フィアットの新型コンパクトSUV「FIAT Grande Panda Hybrid(フィアット グランデ パンダ ハイブリッド)」は、2026年11月7日に日本発売です。メーカー希望小売価格はICONが369万円から、La Primaが409万円からです。初代Pandaのスクエアな思想を受け継ぎます。全長4,010mm、通常時412Lの荷室、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせています。
この記事では、2026年10月16日の公式発表、フィアット公式商品ページ、公式カタログをもとに、日本仕様の主要諸元と装備を整理します。数字を並べるだけではありません。1.2Lターボの205Nm、モーターの出力、車重、前輪駆動、6速DCT、タイヤを一緒に見ます。街中と週末の使い勝手は「諸元からの見立て」として説明します。
先に、同じ輸入コンパクトSUVで出力・車重・グレード差を見るときは、ルノー キャプチャーのフルハイブリッドと3グレードの選び方も参考になります。Grande Panda Hybridは、同じサイズ感の車を単純に置き換えるモデルではありません。ただし、数値と装備を日常の使い方へ翻訳する考え方は共通しています。
最初に結論:4m級の車体と412Lの荷室を両立し、街と週末の荷物を一台でこなしたい人に向く新型です。
- 向く人:前輪駆動の48Vマイルドハイブリッドを前提に、空調・駐車・充電装備を使う頻度でICONとLa Primaを選べる人。
- 慎重にしたほうがいい人:4WD、外部充電、長距離のEV走行、または確定していないシステム最高出力を契約前に求める人。
フィアット グランデ パンダ ハイブリッドは369万円から、11月7日に日本発売
フィアット正規ディーラーで発売予定。
街中で扱いやすさを考えやすい寸法。
後席を倒すと最大1,366L。
基本装備か快適装備かで決める。
Grande Panda Hybridは外部充電を前提としない48Vマイルドハイブリッドです。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
最初に結論:街と週末の荷物を一台でこなしたい人向け

FIAT Grande Panda Hybridは、デザインの個性だけでなく、4m級の全長と412Lの荷室を組み合わせた日常型のコンパクトSUVです。買い物や送迎でボディサイズを抑えたい一方、後席と荷室を削りたくない人が検討しやすい構成です。
ただし、外部充電するPHEVやバッテリーEVではありません。48Vマイルドハイブリッドによって走行状況に応じたモーター走行を行う車で、充電設備を自宅に用意して電気だけで長距離を走る使い方は前提になりません。ここを最初に分けると、Grande Panda Hybridの選び方を誤りにくくなります。
グレード選びは、次のように考えると分かりやすくなります。
| 読者タイプ | まず見るグレード | 理由 |
|---|---|---|
| 車体価格を抑え、基本の安全・通信装備でよい人 | ICON | 369万円から。16インチ、マニュアルエアコン、後席USBなしなど、必要な装備を絞った構成です。 |
| 空調・ミラー・カメラ・充電などを日常的に使う人 | La Prima | 409万円から。オートエアコン、リアカメラ、前後ソナー、17インチ、ワイヤレス充電などが加わります。 |
| 冬の視界や前席の暖かさを優先する人 | La Prima+ウィンターパッケージ | 前席シートヒーター、アコースティックヒーテッドウインドシールド、ヒーテッドステアリングホイールをメーカーオプションで追加できます。 |
| 公式資料の数値や納期を確定してから契約したい人 | どちらも販売店で確認 | 価格・仕様の変更、色別在庫、システム最高出力の表記差を注文書と車両仕様書で確認します。 |
発売日・価格・グレードを先に確認
Stellantisジャパンの発表による発売日は2026年11月7日(土)です。フィアット正規ディーラーで販売され、ICONは受注生産と公式商品ページに記載されています。価格はメーカー希望小売価格で、販売価格はディーラーごとに異なり、登録諸費用、税金、保険料、リサイクル料金、オプション費用は含まれません。
| モデル | ボディカラー | 希望小売価格(税込) | 価格の見方 |
|---|---|---|---|
| Grande Panda Hybrid ICON | ジェラート ホワイト | 3,690,000円 | 基本グレード。受注生産。 |
