ランボルギーニは2026年7月15日、テメラリオ Ad Personamの2台を発表しました。披露の舞台はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードです。一方は、マットグレーとウールを組み合わせた落ち着いた仕立てです。反対に、もう一方は鮮やかなブルーとAlleggeritaを組み合わせた動的な仕立てです。
ただし、この2台を単純に「上級グレードと標準グレード」と見るのは正確ではありません。Ad Personamは、ボディカラーや内装素材などを個別に仕立てるプログラムです。一方、Alleggeritaは軽量化と空力性能を重視するパッケージです。日本向けの独立したグレード名ではなく、同じテメラリオをどの方向へ仕立てるかの違いです。
この記事では、公式発表とデジタルブローシャーを基に、2台と通常仕様の違いを整理します。さらに、未公表の差額をどう判断するかも説明します。920CVと乾燥重量、8速DCT、AWD、タイヤ、ブレーキの結び付きも解説します。
先に結論をまとめると、次の通りです。
最初に結論
- 通常仕様は、まずテメラリオ本来のV8ハイブリッド性能を基準に選びたい人向けです。
- Grigio Crater MattのAd Personam車は、所有時の特別感を重視する人に向きます。特に、Gessatoウールの質感や控えめな配色を好む人向けです。
- Celeste Fedra+Alleggerita車は、動的性能に価値を置く人向けです。特に、軽量化、空力、身体支持性を重視する人に合います。
- 日本向け車両価格、Ad Personamの個別価格、Alleggeritaの差額は公式未公表です。差額は「外観・素材」と「走りに関わる機能装備」を分けた見積書で判断します。
- 慎重にしたほうがいい人は、保管場所をまだ確認できていない人です。また、特殊塗装・素材の補修や消耗品の維持条件が不明な人も該当します。
テメラリオ Ad Personam 2台は何が違うのか
Grigio Artisの対比とGessatoウールで、控えめな外観と室内の質感を重視。
Bianco Phanes、Corsa Tex、Alleggeritaで、鮮明な個性と動的性能を重視。
Ad Personamは個別仕様化プログラム。2台は上下グレードではなく、異なる目的を示す実例です。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
2026年グッドウッドで示された二つの方向性

なお、公式発表の主題は、Ad Personamによってテメラリオを二つの異なる個性へ仕立てられることです。基礎となるパワートレーンは共通で、4.0リッターV8ツインターボと3基のモーターを組み合わせ、システム最高出力は920CVです。違いの中心は、外装色、内装素材、軽量・空力装備の選び方にあります。
1台目は、Grigio Crater Mattを主色に、Grigio Artisのコントラストを加えた仕様です。公式は彫刻的で上品な解釈として紹介しています。派手な差し色よりも、テメラリオの面構成や低いプロポーションを見せる方向です。
2台目は、Celeste FedraのボディにBianco Phanesのアクセントを組み合わせ、マット仕上げのAlleggeritaパッケージを装着しています。公式は、より軽く、表現力の強い解釈として位置付けています。色の違いだけでなく、軽量化と空力を含む機能面まで選択が及んでいる点が重要です。
Grigio Crater Matt車はウールによる端正な仕立て
Grigio Crater Matt車の室内では、黒を基調に銀色の細いストライプを入れたGessato(ジェッサート)ウールが使われています。ドアパネル、後方の壁面、ルーフライナーへ展開され、ランボルギーニの量産車として初めてウールを採用した仕様とされています。
ウールは最高出力を増やす装備ではありません。視覚、触感、室内の印象を変え、車を降りている時間も含めた所有体験に価値を置く選択です。オーダー時は色見本だけでなく、実物サンプルを自然光と室内照明の両方で確認したいところです。
