査下で行われました。都市部、高地、山岳区間、気温の高い沿岸部などを含むコロンビアのルートを使い、単一の平坦なテストコースだけで得た数字ではありません。

購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
記録値と通常の公称値を分ける
次に、日常の比較軸は、同じ試験方法で示される燃費や航続です。英国公式ページは、第3世代e-POWERについて62.8〜64.2mpg、759〜777マイルの公称航続を案内しています。リッター換算ではおおむね4.3〜4.5L/100km、航続は約1,221〜1,250kmです。55Lタンクを単純計算すると約1,222〜1,279kmですが、グレード、試験値の丸め、使用可能燃料量があるため、公式航続を優先します。
一方、1,980kmは公式公称航続を約730km以上上回ります。これは「どの乗り方でも1,980km」を意味しません。速度、加減速、空調、積載、風、勾配、タイヤ空気圧、交通状況で燃費は変わります。記録の価値は、シリーズ式ハイブリッドが長距離の実走行でエネルギー管理を続けられた点にあります。
実用上は給油間隔の余裕として読む
公称値どおりでも、東京から福岡級の移動を途中給油なしで狙える距離です。ただし、高速道路の巡航速度が高い地域、冬季、短距離の繰り返し、満載時は余裕を見ます。出発時に「公称1,200km超だから給油計画は不要」と考えるのではなく、残量と次の給油所を確認できる余裕がメリットです。
外部充電を必要としない点は、集合住宅や出先で充電設備を確保しにくい人に分かりやすい利点です。ただし、ガソリンを使うため、バッテリーEVのような外部電力だけでの走行ではありません。EV、PHEV、ハイブリッドは上下関係ではなく、保管場所、移動距離、充電環境に応じて選ぶ別の手段です。
第3世代e-POWERで変わった仕組み
- 11.5Lターボ
42%の熱効率を掲げる発電専用エンジン。
- 25-in-1
モーター、発電機、電力変換、減速系を統合。
- 31.97kWh
発電と回生を短い周期で受け渡す。
- 4最大151kW
Sport時205PS、車輪は前輪をモーター駆動。
エンジン出力とモーター出力は役割が異なるため足し算しません。
第3世代e-POWERも、ガソリンエンジンを発電専用に使い、車輪は電気モーターだけで駆動します。エンジンと車輪を機械的に直結しないため、アクセル操作に対する駆動トルクをモーター側で制御できます。日産は、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機を一体化する「5-in-1」を採用しました。
5-in-1と専用エンジンの狙い
統合ユニットは部品間の距離を短くし、パッケージ、損失、騒音をまとめて改善する考え方です。最高モーター出力は従来から11kW増え、Sportモードで151kWになりました。発電用は1.5L直列3気筒ターボで、可変圧縮比機構を使わず、燃焼室へSTARCコンセプトを採用し、熱効率42%をうたいます。
可変圧縮比を外したことは単純な後退ではありません。発電専用なら、車輪と直結するエンジンより運転点を絞りやすく、効率のよい領域を中心に使えます。構造を整理しながら専用燃焼と制御で効率を狙った設計です。指定オイルは0W-16で、日産はオイル交換距離を15,000kmから20,000kmへ延ばしたと説明しています。ただし、実際の整備周期は登録国の取扱説明書と使用条件に従います。
高速時の回転数と静粛性
日産は大型化したターボと最終減速比の見直しにより、高速巡航時のエンジン回転数を従来より約200rpm下げたとしています。エンジン音が車速や加速感と合わない「発電している感」を抑えるうえで、回転数だけでなく、発電を始めるタイミングと遮音も重要です。第3世代は従来比で最大5.6dBの静粛性改善を掲げます。
燃費はWLTPで4.5L/100km、CO2は116g/kmから102g/kmへ12%改善したというのが2025年の初期発表です。現在の英国資料はグレード差を含め4.3〜4.5L/100km、98〜101g/kmを記載しています。資料の時点と認証状態が異なるため、購入時は最新の個別グレード値を確認してください。
キャシュカイe-POWERの公式諸元を実用目線で確認
本文表には英国公式資料で確認できる実用上の主要諸元を、行ごとの意味とともに掲載しています。
