BYD RACCO 10ベストカー選出が発表されました。RACCO(ラッコ)が2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤーの「10ベストカー」に入ったという意味で、最終的なイヤーカー決定ではありません。最終選考は2026年12月3日に予定されています。
ニュースとしての結論は明快です。購入を考える人には、受賞前の評判以外にも確認すべき点があります。RACCO 200、300Plus、300Premiumは、同じ軽EVの車体を使いながら、電池容量、航続距離、充電能力、快適装備、車両重量が分かれています。200から300Plusへの25万3000円、300Plusから300Premiumへの9万9000円を、どの生活の不便と交換するのかを確かめる必要があります。
この記事では、まず10ベストカー選出の意味を公式発表に沿って確認します。そのうえで、国内公式情報で確認できる3グレードの実用的な諸元をできるだけ広く一覧化し、各行を生活の場面に置き換えます。出力だけで走りを決めず、トルク、車重、減速機の公表状況、前輪駆動、タイヤ、電池、充電を組み合わせて考えます。試乗して得た評価ではありません。公式諸元からの見立てである部分も明記します。
最初に結論
向く人は、RACCO 200なら近距離と計画充電、300Plusなら320kmと6kW充電、300Premiumなら乗降・運転姿勢の快適装備を毎日使う人です。
慎重にしたほうがいい人は、10ベストカー選出だけで最上級を決める人、駐車場の高さや充電設備を確認していない人、4人乗車と荷物を現車で試していない人です。
- 10ベストカー選出の意味は、最終的なイヤーカーではなく、選考委員の投票で10台の候補に残ったことです。12月3日の最終結果とは分けて読みます。
- RACCO 200は、毎日の距離が短く、自宅や日常動線で計画的に充電でき、60〜70kg軽い車体と初期費用を優先する人向けです。
- RACCO 300Plusは、320kmの公称航続と6kW普通充電を得ながら、Premium専用装備を省く中間案です。3グレードの中では、距離と装備のバランスを取りやすい候補です。
- RACCO 300Premiumは、Plusと走行用電池・航続・充電能力が共通で、9万9000円の差をシート、運転席調整、乗降支援などに払うグレードです。
- 走りの評価は全車47kW・160N・m、FWD、165/65R15が共通です。200の軽さは有利に働く可能性がありますが、減速比やトルク発生域は公式資料で確認できないため、加速を断定しません。
BYD RACCOが10ベストカーに選ばれた意味
RACCOが2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーに入った。
10ベストカー選出はイヤーカー決定ではなく、最終結果は別に発表される。
200と300系は電池、航続、充電能力が異なる。
人気や話題を自分の走行距離、設備、使う装備へ置き換える。
10ベストカーは選考の途中段階です。最終順位や受賞を先取りせず、公式発表の範囲で読みます。
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金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
BYD RACCO 10ベストカー選出は最終決定前
日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイトによると、第47回となる2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、10台の「10ベストカー」が発表されました。BYD RACCOはその1台です。10ベストカーは、最終選考へ進む候補を示す呼び方であり、この時点でイヤーカーに決定したという意味ではありません。

今回の選考では、RACCOのような軽EVが、従来の大きな乗用車と同じ候補群の中で比較対象になりました。軽規格専用の車体、電気駆動、両側電動スライドドア、2モデル3グレードという構成を、日常の移動を変える提案として見るかどうかが、読者にとってのニュースのポイントです。ただし、選出理由を個別の車両評価へ置き換えて断定することはできません。公式発表に書かれていない審査員ごとの評価は、ここでは補いません。
