
RAV4 リセールについて気になる方へ。今日は、よく聞く定説「PHEVはリセールが悪い」に真正面から突っ込みます。RAV4 リセールバリューの結論を先に言うと——
平均では「HEV >(ガソリン)> PHEV > BEV」だけど、RAV4のPHEVは”例外寄りに強い”
次期RAV4はArene(新ソフト基盤)×TSS進化×PHEVのDC急速充電&航続150km(公表値)で”実用電動”がさらに磨かれ、中古価値の底上げ要因がそろってます。 (Autovista24, Glass’s, トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Toyota USA Newsroom)
この記事では、最新の一次情報と相場データを根拠に、
- 「PHEVは本当に弱いの?」を統計と現場感で分解
- 現行RAV4の相場と次期RAV4の商品力(リセールに効く要素)を整理
- グレード×パワトレ別の3年/5年リセール予想レンジを提示
- あなたの使い方別にHEV/PHEVの最適解を診断(通勤距離・充電環境・乗換年数で分岐)
- 最後にローン金利の削り方(スポンサー・クラウドローン)まで一気通貫でまとめます。
なお、TSS 4.0+やAreneの中身は拙ブログ記事でも深掘ってます。併読どうぞ:
- 【2025年最新】トヨタ新型RAV4のTSS 4.0+とArene|購入後も進化する安全・快適装備のキモ(mo-gmo.com)(モグモブログ)
- 新型RAV4 2025年モデル徹底比較|HEV・PHEV・GR SPORT完全ガイド(mo-gmo.com)(モグモブログ)
1. RAV4 リセール:「PHEVは弱い」の”平均”と”例外”を切り分ける
1-1. ヨーロッパの3年モノ残価データ(%RV)の並び
欧州リマーケットの支配的見取り図はHEVが最強、PHEVは中位、BEVは弱い。例えばAutovista24の月次では3年60,000kmの指標で以下の序列:
HEV(~56%)> ガソリン(~54%)> ディーゼル(~50%)> PHEV(~48~50%)> BEV(~43~46%)。(Autovista24)
さらにGlass’sの国別レポートでもBEVが最下位の傾向が繰り返し報告されています。(Glass’s)
S&P Global(クレジット/ABS視点)も「BEVの値下がりはPHEVより大きく、ICEは両者より堅い」と総括。(S&P Global)
つまり”世界平均”で見れば「PHEVは”悪くはないがHEVほど強くない”」。
ただし車種差・地域差がデカい。RAV4のようにSUV×実用PHEVは例外寄りに強い。
1-2. 日本の肌感:RAV4 PHVは”普通に強い側”
RAV4 リセールの実態をカーセンサーの相場表(2025年6〜8月)で確認すると、
- RAV4 PHVの平均価格は約379万円、直近で-7.1万円(2025/6時点)。掲載レンジは270〜485万円規模。(carsensor)
- ノーマルRAV4(全体)の平均は約308万円(2025/8)。(carsensor)
新車時の上位グレードは500万円台後半だったことを踏まえると(世代・装備差あり)、“PHEVは弱い”と断じる水準ではない——これがいまの日本の実測です。(carsensor)
2. 次期RAV4(第6世代:2026MY)の「商品力」とリセール影響
2-1. 公式に確認できる超重要ポイント
- HEV/PHEVの二本立て、FWD/ AWDの展開。デザインはCore / Rugged / Sportの3系統。(Toyota USA Newsroom)
- PHEVはDC急速充電に対応、電動航続は最大150km(前世代95kmからの大幅伸長/日本発表)。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- Arene(Woven by Toyotaの新ソフト基盤)をトヨタで初採用:SDV化(ソフトで育つ車)を前進。(TOYOTA GAZOO Racing, Woven by Toyota)
- 2025年5月21日にワールドプレミア(年度内に日米欧で展開)。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, Japan Wire by KYODO NEWS, Reuters)
2-2. それ、査定にどう効く?
