Honda Passport 2027は、Hondaが日本導入を決めた大型SUV「PASSPORT(パスポート)」です。2027年型でTrailSportの足回りと使い勝手をさらに磨きました。Honda Japanが発表したのは、米国生産の「PASSPORT TRAILSPORT ELITE」です。北米2027年型には6グレードがあります。TrailSportに加え、RTLやBlackoutも展開されます。
ここで注意したいのは、日本導入の決定と日本仕様の確定は同じではないことです。日本向けの発売日、価格、型式、ボディカラー、装備内容は、この記事の作成時点では確認できません。そこで今回は二つに分けます。Honda Japanの導入決定と、北米公式サイトで確認できる2027年型の諸元です。
最初に結論
- TrailSportを選ぶべき人: 地上高、ATタイヤ、TrailWatchを使いたい人。
- TrailSport Eliteを待つべき人: 5人乗りに上級シートやBoseも求める人。
- 慎重にしたほうがいい人: 全幅2m級の車体や国内整備網が気になる人。
Honda Passport 2027の日本導入で確定していること
Honda Japanは米国生産のPassport TrailSport Eliteを2026年後半から順次発売すると発表しています。
地上高、アプローチ/デパーチャー角、足まわり、TrailWatchなどを公式発表で確認できます。
北米の6グレードや米国価格を、そのまま日本の販売条件と見なさないことが重要です。
この記事では、確定した日本導入情報と、北米公式値からの見立てを分けて記載しています。
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Honda Japanが発表した導入範囲

Hondaは2026年3月、米国生産のHondaブランド「PASSPORT TRAILSPORT ELITE」を日本へ導入すると発表しました。日本市場へは2026年後半から順次発売予定です。導入の背景には、米国製乗用車を対象にした新しい認定制度の活用があります。生産拠点は米国アラバマ州のHonda工場です。
Honda Japanの発表で示された参考スペックは、米国仕様のTrailSport Eliteです。全長4,864mm、全幅2,017mm、全高1,857mmです。最低地上高211mm、5名乗車、車重2,134kgも示されています。3.5L V6、10速AT、4WD、最高出力285hp、最大トルク262lb-ftという内容でした。これは日本導入決定時の参考値です。2027年型北米公式スペックとは対象年式が異なります。
日本向けモデルにとって大きな意味があります。HondaがPassportを日本市場へ持ち込むモデルとして正式に扱った点です。3列シートのPilotとは違い、Passportは2列5人乗りです。大人数を乗せるよりも、荷物と走破性を優先するSUVとして位置づけられます。
日本仕様でまだ発表されていない項目
日本導入が発表済みでも、次の項目は現時点で確定情報として扱えません。
| 確認項目 | 現時点の扱い | 読者が注意する点 |
|---|---|---|
| 日本での発売日 | 未発表 | 「2026年後半から順次発売」という発表と、実際の注文・納車開始は分けて見る |
| 日本価格 | 未発表 | 北米MSRPをそのまま円換算して判断しない |
| 日本向けグレード | TrailSport Elite導入決定 | 北米のRTLやBlackoutが日本で選べるとは限らない |
| 日本向け出力・燃費 | 未確定 | 北米のSAE hp・EPA燃費は日本のカタログ値と基準が違う |
| Honda SENSINGなどの仕様 | 日本向け確認待ち | 米国仕様の機能名だけで日本仕様の搭載を断定しない |
ここは、発表前の予想で埋めないほうがよい部分です。日本導入のニュースとしては十分に強い一方、購入判断に必要な条件はまだ残っています。今後の正式発表では、価格だけでなく全幅、タイヤ、保証を確認します。整備拠点、部品供給、牽引装備も確認が必要です。
2027年型Passportの主要スペックを先に確認
出典はHonda Info Centerの2027 Passport Specifications。インチ、ポンド、米国ガロン、cu ftは記事本文で原単位と換算値を併記しています。
以下はHonda Info Centerが掲載する北米2027年型の主要諸元です。インチ、ポンド、米国ドル、EPA燃費を含むため、日本仕様のカタログ数値ではありません。グレードによって寸法、車重、タイヤ、燃費が変わる項目は分けて記載しました。
