
BMW X7 M60iは、BMWが誇る最上級SUVとして、圧倒的な存在感と性能を兼ね備えた特別なモデルです。530馬力を発生する4.4L V8ツインターボエンジンを搭載し、ラグジュアリーサルーン並みの快適性と3列7人乗りの実用性を両立させています。
1. BMW X7 M60iとは – 最上級SUVの概要
「もしクルマを1台しか所有できないならコレを選ぶ」とまで言わしめる BMW の最上級SUV X7 M60i。ラグジュアリーサルーン 7シリーズ の世界観に、3列7人乗りの実用性と 530 ps の獰猛さを同居させた”走る矛盾”です。本記事では 価格・維持費・装備・走り を総ざらいしつつ、弱点や中古の狙い目、さらにおトクなローン情報まで深掘りします。
2. BMW X7 M60i 新車価格と中古相場
年式 | 走行距離 | 車両本体価格 | 備考 |
---|---|---|---|
2025年モデル新車 | — | 1,630〜1,820万円 | BMWジャパン公表価格(オプション別) (CcarPrice) |
2023年式(後期・LCI) | 1.7万 km | 1,397万円 | 実際の中古車在庫例 (カーリビュー) |
ポイント
- 登場当初(2019年)は 1,700 万円弱 → 現行は10%超の値上げ。
- 1〜2年落ち低走行車が 1,300 万円台に並び、中古狙いのメリット大。
- 2025年5月には日本限定「BLACK-α」エディション(M60i は9台のみ/2,140 万円〜)も投入 (BMW BLOG)。
3. BMW X7 M60i パワートレイン&走行性能
項目 | 内容 |
---|---|
エンジン | 4.4 L V8ツインターボ(型式 S68)+48 VマイルドHV |
最高出力 | 530 ps (390 kW) (bmw.com.cy) |
最大トルク | 750 Nm(80 kgm 相当) (bmw.com.cy) |
変速機 | 8速AT(ステップトロニック) |
0-100 km/h | 約 4.7 秒(公称) (bmw.com.cy) |
WLTP燃費 | 12.1-12.9 L/100 km(約7.7-8.3 km/L) (bmw.com.cy) |
BMW X7 M60iの電動アシストがスタートを軽やかにし、高回転ではV8らしい咆哮。2.6 t の巨体を忘れる加速は爽快そのもの。ただし 長距離巡航 7 km/L 前後が現実的で、燃料タンク一杯(83 L)で約 550 km が目安です。
4. BMW X7 M60iのシャシーと乗り味
- 2室エアサス+電子制御ダンパーで「魔法のじゅうたん」的しなやかさ。
- 電動スタビライザーがロールを抑え、峠道でも不安なし。
- 後輪操舵は非搭載ながら最小回転半径は 6.2 m。市街地での取り回しも合格。
- 22-23インチの P Zero が標準。ボディが大きい割にロードノイズは驚くほど小さい。
5. BMW X7 M60i ボディサイズ&ユーティリティ
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | 最低地上高 |
---|---|---|---|---|
5,181 mm | 2,000 mm | 1,835 mm | 3,105 mm | 221 mm(可変) (bmw.com.cy) |
- 3列展開でも 750 L、2列フラットで 2,120 L(公称)とバン並みの荷室。
- 2列目は3人掛け標準/キャプテンシート+89,000円でビジネスクラス化。
- 電動テールゲートは上下2分割式で、アウトドア派にも便利。
6. インテリア&装備ハイライト
- 12.3″デジタルメーター+14.9″曲面ディスプレイ、BMW OS 8.5。
- メリノ・レザー(+41 万円)、カーボントリム(+15 万円)で質感爆上げ。
- Bowers & Wilkins ダイヤモンドサラウンド(+60 万円超)—スピーカーが光るのは X7 だけ。
- スカイラウンジ・パノラマルーフはLED星空演出付き。
- 全席ヒーター&ベンチレーション、2列目&3列目にもUSB-C大量。
惜しい点
- デジタルインナーミラー非設定(後席と目が合いがち)
- ブレーキホールド解除時にわずかなギクシャク
- リセールは同価格帯SUV比で弱め
- 燃費は”覚悟”が必要
BMW X7 M60iのインテリアは、最高級の素材と最新技術が融合した特別な空間です。詳しいインテリアレビューについては、BMW X7 M60i インテリア徹底解説もご覧ください。
7. 総合評価(筆者の採点)
項目 | 得点(10点満点) |
---|---|
動力性能 | 10 |
乗り心地 | 9 |
実用性 | 9 |
装備/質感 | 9 |
維持費 | 3 |
リセール | 5 |
総合 | 83 / 100 |
8. 今後のモデル予想
- 2022年LCIで48 V化済み。
- 次期型「G67」は 2027年頃とされ、現行BMW X7 M60iは成熟フェーズ (BMW BLOG)。
- ブラック-αのような 国内限定モデルが当面のトピックになりそう。
9. BMW X7 M60iの賢い購入術
- 中古 1〜2年落ちを狙えば新車比 400-500 万円安。
- オプション豊富な個体ほど中古では割安。B&Wサウンドやキャプテンシート付きを推奨。
- デポジットが少なくても組める 残価設定ローンであれば、クラウドローン が金利比較に便利。
👉 最低金利ローンを探す(公式サイト)
10. まとめ
BMW X7 M60i は「快適・刺激・実用」の三拍子を超高水準でまとめた希有なSUV。BMW X7 M60iの魅力は、単なる高級SUVの枠を超えた総合力の高さにあります。リセールや燃費の弱点は 中古+低金利ローン で緩和しつつ、最新テクノロジーとV8サウンドを堪能する――それが本機の最適解と言えそうです。
大人数での長距離旅行からラグジュアリーな普段使いまで、”なんでも全開でこなす一台”を探しているなら、X7 M60i は有力な答えになるでしょう。