ここで、以下は2026年8月10日に確認した英国向けMY26公式資料のe-POWER Gen3 205PSです。数値に幅がある項目はグレードや装備差を含みます。英国資料には認証作業中で数値が変わる可能性がある旨も記されています。日本仕様の確定値ではありません。

| 項目 | 英国公式値 | 実用上の読み方 |
|---|---|---|
| ボディ | 5ドア/5人乗り | 後席ドアを持つ一般的なファミリーSUV構成 |
| 全長×全幅×全高 | 4,425×1,835×1,625mm | 日本の立体駐車場では全幅と全高を先に確認。ミラー込み幅は2,084mm |
| ホイールベース | 2,665mm | 4.4m級の全長に対して後席と荷室を両立する基礎寸法 |
| 荷室容量 | 最大504L | 床やスペアタイヤ、装備で差があるため実車の床下も確認 |
| 後席格納時荷室 | 1,379〜1,440L | 分割可倒の段差と、積みたい荷物の長さを実測したい |
| 燃料タンク | 55L | 公称航続の長さを支える一方、満タン時は燃料重量も増える |
| 駆動方式 | 前輪駆動(FWD) | e-4ORCEではない。雪道ではタイヤ選びと発進操作が重要 |
| 駆動モーター | 永久磁石同期モーター | エンジンではなく、このモーターだけが車輪を駆動 |
| 標準時の最高出力 | 140kW(190PS)/4,900〜5,900rpm | 日常域では出力のピークより低回転トルクの使いやすさを見る |
| 標準時の最大トルク | 311Nm/0〜3,600rpm | 発進直後から広く出るため、市街地で扱いやすい設定 |
| Sport時の最高出力 | 151kW(205PS)/4,900〜5,300rpm | 追い越しや合流で上乗せ。常時の燃費値とは分けて考える |
| Sport時の最大トルク | 330Nm/3,100〜4,000rpm | 311Nmの発進トルクに加え、中速域の伸びを強める設定 |
| 発電用エンジン | 1,498cc 直列3気筒ガソリンターボ | 車輪を直接駆動せず、必要な電力を発生させる |
| エンジン最高出力 | 116kW(158PS)/4,800〜5,000rpm | 駆動出力との単純合算はできない。発電余力として見る |
| エンジン最大トルク | 237Nm/2,400〜4,400rpm | 車軸トルクではないため、モーターの330Nmへ足さない |
| 駆動用バッテリー | リチウムイオン、346〜349V、使用可能1.97kWh、96セル | 大容量EV用ではなく、発電と回生を短周期で受け渡す容量 |
| 変速・充電 | 自動、外部プラグ充電なし | エンジン発電と回生で充電。家庭充電設備は不要 |
| 前サスペンション | マクファーソンストラット | 前輪の操舵と駆動を担う一般的で空間効率のよい方式 |
| 後サスペンション | トーションビーム、20インチ車はマルチリンク | Tekna+はタイヤだけでなく後輪の路面追従構造も異なる |
| ブレーキ | 前後ベンチレーテッドディスク | 車重と速度に対し機械式制動を確保。回生とのつながりも試乗点 |
| タイヤ | 215/65 R17、235/55 R18、235/50 R19、235/45 R20 | 大径ほど側面が薄く幅広い。見た目、応答、乗り心地、費用に影響 |
| 車両重量 | 1,624〜1,727kg(走行可能状態) | 装備差を含む約103kgの幅。加速、制動、燃費に効く |
| 車両総重量 | 2,140kg | 乗員と荷物を載せた状態の上限。空車重量とは別 |
| けん引能力 | ブレーキ付き770kg/なし750kg | 小型トレーラー用途でも連結部、免許、法規を国ごとに確認 |
| 0-62mph加速 | 標準7.9秒/Sport 7.6秒 | 205PSだけでなく制御と車重を含む結果 |
| 最高速度 | 105mph(約169km/h) | 日常用途では余裕より速度制御上限として読む |
| WLTP燃費 | 4.3〜4.5L/100km | 約22.2〜23.3km/L相当。装備、気温、道路で実燃費は変化 |
| WLTP CO2 | 98〜101g/km | 英国認証値。日本の制度上の数値ではない |