全長・全幅・車重・荷室は日本で効く
| 項目 | RTL/RTL Towing | TrailSport/Blackout | TrailSport Elite/Elite Blackout | 実用上の意味 |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4,864mm(191.5in) | 4,864mm(191.5in) | 4,864mm(191.5in) | 駐車枠と前後の切り返しを確認するサイズ |
| 全幅 | 2,017mm(79.4in) | 2,017mm(79.4in) | 2,017mm(79.4in) | ドアミラーを含まない車体幅。機械式駐車場や狭い道で要確認 |
| 全高 | 1,857mm(73.1in) | 1,892mm(74.5in) | 1,892mm(74.5in) | TrailSport系は足回り変更で約35mm高い |
| ホイールベース | 2,885mm(113.6in) | 2,890mm(113.8in) | 2,890mm(113.8in) | 直進安定性と室内の前後スペースに関わる |
| 車両重量 | 2,031kg(4,478lb) | 2,121kg(4,676lb) | 2,134kg(4,705lb) | タイヤ、足回り、装備が増えるほど重くなる |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 | 3列目はなく、後席を荷室として使うSUV |
| 荷室・2列目使用時 | 約1,246L(44cu ft) | 約1,246L(44cu ft) | 約1,246L(44cu ft) | 5人乗車のまま旅行荷物を積む用途に向く |
| 荷室・1列目まで | 2,365/2,962L(83.8/104.6cu ft) | 2,356/2,957L(83.2/104.4cu ft) | 2,356/2,957L(83.2/104.4cu ft) | 後席を倒したときは長尺物やアウトドア用品を載せやすい |
全幅2,017mmは、日本で販売される一般的なSUVより明らかに大きい部類です。全長4,864mmは国産大型SUVと同程度に見えます。日常の扱いやすさを左右するのは、幅とドア開閉の余裕です。また、自宅では隣車との間隔、柱、カーブミラー、出入口の角度まで確認したいところです。
車重はRTLの約2,031kgからTrailSport Eliteの約2,134kgまで増えます。約100kgの差は、ATタイヤやサスペンションを含む車体の性格に効きます。そのため、重さは高速道路での落ち着きに寄与する一方、発進、制動、狭い場所の向き変えには負担です。Passportは「5人分の荷物と道具を一度に運ぶ」ことに価値を置く車です。
V6・10速AT・i-VTM4 AWDの組み合わせ
| 項目 | 北米2027年型の公式値 | 説明 |
|---|---|---|
| エンジン | 3,471cc V型6気筒 | レギュラーガソリン指定の自然吸気V6 |
| 最高出力 | 280hp(SAE net)/6,100rpm | 日本のPSとは測定基準が異なるため、単純換算で比較しない |
| 最大トルク | 258lb-ft(約350Nm)/5,000rpm | 低回転から最大値が出続けるタイプと断定せず、回転数まで見る |
| 変速機 | 10速AT、シフトバイワイヤー、パドルシフト | 低速から高速巡航までギアを細かく選べる構成 |
| 駆動方式 | 2代目i-VTM4 AWD、Trail Torque Logic | 前後だけでなく左右の駆動力配分を路面状況に合わせる |
| 変速比 | 1速5.246/2速3.271/3速2.185/4速1.597/5速1.304/6速1.000/7速0.782/8速0.653/9速0.581/10速0.517、最終減速4.167 | 1速の力強さと高段の巡航を両立するための幅 |
| EPA燃費 | RTL系:19/25/21mpg(市街地/高速/複合)、TrailSport系:18/22/20mpg | EPA基準であり、日本のWLTC値ではない |
| 燃料タンク | 18.5米ガロン(約70L) | 長距離では給油回数を抑えやすいが、燃費の良さとは別の話 |
| 牽引能力 | 最大5,000lb(約2,268kg) | 適切な装備・条件が必要。日本仕様で同じ能力になるとは限らない |