| Grande Panda Hybrid ICON | リモーネ イエロー/アクア アジュール/チネマ ブラック | 3,745,000円 | ボディカラーによる5万5,000円差。 |
| Grande Panda Hybrid La Prima | ジェラート ホワイト | 4,090,000円 | ICONホワイトより40万円高い。 |
| Grande Panda Hybrid La Prima | リモーネ イエロー/アクア アジュール/チネマ ブラック | 4,145,000円 | ICON同色より40万円高い。 |
| La Prima+ウィンターパッケージ | ジェラート ホワイト | 4,145,000円 | La Primaに5万5,000円のメーカーオプションを加えた価格。 |
| La Prima+ウィンターパッケージ | リモーネ イエロー/アクア アジュール/チネマ ブラック | 4,200,000円 | La Prima同色より5万5,000円高い。 |
ICONとLa Primaの価格差は、同色で40万円です。パワートレインや前輪駆動は共通で、差額の中心は空調、ミラー、ホイール、カメラ、センサー、収納・充電装備です。最高グレードだから速いという比較ではなく、普段使う機能に40万円を払うかどうかが判断軸になります。
4,010mmの車体に412Lの荷室を収めた使い勝手
荷室の最大値と5人乗車時の容量を混同せず、実物の開口部も確認します。
寸法とホイールベースが示す取り回し
公式カタログでは、全長4,010mm、全幅1,765mm、全高はICONが1,585mm、La Primaが1,630mmです。ホイールベースは2,540mm、前後トレッドは1,500/1,510mm、乗車定員は5名です。La Primaはルーフレールなどの装備を持つため、全高がICONより45mm高くなっています。
全長4mをわずかに超えるため、軽自動車のようにどこでも余裕があるサイズではありません。それでも全幅1,765mmに収まり、スクエアなボディと高めのアイポイントを持つため、駐車枠や狭い道ではボディの端を把握しやすい方向です。最小回転半径5.5mは公式カタログの「欧州参考値」なので、日本仕様の確定値としては扱わず、試乗または販売店で確認します。
同じフィアットで荷室の長さや乗車人数を優先するなら、DOBLÒ MentaとMAXI 5のボディ長・荷室比較も候補の見方を補う材料になります。Grande PandaはDOBLÒのような大容量MPVではなく、取り回しと荷室のバランスを狙った車です。
412Lの荷室と13Lの収納を生活に当てはめる
荷室容量は通常時412Lで、2列目シートを倒すと最大1,366Lです。後席を使ったまま買い物袋や日常の荷物を積み、週末だけ後席を倒して小型家具やアウトドア用品を載せる使い分けができます。最大値は後席を倒した状態なので、5人乗車時に1,366Lを使えるわけではありません。
車内の収納スペースは合計13Lです。ダッシュボード上下のグローブボックスやオープンシェルフなどに、小物やスマートフォンを分散して置けます。収納の多さは便利ですが、走行中に動く物を置く場所と、視界を妨げる場所は分けて使う必要があります。
シートは5人乗りで、カタログには60:40分割可倒式リアシートが記載されています。買い物と人の移動を両立しやすい一方、長尺物を載せる場合は助手席の可倒範囲や荷室開口部を実車で確認してください。カタログ上の容量だけで、ベビーカーやキャンプ用品が必ず収まると断定はしません。
公式カタログで見るGrande Panda Hybridの主要諸元
公式発表のシステム出力欄は「1kW/110PS」と桁が欠け、商品ページ・カタログと一致しません。
以下は、日本向け公式カタログに掲載された値を中心に整理した実用スペック表です。グレードで異なる数値は分け、公式資料にない数値は補っていません。

| 項目 | ICON | La Prima | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 型式 | 5AA-F1GPM | 5AA-F1GPM | 日本仕様の型式。 |
| ハンドル位置 | 右 | 右 | 日本向け右ハンドル。 |
| 全長×全幅 | 4,010×1,765mm | 4,010×1,765mm | 全長4m級、全幅1,765mm。 |
| 全高 | 1,585mm | 1,630mm | La Primaはルーフレールなどの装備で高い。 |