10ベストカーの発表後は、2026年11月18日に取材・試乗会が予定され、12月3日に最終結果が発表される流れです。したがって、この記事の段階で言えるのは「RACCOが最終候補10台に入った」という事実までです。最終選考の順位、試乗後の評価、イヤーカー受賞の有無は、発表前には未確認として扱います。
選出のニュースを購入判断へつなげるなら、まず「軽EVとして自分の生活に何が合うのか」を分解します。「RACCOが選ばれたから買う」という順番にせず、候補を分ける大きな軸を210kmか320kmか、3kWか6kWか、快適装備へどこまで求めるかの三つに絞ります。
RACCOの公式諸元を3グレードで比較
全車の寸法は全長3395×全幅1475×全高1800mm、ホイールベース2520mm、4人乗り。数値はBYD国内公式情報に基づきます。
以下は、BYD Auto Japanの国内公式商品情報と発売時の公式発表で確認した範囲を、3グレードの比較に使える形へ整理したものです。価格は全国メーカー希望小売価格(税込)で、登録諸費用、用品、充電工事、補助金、保険は含みません。航続距離は国土交通省審査値またはWLTCの公称値であり、気温、速度、空調、勾配、積載、電池温度、充電状態によって実際の走行距離は変わります。
| 項目 | RACCO 200 | RACCO 300Plus | RACCO 300Premium | 実用上の読み方 |
|---|---|---|---|---|
| メーカー希望小売価格(税込) | 2,145,000円 | 2,398,000円 | 2,497,000円 | 200を基準にPlusは25万3000円、Premiumは35万2000円高い |
| モデル・グレード | 200 | 300Plus | 300Premium | 2モデル3グレード構成。名称だけでなく電池と装備を確認 |
| 全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,800mm | 同左 | 同左 | 軽規格に収まるが、全高1.8mのスーパートール系 |
| ホイールベース | 2,520mm | 同左 | 同左 | 室内空間と直進時の姿勢を考える基礎寸法 |
| 車両重量 | 1,160kg | 1,220kg | 1,230kg | 200はPlusより60kg、Premiumより70kg軽い |
| 乗車定員 | 4人 | 4人 | 4人 | 大人5人では使えない。後席と荷物を同時に確認 |
| 公式掲載の荷室容量 | 280L | 280L | 280L | 容量だけでなく開口幅、床、後席位置を現車で確認 |
| 最小回転半径 | 4.8m | 4.8m | 4.8m | 狭い道や駐車場での切り返しを考える基準 |
| 駆動方式 | 前輪駆動(FWD) | 前輪駆動(FWD) | 前輪駆動(FWD) | 4WD設定は確認できない。雪道はタイヤと勾配も見る |
| モーター形式 | 永久磁石同期モーター | 同左 | 同左 | 全車で同じ形式の電動モーター |
| 最高出力 | 47kW(64PS) | 47kW(64PS) | 47kW(64PS) | グレードによる出力差は公表されていない |
| 最大トルク | 160N・m | 160N・m | 160N・m | 数字だけでなく車重、減速比、タイヤ、制御と合わせる |
| 出力・トルクの発生回転域 | 公式資料で未確認 | 公式資料で未確認 | 公式資料で未確認 | 未確認値を別車種や海外仕様から補わない |
| 変速機・減速比 | 公式資料で未確認 | 公式資料で未確認 | 公式資料で未確認 | タイヤ接地力や加速を厳密に断定できない |
| バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン | 同左 | 同左 | 充電温度や残量による実性能は環境で変わる |
| 電池総電力量 | 22.40kWh | 35.84kWh | 35.84kWh | 300系は200より13.44kWh大きい |
| 一充電走行距離 | 210km | 320km | 320km | 公称値。実際の余裕は季節と速度で変わる |
| WLTC電費 | 120Wh/km | 124Wh/km | 124Wh/km | 1km当たりの公称消費電力量。小さいほど効率がよい |
| WLTC市街地/郊外/高速 | 93/106/140Wh/km | 97/110/145Wh/km | 97/110/145Wh/km | 高速域では空気抵抗などで消費が増えやすい |
