三菱自動車は2026年8月27日、軽ハイトワゴンのeKクロスとeKワゴンを一部改良して発売しました。今回の改良は、リヤシートアラート、衝突被害軽減ブレーキの検知範囲、USB Type-Cなど、毎日の使い勝手と安全確認に関わる内容が中心です。
ただし、全車に共通する改良だけを見ても、自分に合う1台は決まりません。eKワゴンはMとG、eKクロスはG、G Premium、T、T Premiumがあり、それぞれに2WDと4WDがあります。この記事では、公式の主要諸元と装備表をできるだけ実用的にまとめ、価格差を払うと何ができるようになるのかまで読み解きます。
最初に結論
- eKワゴンGが向く人: 街乗り中心で、スマートキーとフルオートエアコンを日常的に使いたい人。
- eKクロスGが向く人: 15インチタイヤ、ヒーター類、力強い外観を求めつつ、NAの燃費を優先したい人。
- eKクロスTが向く人: 坂道、高速合流、複数乗車で64PSターボと低回転モーター補助の余裕がほしい人。
- Premiumが向く人: マイパイロット、電動パーキング、オートホールド、周囲確認装備をよく使う人。
- 慎重にしたほうがいい人: 安全支援を自動運転や事故回避の保証と考えている人。作動条件と限界の確認が必要です。
eKクロスとeKワゴン2026年改良で何が変わったのか
全車にリヤシートアラートを追加
FCMのフロントカメラ画角を広げ、検知範囲を拡大
インパネ中央のUSBをType-AからType-Cへ変更
前後バンパーとテールゲートガーニッシュをボディカラー化
eKクロスは10色、eKワゴンは11色
安全支援には作動条件があります。実車と取扱説明書で確認してください。
今回のeKクロス/eKワゴン2026年改良は、パワートレインを刷新するモデルチェンジではありません。日々触れる装備と、事故を避けるための確認を支える機能が更新の中心です。まずは5つの変更を分けて見ます。

購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
全車に入った安全・利便性の3変更
1つ目はリヤシートアラートです。降車時に後席へ乗員や荷物が残っている可能性を知らせ、確認を促します。これは「後席に人がいると必ず検知する」と保証する機能ではありません。後席ドアを開けたかどうかなど、実車の作動条件を販売店で確認し、最後は目視するのが前提です。
2つ目は、衝突被害軽減ブレーキシステムFCMのフロントカメラ画角拡大です。三菱自動車は検知範囲を広げ、運転支援性能を強化したと説明しています。歩行者や自転車運転者も検知対象ですが、天候、明るさ、相対速度、対象物の動きによって作動できない場合があります。検知範囲が広がったことと、あらゆる衝突を防げることは別です。
3つ目は、インストルメントパネル中央の充電用USBポートがType-AからType-Cへ変わったことです。スマートフォンや携帯機器でType-Cが増えた現在は、変換アダプターを減らせる実用的な変更です。ただし、車両を動かす充電機能ではなく、車内機器用の1ポートです。
筆者は、今回の価値を派手な装備追加ではなく「確認を忘れにくくすること」と「毎日使う接点を古くしないこと」に見ます。小さな子どもや荷物を後席へ載せる家庭ほど、改良内容を実感しやすいでしょう。これは改良内容からの見立てです。※推測です
eKクロスの外観と両車の新色
eKクロスは、フロントバンパー、リヤバンパー、テールゲートガーニッシュをボディ同色に変更しました。黒い樹脂部品の力強さを前面へ出すより、車体全体のまとまりと上質感を狙った変更です。
ボディカラーはeKクロス、eKワゴンともに2トーン3色とモノトーン1色を新設定し、eKクロスは全10色、eKワゴンは全11色になりました。色によって有料額が違うため、車両本体価格だけでなく、希望色を入れた見積もりで比べる必要があります。
外観の好みは数値化できません。ただ、eKクロスを選ぶ理由がアウトドア風の黒いバンパー表現だった人は、改良後の実車を前後から確認したほうがよいでしょう。ボディ同色化で受ける印象は、カタログ写真の光や車体色でも変わります。
eKクロスとeKワゴンはどっちを選ぶべきか
室内長2065mm、室内幅1340mm、室内高1270mmは共通です。
まず、両車は全長3395mm、全幅1475mm、ホイールベース2495mm、室内長2065mmという基本寸法を共有します。違いは「広さ」より、外観、タイヤ、快適装備、ターボの有無、運転支援へどこまで求めるかにあります。
日常の道具ならeKワゴン
eKワゴンは、全高1650mmの2WDで車重840kg、最小回転半径4.5m、155/65R14タイヤです。eKクロスより20〜40kg軽く、最小回転半径も0.3m小さいため、狭い住宅街、スーパーの駐車場、近距離の送迎で扱いやすさを優先しやすい仕様です。