| 公称航続 | 759〜777マイル(約1,221〜1,250km) | 記録の1,980kmではなく、通常比較はこちらを基準にする |
寸法・荷室・重量の関係
全長4,425mmはミドルサイズSUVとして取り回しやすい側ですが、全幅1,835mm、ミラー込み2,084mmは狭い駐車場で無視できません。左右各10cmの余裕しかない区画では、ドアを開ける空間も不足します。全高1,625mmも、1,550mm制限の機械式駐車場には入りません。
504Lの荷室は日常の買い物や家族旅行に余裕を持たせやすい一方、容量だけで使い切れるとは限りません。ベビーカー、ゴルフバッグ、犬用クレートなど、形が決まった荷物は開口幅、床の高さ、後席を残した奥行きを実測します。最大1,440Lは後席を倒した値で、5人乗車と同時には使えません。
車両重量は1,624〜1,727kgです。最大で約103kgの差は、大人1人と荷物に近い重さです。大径ホイール、快適装備、シート機構などが加われば、加速や乗り心地だけでなく、タイヤとブレーキの消耗にも影響します。グレードを比べるときは装備の数だけでなく、重量と足まわりの組み合わせを見ます。
発電用エンジンと駆動モーターを足さない
エンジン158PSとモーター205PSを足して363PSと表現するのは誤りです。エンジンの仕事は発電であり、車輪へ出る駆動力はモーターと電力供給能力、バッテリー残量、熱管理、制御で決まります。同様に、エンジン237Nmとモーター330Nmも足せません。
1.97kWhのバッテリーは、バッテリーEVのように何十kmも外部電力だけで走る目的ではありません。加速時に電力を補い、減速時に回収し、エンジンを効率のよい運転点へ寄せるためのバッファです。容量の小ささだけで性能不足とは判断できず、エネルギーが何回循環するかが重要です。
出力・車重・駆動・タイヤから走りを読む
- 1311Nm/0rpm〜
市街地で待ちの少ないモーター応答。
- 2151kW・330Nm
Sport時は高速合流の中速域を上乗せ。
- 31.62〜1.73t・FWD
前輪が操舵と駆動を担い、重量も効く。
- 417〜20inch
扁平率と20インチ車のマルチリンクを同時評価。
走行感は公式諸元からの見立てです。市街地、登坂、高速、荒れた路面を同じ試乗で確認します。
まず、ここからは公式諸元からの見立てです。実車のステアリング反力、ブレーキのつながり、粗い路面の振動、エンジン始動音は試乗しなければ確定できません。その前提で、相互に効く要素を組み合わせます。
市街地は0rpmからの311Nmが主役
標準時の311Nmが0〜3,600rpmで出るため、信号発進や低速からの再加速では、エンジン回転が上がるのを待つ必要がありません。シリーズ式の制御と自動変速により、アクセル操作へ素直に反応しやすい構成です。205PSという最大値より、日常ではこのトルクの立ち上がりが効きます。
ただし、1.62〜1.73tの車重があるため、軽量ハッチバックのような身軽さを数字だけで期待する車ではありません。さらに前輪が操舵と駆動を同時に担います。濡れた急坂でアクセルを大きく開ければ、制御やタイヤが駆動力を抑える場面はあり得ます。※推測です。発進の滑らかさ、ステアリングへ伝わる力、トラクション制御の介入は試乗で確認します。
高速合流は151kWと発電制御の持続性を見る
Sport時は151kW、330Nmとなり、0-62mphは7.6秒です。合流や追い越しには十分な余力が見込めます。※推測です。ただし、短い一回の加速と、登り坂で乗員・荷物を載せて加速を繰り返す場面は別です。小容量バッテリーの残量が下がれば、発電用エンジンと熱管理が性能の持続を支えます。
第3世代で高速巡航時のエンジン回転を約200rpm下げたことは、燃費だけでなく、長時間走行の疲労にも関係します。モーター駆動の滑らかさに対し、発電音が急に目立たないかが実用上の評価点です。登坂、100km/h前後の巡航、再加速を一つの試乗コースで確認すると、街中だけより差が分かります。
17〜20インチと後輪サスペンションはセットで考える
17インチの215/65は側面が厚く、段差の角を丸めやすく、交換費も抑えやすい構成です。18インチから幅が235mmとなり、19、20インチへ進むほど側面が薄くなります。操舵への反応と外観は引き締まりやすい一方、路面入力、わだち、タイヤ価格への影響が増えます。これは一般的な構造からの見立てで、銘柄や空気圧でも変わります。