- DC急速充電+長EV航続=”充電時間が読め、EV比率が上がる”実利。通勤・買い物がほぼ電気で済む層が分厚くなる → 中古需要の底が厚くなる。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- Arene & TSS進化=安全・快適のOTA余地が広がり、年式が古くなっても”機能が伸びる”期待が残る(SDV文脈)。これ、査定現場では世代差の明確さとして効きます。(TOYOTA GAZOO Racing, Woven by Toyota)
3. 現行RAV4の「いま」の相場と、どこまで下がったか
- RAV4全体:平均308.0万円(2025/8)。ここ1年の過熱が落ち着いて”第2の旬”。(carsensor)
- RAV4 PHV:平均378.9万円(2025/6、前月比-7.1万円)。在庫が薄い割に実需は腰が強い。(carsensor)
「RAV4 PHVは弱い」は少なくとも日本市場の”今”には当てはまらず、“強い例外側”に位置しているのがデータで読み取れます。
4. RAV4 リセールを左右する”5つの軸”
flowchart LR classDef k fill:#11233e,stroke:#4dabf7,color:#dbeafe,rx:8,ry:8,stroke-width:2px; pt[パワトレ\nHEV/PHEV]:::k -->|燃費/電費| rv[リセール]:::k pt -->|補助/課税/制度| rv drv[駆動/走破性\nE-Four/AWD]:::k -->|需要層の厚さ| rv style_node[スタイル/外観\nAdventure/GR系]:::k -->|指名買い| rv soft[ソフト/安全\nArene/TSS/OTA]:::k -->|世代差の明確化| rv price[新車価格/OP\nカラー含む]:::k -->|初期プレミア回収性| rv
- パワトレ:平均ではHEVが最強。PHEVは急速充電対応&長EV航続の”実用電動”だと中古が入りやすい。(Autovista24, トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- 駆動/外観:E-Four/AWD×ラギッド(Rugged/Adventure系)は指名買いが多く、残価の底を作る。(Toyota USA Newsroom)
- ソフト/安全:Arene初採用×TSS進化は“古くなりにくい価値”を積む。(TOYOTA GAZOO Racing)
- 価格/OP:初期プレミアムは回収性を冷静に。人気色(白/黒)・安全/視界OPは減点されにくい定番。
5. RAV4 リセール予想:グレード×パワトレ別「3年/5年」残価率
※発売後の価格改定・補助金・為替・在庫で上下。ここでは現行相場+商品力差分から、“狙える”レンジを提示。
スタイル × パワトレ × 駆動 | 3年残価率(目安) | 5年残価率(目安) | 根拠のキモ |
---|---|---|---|
Sport系 PHEV(AWD) | 85–92% | 70–78% | DC急速&航続150kmが”使える電動”。指名買いと限定装備で上振れ。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト) |
Core PHEV(FWD/E-Four) | 78–86% | 63–72% | ベース志向でもPHEVの実用値向上で底堅い。装備差で上下。 |
Rugged/Adventure系 HEV(E-Four) | 80–86% | 64–72% | “ラギッド×四駆”は中古指名買いが厚い。 |
Core HEV(FWD) | 74–82% | 58–68% | 量販ゆえ供給が厚く、平均回帰。色/安全OPでメリハリ作りを。 |
「HEV最強」×「PHEV強含み」=上位×AWD×個性派の勝ち筋が明確。
BEVが中古で弱い時代(欧州)に、“実用PHEV”は中位→上位へ上がりやすい構図です。(Autovista24, Glass’s)
6. あなたはどっち?(使い方で分岐する最適解)
sequenceDiagram participant U as User participant R as RAV4 U->>R: 通勤15km/片道\n自宅200Vあり R-->>U: PHEVで通勤ほぼEV化\n(週末給電も) U->>R: 通勤30km/片道\n充電なし/車庫ナシ R-->>U: HEVの総合点が上\n(燃費/価格/残価のバランス) U->>R: 月1で長距離1,000km\n山/雪道多い R-->>U: E-Four×Rugged系\n(冬装備/視界OP優先)