MとGはエンジン、燃費、車体寸法が共通です。Mはキーレスエントリーとマニュアルエアコン、Gはキーレスオペレーションシステムとタッチパネル式フルオートエアコンを装備します。2WDの差額は9万9000円です。毎日キーを鞄から出さず、温度設定も自動にしたいならGが素直な選択です。
一方、MでもFCM、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報・防止支援、標識認識、前後パーキングセンサー、リヤシートアラートなどは標準です。安いグレードだから今回の安全改良が外れるわけではありません。
高速・坂・運転支援まで見るならeKクロス
eKクロスは165/55R15タイヤ、ステアリングヒーター、前席シートヒーター、キーレスオペレーション、フルオートエアコンなどを全グレードへ備えます。G系は52PSのNA、T系は64PSターボに小型モーターを組み合わせます。
Premiumにはマイパイロットの全車速追従ACCと車線維持支援、電動パーキングブレーキ、ブレーキオートホールド、デジタルルームミラー、マルチアラウンドモニターが標準です。高速道路と渋滞、信号待ち、狭い駐車場で支援装備を使う頻度が高い人ほど、14万3000円差を日常へ置き換えやすくなります。
読者タイプ別にまとめると、次のようになります。
| 読者タイプ | 第一候補 | 選ぶ理由 | 慎重に見る点 |
|---|---|---|---|
| 近距離中心で購入時負担を抑えたい | eKワゴンM 2WD | 840kg、4.5m、全車標準安全装備 | マニュアルエアコン、キー操作 |
| 送迎・買い物で快適性もほしい | eKワゴンG 2WD | スマートキー、フルオートエアコン | マイパイロットはない |
| 外観と燃費の均衡を取りたい | eKクロスG 2WD | 15インチ、ヒーター、WLTC 23.2km/L | 高速の追い越し余裕 |
| 高速・坂道をよく使う | eKクロスT 2WD | 64PS、100N・m、モーター補助 | WLTC 21.5km/L |
| 運転支援と駐車支援を重視 | eKクロスG Premium | Premium装備を標準化 | NAで十分か確認 |
| 高速・坂・支援装備を全部求める | eKクロスT Premium | ターボ+Premium装備 | 最高価格帯、燃費 |
| 積雪地や急坂で使う | 各4WD | 発進時の駆動力を4輪へ伝える | 60kg増、燃費、価格差 |
6グレードの違いと価格差の意味
4WDとの差額はeKクロス全車とeKワゴンGが13万2000円、eKワゴンMが14万8500円です。
次に、2026年8月27日時点のメーカー希望小売価格を比べます。eKワゴンは154万3300円から177万4300円、eKクロスは185万6800円から222万5300円です。税金、登録費用、リサイクル料金、有料色、用品は別です。

eKワゴンM/Gの9万9000円差
eKワゴンMとGは、走行性能ではなく操作と快適性で選びます。Gの9万9000円差は、キーレスオペレーション+エンジンスイッチとフルオートエアコンが中心です。Gでは、デジタルルームミラーとマルチアラウンドモニターを組み合わせた先進安全パッケージも選べます。
車を週末だけ使い、キー操作や温度調整を負担に感じないならMで十分です。毎日の送迎や通勤で乗り降りを繰り返すなら、Gの差額は使用回数に対する支払いと考えられます。これは装備差からの見立てです。※推測です
eKクロスG/T/Premiumの差額
eKクロスは、GからTへの9万3500円でターボ、モーター補助、パドルシフトが加わります。GからG Premium、TからT Premiumはいずれも14万3000円差で、マイパイロット、電動パーキング、オートホールド、デジタルミラー、マルチアラウンドモニターを標準化します。
4WD差はeKクロス全グレードで13万2000円です。eKワゴンはGが13万2000円、Mが14万8500円です。4WDは単に雪道用というだけでなく、60kgの重量増、後サスペンション形式、燃費にも影響します。
| 車種・グレード | 2WD価格 | 4WD価格 | パワートレイン | 実用上の主な差 | 差額の意味 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| eKワゴンM | 154万3300円 | 169万1800円 | 52PS NA+CVT | キーレス、手動エアコン | 安全改良を備えた入口 | 近距離中心 |
| eKワゴンG | 164万2300円 | 177万4300円 | 52PS NA+CVT | スマートキー、フルオートエアコン | Mより9万9000円で日常操作を簡略化 | 通勤・送迎 |
| eKクロスG | 185万6800円 | 198万8800円 | 52PS NA+CVT | 15インチ、ヒーター類 | eKワゴンGより21万4500円で外観・装備を拡張 | 街乗りと外観重視 |