| 普通充電 | 最大3kW | 最大6kW | 最大6kW | 建物側の設備が3kWなら車側の上限を生かせない |
| 急速充電 | 最大35.8kW | 最大49.7kW | 最大49.7kW | 実出力は設備、残量、電池温度などで変わる |
| 前/後サスペンション | マクファーソンストラット/トーションビーム | 同左 | 同左 | 公表構造は共通。乗り心地はタイヤと制御も影響 |
| タイヤ | 165/65R15 | 165/65R15 | 165/65R15 | 同サイズでも銘柄、空気圧、摩耗で感触が変わる |
| ボディカラー | 6色 | 6色 | 6色 | 内装との組み合わせは公式色表と見積書で確認 |
| 電動スライドドア | 両側 | 両側 | 両側 | 全車共通の乗降支援。操作方法と挟み込み検知を試す |
寸法・重量・定員・荷室を読む
全長3395mm、全幅1475mmは軽自動車の枠内に収まる一方、全高は1800mmです。背の高い車体は、後席の乗り降りや縦方向の荷物を扱いやすくする方向に働きます。しかし、1.55mや1.70m制限の機械式駐車場には入らない可能性があります。自宅だけでなく、勤務先、病院、商業施設でよく使う駐車場の高さを確認します。
ホイールベース2520mmは、軽規格の全長に対して長めです。室内の前後空間を取りやすい基礎寸法ですが、実際の足元や後席の使いやすさはシート形状と前席位置で変わります。最小回転半径は4.8mで全グレード共通です。狭い角では、回転半径だけでなく前後の張り出し、タイヤの切れ角、運転席からの見切りを確認します。
車両重量は200が1160kg、300Plusが1220kg、300Premiumが1230kgです。200と300Plusの60kg差は、大人1人に近い重さです。300系は大きな電池と装備によって航続・充電の余裕を得る代わりに、車体は重くなります。PlusとPremiumの10kg差は小さいものの、乗員や荷物を加えれば各車の条件は変わります。
公式情報に掲載される荷室容量は280Lです。容量の数字だけでは、ベビーカーや買い物かご、スーツケースの形と合うかは分かりません。後席を使った状態で、開口部の高さ、床面の段差、荷物を持って立ったときの操作性を現車で見ます。4人乗車時と後席を倒したときの違いも、同じ荷物で試すと判断しやすくなります。
電池・航続・充電の違いを読む
200の電池総電力量は22.40kWh、300Plusと300Premiumは35.84kWhです。差は13.44kWhで、公称航続は210kmから320kmへ110km伸びます。WLTC電費は200が120Wh/km、300系が124Wh/kmです。200は1km当たりの公称消費がやや小さい一方、300系は電池を大きくして距離の余裕を作っています。
普通充電は200が最大3kW、300系が最大6kWです。たとえば同じ10kWhを補う場合、理論上は3kWなら約3時間20分、6kWなら約1時間40分です。ただし、充電損失、設備側の上限、電池温度、充電制御があるため、実際の時間と一致する計算ではありません。急速充電も35.8kWと49.7kWは最大値で、残量が少ないときから常に続くわけではありません。
300系を選んでも、自宅の分電盤、契約容量、充電器が3kWまでなら6kWの受入能力を使えません。反対に、200でも毎晩の駐車時間が長く、走行距離が短ければ3kWで生活を回せる場合があります。グレードを決める前に、1週間の走行距離、帰宅時間、朝の出発時間、外部充電の候補を紙に書き出します。
200・300Plus・300Premiumの装備差は何を変えるか
300Plusと300Premiumは電池、航続、充電能力が共通です。最後の9万9000円は主に快適装備への差額です。
RACCOの3グレードは、単に安い・高いの並びではありません。200から300Plusへ上がると、電池と航続、普通・急速充電の受入能力が変わります。300Plusから300Premiumへ上がると、航続や電池は変わらず、日常の触れる部分を中心に装備が増えます。

| グレード | 車両価格 | 200からの価格差 | 主要な違い | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| RACCO 200 | 214万5000円 | 基準 | 22.40kWh、210km、普通充電最大3kW、急速充電最大35.8kW | 近距離中心で、充電を計画でき、初期費用を抑えたい人 |
