フェアレディZ 2026年改良では、NISMOへの6MT追加だけでなく、標準系を含む5グレードの選び方も変わりました。公式諸元と装備差から、購入判断に必要な点を順に確認します。
最初に結論 2026年改良型フェアレディZは、価格を抑える標準車、走行装備のVersion S、快適装備のVersion T、両方を持つVersion ST、専用チューニングのNISMOという順で考えると迷いにくい車です。
向く人 NISMOの6MTを含め、変速操作、足回り、快適装備のどこへ予算を配るかを自分の使い方から決めたい人です。
慎重にしたほうがいい人 全幅1845mm、NISMOは1870mmの2人乗りです。出力だけで決めず、駐車幅、タイヤ代、乗り心地、使う頻度、総支払額まで見てください。
フェアレディZ 2026年改良|最初に結論
405PSを573万7600円から
6MT・19インチ・LSD・強化ブレーキ
9AT・快適シート・BOSE・18インチ
走行装備と快適装備をまとめる
420PS・専用制御・6MTも追加
最高出力だけでなく、変速機、タイヤ、足回り、使い方、総額を一緒に比べます。
購入前に支払い計画を確認
金利、月々の支払い、手元資金の残し方を比べてから、見積もりや商談へ進めます。
5系統の役割
まず、日産は2026年8月27日、フェアレディZ 2026年改良モデルとフェアレディZ NISMOを日本で発売しました。標準系は573万7600円から、NISMOは975万2600円です。今回もっとも大きな話題は、NISMOへ6速マニュアルトランスミッションが加わったこと。ただし、買う側にとって重要なのは「NISMOにMTがある」という一文だけではありません。

次に、選び方は次のように分けると明快です。
- Fairlady Z:405PSの性能をできるだけ低い車両価格で手に入れたい人。18インチで、街乗りの穏やかさやタイヤ費用も意識したい人。
- Version S:6MTが前提で、19インチ前後異サイズタイヤ、機械式LSD、強化ブレーキ、RAYS鍛造ホイールなど走りに直結する装備へ払いたい人。
- Version T:9M-ATxが前提で、18インチのまま、本革・スエード調シートやBOSEなど快適装備を優先したい人。
- Version ST:6MTと9M-ATxから選び、Version Sの走行装備とVersion Tの快適装備を両立したい人。
- NISMO:420PS、520N・m、専用空力、専用シャシー、専用ブレーキ、専用内外装まで含めた完成度を求める人。今回から6MTも選べます。
ただし、標準車でも最高出力は405PSです。公道で使う性能としては十分以上であり、NISMOとの差は15PSだけを買うものではありません。専用のトルク特性、応答制御、タイヤ、ブレーキ、サスペンション、空力、シートまでをひとまとまりとして必要かが判断の中心です。
2026年8月27日の改良で何が変わったか
- 外観雲龍グリーン
S30のグランプリグリーンに着想
- シャシー大径モノチューブ
Version S/STの19インチ車へ採用
- 日常Qi2と安全装備
高速ワイヤレス充電と検知対象を確認
- NISMO6MTを追加
短いシフトと専用応答制御
全車には高横G時の燃料供給を安定させる燃料タンクチャンバーも加わりました。
雲龍グリーンとフロントまわり
標準車には、初代S30型の「グランプリグリーン」を着想源とする新色「雲龍グリーン」が加わりました。日産は耐候性を考慮した顔料を使い、深みのある緑を狙ったと説明しています。フロントは開口部と空気の流れを整え、低く長いノーズの姿を保ちながら、前輪側の揚力低減と冷却を両立する設計です。
デザイン変更は見た目だけではありません。フロント下部の開口、エアガイド、ソナー配置をまとめて調整しているため、空力、冷却、安全装備の成立性を同時に扱った改良と読めます。
19インチ車のダンパー、燃料供給、Qi2
Version SとVersion STの19インチ装着車には、大径モノチューブダンパーが新たに採用されました。日産は、応答性、入力の吸収、安定性、乗り心地の改善を狙ったとしています。18インチの標準車とVersion Tは従来型の足回り構成を維持します。
全車には、高い横Gが続く場面でも燃料供給を安定させる燃料タンクチャンバーが加わりました。室内ではQi2対応の高速ワイヤレス充電器が標準化され、USB-AとUSB-Cを各1口用意します。スポーツカーらしい改良だけでなく、毎日触れる充電環境も更新された点は見落とせません。
安全装備では、インテリジェント エマージェンシーブレーキが車両、歩行者、乗車中の自転車を検知対象とします。装備があることと、あらゆる状況で事故を防げることは別です。作動速度や天候、道路状況などの条件は取扱説明書と販売店で確認してください。