| eKクロスG Premium | 199万9800円 | 213万1800円 | 52PS NA+CVT | マイパイロット、電動パーキング、周囲確認 | Gより14万3000円で支援装備を標準化 | 高速・駐車支援重視 |
| eKクロスT | 195万300円 | 208万2300円 | 64PSターボ+モーター+CVT | 100N・m、パドルシフト | Gより9万3500円で加速余裕 | 坂・高速・多人数 |
| eKクロスT Premium | 209万3300円 | 222万5300円 | 64PSターボ+モーター+CVT | ターボとPremium装備を両立 | Tより14万3000円で支援を追加 | 長距離を妥協しない人 |
価格差を装備名だけで見ると、上位グレードが常に魅力的に映ります。しかし、マイパイロットを使う高速道路へほとんど乗らず、駐車場にも余裕があるなら、Premiumの14万3000円は回収する費用ではありません。逆に、毎週高速道路を使い、狭い場所へ駐車する人なら、ACC、オートホールド、周囲確認を1つずつ後付けできない点に価値があります。
実用上できるだけ完全な公式主要諸元
詳しい圧縮比、トレッド、燃料タンク、ブレーキ、各モード燃費まで本文表に掲載しています。
ここでは、公式主要諸元を用途の近い仕様でまとめます。GとG Premium、TとT Premiumは装備差が中心で、同じ駆動方式ならエンジン、寸法、燃費は共通です。eKワゴンMとGも主要諸元は共通です。
寸法・重量・定員
| 項目 | eKワゴンM・G 2WD | eKクロスG系 2WD | eKクロスT系 2WD | 4WDの変更 |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 154万3300〜164万2300円 | 185万6800〜199万9800円 | 195万300〜209万3300円 | 169万1800〜222万5300円 |
| 全長×全幅×全高 | 3395×1475×1650mm | 3395×1475×1650mm | 3395×1475×1650mm | 全高1670mm |
| ルーフレール装着時全高 | 対象記載なし | 1665mm | 1665mm | eKクロスは1685mm |
| ホイールベース | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 同じ |
| トレッド 前/後 | 1300/1290mm | 1300/1290mm | 1300/1290mm | 同じ |
| 最低地上高 | 155mm | 155mm | 155mm | 同じ |
| 室内長×幅×高 | 2065×1340×1270mm | 2065×1340×1270mm | 2065×1340×1270mm | 同じ |
| 車両重量 | 840kg | G 860kg/G Premium 870kg | T 870kg/T Premium 880kg | eKワゴン900kg、G 920kg、T・G Premium 930kg、T Premium 940kg |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 |
| 最小回転半径 | 4.5m | 4.8m | 4.8m | 同じ |
| タイヤ | 155/65R14 | 165/55R15 | 165/55R15 | 同じサイズ |
全車が軽自動車枠の全長・全幅に収まり、2495mmの長いホイールベースと2065mmの室内長も共通です。したがって、eKクロスを選んでも、室内がeKワゴンより数値上広くなるわけではありません。
重量は、eKワゴン2WDの840kgからeKクロスT Premium 4WDの940kgまで100kg開きます。装備、ターボ系のハイブリッドシステム、4WD機構が重なるためです。体感は荷物や乗員でも変わりますが、同じ52PSのNAなら軽いeKワゴンが発進や停止で負担を抑えやすいと考えられます。諸元からの見立てです。※推測です
エンジン・モーター・燃費・足回り
| 項目 | eKワゴンM・G | eKクロスG・G Premium | eKクロスT・T Premium |
|---|---|---|---|
| エンジン | BR06 DOHC 12バルブ3気筒 NA | BR06 DOHC 12バルブ3気筒 NA | BR06 DOHC 12バルブ3気筒ターボ |
| 総排気量 | 0.659L | 0.659L | 0.659L |
| 圧縮比 | 12.0 | 12.0 | 9.2 |
| 最高出力 | 38kW(52PS)/6400rpm | 38kW(52PS)/6400rpm | 47kW(64PS)/5600rpm |
| 最大トルク | 60N・m/3200rpm | 60N・m/3200rpm | 100N・m/2400〜4000rpm |