Celeste Fedra車はAlleggeritaによる動的志向
Celeste Fedra車では、Alleggerita仕様に合わせて、ウールではなくDinamicaによるCorsa Texテクニカルファブリックが選ばれています。公式は、軽量化、身体の支持、動的な運転への適合を目的として説明しています。
Alleggeritaは装飾だけの名称ではありません。公式モデルページによると、パッケージと任意のカーボンホイールを組み合わせた構成では25kgを超える軽量化が可能で、ダウンフォースは67%、空力効率は62%向上するとされています。比較条件や装着内容をそろえる必要はありますが、2台目は明確に機能優先の方向です。
日本価格と個別オプション価格は未公表
2026年7月22日時点で、ランボルギーニの日本向け公式ページと今回の公式発表には、テメラリオの日本向け車両価格、Ad Personamの各素材・塗装価格、Alleggeritaパッケージの日本向け価格は掲載されていません。したがって、本記事では海外価格の単純換算や推定額を載せません。
確認すべき数字は、販売店が提示する同一時点・同一条件の項目別見積もりです。ボディカラー、コントラスト塗装、内装素材、Alleggerita、カーボンホイールなどを一行ずつ分けてもらえば、差額が見た目のためか、機能のためかを判断できます。
通常仕様・2台・Alleggeritaの違いを比較
3案は独立グレードではありません。日本向け車両・オプション価格はいずれも販売店で要見積もりです。
3つの仕様案を平易に比較する表
今回の2台は、日本で「グレード」としてカタログ販売される3段階の商品ではありません。比較しやすいよう、通常仕様を含む三つの仕様案として整理します。
| 比較項目 | 通常仕様 | Grigio Ad Personam | Celeste+Alleggerita |
|---|---|---|---|
| 位置付け | テメラリオの基準仕様 | 個別仕立ての実例 | 個別仕立て+軽量・空力パッケージの実例 |
| 外装の方向性 | 標準選択肢から構成 | Grigio Crater Matt+Grigio Artis | Celeste Fedra+Bianco Phanes |
| 内装の特徴 | 選択仕様による | 黒地に銀ストライプのGessatoウール | Corsa Texテクニカルファブリック |
| 軽量・空力装備 | 標準構成 | 公式発表ではAlleggerita装着の記載なし | マット仕上げのAlleggeritaを装着 |
| エンジン/システム出力 | V8 800CV/システム920CV | 同じ | 同じ |
| 日本向け価格 | 公式未公表・要見積もり | 個別価格未公表・要見積もり | 個別価格未公表・要見積もり |
| 価格差の意味 | 基準額を作る | 塗装・素材・個別性への対価を確認 | 塗装・素材に加え、軽量・空力機能への対価を確認 |
| 向く人 | 基礎性能を優先し、選択を絞りたい人 | 落ち着いた外観と室内の工芸性を重視する人 | 動的性能と鮮明な個性を重視する人 |
価格差をどう読むか
公式価格がない段階で「どちらが得か」を決めることはできません。先に通常仕様で必要な装備だけを選び、その見積もりを基準Aとします。次にGrigio車に相当する塗装・素材を足した基準B、Celeste車に相当する塗装・Alleggerita・ホイールを足した基準Cを同じ税・登録条件で作れば、差額の中身が見えます。
Grigio車の差額は、主に個別の色、仕上げ、室内素材という「触れる・眺める価値」と対応します。Celeste+Alleggerita車の差額は、見た目に加え、軽量化や空力という「走らせたときに働く機能」も含みます。月額だけを並べると、この違いが隠れるため、車両とオプションの総額を先に比べます。
「グレード差」ではなく「仕様化の差」と捉える
日本向けに通常仕様、Ad Personam、Alleggeritaという上下関係のある三つのグレードが設定されたわけではありません。通常仕様にもAd Personamの要素を加えられ、Alleggeritaにも好みの色や素材を組み合わせられます。選択肢は一本道ではなく、基礎車両の上に意匠と機能を重ねる構造です。