20インチ車は後輪がトーションビームからマルチリンクへ変わります。Tekna+の乗り味は「20インチだから硬い」と一つの要素だけでは決まりません。薄いタイヤは入力を増やす方向、独立した後輪制御は荒れた路面で接地を整える方向に働きます。※推測です。小さな段差、大きなうねり、後席の揺れを同じ道で比べることが重要です。
e-Pedal Stepは減速操作をまとめやすい機能ですが、完全停止の方法や停止保持は市場・設定を確認します。回生を強く使えば常に燃費がよいわけではなく、速度を落として再加速するより、交通を読み一定速を保つほうが効率的な場合があります。
英国5グレードの違いを価格差ごとに比較
価格は2026年8月10日に確認した英国オン・ザ・ロード価格。日本の販売価格ではありません。
英国のe-POWERはAcenta Premium、N-Connecta、N-Design、Tekna、Tekna+の5段階です。以下は2026年8月10日に確認した英国のオン・ザ・ロード価格です。日本の販売価格ではなく、為替換算も国内導入価格の予測には使いません。

| グレード | 英国価格 | 直前比較との差 | 主な装備・違い | 差額を平たく言うと | 向く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Acenta Premium | £34,875 | 基準 | 17インチ、12.3インチ画面、後方カメラ、i-Key、基本安全装備、布シート、e-Pedal Step | 必要装備を揃え、タイヤと購入費を抑える入口 | 華美な装備より乗り心地と維持費を優先する人 |
| N-Connecta | £37,345 | +£2,470 | 18インチ、前後センサー、3Dアラウンドビュー、ProPILOT、Google搭載、ワイヤレス充電、後席USB/送風口、プライバシーガラス、ルーフレール | 駐車・ナビ・運転支援・後席利便をまとめて買う差額 | 家族利用、狭い駐車場、長距離移動が多い人 |
| N-Design | £39,655 | N-Connecta比+£2,310 | 19インチ黒色ホイール、2トーン、ボディ同色/光沢外装、スエード調+合成皮革、アンビエント照明 | 機能より外観と内装の統一感へ払う差額 | デザインを毎日の満足として重視する人 |
| Tekna | £39,655 | N-Connecta比+£2,310 | 19インチ、マトリクスLED、HUD、Bose、運転席電動/メモリー、ハンズフリーテールゲート、合成皮革、パノラミックルーフ | N-Designと同額で快適・視認・音響へ振る差額 | 夜間、長距離、荷物の積み降ろしを重視する人 |
| Tekna+ | £43,225 | Tekna比+£3,570 | 20インチ+後輪マルチリンク、キルティング/スエード調内装、マッサージ、助手席電動、ProPILOT Park | シートと駐車支援に加え、足まわり構造まで変える差額 | 装備を使い切れ、後席も含め実車で乗り味を選ぶ人 |
同じ価格のN-DesignとTeknaが分岐点
N-DesignとTeknaは英国価格が同じです。N-Designは外装色、黒いホイール、内装素材など視覚的なまとまりを優先します。TeknaはマトリクスLED、HUD、Bose、電動シート、パノラミックルーフなど、走行中や乗降時に使う機能を増やします。上位・下位ではなく、同じ£2,310を見た目と機能のどちらへ使うかという分岐です。
Tekna+の£3,570は豪華装備だけではない
Tekna+はマッサージや助手席電動調整が目立ちますが、20インチ化に伴い後輪がマルチリンクになります。この構造差は、同乗者の快適性や荒れた路面での動きに関係します。一方で、235/45 R20は交換費、傷つきやすさ、段差入力も確認が必要です。高価だから自動的に最適ではなく、シート機能、駐車支援、乗り味のすべてを使う人向けです。
キャシュカイe-POWERはどのグレードを選ぶべきか
17インチと必要装備で維持しやすさを優先。
全周囲、運転支援、後席利便をまとめる。
同額のTeknaより意匠へ価値を置く。
灯火、HUD、音響、電動装備を使う。
シート、駐車支援、後輪構造まで選ぶ。
上位順ではなく、同じ生活ルートで装備と乗り味を確かめます。