| 補助モーター | なし | なし | 交流同期、2.0kW(約2.7PS)/1200rpm、40N・m/100rpm |
| 動力用主電池 | なし | なし | リチウムイオン電池 |
| 変速機 | CVT | CVT | CVT+パドルシフト7段相当 |
| CVT Dレンジ | 2.411〜0.404 | 2.411〜0.404 | 2.411〜0.404 |
| パドル時7段比 | 対象外 | 対象外 | 2.411/1.551/1.232/0.974/0.771/0.584/0.410 |
| 後退/最終減速比 | 2.411/6.540 | 2.411/6.540 | 2.411/6.540 |
| 駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
| 使用燃料/タンク | レギュラー/27L | レギュラー/27L | レギュラー/27L |
| WLTC 2WD/4WD | 23.2/21.0km/L | 23.2/21.0km/L | 21.5/19.4km/L |
| 市街地 2WD/4WD | 20.6/19.0km/L | 20.6/19.0km/L | 18.9/17.1km/L |
| 郊外 2WD/4WD | 25.0/22.0km/L | 25.0/22.0km/L | 22.9/20.4km/L |
| 高速道路 2WD/4WD | 23.4/21.3km/L | 23.4/21.3km/L | 21.9/19.9km/L |
| 前サスペンション | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット |
| 後サスペンション | 2WDトーションビーム/4WDトルクアーム3リンク | 同左 | 同左 |
| 前/後ブレーキ | ディスク/ドラム | Gはディスク、G Premiumはベンチレーテッドディスク/後ドラム | ベンチレーテッドディスク/後ドラム |
| タイヤ | 155/65R14 | 165/55R15 | 165/55R15 |
最高出力、最大トルク、重量、変速比、駆動、タイヤ、ブレーキまで並べると、eKクロスT系が単に12PS高いだけではないことが分かります。100N・mを2400〜4000rpmで出すターボと、100rpmで40N・mを出す補助モーターが、低速から中速までのつながりを支えます。
一方、補助モーターの最高出力は2.0kW、約2.7PSです。40N・mだけを見て大排気量車のような加速と捉えるのは適切ではありません。発進直後の応答を整え、ターボが働く領域へつなぐ役割として読むほうが実用に近いでしょう。諸元からの見立てです。※推測です
サイズと重量から見る日常の使いやすさ
- 14.5m・840kgから
14インチと軽さで街中の扱いやすさを優先しやすい。※推測です
- 24.8m・860kgから
15インチと車重増で操舵感や段差の受け方が変わる可能性がある。※推測です
- 3室内2065×1340×1270mm
広さではなく、外観・装備・走りで選び分ける。※推測です
乗り心地は空気圧、タイヤ銘柄、路面でも変わるため、同じ道での試乗が確実です。
4.5mと4.8mの最小回転半径

eKワゴンの最小回転半径は4.5m、eKクロスは4.8mです。差は0.3mですが、袋小路での切り返し、狭い立体駐車場の螺旋路、対向車を避けながら曲がる場面では違いが出ます。
差の一因として、eKワゴンの155/65R14に対し、eKクロスは165/55R15を履きます。eKクロスは接地幅と低扁平化で操舵応答を得やすい一方、段差の角や小回りではeKワゴンの14インチが穏やかに感じられる可能性があります。空気圧、銘柄、路面でも印象は変わるため、これは諸元からの見立てです。※推測です
同じ室内寸法でも60〜100kg差が出る
一方、室内寸法は共通でも、最軽量のeKワゴン2WDと最重量のeKクロスT Premium 4WDでは100kg差があります。成人1人と荷物を追加したほどの差です。NAの出力は両車で共通なので、街中の軽快さを重視するならeKワゴン2WDが有利に働きやすいでしょう。諸元からの見立てです。※推測です
ただし、重いから悪いとは限りません。eKクロスは15インチタイヤ、ヒーター類、上位支援装備を持ち、T系はターボとモーターで駆動力を補います。必要な機能を積んだ結果の重量か、使わない装備まで抱える重量かを分けて判断するのが大切です。
着座位置や荷室の形、後席スライド量は寸法表だけでは決まりません。ベビーカー、買い物かご、折りたたみ車いすなど、実際に載せる物がある人は販売店へ持参し、後席を使った状態で確認してください。
NAとターボの走りを出力・トルク・CVTで読む
- 152PS・60N・m
840〜930kgの車重差で、坂道や多人数時の必要回転が変わりやすい。※推測です
- 264PS・100N・m