最大トルクの258lb-ftは、約350Nmに相当します。ただし、5,000rpmで発生する数値です。モーターのように停止直後から最大トルクが出る性格ではありません。そのため、1速5.246の低いギア、i-VTM4の駆動力配分、Trail Torque Logicを組み合わせます。発進や低速の路面で扱いやすさを補う考えです。
最高出力280hpは大きな数字です。一方、TrailSport Eliteは約2,134kgあります。軽量スポーツSUVの鋭さより、合流や登坂で余裕を残す出力と見るほうが自然です。荷物や乗員を乗せた状態で速度を保つ方向です。試乗前の公式諸元から組み合わせた見立てであり、実車の印象を示すものではありません。
最低地上高・角度・タイヤがTrailSportの核
| 項目 | RTL/RTL Towing | TrailSport系 | 何が変わるか |
|---|---|---|---|
| 最低地上高(空車) | 211mm(8.3in) | 244mm(9.6in) | 石や轍で床下を擦りにくくする余裕が増える |
| アプローチ/デパーチャー角 | 23.0度/27.1度 | 25.4度/25.3度 | 前後バンパーを斜面へ当てにくくする方向の変更 |
| タイヤ | 265/60R18 オールシーズン | 275/60R18 オールテレーン | 未舗装路の接地性と舗装路の静粛性・転がりのバランスが変わる |
| サスペンション | 標準 | オフロード向けチューン | 車輪の動きと路面入力の受け止め方を変える |
| ブレーキ | 前13.8/後13.0インチ | 前13.8/後13.0インチ | 基本の制動ハードウェアは共通だが、車重とタイヤの影響は残る |
| 最小回転直径 | 約11.9m(39ft) | 約11.9m(39ft) | 大柄な車体であり、狭い駐車場の取り回しは別途確認が必要 |
TrailSportの地上高は、Honda USの発表で2026年型の8.27インチから2027年型の9.65インチへ増えています。増加幅は1.38インチです。公式スペック表の丸め値は9.6インチです。丸め方は違っても、足元を大きく見直した方向は一致します。
ATタイヤは、単に溝が深いだけの装備ではありません。275/60R18は、オールシーズンの265/60R18より幅が広い構成です。サイドウォールの比率も高くなります。砂利や土では凹凸を受け止める余地が増えます。舗装路ではロードノイズ、操舵の重さ、燃費、雨天の印象が変わる可能性があります。タイヤだけで良し悪しを決めず、車重、AWD、サスペンションと一緒に見ます。
2026年型から2027年型で変わる点
角度と地上高はHonda Newsroomの発表値。北米2026年型と2027年型の比較であり、日本仕様の数値ではありません。
足回りを再設計して地上高と角度を拡大

2027年型TrailSportでは、単にスプリングを長くした変更にとどまりません。スプリング、ダンパー、コントロールアーム、スタビライザーバー、ナックルなど、主要部品の約70%を再設計したとHondaは説明しています。さらに、フロントドライブシャフトとサブフレームも見直しました。合計28点の関連部品が新設計または再設計です。
| 比較項目 | 2026年型TrailSport | 2027年型TrailSport | 読者にとっての意味 |
|---|---|---|---|
| 最低地上高 | 8.27in | 9.65in | 轍や段差で床下を守る余裕が増えた |
| アプローチ角 | 23度 | 25度 | 前側の斜面へ入りやすくなった |
| デパーチャー角 | 23度 | 25度 | 後ろ側を擦りにくくなった |
| ブレークオーバー角 | 20度 | 23度 | 車体中央が盛り上がる場所で腹を擦りにくくなった |
| サスペンション | TrailSport向け | 大規模再設計 | 車高と車輪の動き、操舵応答を変える狙い |
地上高の増加は、オフロードで明快な効果があります。ただし、車体が高くなれば乗り降りの高さも増します。ATタイヤと重い足回りは、市街地の軽快さにも影響します。Hondaはオンロードのステアリングフィールと応答性も改善したと説明しています。「高くなったから舗装路が悪い」とは単純化できません。
TrailWatchと快適装備が日常側を支える
TrailSport系には、複数カメラでタイヤの通る場所を確認するTrailWatchが標準装備されます。Trail Info画面には、ピッチ、ロール、標高、進行方向などを表示します。見通しの悪い路面で、車輪の位置を把握しやすくする装備です。なお、障害物を自動で避ける機能ではありません。