NISMOに6MTを追加
NISMO 6MTは短いシフトストロークを採用し、スロットルと点火を専用に調整しています。走行モードはStandardとSportを用意し、エンジン、VDC、ステアリングの特性を切り替えます。9M-ATxはStandard、Sport、Sport+の3モードで、変速速度と熱容量を高めた従来の強みを引き継ぎます。
前ブレーキには専用の2ピースドリルドローターを採用し、日産によれば1台分で約9kgのばね下重量を減らしています。これは420PSという数字では表せない部分です。ブレーキの熱管理、路面追従、ハンドリングへ効く部品を含めてNISMOの価格差を考える必要があります。
5グレードの価格差と装備差
登録諸費用、税、保険、オプションは別。NISMOは特別塗装色が必須です。
まず価格表を読む
まず、価格はすべて消費税込みの車両本体価格です。登録諸費用、税金、保険、リサイクル料金、販売店装着品、メーカーオプションは別途必要です。NISMOは特別塗装色が必須で、少なくとも4万9500円が加わります。

| グレード | 変速機 | 車両本体価格 | 標準車との差 | 主な意味 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fairlady Z | 6MT/9M-ATx | 573万7600円 | 基準 | 405PS、18インチ、基本装備 | 価格と街乗りの扱いやすさを優先する人 |
| Version S | 6MT | 658万6800円 | +84万9200円 | 19インチRAYS、前後異サイズタイヤ、LSD、強化ブレーキ、走行系装備 | 操作とコーナリングを重視する人 |
| Version T | 9M-ATx | 619万9600円 | +46万2000円 | 本革・スエード調電動シート、ヒーター、BOSEなど | ATと快適性を優先し、18インチを選びたい人 |
| Version ST | 6MT/9M-ATx | 699万9300円 | +126万1700円 | Version Sの走行系とVersion Tの快適系を両立 | 1台で走りと長距離快適性をまとめたい人 |
| NISMO | 6MT/9M-ATx | 975万2600円 | +401万5000円 | 420PS、専用空力・制御・足回り・ブレーキ・内外装 | 価格よりNISMO全体の完成度を優先する人 |
差額の使い道
次に、Version Sの84万9200円差は、単なる外観パッケージではありません。ホイール、タイヤ、LSD、ブレーキ、ダンパーなど、操舵したときの反応や駆動力の使い方に関わる装備へ支払う差額です。一方、Version Tの46万2000円差は、シート、音響、室内の快適性へ重点を置きます。
一方、Version STは標準車より126万1700円高いものの、走行装備と快適装備を別々に足すのではなく、ひとつの完成仕様として選べます。NISMOはVersion STからでも275万3300円高くなります。その差は15PSだけでは説明できず、専用のトルク、空力、ブレーキ、タイヤ、制御、RECAROシート、内外装の総体です。
最後に、価格差を月額だけへ変換すると、残価や最終回支払を見落としやすくなります。まず「何の装備へ払うか」を決め、その後に同じ頭金・期間で総支払額を比較する順番が安全です。
フェアレディZの公式主要諸元を完全実用表で比較
本文では室内寸法、全段ギア比、足回り、ブレーキを含む公式値を掲載しています。
公式諸元表のうち、購入後の使い勝手、走り、維持費に関わる項目を、実用上できるだけ省略せずまとめます。標準車の6MTと9M-ATxで数値が異なる箇所、NISMO固有値も分けました。
寸法・重量・燃費
| 項目 | 標準車 6MT | Version S 6MT | Version ST 6MT | 標準車 9AT | Version T 9AT | Version ST 9AT | NISMO 6MT | NISMO 9AT |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4410×1845×1315mm | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 | 4410×1870×1315mm | 同左 |
| 室内長×幅×高 | 975×1495×1065mm | 同左 | 990×1495×1065mm | 975×1495×1065mm | 990×1495×1065mm | 同左 | 945×1495×1065mm | 同左 |