2400〜4000rpmの太いトルクと低速モーター補助で合流や登坂に余裕を作りやすい。※推測です
- 32.411〜0.404・7段比
加速と巡航を連続変速でつなぎ、T系は下り坂で段を選びやすい。※推測です
- 415インチ・2WD/4WD
応答、重量、燃費、雪道発進を含めて最終判断する。※推測です
体感は制御、遮音、乗員数、勾配、タイヤ銘柄で変わります。
走行評価の前提
ここからは試乗評価ではなく、公式諸元からの見立てです。アクセル制御、CVTの実際の変速制御、遮音、タイヤ銘柄、乗員数、勾配によって体感は変わります。確認できない制御を確定事実として補いません。
52PSのNAは街中でどう使うか
eKワゴンとeKクロスG系は、38kW(52PS)を6400rpm、60N・mを3200rpmで発生します。CVTは2.411から0.404まで連続的に変速し、最終減速比は6.540です。低速では短い側の比率を使い、速度が上がると回転を抑える方向へ移ります。
例えば、840kgのeKワゴン2WDなら、近距離の発進停止と平坦路で52PSを使い切りやすい組み合わせです。eKクロスG Premium 4WDは930kgなので、同じエンジンでも坂道、合流、4人乗車ではアクセル開度と回転数が増えやすいと考えられます。諸元からの見立てです。※推測です
日常の速度域で必要な加速が得られるかは、最高出力よりトルクと車重、CVTの反応で決まります。試乗では、40〜60km/hの再加速と、エアコンを使った坂道発進を確認すると、自分の利用条件へ近づけられます。
64PSターボと100rpmモーター補助の役割
T系は47kW(64PS)を5600rpm、100N・mを2400〜4000rpmで発生します。NAよりトルクが40N・m大きく、最大トルクを一定の回転幅で保ちます。高速合流や登坂では、最高出力の12PS差より、この中間域の40N・m差が使いやすさへ効くと考えられます。諸元からの見立てです。※推測です
モーターは2.0kW(約2.7PS)と小出力ですが、40N・mを100rpmで発生します。発進直後に補助し、CVTとターボのつながりを滑らかにする方向です。モーターだけで走るハイブリッドではなく、加速を短時間支える仕組みとして理解するのが適切です。
パドルシフトは7段相当の固定比を選べます。長い下り坂でエンジンブレーキを使いたい場面や、登坂前に回転域を保ちたい場面で役立ちます。スポーツ走行だけの装備ではありません。
同じ基本メカニズムを持つ日産デイズのグレード選びも確認したい人は、日産デイズ2026年改良のXとハイウェイスター比較も参考になります。装備名が違っても、NA、ターボ、タイヤ、運転支援を生活条件へ置き換える考え方は共通です。
2WDと4WDは燃費・重量・雪道で選ぶ
4WDは停止距離を短くする装置ではありません。冬用タイヤと速度管理は別に必要です。
60kgと約2km/Lの差

まず、4WDは全グレードで2WDより60kg重くなります。WLTC燃費はNAが23.2km/Lから21.0km/L、ターボが21.5km/Lから19.4km/Lへ下がります。市街地、郊外、高速道路のすべてで差があるため、雪道をほとんど走らない人は2WDの軽さと燃費を活かしやすいでしょう。
後サスペンションも2WDのトーションビーム式から、4WDはトルクアーム式3リンクへ変わります。駆動機構を収めながら後輪を支える構造差であり、名称だけから乗り心地の優劣を断定できません。2WDと4WDを同じ空気圧、同じ道路で試すのが確実です。
13万2000〜14万8500円差が意味するもの
eKクロス全グレードとeKワゴンGの4WD差は13万2000円、eKワゴンMは14万8500円です。これは燃費で回収する装備ではなく、低μ路の発進や登坂で駆動輪を増やすための支払いです。
ただし、4WDでも止まる距離を短くする装置ではありません。冬用タイヤの状態、速度、車間距離が制動を左右します。積雪地なら、4WD差額だけでなく、スタッドレスタイヤ4本、ホイール、保管、交換の見積もりも同時に取ってください。
雪が年に数回だけなら2WD+適切な冬用タイヤ、急坂や除雪前の道を頻繁に走るなら4WDという分け方が現実的です。路面、勾配、運転頻度によるため、これは使い方からの見立てです。※推測です
安全装備とPremiumの違いを実用で読む
FCM、踏み間違い支援、車線逸脱警報・防止支援、標識認識、前後センサーなど
FCMのカメラ画角拡大とリヤシートアラートを追加
マイパイロット、電動パーキング、オートホールド、デジタルミラー、全周囲確認
毎日の渋滞・駐車・停車保持で使うなら価値を感じやすい。※推測です
支援機能は運転の代替ではありません。速度域、天候、対象物などの制限を確認してください。
2026年改良のFCMとリヤシートアラート