- PHEVが光る人:片道~25km通勤+自宅/職場で充電可。EV比率が跳ね上がり、燃費”爆伸び”×給電レジャーが刺さる。DC急速で遠出も読みやすい。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- HEVがハマる人:充電環境なし、長距離多め、価格重視。“いつでも満点”の安定解。欧州残価データでもHEVトップ。(Autovista24)
7. 仕様選びの具体策(色・OP・駆動)
- 色:迷ったら白/黒。賞味期限の短い流行色より中古の母数が厚い。
- 駆動:E-Four/AWDは降雪地・レジャー層の指名買いが厚く、底値が固い。
- OP:安全/視界(パノラミックビュー、ドラレコ、LED/ヘッドクリーナー)や冬装備は“減点されにくい”定番。大径ホイールは見栄え〇だがタイヤ更新コストに注意。
迷ったら“ラギッド×四駆×定番色”で逃げ道を確保。RAV4はここが鉄板の逃げ方。
8. 現行を買う/売る? 新型を待つ? タイムライン設計
gantt dateFormat YYYY-MM-DD title RAV4 売買の動き方(例) section 現行RAV4 相場観測(横ばい) :2025-08-15, 45d 買取相見積/整備 :2025-09-29, 10d 売却(新型増車前) :2025-10-10, 10d section 次期RAV4 見積/試乗 :2025-10-20, 20d 契約(条件合えば) :2025-11-09, 3d 納車待ち/OP調整 :2025-11-12, 40d
「新型が街に出る前」は旧型在庫が波状増する手前。売るなら早め、買うなら新型PHEVの実測(急速充電・実電費)を見極めて。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
RAV4のリセール価値を最大化するための詳細な戦略については、RAV4 リセール最大化の完全ガイドもご参照ください。
9. 数字で押さえる”平均”と”RAV4例外”
- 欧州:3年モノの値残りはHEV>ガソリン>ディーゼル>PHEV>BEV。(Autovista24)
- 日本(現行RAV4):
- 次期RAV4 PHEV:DC急速充電+最大150km EV航続で“実用電動”に進化。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- Arene初採用:ソフトで車が育つ=世代差が明快。査定で効く。(TOYOTA GAZOO Racing)
10. PHEVはなぜ”平均では”弱いと言われがち?
- 新車価格のプレミアムが大きく、回収に年数が要るモデルもある。
- 初期PHEVのEV航続が短く、“電動にした満足”が中古で伝わりにくかった時代の記憶。
- 充電環境・制度の変化に敏感で、相場が振れやすい。
→ これらは次期RAV4のPHEV(航続/急速/ソフト)でかなり緩和される見込み。“使える電動”は中古で評価されます。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
11. RAV4 リセール総括:PHEVの”定説”を更新できるか?
- 世界平均:PHEVはHEVに及ばず/BEVよりは上の”中位”。(Autovista24)
- RAV4個別:現行PHVは普通に強い側。次期はさらに強含み(実用値アップ+SDV化)。(carsensor, トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト, TOYOTA GAZOO Racing)
- 買いの優先順位:HEV/E-Four or PHEV/AWD × Rugged or Sport × 白/黒。この組合せは中古の母数が厚い領域で、逃げやすい。
12. 予算の守り方:ローン金利は“必ず”比較して叩く
同じ車でも、金利差だけで数十万円の総支払差が出ます。ディーラーローンの4〜5%台は普通に見かけますが、1〜2%台が拾えればリセールの差額と同等レベルで効きます。
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👉 クラウドローンで金利を比較する
(モグモブログの関連:最低賃金×新NISA記事でも、借入は”金利×目的”の両面で見極めと書いてます)(モグモブログ)
13. Q&A(よくある誤解を手短に)
Q. PHEVバッテリーの劣化が怖い。
A. DC急速対応・熱マネ強化・容量増は使用実態の幅を広げます。保証条件と実測データ(発売後)を確認しつつ、自宅200V主体+外出は急速の併用が賢い使い方。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