| ホイールベース | 2,540mm | 2,540mm | 前後の居住空間と取り回しを考える基準。 |
| トレッド 前/後 | 1,500/1,510mm | 1,500/1,510mm | 足元の横方向の広がりを読む数値。 |
| 車両重量 | 1,270kg | 1,270kg | カタログ記載値。装備差があっても同じ記載。 |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 60:40分割可倒式リアシート。 |
| エンジン | 直列3気筒DOHCターボ、1,199cc | 同左 | HN09-ZA03。プレミアムガソリン指定。 |
| エンジン最高出力 | 74kW(101PS)/5,500rpm | 同左 | カタログのECE値。 |
| エンジン最大トルク | 205Nm/1,750rpm | 同左 | 低い回転域から出る力の目安。 |
| モーター | 交流同期電動機 ZA03 | 同左 | フロントモーター。 |
| モーター最高出力 | 15kW(20PS)/4,264rpm | 同左 | 48Vシステムのモーター出力。 |
| モーター最大トルク | 51Nm/750〜2,499rpm | 同左 | 発進・低速域の補助を読む数値。 |
| 駆動用主電池 | リチウムイオン、総電力量0.876kWh | 同左 | 外部充電用の大容量電池ではない。 |
| システム最高出力 | 公式資料間で表記が一致しない | 公式資料間で表記が一致しない | 商品ページは101PS、発表資料は「1kW/110PS」と記載。合計値は契約前に確認。 |
| 駆動方式 | 前輪駆動 | 前輪駆動 | 日常の舗装路を基本にした構成。 |
| 変速機 | 電子制御式6速DCT | 電子制御式6速DCT | 2つのクラッチで変速する方式。 |
| 燃料タンク | 44L | 44L | 無鉛プレミアムガソリン。 |
| タイヤ | 205/60 R16 | 205/55 R17 | ICONは16インチスチール、La Primaは17インチアルミ。 |
| サスペンション | 前マクファーソンストラット/後トーションビーム | 同左 | 前後で役割を分ける一般的な構成。 |
| ブレーキ | 前ベンチレーテッドディスク/後ディスク | 同左 | 前後ディスク。 |
| 燃料消費率 WLTC | 20.8km/L | 20.8km/L | 国土交通省審査値。 |
| WLTC 市街地/郊外/高速 | 14.8/24.1/22.8km/L | 同左 | 使用環境や運転で変わる。 |
| CO2排出量(燃費換算値) | 112g/km | 112g/km | カタログ値。 |
| 荷室容量 | 通常412L/最大1,366L | 同左 | 後席を倒した最大値を含む。 |
| 最小回転半径 | 5.5m(欧州参考値) | 5.5m(欧州参考値) | 日本仕様の確定値ではない。 |
パワートレインと出力・トルク
エンジンは1.2L直列3気筒ターボで、最高出力は74kW(101PS)、最大トルクは205Nm/1,750rpmです。モーターは15kW(20PS)、最大トルク51Nmを750〜2,499rpmで発生します。数字の大きさだけを見ると、エンジンとモーターの出力を足したくなりますが、実際のシステム合計出力は制御や発生条件を含む別の値です。
公式発表の諸元欄には「システム合計最高出力:1kW/110PS」とあり、kWの先頭桁が欠けているように見えます。一方、公式商品ページはシステム最高出力を101PSとし、公式カタログはエンジン74kW(101PS)とモーター15kW(20PS)を個別に掲載しています。資料間で一致しないため、この記事ではシステム合計を確定値として使わず、契約時に最新の車両仕様書で確認する項目にします。
48V電池の総電力量は0.876kWhです。容量から考えて、長距離を電気だけで走るためのPHEVやBEVとは役割が違います。外部充電器や充電時間の数値を無理に補わず、ガソリンエンジンを中心に、発進や低速域をモーターが支えるハイブリッドとして説明します。
車重・駆動方式・変速機・タイヤ
車両重量は1,270kg、駆動方式は前輪駆動です。エンジンの205Nmは1,750rpmで発生し、モーターの51Nmは750〜2,499rpmの範囲にあります。この組み合わせは、発進直後や低速の再加速をモーターが補助し、速度が上がると1.2LターボとDCTが走行をつなぐ構成として読むと理解しやすくなります。