| RACCO 300Plus | 239万8000円 | +25万3000円 | 35.84kWh、320km、普通充電最大6kW、急速充電最大49.7kW。前席ヒーターやステアリングヒーターなど | 航続と充電の余裕を得たいが、Premium専用装備は不要な人 |
| RACCO 300Premium | 249万7000円 | +35万2000円 | Plusと電池・航続・充電は共通。合成皮革、運転席電動調整、足元操作スライドドアなど | 乗降支援や座り心地、運転席調整を頻繁に使う人 |
200から300Plusの25万3000円で得るもの
200から300Plusへの差額は25万3000円です。主な差は、電池容量が22.40kWhから35.84kWhへ増え、航続が210kmから320kmになり、普通充電が3kWから6kW、急速充電が35.8kWから49.7kWへ変わることです。距離と充電に対してお金を払う差なので、遠出の頻度や毎日の残量不安を減らせるかが判断軸になります。
ただし、320kmは実走行を保証する距離ではありません。冬の暖房、高速道路、上り坂、満員乗車、雨天などが重なると余裕は小さくなります。自分が「月に何回、どの距離を一気に走るのか」を基準にし、表の公称値をそのまま生活距離へ置き換えないようにします。
300Plusから300Premiumの9万9000円で得るもの
300Plusと300Premiumの差額は9万9000円です。2グレードは、35.84kWhの電池、320kmの公称航続、47kW・160N・mのモーター、充電能力が共通です。したがって、この差額は主に快適性と操作性へ払うお金です。
Premiumでは、合成皮革内装、運転席の電動調整、足元操作に対応するスライドドア、保温・保冷カップホルダーなどが確認できます。これらを毎日の送迎、雨の日の乗降、長時間の運転で使うなら、差額の意味は具体的です。反対に、乗車が1人中心で、シート調整やスライドドア操作を手で済ませられるなら、Plusのほうが差額を別の用途へ回しやすくなります。
装備名だけで決めず、ディーラーで「子どもを抱えたまま」「荷物を持ったまま」「厚手の服で座る」場面を再現します。足元操作の反応範囲、誤操作の防止、シートの体への当たり、運転姿勢を確認して初めて、9万9000円が自分にとっての価値になります。
諸元から見るRACCOの走りと使い勝手
- 147kW・160N・m
電動車らしい応答を期待できる一方、発生域と減速比は未確認。
- 21160〜1230kg
同じ出力なら200が軽いが、加速は制御・荷物・路面も影響する。
- 3FWD・165/65R15
前輪の操舵と駆動、同じタイヤサイズを試乗で確認する。
- 41800mm・4.8m
背の高さと最小回転半径を、駐車場と段差で確かめる。
走行評価は公式諸元からの見立てを含みます。減速比や回転域は未確認のため、最終判断は試乗で行います。
出力・トルク・車重を一緒に見る
全車の最高出力は47kW(64PS)、最大トルクは160N・mです。グレードによって出力やトルクが増える設定ではないため、300Premiumが200より速いと、価格や装備からは言えません。
一方、車両重量は200が1160kg、300Plusが1220kg、300Premiumが1230kgです。同じ出力なら、理論上は軽い200のほうが車重当たりの出力で有利です。ただし、実際の加速はアクセル制御、電池残量、タイヤの摩擦、路面、乗員・荷物、モーターの効率で変わります。車重だけで200の走りが軽快だと断言するのも適切ではありません。
最大トルク160N・mはモーター軸の値です。タイヤが路面へ伝える力を詳しく見るには、減速比、タイヤ半径、トラクション制御、トルクの発生範囲が必要です。今回確認できた国内公式資料では、発生回転域と減速比をグレード別に確認できませんでした。したがって、160N・mという一つの数字から登坂性能や高速加速を断定しません。
FWD・タイヤ・背の高さを一緒に見る
全車が前輪駆動(FWD)で、タイヤサイズは165/65R15です。前輪が操舵と駆動を受け持つため、低速でアクセルを強く開けたときのステアリングへの感触、滑りやすい路面での制御、駐車時の切れ角を試します。4WDの設定は、今回確認した国内公式情報では確認できません。雪道を日常的に走る人は、駆動方式だけでなくスタッドレスタイヤ、勾配、除雪状況、チェーンの装着性を販売店へ確認します。