2027年型では、TrailSportとTrailSport Eliteにヒーテッドステアリングホイールが標準化されました。Eliteにはヒーター&ベンチレーション付きフロントシート、Boseプレミアムオーディオ、後席ドアサンシェード、パノラマムーンルーフなどもあります。さらに、荒れた道と毎日の通勤を一台でカバーする性格です。
280hp・10AT・AWD・ATタイヤを組み合わせた走りの見立て
- 1V6の出力とトルク
280hpと258lb-ftは、約2.1tの車体に合流・登坂の余裕を残す方向。ただし最大トルクは5,000rpmで発生します。
- 210速ATのギア幅
1速5.246から10速0.517までを使い、発進の駆動力と高速巡航の回転数を両立する構成です。
- 3i-VTM4 AWDと制御
前後に加えて左右の駆動力配分と7つのドライブモードで、路面に合わせた扱いやすさを狙います。
- 4ATタイヤと足まわり
砂利や轍への余裕を増やす一方、舗装路の音、操舵の重さ、燃費、車重の影響を受けます。
- 5日本の道路へ置き換える
狭い駐車場、雨、雪、立体駐車場、整備部品の条件は、日本仕様の実車と販売店で確認します。
評価の根拠は公式の出力、トルク、車重、ギア比、AWD、タイヤ、サスペンション。乗り心地や変速ショックは試乗が必要です。
舗装路では車重とタイヤをどう見るか
280hpのV6、10速AT、約2.1tの車体を組み合わせます。直線の合流や登坂で、力不足を感じにくい方向です。10速ATは1速5.246から10速0.517まで比が広く、発進時は低いギアを使います。高速巡航では回転数を抑える設計です。最高出力は6,100rpm、最大トルクは5,000rpmで発生します。追い越しでは、ATのキックダウンやパドル操作が重要になります。
一方、TrailSport系はオールテレーンタイヤとオフロード向けサスペンションを備えます。RTL系より車重も増えます。段差を受け止める安心感を取りやすい反面、舗装路の静粛性、操舵の軽さ、燃費は変わり得ます。市街地中心ならRTL系。舗装路でも道具を積んで遠出するならTrailSport系が候補です。
国内で同じHonda SUVを比較するなら、CR-V e:HEV RSとBLACK EDITIONの装備差も参考になります。PassportはV6、AWD、TrailSportの足まわりを軸にした車です。毎日の舗装路で、どの装備を優先するかを考える比較対象になります。
この評価は試乗記ではありません。出力だけで「速い」と決めず、車重、ギア比、タイヤ、サスペンションを合わせた諸元からの見立てです。
未舗装路ではトルク制御と足の動きが効く
未舗装路では、258lb-ft(約350Nm)の最大トルクそのものより、力を伝える速度と車輪が重要です。i-VTM4 AWDとTrail Torque Logicが、その制御を支えます。7種類のドライブモード(Normal、Econ、Sport、Snow、Tow、Trail、Sand)も用意されます。
25.4度のアプローチ角、25.3度のデパーチャー角、約244mmの最低地上高、ATタイヤがそろいます。砂利道や深い轍、キャンプ場の段差で、RTL系より余裕を取りやすい構成です。サスペンションのストロークと接地を保てれば、急にアクセルを開けずに進めます。ただし、タイヤのグリップだけでは泥や雪を走り切れません。路面の傾斜、空気圧、速度、視界、技量が結果を左右します。
全幅約2,017mmは、日本の駐車場や狭い生活道路で無視できません。米国サイズのSUVを日本で使う視点は、タンドラ/ハイランダーの寸法と安全装備の確認記事でも扱っています。スペック表の数字を、車庫幅、右左折、乗降スペースへ置き換えて考える必要があります。
試乗前提ではない評価の限界
公式諸元から予測できるのは、寸法、数値、装備の方向性までです。乗り心地、ロードノイズ、ブレーキの踏み始め、ATの変速ショックは実車で確認します。TrailWatchの見え方も試乗が必要です。北米で評価された装備を、日本の狭い道、雨、雪、立体駐車場へそのまま当てはめないことが大切です。
Honda Passport 2027のグレード差と価格差
Honda公式Build & Priceの米国開始MSRP。税、登録、ライセンス、納車費用、為替、日本導入条件は含みません。
北米6グレードの違い