| ホイールベース | 2550mm | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 | 2550mm | 同左 |
| 前/後トレッド | 1565/1595mm | 1555/1565mm | 同左 | 1565/1595mm | 同左 | 1555/1565mm | 1570/1580mm | 同左 |
| 最低地上高 | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm | 125mm | 125mm |
| 車両重量 | 1570kg | 1580kg | 1590kg | 1600kg | 1620kg | 1620kg | 1640kg | 1670kg |
| 乗車定員 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m |
| WLTC燃費 | 9.5km/L | 9.5km/L | 9.5km/L | 10.2km/L | 10.2km/L | 10.2km/L | 9.0km/L | 9.2km/L |
| 市街地/郊外/高速 | 6.4/9.9/11.6km/L | 同左 | 同左 | 6.6/10.9/12.6km/L | 同左 | 同左 | 6.1/9.3/11.0km/L | 6.0/9.6/11.5km/L |
寸法の読み方:全長4410mmとホイールベース2550mmは全車共通で、2人乗りの低いクーペです。標準系の全幅1845mmに対し、NISMOは専用外装により1870mm。自宅駐車場では車幅だけでなく、ドアを開ける余白と隣車との距離を実測する必要があります。
室内寸法の読み方:室内幅と高さは共通ですが、室内長はシート仕様によって975mm、990mm、NISMOの945mmに分かれます。数値だけで姿勢の合否は決まりません。RECAROを含め、座面、肩まわり、ペダル位置、乗降時の腰の動きを実車で確かめてください。
重量の読み方:同じグレードなら9ATが6MTより重く、Version STは30kg差、NISMOも30kg差です。標準6MTの1570kgからNISMO 9ATの1670kgまでは100kg開きます。加速は出力だけでなく、動かす重量と変速のつながりで変わります。
燃費の読み方:標準系は9ATの10.2km/Lが6MTの9.5km/Lを上回ります。NISMOは6MT 9.0km/L、9AT 9.2km/Lです。いずれもハイオク指定で、市街地値は6.0〜6.6km/L。短距離中心では給油頻度と燃料費を余裕を持って見積もるべきです。
エンジンと燃料
| 項目 | 標準系 | NISMO | 実用上の意味 |
|---|---|---|---|
| エンジン型式・種類 | VR30DDTT・V6 DOHC直噴ツインターボ | 同左 | 3.0L V6ツインターボを共通の土台にする |
| 総排気量 | 2.997L | 2.997L | 税区分や燃料消費を考える基礎 |
| 内径×行程 | 86.0×86.0mm | 同左 | ボアとストロークが同寸法の設計 |
| 圧縮比 | 10.3 | 10.3 | 同じ基本エンジンでも制御と過給で出力を分ける |
| 最高出力 | 298kW(405PS)/6400rpm | 309kW(420PS)/6400rpm | NISMOは15PS高いが、差は出力だけではない |
| 最大トルク | 475N・m/1600〜5600rpm | 520N・m/2000〜5200rpm | 標準系は低い回転から広く、NISMOは45N・m大きい |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 同左 | レギュラーではなくハイオク前提 |
| 燃料タンク | 62L | 62L | 航続と満タン時の支払額を考える基礎 |
出力とトルクの読み方:最高出力は高回転域での伸び、最大トルクは加速に使いやすい力の帯を見る手がかりです。標準系は1600rpmから475N・mを発生し、日常域から厚いトルクを使えます。NISMOは最大値が520N・mへ増える一方、最大トルクの開始は2000rpmです。単純に「NISMOの方が低回転から強い」とは言えません。
燃料の読み方:62Lタンクにハイオクを入れるため、燃料単価が上がる局面では1回の給油負担も大きくなります。スポーツ走行だけでなく、渋滞や近距離利用を含めた実燃費で家計へ織り込む必要があります。
変速比と最終減速比
| 段 | 6MT | 9M-ATx |
|---|---|---|
| 1速 | 3.794 | 5.425 |
| 2速 | 2.324 | 3.263 |
| 3速 | 1.624 | 2.249 |
| 4速 | 1.271 | 1.649 |