このため、最初に決めるべきなのは「高い方か安い方か」ではなく、サーキット走行を想定するか、室内の触感を優先するか、外装の補修性をどこまで許容するかです。その答えを先に決めると、見積書で残す項目と外す項目が明確になります。
テメラリオの公式主要諸元をできる限り一覧化
全長4,706mm、全幅1,996mm、乾燥重量1,690kg、前後配分43.4:56.6。
4.0L V8 800CV+3モーター、システム920CV、8速DCT、AWD。
前255/後325幅タイヤ、前410mm/後390mmカーボンセラミックブレーキ。
乾燥重量は日本の登録上の車両重量ではなく、WLTP値は日本WLTC値ではありません。
以下は、2026年版の公式デジタルブローシャーと公式発表で確認できる主要値です。日本向け登録時の車両重量や日本のWLTC値が確認できない項目は、別の数字で代用せず未確認としました。

| 項目 | 公式値・確認状況 |
|---|---|
| 日本向け車両価格 | 公式未公表(販売店で要見積もり) |
| 乗車定員 | 2シーター構成。日本向け型式指定上の記載は未確認 |
| 全長×全幅×全高 | 4,706×1,996×1,201mm(全幅はミラー除く) |
| ミラーを含む全幅 | 2,246mm |
| ホイールベース | 2,658mm |
| 前/後トレッド | 1,722/1,670mm |
| 乾燥重量 | 1,690kg。日本向け登録時の車両重量ではない |
| 前後重量配分 | 43.4:56.6 |
| パワーウェイトレシオ | 1.84kg/CV(公式表記) |
| フレーム/ボディ | フルアルミニウム。公式発表では前世代比でねじり剛性20%超向上 |
| エンジン | 4.0リッターV8ツインターボ、Hot-V配置 |
| 総排気量 | 3,995.2cc |
| ボア×ストローク/圧縮比 | 90×78.5mm/9.3:1 |
| エンジン最高出力 | 800CV(約588kW)/9,000〜9,750rpm |
| エンジン最大トルク | 730Nm/4,000〜7,000rpm |
| システム最高出力 | 920CV/677kW |
| システム最大トルク | 公式主要諸元で総合値を確認できず、未公表 |
| モーター | V8と変速機の間のP1モーター/ジェネレーター1基、前輪用eアクスルに2基 |
| 前輪eアクスル出力 | 合計220kW/3,500rpm(約299PS相当。1kW≒1.36PSで換算) |
| 駆動用バッテリー | 高出力リチウムイオン・パウチセル、容量3.8kWh、センタートンネル配置 |
| 外部充電 | 最大7kW、0%から満充電まで約30分。回生およびV8からの充電にも対応 |
| 変速機 | 8速デュアルクラッチ式AMT |
| 駆動方式 | V8ハイブリッドAWD。前輪は2基のモーターで駆動 |
| 0-100km/h加速 | 2.7秒 |
| 0-200km/h加速 | 7.1秒 |
| 最高速度 | 343km/h |
| 100-0km/h制動距離 | 32m |
| WLTP複合燃料消費 | 10.3〜11.2L/100km。欧州認証値で、日本WLTCではない |
| WLTP複合電力消費 | 4.3〜6.4kWh/100km。装備等で範囲が変わる |
| WLTP CO2排出量 | 252〜272g/km |
| 充電量消費後の燃料消費 | 14.0L/100km(公式WLTP表記) |
| サスペンション | 前後ダブルウィッシュボーン、Lamborghini Magneride |
| ステアリング | 電動パワーステアリング |
| ホイール | 前20×9J ET37/後21×11.5J ET42.5 |
| タイヤ | Bridgestone Potenza Sport、前255/35 ZR20/後325/30 ZR21 |
| 前ブレーキ | 410×38mmカーボンセラミック、10ピストン |