北米の2027年型は、すべて3.5L V6、10速AT、i-VTM4 AWD、5,000lb牽引能力を基本にしています。下表の価格は米国公式コンフィギュレーターの開始MSRPで、税金、登録、ライセンス、納車費用、ディーラー条件を含みません。日本価格ではありません。
| グレード | 米国開始MSRP | 主な違い | 価格差の意味 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| RTL | 45,195ドル | オールシーズンタイヤ、最低地上高8.3in、Google built-in | 基本のV6・AWD・5人乗りを最もシンプルに選ぶ | 舗装路中心で、荷室とAWDを優先する人 |
| RTL Towing | 45,895ドル | 工場装着Class IIIヒッチとハーネス | RTLとの差は700ドル。牽引装備を後付けする手間を減らす | ボートやトレーラーを定期的に牽引する人 |
| TrailSport | 49,995ドル | ATタイヤ、オフロードサス、地上高9.6in、TrailWatch、スキッドプレート | RTLとの差は4,800ドル。走破性の中核へ払う差 | 林道、砂利、キャンプ場へ車で入る人 |
| TrailSport Blackout | 51,495ドル | TrailSportの機能に黒ホイール、黒バッジ、黒加飾 | TrailSportとの差は1,500ドル。機能より外観の比重が大きい | 標準の走破装備に外観の統一感も求める人 |
| TrailSport Elite | 53,695ドル | TrailSportに上級シート、Bose、サンシェード、パノラマルーフなど | TrailSportとの差は3,700ドル。長距離の快適性へ払う差 | 走破性と日常の上質さを一台で両立したい人 |
| TrailSport Elite Blackout | 55,195ドル | Eliteの快適装備+黒加飾 | Eliteとの差は1,500ドル。機能より外観の選択 | 装備を落とさず、黒い外装でまとめたい人 |
日本導入が確定しているのは、Honda Japanの発表ではTrailSport Eliteです。北米の6グレードがそのまま日本に並ぶとは限らないため、上表は日本での購入価格や販売構成を示すものではありません。
装備名を使い方へ翻訳する
TrailSportとTrailSport Eliteの差は、エンジン出力や4WD方式の差ではありません。どちらも同じ方向の走破性を持ち、Eliteはそこへシートの温度調整、音響、後席の日差し対策、荷物の出し入れを助ける電動テールゲートなどを重ねます。
つまり、林道に入る頻度が年に数回でも、その移動距離が長く、舗装路を何時間も走るならEliteの装備が生きます。反対に、車内の快適装備よりタイヤ、地上高、カメラ、スキッドプレートの実用性を優先するなら、TrailSportのほうが差額を機能へ振り向けやすい構成です。日本向けグレードが一つだけになるなら、この比較は買うグレードを決める表というより、「自分に必要な装備を確認する視点」として使ってください。
Honda Passport 2027はどっちを選ぶべきか
ATタイヤ、地上高、TrailWatchを使う砂利道、林道、キャンプ場が定期的にある人。
走破性に加え、上級シート、Bose、サンシェード、パノラマルーフを毎日使う人。
全幅2,017mm級、立体駐車場、部品供給、保証、燃料指定を確認してから決める人。
価格差は日本での販売価格差とは異なり、北米公式グレードの開始MSRPと装備差を示します。
TrailSportを選ぶべき人
北米仕様を前提にするなら、TrailSportは走破性に関わる装備を優先したい人に向きます。ATタイヤ、オフロード向けサスペンション、地上高、TrailWatch、スキッドプレート、回収フックが、見た目だけではない差です。雪道や砂利道、キャンプ場へのアクセスなど、舗装路から数百m以上外れることがあるなら、装備を使う機会が生まれます。
ただし、ATタイヤを履いたSUVが雪道で自動的に安全になるわけではありません。冬季は地域の気温や積雪に合うタイヤを選び、速度を落とし、Honda Sensingなど運転支援の限界を理解して運転する必要があります。
TrailSport Eliteを待つべき人
Honda Japanが導入を決めたTrailSport Eliteは、5人分の席と大きな荷室を使いながら、長距離の疲れを減らしたい人に向きます。日本向けで北米仕様と同等の装備になるかは未発表ですが、北米仕様のEliteにはヒーター&ベンチレーション付きフロントシート、Boseプレミアムオーディオ、後席ドアサンシェード、パノラマムーンルーフなどがあります。