| 5速 | 1.000 | 1.221 |
| 6速 | 0.794 | 1.000 |
| 7速 | — | 0.861 |
| 8速 | — | 0.713 |
| 9速 | — | 0.596 |
| 後退 | 3.446 | 4.799 |
| 最終減速比 | 3.538 | 3.133 |
6MTは6段を自分で選び、6速が0.794のオーバードライブです。9M-ATxは1速5.425から9速0.596まで幅広く刻み、低速側の強い減速比と高速巡航側の高いギアを両立します。最終減速比も違うため、各段の数字ひとつでは車輪へ伝わる力を判断できません。
6MTの魅力は、必要な段を自分で準備し、クラッチとアクセルを合わせる過程にあります。9M-ATxは段数を増やしてエンジンの使いやすい回転域を保ちやすく、渋滞や長距離でも操作負担を抑えられます。どちらも同じVR30DDTTを使いますが、運転者が介在する量が違います。
駆動・足回り・ブレーキ・タイヤ
| 項目 | 標準車/Version T | Version S/Version ST | NISMO |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 後輪駆動 | 後輪駆動 | 後輪駆動 |
| ステアリング | ラック&ピニオン | 同左 | 同左・専用設定 |
| 前サスペンション | ダブルウィッシュボーン | 大径モノチューブ採用 | 専用チューニング |
| 後サスペンション | マルチリンク | 大径モノチューブ採用 | 専用チューニング |
| ブレーキ | 前後ベンチレーテッドディスク | 前4ピストン/後2ピストンのアルミ対向キャリパー | 同キャリパー+前2ピースドリルドローター |
| LSD | グレード装備を要確認 | 機械式LSD | 機械式LSD |
| 前タイヤ | 245/45R18 100W XL | 255/40R19 96Y | 255/40R19 100Y XL |
| 後タイヤ | 245/45R18 100W XL | 275/35R19 96Y | 285/35R19 103Y XL |
| ホイール | 18インチ | 19インチRAYS鍛造 | 前19×10J、後19×10.5J RAYS鍛造 |
駆動方式の読み方:全車が後輪駆動です。前輪が主に操舵を担い、後輪が駆動を受け持つ構成は、アクセルで姿勢を作る楽しさにつながります。一方で、濡れた路面や低温時にアクセルを急に開けても安全という意味ではありません。タイヤの状態と電子制御を前提に、余裕ある操作が必要です。
サスペンションの読み方:前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンクという形式は共通です。Version S/STは19インチと大径モノチューブダンパーの組み合わせで、応答と入力吸収の両立を狙います。形式名だけでは乗り心地は決まらず、タイヤの扁平率、空気圧、車重、シートも体感に影響します。
ブレーキの読み方:大径キャリパーや2ピースローターの意味は、1回の強い制動だけではなく、熱が入る使い方での安定性やばね下重量にもあります。街中だけなら価値を使い切らない可能性がありますが、ワインディングやサーキットを想定するなら確認すべき装備です。
タイヤの読み方:18インチ車は前後同サイズで、ローテーションや交換費を考えやすい構成です。19インチ車は後輪を広げて駆動力を受け止めますが、前後入れ替えはできず、銘柄や交換費も慎重に見積もる必要があります。NISMOの後輪285幅はさらに大きく、駐車時の段差や雨天時を含めてタイヤ管理が重要です。
寸法・重量・燃費を日常へ置き換える
ドア開閉とパレットを実測
腰と長いドアの余白を確認
低いノーズと縁石にも注意
短距離と渋滞を家計へ入れる
2人乗りなので、普段の荷物を持ち込んで荷室と乗降を確認します。
駐車と乗降
まず、全長4410mmは極端に長くありませんが、全幅1845mmは一般的な機械式駐車場の条件を超えることがあります。NISMOは1870mmです。車検証上の全幅だけでなく、ミラーを含む実際の通路幅、パレットの縁、タイヤ外側、ドアを開けられる幅を現地で確認してください。

また、全高1315mmは低く、着座位置も低い2人乗りです。乗り降りでは腰を落とし、長いドアを開く余白が要ります。後席はなく、日常の買い物や旅行は荷室の形状と開口部を実車で確かめる必要があります。大人2人の移動が中心でも、バッグ、ゴルフ用品、買い物かごなど普段の荷物を持ち込むと判断が早くなります。
取り回しと燃費
一方、最小回転半径5.2mは、数値だけなら取り回しを過度に恐れる必要はありません。ただし、低いノーズと幅広い車体では、狭い交差点や立体駐車場で前端・ホイール・縁石の位置をつかむまで慎重さが要ります。