6速DCTは、一般的なトルクコンバーター式ATやCVTと作動が同じではありません。変速段を持つため、変速のタイミングや低速でのつながり方は試乗で確認したい部分です。公式に示された1〜6速と後退の変速比は、1速15.898、2速9.671、3速6.101、4速4.640、5速3.440、6速2.610、後退14.205、最終減速比1.000です。カタログの比は最終減速を含む表示形式なので、他車のカタログ値と単純比較しません。
タイヤはICONが205/60 R16、La Primaが205/55 R17です。幅は同じ205mmですが、La Primaはホイール径が1インチ大きく、サイドウォールの高さが薄くなります。見た目やステアリングの初期応答に関係する一方、段差の角の当たり方、ホイールの傷、交換費用は実車のタイヤ銘柄と販売条件まで確認したい項目です。
システム最高出力は公式資料間で確認が必要
「110PS」とだけ見て車の速さを断定することも、「101PSだから力不足」と決めつけることもできません。エンジン出力、モーターの出力とトルク、電池の状態、DCTの変速、車重を含めて走行時の制御が決まるためです。システム最高出力の表記は、販売店で最新カタログと車両仕様書を照合します。
諸元からの見立て:モーターの出足とDCTの巡航をどう見るか
- 1750〜2,499rpm・51Nm
モーターが発進・低速を補助。
- 21,750rpm・205Nm
ターボエンジンの主なトルク帯。
- 36速DCT
変速のつながりと巡航を確認。
- 41,270kg・前輪駆動
加速・旋回・滑りやすい路面を確認。
- 516/17インチ
段差の当たりとタイヤ条件を比較。
体感は試乗で確かめるべきで、ここでの走行評価は諸元からの見立てです。
ここからは試乗記ではありません。確認できた諸元から、どの場面でどんな性格が出そうかを考える「諸元からの見立て」です。実際の発進感、変速ショック、ロードノイズ、段差の収まりは、試乗車とタイヤ銘柄で確認する必要があります。
低速のEV走行と1.2Lターボの役割
公式発表では、30km/h以下で最大約1km、走行状況によりモーターのみで走行できると説明されています。これは自宅から幹線道路までの低速移動や、駐車場内の短い移動でエンジンを止めやすい仕組みです。毎日の全行程をEVとして走る機能ではありません。
モーターの最大トルクは51Nmで、発生回転数は750〜2,499rpmです。エンジンの最大トルク205Nmが1,750rpmで出るため、発進時はモーターが先に力を添え、エンジンが回転を上げた後はターボエンジンとDCTが主役になる流れを想定できます。これは数値を組み合わせた見立てであり、実際の制御や体感を保証するものではありません。
1,270kg・前輪駆動・タイヤを重ねた実用評価
1,270kgの車体に101PSのエンジンとモーターを組み合わせ、前輪を駆動します。単純な馬力だけでなく、205Nmの発生回転数、モーターの低回転トルク、6速DCTの段付き変速を一緒に見ると、街中の発進・合流では出だしを電動補助が支え、一定速度の巡航ではエンジン効率を使う性格が見えてきます。
一方、前輪駆動なので、雪道や濡れた坂道で四輪が常に駆動する車ではありません。タイヤの状態と路面の摩擦が、発進や旋回の安心感に直結します。La Primaの17インチタイヤは見た目と装備の満足度を高めますが、段差の多い地域や舗装の荒れた道では、16インチのICONと乗り比べる価値があります。これも車重、駆動方式、タイヤ、サスペンションを重ねた「諸元からの見立て」です。
燃費はWLTC20.8km/Lですが、公式も市街地14.8km/L、郊外24.1km/L、高速道路22.8km/Lと走行モード別に示しています。短距離の渋滞、冬の暖房、高速道路の速度、乗員や荷物で実燃費は変わるため、カタログ値を日常の保証値として扱わないことが大切です。
ICONとLa Primaの価格差・装備差を比較
同色でICONとLa Primaは40万円差。販売価格やオプションはディーラーで確認します。
ICONとLa Primaはパワートレインと駆動方式が共通です。40万円の差は、運転席の周辺で触る装備、視界を助ける装備、ホイールと内装の仕立てに現れます。

| グレード | 同色の価格 | 主要な違い | 価格差の意味 | 向く読者 |
|---|---|---|---|---|
| ICON | 369万円から | 16インチスチール+205/60 R16、マニュアルエアコン、キーレス、リアパーキングセンサー、前後基本安全装備 | 走行の基本と通信・安全を押さえ、快適装備を必要な分だけ選ぶ基準 | 価格を抑えたい人、16インチのタイヤを選びたい人、装備を絞りたい人 |