Passportは3列SUVではないため、家族が常に6人以上乗るならPilotや国内の3列車が先に候補になります。5人で遠出をし、後席を倒して道具を積み、舗装路と未舗装路を一台でつなぐ使い方なら、Passportの配置が生きます。
読者タイプ別の判断表
| 読者の状況 | 優先する確認先 | 判断の方向 |
|---|---|---|
| 5人で荷物を積み、林道・キャンプ場へ行く | 地上高、ATタイヤ、TrailWatch、全幅 | TrailSport系を優先。日本導入仕様を待つ価値がある |
| 高速道路の長距離が中心で車内の快適性も重視 | シート、音響、後席サンシェード、電動テールゲート | TrailSport Eliteの装備確認を優先 |
| トレーラーを定期的に牽引する | ヒッチ、ハーネス、国内牽引登録、保証 | 日本仕様の牽引可否を販売店へ確認するまで決めない |
| 立体駐車場、狭い路地、機械式駐車場を使う | 全幅2,017mm級、全高、旋回スペース | 日本導入前に実車寸法を確認。慎重にしたほうがよい |
| 6人以上を日常的に乗せる | 3列目の有無、乗車人数 | Passportより3列SUV・ミニバンを優先 |
Passportを選ぶかどうかの中心は、「本格SUVらしい見た目」ではありません。2列5人乗りの荷室、2m級の全幅、ATタイヤ、長距離の快適装備を、自分の生活で使い切れるかです。
日本導入前に販売店で確認したい10項目
- 1日本仕様の寸法
全長・全幅・全高・最低地上高、ドアミラー込みの幅を確認する。
- 2駐車と乗降
自宅、勤務先、立体駐車場へ入り、ドアを開けられるか実車で確かめる。
- 3日本向け装備
Honda SENSING、ナビ、ETC、通信、メーター、TrailWatchの仕様を確認する。
- 4タイヤ・部品・保証
ATタイヤ、冬用タイヤ、灯火・ガラス・ブレーキ部品、点検周期、保証範囲を聞く。
- 5試乗で再現
荒れた舗装、低速旋回、バック駐車、後方視界、停車直前の変速を確認する。
北米で売られていることと、日本で同じ条件で正規整備できることは別です。発売後の正式資料と実車を基準に更新します。
寸法・タイヤ・保証を先に聞く

日本向けの正式発表を待つ間に、販売店へ次の10項目を確認しておくと、北米情報を日本の購入判断へ置き換えやすくなります。
- 日本向けの正式な全長・全幅・全高・最低地上高は何mmか。
- 2,017mm級の全幅はドアミラー込みで何mmになるか。
- 自宅、勤務先、よく使う施設の駐車枠へ実車または同寸法の車が入るか。
- 日本向けのグレード名と、Honda Japanが発表したTrailSport Eliteの装備範囲はどこまでか。
- 275/60R18相当のATタイヤが日本仕様にも採用されるか、冬用タイヤの選択肢は何か。
- タイヤ、ブレーキ、ガラス、灯火類などの補修部品を国内で何日程度で手配できるか。
- Honda SENSING、ナビ、ETC、通信機能、メーター表示が日本仕様でどう変わるか。
- V6エンジンの燃料指定、オイル交換、点検周期、保証範囲は何か。
- TrailWatch、ヒッチ、回収フック、スキッドプレートが日本の法規・保証の対象になるか。
- 納車前に試乗できるか。舗装路だけでなく、段差、狭い駐車場、後方視界を確認できるか。
試乗・整備・部品供給を確認する
試乗では、まず全幅の感覚をつかみます。運転席から見えるボンネットの端、左側の車線位置、右左折時の内輪差、立体駐車場の曲がり角を確認してください。次に、10速ATが市街地で何速まで使うかを見ます。停車直前の変速、アクセルを戻したときの車体の揺れも確認します。
ATタイヤを履くTrailSport系は、路面の粗さをサスペンションで受け止める設計でも、タイヤの音や段差の角の出方は乗員へ伝わります。快適性を重視するなら、短い試乗で「静かか」だけでなく、荒れた舗装、継ぎ目、低速旋回、バック駐車を一通り試すべきです。
「米国で売られているから、日本でも同じように整備できる」とは限りません。車検、灯火類、ナビ、通信、牽引装備、保証、部品在庫は日本導入仕様の条件で確認します。中古車や並行輸入車と、Honda Japanの正規導入車を同じ前提で比べないことも重要です。
購入前チェックリスト
- 駐車枠に入った写真と、運転席から見た左右の余裕を残す。
- タイヤサイズ、冬用タイヤ、スペアタイヤの有無を見積書に記載してもらう。