| 後ブレーキ | 390×32mmカーボンセラミック、4ピストン |
| Alleggeritaの主な公式効果 | 任意のカーボンホイールとの組み合わせで25kg超の軽量化、ダウンフォース67%向上、空力効率62%向上 |
寸法・重量・車体
全幅1,996mmはドアミラーを含まない数字で、ミラー込みでは2,246mmです。駐車区画では全幅だけでなく、左右250mmずつ増えるミラー位置と、ドアを開けて乗り降りする余白を確認する必要があります。全高1,201mmは低い一方、全長は4,706mm、ホイールベースは2,658mmあるため、機械式駐車場では幅、高さ、重量、最低地上高、タイヤ外幅を個別に照合します。
乾燥重量1,690kgは、走行に必要な液体や市場ごとの装備を含む登録上の車両重量ではありません。保険や駐車設備の制限を確認するときは、販売店が提示する日本仕様の車検証相当値を使います。43.4:56.6の重量配分は後ろ寄りですが、前輪側には二つのモーターがあり、単純な後輪駆動車とは異なる構成です。
フルアルミニウム構造は、軽量化と剛性を両立する土台です。公式発表は前世代に対してねじり剛性が20%超向上したと説明します。ただし、事故修理や外板交換の方法は一般的な鋼板車と同じとは限らないため、認定修理拠点と部品供給の条件も購入前確認に含めます。
V8・3モーター・電池・駆動系
V8は排気量3,995.2ccで、800CVを9,000〜9,750rpmで発生します。最大トルク730Nmは4,000〜7,000rpmです。エンジン単体の800CVと、モーターを合わせたシステム920CVを混ぜないことが大切です。公式が示す677kWは、1kW≒1.36PSで換算すると約921PSで、丸め方の違いを含め920CV表記と対応します。
3基のモーターは、V8と8速DCTの間にあるP1モーター/ジェネレーター1基と、前輪eアクスルの2基です。前輪eアクスルは合計220kWを発生し、発進時の駆動、前輪左右の制御、回生を担います。公式主要諸元にはシステム全体の最大トルク値が見当たらないため、エンジンの730Nmを車両全体の総合トルクとは表記しません。
容量3.8kWhのバッテリーは、長距離のEV走行距離を競う大型PHEV用ではなく、高出力を素早く出し入れする構成です。センタートンネルへ配置され、最大7kWの外部充電なら空の状態から約30分で満充電と公式説明されています。V8からの充電と前輪の回生も利用できます。
性能・燃費・充電
0-100km/hは2.7秒、0-200km/hは7.1秒、最高速度は343km/hです。いずれも公道で試す数値ではありません。試乗では絶対的な速さより、低速でのアクセルのつながり、変速時の滑らかさ、回生制動から摩擦ブレーキへ移る感触、視界、段差での車高管理を確認する方が日常の判断に役立ちます。
燃費・電費・CO2は欧州WLTPの範囲で、日本WLTCではありません。10.3〜11.2L/100kmは、およそ8.9〜9.7km/Lに相当しますが、測定モードをまたいだ保証値ではありません。充電量消費後は14.0L/100kmとされ、短い認証サイクルで電力を使える状態と、電池を使い切った状態の差も確認できます。
外部充電の最大7kWは、普通充電設備側の出力、車両側の設定、温度、充電残量で実時間が変わります。自宅設備を用意する場合は、電気工事の可否、契約容量、ケーブル取り回し、充電口の位置を納車前に確認します。
足回り・タイヤ・ブレーキ
前後ダブルウィッシュボーンとLamborghini Magnerideを採用し、タイヤは前255/35 ZR20、後325/30 ZR21です。前後で幅もリム径も異なるため、タイヤローテーションで前後を入れ替える一般的な運用はできません。交換時は前後セットの在庫、承認タイヤの指定、製造時期、保管方法を確認します。
カーボンセラミックブレーキは、前410mmに10ピストン、後390mmに4ピストンという構成です。高温域での性能だけでなく、街中の低温時の感触、鳴き、洗車後の扱い、ローターやパッドの交換基準と費用を販売店に確認しておくと、購入後の驚きを減らせます。
国内認証値と公式未公表値の扱い