| La Prima | 409万円から | 17インチアルミ+205/55 R17、オートエアコン、ヒーテッド電動格納ミラー、自動防眩ミラー、ルーフレール、前後ソナー、リアカメラ、ワイヤレス充電、リアUSB | 日常の操作回数を減らし、駐車・空調・充電の快適さに40万円を払う構成 | 長く乗る前提で装備を使う人、後席の充電や駐車支援を重視する人 |
| La Prima+ウィンターパッケージ | 414万5,000円から | La Primaの装備に前席シートヒーター、アコースティックヒーテッドウインドシールド、ヒーテッドステアリングホイール | La Primaから5万5,000円で冬の視界・冷えた車内への対応を厚くする | 寒冷地、早朝出発、冬の除霜や手の冷たさを重視する人 |
40万円差で増える装備
La Primaのオートエアコンは、設定温度を保つ操作を簡単にします。手動エアコンでも冷暖房はできますが、同乗者や季節によって調整する頻度が高い人ほど、差額の意味を感じやすくなります。
駐車時は、ICONがリアパーキングセンサー、La Primaがリアビューカメラとフロントパーキングセンサーを備えます。全幅1,765mmの車体を狭い駐車場で扱うなら、カメラと前後センサーは見た目より実用的な差です。ただし、カメラやセンサーだけで周囲をすべて見通せず、目視確認を省けません。
La Primaの17インチアルミホイールと専用ファブリックシート、BAMBOX Bamboo Fiber Texダッシュボード、ルーフレールは、乗り込むたびに触れる・見る部分の差です。走りへの影響より、内外装の満足感と使い勝手をまとめて高めるグレードと見ると、ICONとの違いが整理できます。
ウィンターパッケージは寒冷地だけの装備ではない
ウィンターパッケージは、前席シートヒーター、アコースティックヒーテッドウインドシールド、ヒーテッドステアリングホイールの組み合わせです。雪国でなくても、屋外駐車で朝に窓が曇る、冷えたハンドルを握る時間が長い、暖房が効くまでの体感を短くしたいという人には意味があります。
一方、年間を通じて屋内駐車で、冬の早朝に乗らない人には優先順位が下がります。ウィンターパッケージを付けるかは地域名だけでなく、駐車環境と出発時間で決めるのが自然です。
どっちを選ぶべきか:使う装備からグレードを決める
安全・通信を確保し、装備を絞る。
空調、カメラ、センサー、充電を使う。
窓・シート・ステアリングを暖める。
Grande Panda Hybridの前提と異なる。
La Primaは共通パワートレインに快適装備を加えた仕様です。
| 読者タイプ | 判断の目安 | 向くグレード | 差額の考え方 |
|---|---|---|---|
| 車体価格と基本装備を優先 | 空調・駐車・充電の追加機能を毎回は使わない | ICON | 40万円を払わず、16インチを選ぶ |
| 空調・駐車・充電を日常的に使う | オートエアコン、カメラ、前後ソナー、ワイヤレス充電を重視 | La Prima | 40万円を毎日の操作削減へ振り向ける |
| 冬の朝や屋外駐車が多い | 窓・シート・ステアリングを暖めたい | La Prima+ウィンターパッケージ | 追加5万5,000円の使う場面を確認する |
| 4WDや外部充電を求める | 車の前提が違う | いったん保留 | グレード差では解決しない |
この表は、価格の安さだけでなく、使う装備の頻度で選ぶための判断表です。
ICONを選ぶべき人
- 369万円からの価格を基準に、必要な安全・通信装備を確保したい人。
- 16インチの205/60 R16タイヤとスチールホイールで、見た目より乗り心地や交換時の選択肢を優先したい人。
- 前後ソナー、リアカメラ、オートエアコン、ワイヤレス充電、リアUSBを毎回使うとは限らない人。
- 受注生産の条件、希望色、納期を販売店に確認したうえで、装備を足し算したい人。
ICONは廉価版というより、装備を必要最小限に絞った基準車です。10インチTFTディスプレイ、10.25インチタッチパネル、Apple CarPlay/Android Auto、アクティブセーフティブレーキ、LKA、クルーズコントロール、リアパーキングセンサーなど、日常の中心になる機能は備えています。
La Primaを選ぶべき人
- 40万円差を、オートエアコン、前後ソナー、リアカメラ、ワイヤレス充電、リアUSBの使用頻度で回収したい人。