- 5人乗車時と後席格納時の荷室寸法をメジャーで測る。
- 車両本体以外の登録、納車、用品、保証、メンテナンス条件を分けて確認する。
- 日本向け装備と北米サイトの装備を表にして、未確認欄を残す。
4方式のローンを同じ条件で試算する
残価設定ローンは最終回支払240万円を残し、返却・乗り換え・買い取りなど契約条件で扱いが変わります。所有権や走行距離条件も確認が必要です。試算上のクラウドローン想定との差は、残価設定ローン760,041円、ディーラーローン482,906円、銀行ローン94,793円です。クラウドローンは複数の金融機関から届く銀行ローン候補を比較・マッチングするサービスで、融資元ではありません。審査・適用金利・借入可能額も保証しません。
ここはPassportの日本価格を示す章ではありません。日本価格が未発表のため、4方式の違いを同じ条件で読むための試算です。乗り出し価格600万円、頭金0円、ボーナス払いなし、返済期間60回、残価設定ローンの最終回残価240万円と仮定しました。金利は残価設定ローン4.9%、ディーラーローン4.9%、銀行ローン2.5%、クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定)1.9%です。いずれも記事作成時の契約条件を示すものではありません。実際の審査や商品条件も表しません。
仮定条件と4方式比較表
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン | 4.9%(仮定) | 60回・5年 | 3.0ポイント | 77,572円 | 2,400,000円 | 1,054,298円 | 7,054,298円 | 760,041円高い |
| ディーラーローン | 4.9%(仮定) | 60回・5年 | 3.0ポイント | 112,953円 | 0円 | 777,163円 | 6,777,163円 | 482,906円高い |
| 銀行ローン | 2.5%(仮定) | 60回・5年 | 0.6ポイント | 106,484円 | 0円 | 389,050円 | 6,389,050円 | 94,793円高い |
| クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定) | 1.9%(仮定) | 60回・5年 | 基準 | 104,904円 | 0円 | 294,257円 | 6,294,257円 | 基準 |
残価設定ローンだけは、月々の返済を低く見せるために最終回の残価を隠さないようにしました。上表は最終回に240万円を支払って所有する仮定です。返却・乗り換えを選ぶ場合は、走行距離、車両状態、追加精算、次の契約条件が変わるため、所有の総支払額とは分けて考えます。
差額の読み方と【PR】クラウドローン
同じ600万円、60回、頭金なしという条件なら、1.9%のクラウドローン想定は、銀行ローン2.5%より約9.5万円、ディーラーローン4.9%より約48.3万円、残価設定ローンの所有想定より約76.0万円、総支払額が小さい試算です。ただし、差額は金利差だけでなく、残価、返済期間、手数料、保証料、融資条件でも変わります。残価設定ローンは毎月の金額だけなら低く見えますが、最終回支払を含めると比較結果が変わります。
【PR】 クラウドローンは融資元ではなく、複数の金融機関から届く銀行ローン候補を比較・マッチングするサービスです。候補を比べたい人は、クラウドローンで銀行ローン候補を比較する方法があります。実際の提案内容、審査結果、適用金利、借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、上表の最低金利が必ず適用されるものではありません。
ローンを組むほうが必ず有利、現金購入が必ず正解という話ではありません。Passportの日本価格と維持条件が確定してから、月々の返済、保険、燃料、タイヤ、整備、駐車場まで同じ財布で確認することが大切です。
まとめ
Honda Japanが米国生産車の日本導入を発表。2026年後半から順次発売予定です。
V6、10速AT、AWD、ATタイヤを車重やタイヤの影響と合わせて読む必要があります。
全幅2m級の駐車性、正規整備、部品供給、試乗を確認してから最終判断します。
Passportは、見た目よりも2列5人の荷室、走破性、長距離装備、そして日本の道路・駐車環境へ適合するかで選ぶSUVです。
日本仕様の発表までに決めること