日本仕様の最終的な装備、登録上の車両重量、乗車定員の型式指定表記、日本WLTC値、騒音認証値、最低地上高、日本向け保証条件は、今回参照した公開資料だけでは確定できません。また、Ad Personamの選択内容によって重量や認証値の範囲が変わる可能性があります。注文書と日本向け諸元表で、納車される個体の値を確認してください。
920CVはどう走りにつながるか
- 1力を作る
高回転V8 800CVと3モーターでシステム920CV。
- 2力をつなぐ
8速DCTが回転域を選び、電動補助が変速の間を支える。
- 3力を配る
AWDと前輪2モーター、後ろ寄り重量配分で四輪へ配分。
- 4路面で使う
前255/後325幅タイヤ、ブレーキ、空力が加速・旋回・減速を受け持つ。
走行感の記述は公式諸元からの見立てです。最終判断は同等装備の実車で確認します。
最高出力だけでは、運転したときの扱いやすさは決まりません。ここからは公式諸元を組み合わせた見立てであり、実車試乗の代わりではありません。
出力とトルク発生帯、電動補助の関係
V8の800CVは9,000rpm以上、730Nmは4,000〜7,000rpmで発生するため、エンジンは高回転まで使うほど本領を示す設定と考えられます。一方、前輪モーターとP1モーターが発進・変速の合間を補えば、低回転から高回転へ力が連続して立ち上がる性格になりやすいでしょう。※推測です
大排気量エンジンのトルクだけで発進させる車と比べると、前輪側の電動駆動を使って路面へ力を分けられるため、直線加速では920CVを利用しやすい構成です。ただし、濡れた路面や低温時は、制御が優秀でもタイヤの摩擦限界を超えられません。タイヤ温度と走行モードによる応答差は試乗で確認すべきです。※推測です
乾燥重量、8速DCT、AWD、重量配分の関係
1,690kgは乾燥重量なので実走行時は重くなりますが、公式の1.84kg/CVという比率は加速余力の大きさを示します。8速DCTがV8を有効な回転域へ保ち、前輪2モーターが駆動を補うことで、変速前後の加速を途切れにくくする狙いがあると考えられます。※推測です
重量配分は後ろ56.6%で、加速時にはさらに後輪へ荷重が移ります。後輪325幅が主な駆動力を受け、前輪255幅と左右独立モーターが進行方向を整えるため、AWDでも前輪が常に車を引っ張る感触ではなく、後ろから押し出す感覚を残す可能性があります。※推測です
一方、車幅と後輪タイヤの太さは、狭い市街地や轍で気を遣う要因です。8速DCTの低速クリープ、最小回転半径、フロントリフトの作動範囲、後方視界が日常の扱いやすさを左右するため、最高出力より優先して確認したい項目です。※推測です
前後異径タイヤ、カーボンセラミックブレーキ、空力の関係
前20インチ・後21インチの異径タイヤは、前輪の操舵応答と後輪の駆動力を分担する構成です。カーボンセラミックブレーキと回生制動を統合し、公式32mの100-0km/h制動距離を支えます。ただし、ペダルの踏み始めから強い減速までのつながりは数値では分からず、低速と高速の両方で確かめる必要があります。※推測です
Alleggeritaのダウンフォース67%向上と空力効率62%向上は、高速域で車体を安定させる方向に働くと考えられます。公道速度域では空力差より、軽量化、シートや生地の支持性、タイヤ選択の方が体感しやすい可能性があります。※推測です
同じように出力、シャシー装備、価格差を一緒に読む考え方は、メルセデスAMG GT 63 PROの仕様と選び方でも確認できます。テメラリオでも「920CVだから上」ではなく、使う場所に合う装備かで判断します。
数値から分かることと試乗で確かめること
公式値から分かるのは、加速、制動、寸法、構成、認証条件での消費量です。ステアリングの重さ、低速の乗り心地、ブレーキの初期応答、シートの当たり、視界、音量、熱のこもり方は分かりません。試乗車と注文仕様が異なる場合は、タイヤ、シート、Alleggerita、ホイール、走行モードの差を販売店に説明してもらいます。
GessatoウールとCorsa Texの実用差
注文時の素材コードと完成仕様書を保管し、保証と補修方法を販売店へ確認します。