- 自動防眩ルームミラーやヒーテッド電動格納ミラーなど、乗るたびの小さな操作を減らしたい人。
- 17インチアルミ、専用シート、BAMBOXダッシュボード、ルーフレールを含めてデザインを楽しみたい人。
- 後席に乗る人がスマートフォンを充電する機会が多い人。
La Primaを選ぶ理由は、数字上の速さではありません。エンジン、モーター、車重、前輪駆動、変速機はICONと共通なので、グレードアップで走行性能が別物になると期待しないことが大切です。毎日触れる装備と見た目に差額を払う選択です。
慎重にしたほうがいい人
- システム最高出力110PSの表記だけを根拠に、実車の加速性能を判断したい人。
- 4WDや大容量電池、外部充電、長距離のEV走行を求めている人。
- 17インチタイヤの見た目を優先するが、段差の多い道やタイヤ交換条件を確認していない人。
- カタログの欧州参考値である最小回転半径を、日本仕様の確定値として扱いたい人。
- 受注生産、希望色、販売店ごとの価格、登録諸費用を確認せずに契約したい人。
このタイプの人は、試乗車のグレード、タイヤ銘柄、納期、見積総額、最新の諸元表を先に確認してください。特に出力表記は、公式資料の更新で変わる可能性があります。
発注前に販売店で確認したい6項目
- 1色と納期
受注生産・在庫・割当を確認。
- 2重量とタイヤ
車両仕様書の値を確認。
- 3駐車装備
カメラと前後センサーを見積に残す。
- 4冬PKG
3装備の内容と価格を確認。
- 5出力表記
101PS/110PSの資料差を照合。
- 6支払総額
諸費用・税・保険・オプションを含める。
公式資料の更新可能性を前提に、契約する車両の書面へ回答を残します。
公式資料で確定している項目

日本仕様として、右ハンドル、5人乗り、1.2Lターボ+48Vハイブリッド、前輪駆動、6速DCT、WLTC20.8km/L、ICONとLa Primaの価格・装備が公表されています。これらは公式カタログと商品ページを基準に確認できます。
一方、システム最高出力の表記、最小回転半径の国内適用、販売店での実際の値引きや納期は、契約する車両と時点に依存します。公開情報を一枚の固定データと考えず、発注時の書類で更新するのが安全です。
30秒診断:販売店に聞くことを先に絞る
次の3問にすべて答えられれば、見積もりへ進みやすくなります。
- 4WDや外部充電ではなく、前輪駆動の48Vマイルドハイブリッドで用途を満たせるか。
- 40万円差の装備を、空調・駐車・充電・冬の視界で週に何回使うか。
- 受注生産、希望色、タイヤ、出力表記、支払総額を販売店に聞き、注文書へ残せるか。
1問でも迷う場合は、試乗車のグレードとタイヤ銘柄を確認してから決めます。
注文書に残す確認事項
- 希望するボディカラーが受注生産・在庫・割当のどれに該当し、納車時期がいつになるか。
- 契約車両のグレード、ホイール、タイヤサイズ、タイヤ銘柄、車両重量が最新仕様書にどう記載されているか。
- La Primaのリアカメラ、前後パーキングセンサー、リアUSB、ワイヤレス充電が標準装備として見積書に入っているか。
- ウィンターパッケージの5万5,000円が、前席シートヒーター、ヒーテッドウインドシールド、ヒーテッドステアリングを含むか。
- 公式発表資料と商品ページで異なるシステム最高出力の表記について、最新の車検証・諸元表でどの値を採用しているか。
- 車両価格以外の登録諸費用、税、保険、リサイクル料金、オプションを含めた支払総額と、ローンの金利・期間・所有権がどうなるか。
価格・仕様・出力の更新に注意
公式商品ページは、価格・諸元・仕様・装備が予告なく変更される場合があると注記しています。ここで扱った価格と装備は、2026年10月16日現在の公式情報に基づく確認です。発注時に同じ内容であるとは限らないため、古い画面のスクリーンショットだけで判断しないでください。
資金計画:同じ条件で4方式を比べる
残価は価格の45%を所有する仮定。金利・審査・適用条件・借入可能額は実際と異なり、最低金利を保証しません。
グレードを決めた後は、車両価格と支払方法を分けて考えます。4方式は、同じ車種・同じグレード・同じ車両価格・同じ頭金条件で比較します。ここでは最も価格の低いICONの希望小売価格3,690,000円を使います。頭金390,000円、借入3,300,000円、60か月、ボーナス返済なしです。登録費用、税、保険、リサイクル料金、オプション、保証料、手数料は含めません。
ICONの車両価格を使った返済例