eKクロスとeKワゴンは、全グレードに歩行者・自転車運転者検知付きFCM、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報・防止支援、オートマチックハイビーム、ふらつき警報、前方衝突予測警報、標識認識、先行車発進通知、前後パーキングセンサーを装備します。さらに今回、FCMのカメラ画角が広がり、リヤシートアラートも加わりました。
装備の数が多くても、作動条件を知らなければ使い切れません。FCMが歩行者や自転車を検知できる速度域、夜間や雨天の制限、踏み間違い支援の前後方向、警報だけの機能と制動まで行う機能を販売店で分けて確認してください。
安全支援の名称を整理したい人は、サポカー2.0の8つの対象装置と確認項目も読んでおくと、販売店で「付いていますか」だけで終わらず、作動範囲まで質問できます。
マイパイロット、電動パーキング、周囲確認装備
eKクロスのG PremiumとT Premiumは、全車速追従ACCと車線維持支援を組み合わせたマイパイロットを標準装備します。高速道路の同一車線でアクセル、ブレーキ、操舵を支援しますが、運転者が周囲を監視し、操作する前提です。
Premiumは電動パーキングブレーキとブレーキオートホールドも標準です。信号待ちや渋滞でブレーキペダルを踏み続ける負担を減らしやすく、マイパイロットと合わせて長距離の疲労を抑える方向に働きます。
デジタルルームミラーとマルチアラウンドモニターは、後席の乗員や荷物で後方視界が遮られる場面、駐車枠の線や低い障害物を確認する場面で使います。eKクロスG/Tでは先進安全パッケージとして選べますが、Premiumは標準です。eKワゴンはGのみ同パッケージを選択できます。
支援機能を過信しないための確認
- カメラやレーダーが汚れた場合の警告表示。
- ACCが停止保持できる条件と、再発進に必要な操作。
- 車線維持支援が作動しにくい線、速度、天候。
- マルチアラウンドモニターで見えない死角。
- リヤシートアラートの判定条件と解除方法。
Premiumの14万3000円は、安全を買えば事故がなくなるという支払いではありません。長距離、渋滞、駐車で支援を使う回数と、操作条件を理解して使えるかに対する差額です。
30秒診断と販売店で確認する10項目
- 1多い
eKクロスT系を残す。※推測です
- 2毎日使う
Premiumを残す。※推測です
- 3不要
eKワゴンを軸にする。※推測です
- 4必要
eKワゴンG以上を選ぶ。※推測です
- 5頻繁
4WDを同条件で試す。※推測です
販売店ではFCM、後席アラート、乗り心地、合流加速、支援装備、見積もり条件を具体的に確認します。
使い方から候補を1つに絞る

次の順番で考えると、6グレードを短時間で絞れます。
- 高速道路を月1回以上、坂道や4人乗車で使うならeKクロスT系を残す。ほぼ街中ならeKワゴンかeKクロスG系。
- マイパイロット、オートホールド、全周囲確認を日常的に使うならPremiumを残す。使わないならGまたはT。
- 外観とヒーター類、15インチが不要ならeKワゴン。必要ならeKクロス。
- スマートキーとフルオートエアコンを毎日使うならeKワゴンG。不要ならM。
- 積雪地の急坂や除雪前の道を頻繁に走るなら4WD。それ以外は2WDを基準に試乗する。
ただし、この診断は販売店へ行く前の候補整理です。最終判断は実車、利用環境、見積もりで変わります。
試乗・見積もりで聞く10項目
- FCMの検知対象、速度域、夜間・雨天の制限は何ですか。
- リヤシートアラートは何を条件に表示され、後席を直接検知しますか。
- eKワゴンGとMの装備差を、現車で操作して確認できますか。
- eKクロスGとTを、同じ坂道と合流路で試乗できますか。
- Premiumのマイパイロット、停止保持、再発進の条件は何ですか。
- 先進安全パッケージの価格と、後付けできない装備は何ですか。
- 2WDと4WDの納期、冬用タイヤ込みの見積もりはどう違いますか。
- 有料色、ナビ、ETC、ドラレコ、メンテナンスを含む総額はいくらですか。
- 残価設定の走行距離、傷、返却、最終回支払いの条件は何ですか。
- 通常ローンと銀行ローンを、同じ頭金、期間、手数料込みで比較できますか。
子ども・高齢者・雪道で追加確認すること
チャイルドシートを使う家庭は、ISOFIX固定後の前席位置、後席ドアの開口、リヤシートアラートの操作を確認します。高齢者が乗るなら、座面高、段差、アシストグリップ、後席からの見通しが重要です。雪道では4WDだけでなく、冬用タイヤ、最低地上高155mm、ワイパーとミラーの凍結対策も見てください。
eKクロスGを4方式で購入するとどう違うか
※推測です。元利均等返済の概算です。クラウドローン想定の総支払額は、残価設定ローンより22万2200円、ディーラーローンより19万9560円、銀行ローンより6万5160円安い試算です。返済期間はすべて60回です。残価設定ローンは最終回に64万1000円を払って所有する前提です。実際の提案・審査・適用金利・借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、最低金利を保証しません。