まず、最も価格が高いグレードを基準に引き算するより、日常で困る場面から足すと選びやすくなります。
| 優先すること | 向くグレード | 向く人・慎重に確認する点 |
|---|---|---|
| 購入費、タイヤ費、段差の穏やかさ | Acenta Premium | 装飾より基本装備を優先。全周囲カメラが必要なら慎重に確認 |
| 家族、狭い駐車場、長距離 | N-Connecta | 使用頻度の高い運転支援と後席利便をまとめたい人 |
| 内外装の見た目 | N-Design | 同額のTeknaにある快適機能を手放しても意匠を選ぶ人 |
| 夜間、音響、荷物の積み降ろし | Tekna | HUD、灯火、電動装備を日常的に使う人 |
| シート、駐車支援、後輪の動き | Tekna+ | 20インチの乗り心地と維持費を試乗・見積もりで確認できる人 |
費用と穏やかな乗り心地ならAcenta Premium
17インチの厚いタイヤは、都市部の段差や荒れた舗装で利点が期待できます。※推測です。後方カメラや基本安全装備、2画面、キーレス、e-Pedal Stepは備えるため、装備が空というグレードではありません。前後センサーや全周囲カメラを重視するなら、駐車環境と£2,470の差を比較します。
家族の一台ならN-Connecta
N-Connectaは3Dアラウンドビュー、前後センサー、ProPILOT、Google搭載、後席USBと送風口をまとめて追加します。狭い駐車場、長距離、後席利用という頻度の高い場面へ差額が効くため、5グレードの中では最も説明しやすい中間点です。18インチは見た目とタイヤ側面の厚さのバランスも取りやすい構成です。
外観ならN-Design、機能ならTekna
洗車後に眺める満足や2トーンの存在感を重視するならN-Designです。夜間の照射、前方視線を保つHUD、音響、電動シート、荷室アクセスを使うなら同額のTeknaが合理的です。パノラミックルーフは開放感だけでなく、夏の熱、頭上空間、ルーフキャリアとの関係も実車で確認します。
全装備と後輪の動きまで選ぶならTekna+
Tekna+は、マッサージ、助手席電動、駐車支援を頻繁に使い、20インチとマルチリンクの組み合わせを試乗して納得できる人向けです。自宅周辺の路面が荒い、タイヤ代を抑えたい、ホイール傷が心配という人は、装備表だけで決めずTeknaやN-Connectaと同じ道を走ります。
日産キックスのX・X FOUR・G e-4ORCEの選び方では、日本で買える日産SUVの装備と駆動方式を比較しています。キャシュカイの国内導入が未定である現状では、サイズと用途が近い現実的な比較候補です。
試乗・見積もりで確認したい10項目
- 1駐車幅
車幅1,835mm、ミラー込み2,084mm。
- 2高さ
全高1,625mmと設備制限。
- 3発電音
始動時の音と振動。
- 4加速
市街地、登坂、高速を連続確認。
- 5減速
e-Pedal Stepと停止操作。
- 6後席
段差入力と揺れ。
- 7雨・坂
前輪駆動のトラクション。
- 8荷室
実物荷物を504Lへ載せる。
- 9装備頻度
全周囲、HUD、駐車支援。
- 10総保有費
タイヤ、整備、保険まで。
日本導入は未発表。並行輸入なら認証、保証、通信、部品供給も追加で確認します。
特に、次の10項目は装備表だけで判断できません。
- 自宅駐車場へ全幅1,835mm、ミラー込み2,084mmで進入できるか
- 全高1,625mmが機械式駐車場や屋根の制限に収まるか
- 発電用エンジンが始動した瞬間の音と振動が許容できるか
- 市街地、登坂、高速再加速でアクセルと加速感が自然につながるか
- e-Pedal Stepの減速度、完全停止方法、停止保持が自分の操作に合うか
- 乗員を乗せた状態で17〜20インチの段差入力と後席の揺れを比べたか
- 雨天や急坂で前輪駆動のトラクションに不満がないか
- 504Lの荷室へベビーカーやバッグを後席使用のまま積めるか
- ProPILOT、全周囲カメラ、HUD、駐車支援を実際に使う頻度があるか
- タイヤ、ブレーキ、保険、整備、登録費を含む総保有費を確認したか

日本で検討する場合の追加確認
この記事の時点で、キャシュカイ第3世代e-POWERの日本導入、価格、グレード、右ハンドル装備は発表されていません。日産は第3世代e-POWERを2026年度に新型エルグランドへ搭載して日本投入する計画を示していますが、これはキャシュカイ発売の発表ではありません。