触感と特別感を優先するGessatoウール

Gessatoウールは、黒地に銀の細いストライプを織り込み、スーツ生地を思わせる視覚的な奥行きを作ります。ドア、後壁、ルーフという広い面に使うことで、革やCorsa Texだけの室内とは異なる落ち着きが生まれます。
日常使用では、濃色の繊維にほこりがどう見えるか、毛羽立ちや擦れへの対応、飲み物をこぼしたときの清掃、部分補修が可能かを確認します。公式発表は意匠を説明していますが、長期使用時の清掃手順や交換単価までは示していません。契約前に手入れマニュアルと保証範囲を確認するのが安全です。
ウールは触れる頻度が低いルーフや後壁でも、室内全体の光の反射を柔らかくする可能性があります。短時間の試乗より、屋外とショールームの両方で色と質感を見る方が、所有時の満足を判断しやすいでしょう。※推測です
支持性と軽量化を優先するCorsa Tex
Corsa Texは、Alleggerita車で軽量化と身体支持を目的に選ばれたテクニカルファブリックです。強い横加速度がかかる場面では、表面が滑りにくければ身体を支えるための余計な力を減らし、操舵とペダル操作へ集中しやすくなる可能性があります。※推測です
ただし、「テクニカル素材だから手入れ不要」ではありません。衣服の金具、汗、日焼け止め、デニムの色移り、乗り降り時の擦れは実物サンプルで確認します。交換する場合に座面だけを替えられるのか、シート一式になるのかでも将来費用が変わります。
汚れ、摩耗、補修方法を契約前に確認する
素材の比較では、触感だけでなく、清掃剤の指定、認定施工店、部分補修の可否、同じ生地の供給期間、保証対象外になる使い方を質問します。個別仕様は同じ色・同じロットを後年に用意できるとは限りません。注文時の素材コードと完成仕様書を紙とデータの両方で保管しておくと、補修時の説明が容易になります。
どの仕様を選ぶべきか
通常仕様を基準に、リフト、視界、シート、充電など日常装備を優先。
Grigio系Ad Personamで塗装とGessatoウールの所有体験を優先。
Alleggeritaで軽量化、空力、Corsa Texの機能を優先。
迷う場合は通常仕様の見積もりを基準にし、機能装備と意匠装備を一つずつ加えます。
公道中心・意匠重視・動的性能重視の判断表
| 使い方・優先順位 | 第一候補 | 選ぶ理由 | 契約前の注意 |
|---|---|---|---|
| 公道中心で基礎性能を味わう | 通常仕様を基準に必要装備だけ追加 | 920CVのパワートレーンは共通。複雑な選択を減らせる | 日常に必要なリフト、カメラ、シート、充電環境を優先 |
| 落ち着いた外観と室内の特別感 | Grigio系Ad Personam | マットグレーとGessatoウールが所有体験を変える | マット塗装とウールの清掃・補修条件を確認 |
| サーキットも含む動的性能 | Alleggerita | 軽量化、ダウンフォース、空力効率、Corsa Texを機能として選べる | タイヤ、ホイール、車高、ブレーキ消耗品の運用を確認 |
| 目立つ色と機能を両立 | Celeste系Ad Personam+Alleggerita | 鮮明な外観と動的パッケージを一つにできる | 補修用色コード、カーボン部品、差額を項目別に確認 |
| まだ用途を決め切れない | 通常仕様の見積もりから開始 | 基準額を作り、各追加項目の価値を一つずつ判断できる | 仕様確定期限より前に実車・素材見本を確認 |
30秒で確認できる選択診断
次の三つの質問で方向を絞れます。
- 年に複数回、クローズドコースで高速域の空力や制動を使う予定があるか。
- 車を運転していない時間にも、希少な塗装や織物を眺める価値を強く感じるか。
- マット塗装、特殊素材、カーボン部品の補修条件と費用を受け入れられるか。
1が明確に「はい」ならAlleggeritaを見積もる理由があります。2が「はい」で1が「いいえ」なら、Grigio車のような素材中心のAd Personamが合います。どちらもまだ曖昧なら、通常仕様で日常装備を確定させ、後から塗装と素材の候補を重ねる順序が合理的です。