ここからは車種とグレードを絞った後の資金計画です。月額だけを比べると、最終回へ残価を送る方式が安く見えます。そこでeKクロスG 2WDを、同じ元金、60回、ボーナスなしで比較します。
試算条件を同じにする
- 車種・グレード:eKクロスG 2WD。
- 車両本体価格・借入元金:185万6800円。
- 頭金:0円。
- 返済期間:60回。
- ボーナス払い:なし。
- 諸費用、用品、有料色、税金、保険、保証料、事務手数料:含めない。
- 残価設定:eKクロスG公式支払例の年4.9%、残価64万1000円を使い、最終回に残価を払って所有する前提。
- ディーラーローン:全国一律の通常金利を確認できないため年5.9%の比較仮定。
- 銀行ローン:三菱UFJ銀行が2026年8月1日に公表した変動金利レンジの上限、年3.25%。
- クラウドローン経由:同レンジの下限、年1.925%が比較候補として適用された想定。
総支払額と最終回を分けて見る
以下は元利均等返済の独自試算で、販売店や金融機関の実際の契約額ではありません。端数、初回日割り、保証料、手数料、金利変更で差が出ます。※推測です
| 方式 | 年利 | 返済期間 | クラウドローン想定との金利差 | 月々返済 | 最終回支払・残価 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローン想定との差 | 注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン | 4.90% | 60回 | +2.975ポイント | 2万5505円×60回 | 最終月66万6505円(通常月+残価64万1000円) | 31万4500円 | 217万1300円 | +22万2200円 | 所有する前提の独自試算 ※推測です |
| ディーラーローン | 5.90% | 60回 | +3.975ポイント | 3万5811円×60回 | 0円 | 29万1860円 | 214万8660円 | +19万9560円 | 金利は比較仮定 ※推測です |
| 銀行ローン | 3.25% | 60回 | +1.325ポイント | 3万3571円×60回 | 0円 | 15万7460円 | 201万4260円 | +6万5160円 | 公表レンジ上限の独自試算 ※推測です |
| クラウドローン経由(比較候補の銀行最低金利が適用された想定) | 1.925% | 60回 | 0ポイント | 3万2485円×60回 | 0円 | 9万2300円 | 194万9100円 | 0円 | 最低金利は非保証 ※推測です |
クラウドローン経由の想定を基準にすると、残価設定より22万2200円、ディーラーローン仮定より19万9560円、銀行ローンの公表上限より6万5160円少ない試算です。残価設定は月額を抑えても、最終回に64万1000円を払って所有するため、総額は月額の印象ほど小さくなりません。※推測です
計算は月利を年利÷12、回数を60とする元利均等返済です。残価設定は残価の現在価値を元金から差し引いて月額を計算し、60回目に通常月額と残価を払う形にしています。返却や乗り換えを選ぶ場合は、走行距離、傷、修復歴、追加精算など条件が変わります。
4.9%・5.9%仮定・3.25%・1.925%の出典と限界
残価設定の4.9%と64万1000円は、三菱自動車が2026年8月に掲載したeKクロスG 2WDの公式支払例を参照しました。公式例は頭金50万円、ボーナス併用なので、ここでは比較条件をそろえるため全額借入・ボーナスなしへ計算し直しています。※推測です
ディーラーローンの5.9%は比較用の仮定で、三菱自動車販売会社が提示した金利ではありません。銀行ローンの3.25%と1.925%は、三菱UFJ銀行の2026年8月1日時点の公表レンジです。変動金利であり、審査、借入額、契約時期、優遇条件によって実際の適用金利は変わります。
【PR】 クラウドローンは、複数の金融機関から届く銀行ローン候補の比較・マッチングサービスです。候補を比べたい人は、クラウドローンで銀行ローン候補を比較する方法があります。クラウドローン自体が融資するわけではありません。実際の提案内容、審査結果、適用金利、借入可能額は申込者と金融機関によって異なり、比較表の最低金利が必ず適用されるものではありません。
月額、最終回、総利息、手数料、所有権、繰上返済条件を同じ見積書へそろえてから決めてください。金利だけが低くても、保証料や手数料を足すと順番が変わる場合があります。
よくある質問
小型モーターを持つのはeKクロスT/T Premium
人や荷物の存在を必ず直接検知する機能とは発表されていない
2WDはG系23.2km/L、T系21.5km/L
低μ路での発進・登坂を重視する選択
マイパイロット、停車保持、全周囲確認を使う頻度で判断