全高1800mmの箱型ボディは、頭上空間と後席への乗降に有利な一方、横風や段差での揺れが気になる可能性があります。ここはカタログ数値だけでは決まりません。低速の段差、高速道路のレーンチェンジ、強い横風、満員乗車のブレーキで確かめます。165/65R15という同じタイヤサイズでも、銘柄、空気圧、摩耗、車体制御によって感触は変わります。
試乗で確認するべき順序
※諸元からの見立てであり、全グレードを同条件で試乗した結果ではありません。
発進から高速まで同じ条件で試す
- まず、アクセルを浅く踏んだときの発進応答と、後退時の微速操作を確認します。
- 次に、交差点の右左折と合流で、トルクの出方と前輪駆動らしい操舵感を確認します。
- 段差と荒れた路面で、15インチタイヤとサスペンションが乗員へ伝える入力を確認します。
- 高速道路または同等の速度域で、風、車線変更、登り坂での速度維持を確認します。
- 最後に、4人乗車相当の荷物、後席の乗降、荷室への積み込みを試します。
200・300Plus・300Premiumはどれを選ぶべきか
読者タイプ別の判断表
| 読者タイプ | 第一候補 | 価格差を払う意味 | 契約前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 近距離の買い物・送迎が中心 | RACCO 200 | 210kmと3kWで生活を回せるなら初期費用を抑えられる | 冬の距離、夜間充電、荷物、駐車場の高さ |
| 通勤と週末の遠出を両立したい | RACCO 300Plus | 320km、6kW普通充電、49.7kW急速充電の余裕 | 自宅設備が6kWを受けられるか、外部充電ルート |
| 子どもや荷物を伴う乗降が多い | RACCO 300Premium | Plusとの差9万9000円をシート・運転席・乗降支援へ使う | 足元操作の反応、シート調整、誤操作防止、荷室 |
| 充電と総額がまだ決まっていない | いったん保留 | 未確認の工事費・金利を契約へ持ち込まない | 設置可否、見積書、保証、補助金の交付時期 |
210kmと3kW充電で生活を回せるなら、初期費用と車重を抑えやすい。
320kmと6kW充電は欲しいが、Premium専用装備までは不要な人。
送迎や荷物を伴う乗降で、シートと足元操作ドアを使う人。
駐車場、工事、外部充電が未確認なら契約前に条件を確定する。
販売や選出の話題は入口です。距離、充電設備、荷物、乗降動作を現車で再現します。
RACCO 200が合う条件

200の候補者は、毎日の走行距離が短く、遠出が少なく、帰宅後から出発までの充電時間を確保できる人です。公称210kmが十分かどうかは、1日の距離だけでなく、冬の暖房や渋滞を含めた残量の下限で判断します。自宅充電を3kWで使える場合でも、建物側の契約容量や工事費は別に確認します。
また、200は300系より60〜70kg軽い車体です。軽さ、必要十分な装備、初期費用を優先する人には、10ベストカー選出の話題から距離を置いても合理的な候補です。ただし、「安いから近距離で足りる」と決めず、週末の実走行と外出先の充電ルートを確認します。
RACCO 300Plusが合う条件
300Plusは、320kmの公称航続、6kW普通充電、49.7kW急速充電を得ながら、Premiumとの差を快適装備へ払わない選択です。自宅充電を速く終えたい人、週末に片道距離のある外出をする人、冬でも残量の不安を抑えたい人は、まずPlusを基準に見積もると比較しやすくなります。
ただし、Plusの6kWを生かせるかは充電設備次第です。集合住宅や賃貸で工事の許可が取れない場合、外部充電の混雑・営業時間・料金を含めて考える必要があります。航続の差を使い切らないなら、200と充電環境の差額を比べてください。
RACCO 300Premiumが合う条件
300Premiumは、Plusと同じ走行用電池・航続・充電能力に、内装や運転席、乗降支援を加えたグレードです。子どもの送迎、買い物、雨の日の乗り降りを毎日行う人にとって、手を使わずに操作できる装備や運転席調整の価値は、カタログの装備数より使用回数で決まります。
反対に、Premiumの装備を使わない人が「10ベストカーに選ばれた車だから最上級」と考える必要はありません。Plusとの9万9000円は、航続を増やす差ではありません。実車で装備を使い、差額を支払う場面が週何回あるかを確認して判断します。
いったん契約を保留したほうがいい条件