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額(頭金込み) | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン例 | 2.85% | 60か月 | +0.95ポイント | 約33,294円 | 1,660,500円 | 約358,152円 | 約4,048,152円 | +196,311円 |
| ディーラーローン比較用仮定 | 3.95% | 60か月 | +2.05ポイント | 約60,700円 | なし | 約342,005円 | 約4,032,005円 | +180,164円 |
| 銀行ローン例 | 2.50% | 60か月 | +0.60ポイント | 約58,566円 | なし | 約213,978円 | 約3,903,978円 | +52,137円 |
| クラウドローン経由の最低金利想定 | 1.90% | 60か月 | 0.00ポイント | 約57,697円 | なし | 約161,841円 | 約3,851,841円 | 0円 |
残価設定ローンは、月々の返済を下げる代わりに、最終回に車両価格の45%にあたる1,660,500円を支払って所有する比較用仮定です。返却・乗り換えを選ぶ契約条件では結果が変わります。ここでは所有する場合の総支払額を、ほかの方式と同じ表に置いています。
返済額の差を価格差と混同しない
この条件では、クラウドローン経由の最低金利が適用された想定は、残価設定ローン例より総額で約19万6,311円、ディーラーローン比較用仮定より約18万164円、銀行ローン例より約5万2,137円少ない計算です。いずれも金利を一定とした試算であり、Grande Panda Hybridの販売価格や金融機関の実際の提案を示すものではありません。
残価設定ローンは月額だけ見ると最も軽く見えますが、最終回の残価が残ります。ディーラーローンは金利や所有権、銀行ローンは審査・変動金利・保証料・繰上返済条件を確認します。支払方法は「月々いくら」だけでなく、最終回、総額、所有権、途中売却の条件を同じ見積書で比べてください。
金利・残価・審査の未確認事項
銀行ローン例の2.50%は、福井銀行が2026年9月1日現在にWeb完結手続きの変動金利として示す表示を参考にしたものです。審査で年4.50%となる場合があると同ページに記載されており、誰にでも2.50%が適用されるわけではありません。ディーラーローン3.95%と残価設定2.85%は、フィアットの契約条件ではありません。方式を比較するための仮定です。
クラウドローン1.90%も、比較表に置くための最低金利想定です。クラウドローンは融資元ではありません。提携金融機関のローン候補を比較・マッチングするサービスです。実際の提案、審査、適用金利、借入可能額、保証料は申込者と金融機関によって異なり、最低金利の適用を保証しません。
計算は元利均等返済、月利を年利の12分の1、金利を60か月一定として、円未満を丸めました。実際の契約では、金利変更、手数料、保証料、税、保険、登録費用が加わる場合があります。
【PR】 車のローン候補を比較したい人は、クラウドローンで銀行ローン候補を比較する方法があります。クラウドローンは金融機関ではありません。比較・マッチングサービスです。実際の提案内容、審査結果、適用金利、借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利が必ず適用されるとは限りません。
参照した主な情報源
Grande Panda Hybridの発表・諸元・装備
- Stellantisジャパン「毎日を、もっと“PANDASTIC”に フィアット 新型FIAT Grande Panda Hybrid日本上陸」
- FIAT公式「Grande Panda Hybrid」商品ページ
- FIAT公式「Grande Panda Hybrid」デジタルカタログPDF
発表資料のシステム最高出力欄は「1kW/110PS」と表示され、kWの桁が欠けています。商品ページとカタログの個別出力値と一致しないため、システム合計値は未確定として扱いました。価格・仕様・装備は2026年10月16日現在の情報で、発注時に販売店の最新資料を確認してください。
返済例に使った公式情報
銀行ローンの2.50%は公式ページの表示を使った例ですが、審査で金利が変わる場合があります。残価設定2.85%、ディーラーローン3.95%、クラウドローン想定1.90%は比較用の仮定で、個別の契約条件や最低金利を保証しません。