並行輸入を検討する場合は、車両価格だけでなく、輸送、通関、型式・排出ガス・灯火類への対応、保証、整備診断、部品供給、ナビ通信、保険を確認します。英国価格の単純な円換算に諸費用を少し足す計算では決まりません。国内でe-POWERの操作感を先に確かめるなら、日産キックスの2WDとe-4ORCE比較や、日産のワンペダル操作ガイドが参考になります。
代替車購入600万円を4つの資金計画で比べる
すべて説明用の仮定です。実際の提案・審査・適用金利・借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利を保証しません。
一方、キャシュカイの日本価格は未発表です。そこで以下はキャシュカイの価格予測ではなく、国内で別のSUVへ乗り換える際の説明用モデルです。車両比較価格600万円、頭金100万円、借入500万円、60回、ボーナス払いなしで4方式をそろえます。登録費、税金、保険、オプションは含めません。
共通条件と仮定
残価設定ローンは年4.90%、最終回残価210万円とする仮定です。※推測です。ディーラーローンは年5.90%、60回とする仮定です。※推測です。銀行ローンは2026年8月10日に確認した三菱UFJ銀行の借入500万円帯の変動年2.70%を使う仮定です。※推測です。CrowdLoan経由は、公式に示された金利範囲の下限である年1.20%が比較候補の銀行で適用された想定です。※推測です。実際の提案条件ではなく、最低金利を保証しません。
残価設定ローンの総支払額は、60回後に最終回残価210万円を支払って車両を所有する前提です。※推測です。
この試算に含めない費用
登録費、税金、保険、オプション、メンテナンス費は含めません。4方式は同じ車両比較価格、頭金、借入額、返済回数でそろえ、金利と最終回残価の違いだけを読みやすくしています。
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン(仮定・※推測です) | 4.90% | 60回 | +3.70ポイント | 約63,169円 | 2,100,000円 | 約890,129円 | 約6,890,129円 | +約736,130円 |
| ディーラーローン(仮定・※推測です) | 5.90% | 60回 | +4.70ポイント | 約96,432円 | 0円 | 約785,901円 | 約6,785,901円 | +約631,902円 |
| 銀行ローン(三菱UFJ銀行2.70%を使う仮定・※推測です) | 2.70% | 60回 | +1.50ポイント | 約89,178円 | 0円 | 約350,706円 | 約6,350,706円 | +約196,707円 |
| CrowdLoan経由で比較候補の銀行最低金利1.20%が適用された想定(※推測です) | 1.20% | 60回 | 基準 | 約85,900円 | 0円 | 約153,999円 | 約6,153,999円 | 基準 |
月額と総額の意味
この仮定では、CrowdLoan経由の最低金利想定に対し、残価設定ローンの総支払は約736,130円多くなります。※推測です。ディーラーローンは約631,902円、三菱UFJ銀行の金利を使う銀行ローンは約196,707円多い計算です。※推測です。
残価設定は月々約63,169円まで下がりますが、60回後に210万円が残ります。※推測です。買い取るなら最終回資金が必要で、返却なら走行距離、傷、改造、査定条件を確認します。月額だけが最小でも、買い取り時の総額が最小とは限りません。
三菱UFJ銀行の金利は変動で、借入時の金額帯や審査、時期により変わります。CrowdLoanは融資元ではなく、銀行ローンの比較・マッチングサービスです。実際の提案・審査・適用金利・借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利、融資実行、審査通過は保証されません。
CrowdLoanは融資元ではなく、銀行ローンの比較・マッチングサービスです。実際の提案、審査、適用金利、借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利は保証されません。
【PR】CrowdLoanで銀行マイカーローンの候補を比較する