自宅や外出先の充電方法が決まっていない、駐車場の高さが未確認、4人乗車時の荷物が分からない、試乗でブレーキと段差を確認していない、補助金や工事費を含む総額が出ていない場合は、グレードを急いで決めません。10ベストカーの発表は購入期限ではないため、未確認の条件を残したまま契約しないことが重要です。
10ベストカー選出後に確認したい購入前の7項目
7項目を確認する順番
- 1選考の段階
10ベストカーと最終受賞を区別する。
- 2距離・充電
210/320kmと、3/6kWを生活時間に当てはめる。
- 3乗降・走り
荷室、4人乗車、段差、発進、高速を現車で試す。
- 4保証・総額
保証、工事、補助金、金利を見積書で分ける。
10ベストカー選出は購入期限ではありません。未確認の条件を残したまま契約しないための順序です。
- 選考の段階:10ベストカーであり、最終的なイヤーカー決定ではないことを見積書や家族への説明でも区別します。
- 実走行距離:210kmまたは320kmを、冬・高速・雨天・満員乗車の条件でどれだけ安全側に見るか決めます。
- 充電設備:3kWまたは6kWの車側能力だけでなく、分電盤、契約容量、ケーブル、工事費、集合住宅の許可を確認します。
- 荷物と乗降:4人乗車、チャイルドシート、ベビーカー、買い物袋を実車へ載せ、両側電動スライドドアの操作を試します。
- 走り:発進、微速後退、段差、合流、高速、ブレーキ、回生と油圧ブレーキのつながりを同じルートで記録します。
- 保証と更新:一般車両保証、高電圧部品、電池容量保証、OTA更新、急速充電設備の使い方を最新の保証書・説明書で確認します。
- 総額:車両価格、登録諸費用、用品、保険、補助金、充電工事、支払い金利を分け、補助金を確定収入のように先に差し引かないようにします。
販売店に聞く質問(重要な5問)
公式表に出る数字だけでは、契約後の使い勝手は決まりません。商談では次の質問をそのまま確認します。
- 200、300Plus、300Premiumそれぞれの最新見積書で、車両価格、用品、登録費用、充電工事、補助金を分けて表示できますか。
- 自宅の分電盤と駐車位置で、3kWまたは6kWの普通充電を使えるか、工事後の実測や制約を確認できますか。
- 300Premiumの足元操作スライドドア、運転席電動調整、シート素材は、実車で試せますか。
- 4人乗車時の荷室、チャイルドシート、ベビーカーを同時に確認できる展示車・試乗車はありますか。
- バッテリー、高電圧部品、OTA更新、急速充電、補助金の申請主体と時期は、最新の保証書・契約書のどこに書かれていますか。
RACCOの資金計画は公式条件を確認してから比べる
金利を未確認のまま置く理由
RACCO 300Plus、頭金、ボーナス払い、期間、諸費用を同じ条件にそろえるまで算出しません。残価設定ローンは最終回に残価を支払って所有するか返却条件を受け入れる方式で、クラウドローン想定との差は残価設定ローン、ディーラーローン、銀行ローンのすべてで未確認です。クラウドローンの最低金利や審査通過も保証されません。
ここからは車両とグレードを決めた後の資金計画です。BYDの発売時資料には、RACCO 200について据置型ローンの月額例が掲載されていますが、すべてのグレード、地域、時期、審査へそのまま適用できる条件ではありません。また、この記事の公開時点で、RACCO 300Premiumを同じ条件で比較できる各金融機関の最新適用金利、手数料、残価条件を一括で確認できていません。

同じ条件でそろえる項目
そのため、以下の表は金利や総額を推定していません。未確認の数値を埋めると、月額が安く見える方式や、残価設定の最終回支払いを見落とす危険があるからです。販売店や金融機関から同じ車両、同じグレード、同じ頭金、同じ期間の見積書がそろった時点で、あらためて計算します。
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン | 未確認/算出不可 | 未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | 残価・最終回とも未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 |
| ディーラーローン | 未確認/算出不可 | 未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | なし/未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 |