Q. BEVは将来上がるのでは?
A. 充電網・制度・価格政策でボラが大きいのが現状。欧州の現時点データではBEVが最下位の値残りが続く月次が多い。RAV4の”実用PHEV”は現実解。(Autovista24, Glass’s)
Q. RAV4はどのグレードが鉄板?
A. Rugged/Adventure × E-Four/AWD × 白/黒。Sport系も強い。Core×FWDは価格が優位でも供給厚め=平均回帰しやすい。
14. RAV4 “リセール偏差値”イメージ(どこで差がつく?)
pie title 次期RAV4 リセール貢献度(イメージ) "PHEVの実用度(急速/航続/給電)" : 35 "スタイル(Adventure/GR/Sport)" : 25 "駆動方式(AWD/E-Four)" : 15 "ソフト進化(Arene/TSS/OTA)" : 15 "色/内外装OP" : 10
15. 失敗しない”出口戦略”:いつ売る?
- 3年回転:車検前ピークで売却→残価率が高いうちに回す。
- 5年回転:タイヤ/12V/保証など節目出費の手前を意識。
- 相場波:新型出そろい→中古玉増の前は売却優位。納車期の在庫膨張に注意。
16. さらに深掘りしたい人へ(関連記事)
- 【2025年最新】新型RAV4のTSS 4.0+とArene(mo-gmo.com)(モグモブログ)
- 新型RAV4 2025年モデル徹底比較(HEV/PHEV/GR SPORT)(mo-gmo.com)(モグモブログ)
また、他のトヨタSUVとの比較については、トヨタSUV リセールバリュー完全比較でも詳しく解説しています。
17. 参考ソース(主要)
- All-New RAV4 World Premiere(トヨタ・グローバル)/PHEV:EV航続150km、DC急速。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- Toyota USA Pressroom:2026 RAV4(HEV/PHEV、Core/Rugged/Sport)。(Toyota USA Newsroom)
- Arene初採用(TGRプレス/Woven by Toyota)。(TOYOTA GAZOO Racing, Woven by Toyota)
- Kyodo/Reuters(Arene搭載・年度内展開)。(Japan Wire by KYODO NEWS, Reuters)
- カーセンサー相場(RAV4全体308.0万円/RAV4 PHV378.9万円)。(carsensor)
- 欧州残価トレンド(Autovista24/Glass’s:HEV最強、BEV最弱、PHEV中位)。(Autovista24, Glass’s)
- S&P Global(ABS視点):BEVはPHEVより値下がり大/ICE優位。(S&P Global)
総まとめ(一言で)
- 平均の定説は「HEV>PHEV>BEVではなく、HEV>(ガソリン)>PHEV>BEV」。PHEVは”中位”。でも——
- RAV4は例外的にPHEVが強い側。次期RAV4のPHEV(DC急速×150km)は“使える電動”として中古での実利価値がさらに上がる。
- 選びの鉄板はRugged/Adventure or Sport × E-Four/AWD × 白/黒。予算は金利で削る(→ クラウドローンで比較)。
👉 クラウドローンで金利比較
おまけ:判断フローチャート(3分で方向性が決まる)
flowchart LR classDef k fill:#11233e,stroke:#4dabf7,color:#dbeafe,rx:8,ry:8,stroke-width:2px; start[あなたの使い方は?]:::k -->|自宅/職場で充電OK/通勤<=25km| phev_go[PHEV本命]:::k start -->|充電不可/長距離多め| hev_go[HEV本命]:::k phev_go -->|雪道/レジャー多い| awd_rugged[AWD×Rugged/Sport]:::k phev_go -->|街乗り中心| core_phev[Core PHEV/E-Four]:::k hev_go -->|雪道/レジャー多い| awd_hev[AWD×Rugged/Sport]:::k hev_go -->|街乗り中心| core_hev[Core HEV/FWD]:::k awd_rugged -.->|色は白/黒| exit_value[逃げやすい仕様]:::k
最後に:
「PHEVはリセールが悪い」は半分合っていて半分ハズレ。“実用”が足りないPHEVは弱いが、RAV4のように”使える”PHEVは話が別。データと使い方で、あなたにとって”儲かるクルマ”を選びましょう。疑問や”うちの場合どう?”があれば、通勤距離・充電環境・乗換年数を教えてください。あなた専用の残価シナリオ、サクッと作ります。