迷ったときに削らない装備と後から変えやすい要素
後から追加しにくいのは、車体の空力部品、内装全体の素材、工場塗装、配線や制御に関わる装備です。比較的変更しやすいのは、保護フィルム、車内の小物、保管用品などです。ただし純正保証への影響があるため、納車後施工は販売店へ事前確認します。
迷ったときは、駐車場所へ入れるためのリフトや視界支援、身体に合うシートなど、「車を安全に使うための条件」を先に残します。見た目の選択を先に満載にして、必要な機能を予算都合で外す順序は避けます。
契約前に販売店で確認したい10項目
- 1 価格
ベース車、Ad Personam、Alleggeritaを項目別に分け、価格改定条件を確認。
- 2 仕様
日本向け諸元、パッケージ構成品、色・素材コード、仕様確定日を確認。
- 3 維持
補修、タイヤ、ブレーキ、充電、保険、駐車条件を確認。
- 4 契約
生産枠、納期、遅延、変更、手付金、キャンセル条件を書面化。
変更のたびに旧版と新版を比べ、不要項目や条件の抜けを確認します。
見積書を機能装備と意匠装備に分ける

契約前には、次の10項目を書面で確認します。
- 日本向けベース車両価格と価格改定条件 — 注文時と納車時のどちらの価格が適用されるか。
- Ad Personamの項目別価格 — 塗装、差し色、ウール、Corsa Tex、ステッチを一括にせず分ける。
- Alleggeritaの構成品 — エアロ、軽量部品、内装、ホイールのどこまでがパッケージに含まれるか。
- 日本仕様の最終諸元 — 登録上の重量、寸法、乗車定員、認証値、最低地上高。
- 仕様確定日 — 色や素材を変更できる最終日と、変更時の納期・費用。
- 塗装・素材の補修 — 色コード、生地コード、部分補修、交換範囲、供給期間、保証。
- タイヤとブレーキ — 承認銘柄、在庫、交換目安、サーキット使用時の保証条件。
- 充電環境 — 最大7kWを使う設備条件、工事、ケーブル、充電口への動線。
- 保険と保管 — 車両保険の引受条件、駐車場の幅・高さ・重量、盗難対策。
- 納期とキャンセル条件 — 生産枠、予定月、遅延時の扱い、手付金の返還条件。
素材補修、タイヤ、ブレーキ、保険、保管条件を確認する
高性能車は、車両本体を買えるかだけでなく、消耗品と保管を継続できるかが重要です。前後異径タイヤは4本同時に入手できるか、カーボンセラミックローターはどの状態で交換判定するか、サーキット走行後に必要な点検は何かを確認します。
マット塗装では、研磨で直せない傷や部分塗装時の色合わせが課題になる場合があります。ウールとCorsa Texも、一般的な革内装と同じ補修手順とは限りません。保護施工を行うなら、施工範囲、端部処理、純正保証との関係まで書面で残します。
購入条件や契約時の確認を先に整える考え方は、ポルシェ911 GT3 RSの購入条件を整理した記事も参考になります。ブランドやモデルが違っても、口頭説明だけでなく、適用条件と期限を文書で確認する原則は共通です。
仕様確定日と納期変更条件を書面に残す
Ad Personamでは、決定項目が多いほど「どの時点の仕様が最終か」が重要です。営業担当者とのメール、署名済み仕様書、色・素材コード、見積書の版番号を同じフォルダーに保管します。変更があるたびに旧版と新版の差分を確認し、不要になった項目が請求に残っていないかを見ます。
購入総額と支払い条件を比べる順序
- 1 用途を固定
公道、展示、サーキットの優先順位を決める。
- 2 仕様を固定
機能装備を先に、塗装と素材を後に選ぶ。
- 3 総額を確認
車両、オプション、税費用、保険、設備、消耗品を合計。
- 4 支払条件を比較
頭金、期間、金利、手数料、最終回、繰上返済をそろえる。
将来の売却額を確定した返済原資にせず、無理なく維持できる範囲から仕様を決めます。
車両・オプション・税費用・保険を分ける
比較の順序は、ベース車両、走行に必要な機能装備、外装・内装の意匠装備、税・登録費用、保険、保管・充電設備、初年度の消耗品予備費です。これらを合計した額が購入総額で、車両価格だけではありません。