| 銀行ローン | 未確認/算出不可 | 未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | なし/未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 |
| クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定) | 最低金利の適用は未確認 | 未確認 | 想定条件を置けず未確認 | 未確認/算出不可 | なし/未確認 | 未確認/算出不可 | 未確認/算出不可 | 基準を置けず未確認 |
比較条件は、RACCO 300Plusの車両価格239万8000円、頭金、ボーナス払い、返済期間、登録諸費用、用品、充電工事を同一にして確認します。残価設定ローンは、月々の支払いが小さく見えても、最終回に残価を支払って所有するのか、返却条件を受け入れるのかで意味が変わります。残価の金額、走行距離、傷、改造、電池状態、所有権は契約書で確認します。
現時点では、残価設定ローンとの差額、ディーラーローンとの差額、銀行ローンとの差額を算出できません。クラウドローン経由の比較候補についても、表示された最低金利が誰にでも適用されるとは限らず、審査、保証料、手数料、借入可能額を含む実条件が必要です。したがって、「クラウドローンのほうが必ず安い」「月額が最安」とは言いません。
【PR】 クラウドローンは、複数の金融機関から届く銀行ローン候補を比較・マッチングするサービスです。RACCOの購入資金を比べる場合も、実際の提案、審査、適用金利、保証料、手数料、借入可能額は申込者と金融機関によって異なります。最低金利や融資を保証するサービスではありません。クラウドローンでマイカーローン候補を確認する
筆者の見立て
10ベストカー選出をグレード選びへ戻す
- 1選出を読む
10ベストカーは最終候補であり、イヤーカー決定とは分けて考える。
- 2距離を選ぶ
200の210kmか、300系の320kmかを日常と遠出で判断する。
- 3装備を選ぶ
Premiumの9万9000円を、使用回数と乗降の負担で判断する。
- 4現車で確定
加速、段差、荷室、充電、保証、総額を確認して契約する。
10ベストカー選出は有力な入口ですが、最終判断は自分の距離・充電・装備・支払い条件で行います。
BYD RACCOの10ベストカー選出は、軽EVが日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終候補群に入ったという点で注目できます。ただし、これはRACCO 200、300Plus、300Premiumのどれを選んでも同じ価値になるという話ではありません。選出のニュースと、個別グレードの実用性は別に考えます。
筆者が最初に比較するなら、200と300Plusで航続・充電の差を確認し、300Plusと300Premiumで装備の使用頻度を確認します。300Plusは、320kmと6kW充電を得ながらPremiumとの差を抑える候補です。PremiumはPlusと航続が共通で、乗降や運転姿勢の快適性を使う人へ向きます。200は、210kmと3kW充電で生活を回せる人にとって、車重と初期費用を抑える意味があります。
一つの数字だけで走りを決めることも避けます。47kW・160N・mだけでなく、1160〜1230kgの車重、FWD、165/65R15、全高1800mm、減速比の未確認、電池残量、タイヤ状態をまとめて見ます。ここで述べた走行感は諸元からの見立てです。最終判断は、実車で発進、段差、乗降、荷室、高速、充電を確かめてから行います。
グレードの基礎値を先に確認したい人は、<a href="https://mo-gmo.com/byd-racco-200-300-plus-premium-range-slide-door-check/">BYD RACCO 200・300Plus・300Premiumの航続とスライドドア比較</a>も参照してください。自宅充電の設置条件を詰める場合は、<a href="https://mo-gmo.com/byd-kojima-home-ev-charging-installation-check/">BYD車の自宅充電設備を申し込む前の確認点</a>で、3kW・6kW、分電盤、賃貸・集合住宅の確認項目を整理できます。