装備名が似ていても、警報だけか制動まで行うかを販売店で確認してください。
eKクロスとeKワゴンはハイブリッドですか

eKクロスのTとT Premiumだけが、ターボエンジンに小型モーターとリチウムイオン電池を組み合わせます。一方、eKクロスG系とeKワゴンはNAガソリンです。なお、eKクロスEVは別の電気自動車で、今回のガソリン2車とは価格、重量、走り、給電機能が異なります。eKクロスEV改良モデルと1500W給電の解説で別に確認できます。
リヤシートアラートは子どもや荷物を直接検知しますか
三菱自動車は、後席に乗員や荷物が残っている可能性を知らせ、確認を促す機能と説明しています。人や物の存在を必ず直接検知するとは発表していません。作動条件を取扱説明書と販売店で確認し、降車時は目視してください。
eKクロスGとTはどちらが燃費に有利ですか
2WDのWLTCはG系が23.2km/L、T系が21.5km/Lで、公式値はG系が1.7km/L上です。高速合流、坂道、複数乗車の余裕は100N・mのT系が得やすいと考えられます。後半は諸元からの見立てです。※推測です
Premiumの14万3000円差は払う価値がありますか
高速道路、渋滞、信号待ち、狭い駐車場でマイパイロット、オートホールド、デジタルミラー、マルチアラウンドモニターを繰り返し使うなら価値を感じやすい差です。街乗りが中心で支援をほぼ使わないなら、GまたはTに必要なオプションだけを付ける見積もりも比べてください。
4WDなら雪道で必ず安全ですか
いいえ。4WDは発進や登坂で駆動力を伝えやすくしますが、停止距離を短くする保証はありません。冬用タイヤ、速度、車間距離、路面判断が必要です。
改良前の在庫車を選んでもよいですか
価格条件だけで決めず、リヤシートアラート、USB Type-C、FCMの検知範囲、色、eKクロスの外観が改良前後でどう違うかを現車で確認してください。車台番号と装備表で対象年式を特定し、必要な機能がそろうなら選択肢になります。
筆者の見立てと最終結論
eKクロスG 2WD。外観、ヒーター、NA燃費の釣り合いを取りやすい。※推測です
eKワゴンG 2WD。軽さ、小回り、日常装備を優先しやすい。※推測です
eKクロスT Premium。ターボの余裕と支援装備をまとめて選ぶ。※推測です
同じグレードで2WDと4WDを比較し、冬用タイヤ込みで決める。※推測です
最終候補は、同じ道路、同じ人数、近いタイヤ条件で試乗して確認してください。
最も均衡するのはeKクロスG 2WD
eKクロスG 2WDは、WLTC 23.2km/L、860kg、165/55R15、ステアリング/シートヒーターを持ち、eKクロスらしい外観とNAの燃費を両立します。高速道路の利用が少なく、運転支援を必須にしないなら、6グレードの中で最も均衡を取りやすい仕様だと筆者は見ます。諸元と装備からの見立てです。※推測です
一方、日常の買い物と送迎を優先するなら、eKワゴンG 2WDが合理的です。eKクロスGより21万4500円低く、室内寸法は共通で、4.5mの小回り、840kgの軽さ、スマートキー、フルオートエアコンを備えます。
高速利用ならT Premium、街乗り重視ならeKワゴンG
高速道路、坂道、複数乗車が多く、渋滞支援と駐車支援も使うならeKクロスT Premiumです。64PS、100N・m、低回転モーター補助、パドルシフト、マイパイロット、オートホールドを一体で選べます。最高出力だけでなく、トルク域、車重、CVT、支援装備をまとめて必要かが判断点です。
4WDは積雪地や急坂で使う人に意味があります。雪が少ない地域では、2WDの60kg軽い車体と約2km/L良いWLTCを基準にし、冬用タイヤを含めて考えるほうが用途に合いやすいでしょう。利用環境による見立てです。※推測です
最後は、候補を2台まで絞り、同じ道で試乗してください。NAとターボの再加速、14インチと15インチの段差、Premiumの支援操作、2WDと4WDの見積もりをそろえれば、グレード名ではなく自分の生活で選べます。
次に読むなら
参照した主な情報源
- 三菱自動車 eKクロス/eKワゴン 2026年8月27日改良発表
- 三菱自動車 eKクロス 公式商品ページ
- 三菱自動車 eKワゴン 公式商品ページ
- 三菱自動車 eKクロス デザイン
- 三菱自動車 eKワゴン デザイン
- 三菱自動車 eKクロス 室内・使い勝手
- 三菱自動車 eKワゴン 室内・使い勝手
- 三菱自動車 eKクロス 主要諸元
- 三菱自動車 eKワゴン 主要諸元
- 三菱自動車 eKクロス 主要装備
- 三菱自動車 eKワゴン 主要装備
- 三菱自動車 eKクロス グレード・価格
- 三菱自動車 eKワゴン グレード・価格
- 三菱自動車 eKクロスG 公式支払例
- 三菱UFJ銀行 ローン金利
- クラウドローン 公式サービス概要
(価格、装備、諸元、金利は2026年8月29日に確認)