よくある質問
通常比較は約1,221〜1,250km。
エンジン発電と回生を使う。
発電用158PSと駆動用205PSは別。
第3世代e-POWERの国内計画とは区別。
未発表の国内価格、仕様、発売時期を推測で補いません。
1980kmは誰でも無給油で走れますか

いいえ。1,980kmはギネス認定の記録走行です。通常比較には英国公称759〜777マイル、約1,221〜1,250kmを使い、さらに天候、速度、空調、積載、勾配に応じた余裕を見ます。
キャシュカイe-POWERは充電できますか
外部プラグ充電には対応しません。1.5Lターボエンジンが発電し、減速時には回生します。車輪はモーターだけで駆動します。
205PSと158PSを足して363PSですか
違います。158PSは発電用エンジン、205PSはSport時の駆動モーター出力です。エネルギー変換を介するため足し算できません。トルクも同様です。
e-4ORCEの4WDはありますか
今回確認した英国向け第3世代e-POWER 205PSは前輪駆動です。記事中のe-4ORCEリンクは日本向けキックスやエルグランドを比較するための参考で、英国キャシュカイの装備を示すものではありません。
N-DesignとTeknaはどちらが上ですか
英国価格はどちらも£39,655です。N-Designは2トーンや黒い19インチ、内外装意匠を重視します。TeknaはHUD、マトリクスLED、Bose、電動シートなど機能を重視します。上下より目的の違いです。
日本で発売されますか
2026年8月10日時点で、キャシュカイの国内導入は発表されていません。第3世代e-POWERが新型エルグランドへ搭載予定であることと、キャシュカイ自体の発売は分けて考えます。新型エルグランドのX・G・e-4ORCE装備選びで国内予定モデルとの違いを確認できます。
まとめ:記録より通常航続と使う装備で選ぶ
- 1通常航続
約1,221〜1,250kmを基準に余裕を見る。
- 2相互作用
トルク、重量、FWD、タイヤ、足を評価。
- 3使う装備
5グレードの差額を日常頻度へ置き換える。
- 4国内条件
日本導入未発表を前提に候補車を比べる。
最上級を選ぶことより、試乗と見積書で自分の条件に合うか確かめることが重要です。
記録と通常使用の結論
結論として、キャシュカイ第3世代e-POWERの1,980kmは、外部充電なしのシリーズ式ハイブリッドが、条件変化のある長距離ルートでエネルギー管理を続けられた記録です。ただし、普段の航続を約2,000kmと考えてはいけません。購入比較では、英国公称の約1,221〜1,250kmを基準にし、速度、気温、空調、積載への余裕を見ます。
走りは205PSだけで決まりません。0rpmからの311Nm、Sport時の151kW/330Nm、1,624〜1,727kgの車重、前輪駆動、17〜20インチタイヤ、20インチ車のマルチリンクが相互に働きます。市街地ではモーターの即応性、高速では発電制御と静粛性、荒れた路面ではタイヤと後輪構造を確認するのが順序です。
グレード選びの結論
最後に、グレードは、穏やかなタイヤと費用ならAcenta Premium、家族の実用品ならN-Connecta、意匠ならN-Design、快適機能ならTekna、シート・駐車支援・足まわりまで使うならTekna+です。日本導入は未発表なので、英国価格の円換算を購入予算にせず、国内の候補車を含めて用途を先に固めてください。
次に読むなら
参照した主な情報源
- 日産キャシュカイe-POWERのギネス世界記録(Nissan Latin America)
- キャシュカイe-POWER 1,980km記録の記事(Car Watch)
- 日産「第3世代e-POWERを欧州キャシュカイへ搭載」
- Nissan UK Qashqai公式ページ
- Nissan UK パワートレイン比較
- Nissan UK 寸法・荷室
- Nissan UK Qashqai公式カタログPDF
- 三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン
- CrowdLoan サービス概要
※英国価格・装備・諸元、金融機関の公開金利は2026年8月10日時点の確認です。英国仕様の数値は日本仕様の確定値ではありません。燃費、航続、返済額は利用条件によって変わります。