特にAd PersonamとAlleggeritaを同時に選ぶ場合、外観の差額と機能の差額を混ぜないことが重要です。「この塗装を外すといくら下がるか」「カーボンホイールを標準ホイールにすると軽量化値と総額がどう変わるか」を一項目ずつ確認します。
資金調達は月額だけでなく総支払額と条件で見る
現金、ディーラーローン、銀行系ローンなどを比べる場合は、頭金、期間、金利、手数料、最終回支払額、繰上返済条件、所有権、納車遅延時の扱いを同じ表にそろえます。月々の数字が小さくても、期間や最終回支払いによって総額は変わります。
購入資金を複数の金融機関で比較したい場合は、主要な車両仕様と購入総額を固めた後に、クラウドローンで条件を確認する方法もあります。借入額は承認上限ではなく、無理なく返済できる範囲から決めてください。
提携サービス導線は主要な車両判断を終えた後に置く
先に借りられる額を決めると、必要のないオプションまで予算に合わせて追加しやすくなります。用途、駐車、保険、消耗品、仕様を確定し、最後に不足分の調達方法を比較する順序が安全です。将来の売却額を返済原資として確定扱いしないことも大切です。
よくある質問
限定グレードではなく、色や素材を個別に仕立てるプログラム。
別グレードではなく、軽量化と空力を重視するパッケージ。
V8単体ではなく、800CVのV8と3モーターを合わせたシステム出力。
2026年7月22日時点で公式未公表。項目別の販売店見積もりが必要。
最終仕様・価格・認証値は、日本向け注文書と最新諸元表で確認してください。
Ad Personamは限定車ですか

今回披露された2台は個別に仕立てた実例ですが、Ad Personam自体はランボルギーニの個別仕様化プログラムです。限定台数の独立グレードという意味ではありません。選べる内容や受付条件は市場、生産時期、認証によって変わるため、販売店で確認してください。
Alleggeritaは別グレードですか
公式資料では、軽量化と空力を重視するパッケージとして扱われています。日本向けの上下関係を持つ別グレードと表現するより、テメラリオへ追加する機能パッケージと捉えるのが正確です。
920CVはエンジン単体ですか
いいえ。エンジン単体は800CVで、3基のモーターを組み合わせたシステム最高出力が920CVです。エンジン最大トルクは730Nmですが、これはシステム全体の総合トルクではありません。
日本での価格はいくらですか
2026年7月22日時点で、今回確認した日本向け公式ページと公式発表には車両価格、Ad Personamの個別価格、Alleggeritaの差額が掲載されていません。販売店で、ベース車両と各オプションを分けた見積もりを取得してください。
普段使いならどの仕様ですか
通常仕様を基準に、フロントリフト、視界支援、身体に合うシート、駐車・充電条件へ対応する装備を先に選ぶ方法が分かりやすいです。ウールやAlleggeritaは、その後で所有体験や走行場所に合うかを判断します。公道中心なら必ず通常仕様が快適とは限らず、タイヤ、シート、ホイール、走行モードを含む実車確認が必要です。
出典
- Lamborghini公式: Temerario Ad Personam — sportiness meets Italian tailoring
- Lamborghini公式: Temerario Digital Brochure 2026(英語PDF)
- Lamborghini公式: Temerario Digital Brochure 2026(日本語PDF)
- Lamborghini公式: テメラリオ モデルページ
- Lamborghini公式: Temerario — authentic fuoriclasse
- Lamborghini公式: Lamborghini Day Japan — APAC premiere of Temerario
- Car Watch: テメラリオのAd Personam仕様2台をグッドウッドで披露
※公式資料の数値・公開状況は2026年7月22日に確認しました。仕様や認証値は市場、装備、生産時期で変更される場合があります。契約時は日本向けの注文書と最新諸元表を確認してください。