Honda Passport 2027について、現時点で確定しているのは、Honda Japanが米国生産のPassport TrailSport Eliteを日本市場へ導入すると発表したことです。2027年型の北米公式情報では、TrailSport系が約244mmの最低地上高、25度前後のアプローチ/デパーチャー角、ATタイヤ、再設計されたサスペンション、TrailWatchを備えます。

280hpのV6、10速AT、i-VTM4 AWD、約2.1tの車重を組み合わせた性格は、軽快さよりも5人と荷物を乗せて舗装路からキャンプ場や砂利道へ進むための余裕を狙ったものです。日本での使いやすさは、走破性だけでなく、全幅2,017mm級の車体を駐車場や生活道路で扱えるかに大きく左右されます。
次に見るべきは、日本向けの価格や発売日だけではありません。正式な全幅、タイヤ、Honda SENSING、ナビ、保証、整備網、部品供給、牽引装備を確認し、北米仕様の装備表から日本向けに残ったものを見極めることです。日本導入を待つ価値がある人は、5人乗りの荷室と本格的な足回りを一台に求める人。サイズや国内整備の安心を優先する人は、正式仕様を見てから慎重に判断するのがよいでしょう。
次に読むなら
参照した主な情報源
- <a href="https://global.honda/jp/news/2026/4260305b.html" target="_blank" rel="noopener">Honda公式「米国生産乗用車の日本導入を決定」</a>(2026年3月5日。PASSPORT TRAILSPORT ELITEの日本導入決定と参考スペック)
- <a href="https://hondanews.com/en-US/honda-automobiles/releases/honda-passport-reaches-new-heights-2027-passport-trailsport-gets-new-lifted-suspension-tougher-styling-and-more-features" target="_blank" rel="noopener">Honda Newsroom「2027 Passport TrailSport Gets New Lifted Suspension」</a>(2026年9月9日。足回り再設計、地上高、角度、装備の変更)
- <a href="https://www.hondainfocenter.com/2027/Passport/Feature-Guide/Specifications/" target="_blank" rel="noopener">Honda Info Center 2027 Passport Specifications</a>(北米2027年型の主要諸元、寸法、車重、荷室、タイヤ、燃費)
- <a href="https://automobiles.honda.com/tools/build-and-price-trimwalk?modelseries=passport&modelyear=2027" target="_blank" rel="noopener">Honda公式2027 Passport Build & Price</a>(北米6グレードの開始MSRPと主要装備)
- <a href="https://www.hondainfocenter.com/2027/Passport/Feature-Guide/Features-by-Trim/" target="_blank" rel="noopener">Honda Info Center 2027 Passport Features by Trim</a>(グレード別の標準装備)
- <a href="https://www.hondainfocenter.com/2027/Passport/Feature-Guide/Feature-Highlights/" target="_blank" rel="noopener">Honda Info Center 2027 Passport Feature Highlights</a>(2027年型の装備要点)
- <a href="https://automobiles.honda.com/tools/build-and-price-trimwalk?modelseries=Passport&modelyear=2026" target="_blank" rel="noopener">Honda公式2026 Passport Build & Price</a>(2026年型との価格・装備比較用)