さらに、WLTC燃費は9.0〜10.2km/Lで、ハイオク指定です。タンク容量62Lをすべて使う計算は現実的ではありませんが、カタログ値に62Lを掛けた理論上の幅は558〜632kmです。これは給油余力、渋滞、気温、速度、運転方法を含まない単純計算であり、実航続の保証ではありません。※推測です。
出力・トルク・車重・ギア比・後輪駆動から走りを読む
- 1エンジン
405PS/475N・m、NISMOは420PS/520N・m
- 2変速機
6MTの操作か9ATの多段制御か
- 3重量と後輪駆動
1570〜1670kgを後輪で動かす
- 4タイヤと制動
18/19インチ、LSD、ブレーキで受け止める
走行感覚は公式諸元からの見立てです。必ず同じ経路で試乗してください。
走行評価の前提
ここからの走行感覚は試乗評価ではなく、公式諸元と日産の説明を組み合わせた見立てです。路面、タイヤ温度、空気圧、乗員、個体差で体感は変わります。購入前に6MTと9M-ATxを同じ経路で試乗してください。
標準系は405PSを広いトルク帯で使う
標準系は475N・mを1600〜5600rpmで発生します。発進直後から高回転手前まで最大トルクの帯が広く、街中では必要以上に回転を上げずとも前へ出やすく、高速道路では追い越し加速へつなげやすい性格が考えられます。後輪駆動で、標準6MTは1570kg、標準9ATは1600kgです。軽い車ではないものの、低回転からのトルクと多段変速の組み合わせにより、重さを強く意識せず速度が乗る可能性があります。※推測です。
18インチの標準車は245/45R18を前後に履きます。19インチ車よりサイドウォールが厚く、同じ路面なら小さな段差の角を和らげやすい一方、操舵初期の反応はやや穏やかになると考えられます。前後同サイズのため、限界性能より日常の自然なバランスや維持のしやすさを優先する選択です。※推測です。
Version S/STはタイヤだけでなくダンパーとLSDが効く
Version S/STは前255、後275幅の19インチを履き、機械式LSD、強化ブレーキ、大径モノチューブダンパーを組み合わせます。後輪の接地幅とLSDにより、旋回から加速へ移る場面で左右後輪へ駆動力を配りやすくなります。ダンパーは大径化による細かな制御を狙うため、単に硬い足ではなく、入力を受け止めながら姿勢を整える方向が期待できます。※推測です。
ただし、19インチと低い扁平率は路面情報を伝えやすく、タイヤ銘柄や空気圧によっては18インチより直接的に感じる可能性があります。大径ダンパーの改善説明があっても、全員に柔らかく感じられるとは限りません。市街地の荒れた道、高速道路の継ぎ目、低速の駐車操作を含めて試乗するのが現実的です。※推測です。
NISMOは420PSより組み合わせを見る
NISMOは標準系より15PS、45N・m大きい一方、車重は標準6MTより70kg、Version ST 6MTより50kg重い1640kgです。9AT同士でもNISMOはVersion STより50kg重い1670kg。したがって、最高出力の差だけで「大幅に速い」と結論づけるのは適切ではありません。
520N・m、専用のスロットル・点火制御、後輪285幅、専用サスペンション、2ピースフロントローター、空力部品を合わせることで、アクセル操作への応答、姿勢のまとまり、制動の再現性を高める狙いと考えられます。直線の一発加速より、減速・旋回・立ち上がりを繰り返したときに違いが表れやすい構成です。※推測です。
この見方は、最高出力だけで比較しない点で、R35 GT-Rの生産終了を扱った記事にも通じます。名称や数字より、冷却、制動、タイヤ、制御まで含めた全体を確認してください。
6MTと9M-ATxで加速の作り方が違う
6MTは最終減速比3.538で、クラッチと6段を運転者が選びます。NISMO 6MTは短いストロークと専用応答制御により、変速操作そのものを体験の中心へ置きます。標準系にはシンクロレブコントロールが設定され、シフトダウン時の回転合わせを補助します。
9M-ATxは1速5.425、9速0.596という広い変速範囲を持ち、最終減速比は3.133です。発進側で大きな減速比を使い、高速側では低い回転へ移りやすい構成です。素早い変速を任せられるため、同じ道で加速を繰り返すときの再現性や、渋滞時の負担で有利と考えられます。※推測です。
マニュアルとATの選び方をさらに整理したい人は、ポルシェ911 Carrera Sの6MTとPDK比較も参考になります。車種は違いますが、「速さ」だけでなく、介入したい操作と使う場面を分ける考え方は同じです。
18インチと19インチ、LSD・ブレーキ・ダンパーの意味
19インチは応答、18インチは日常性という傾向を、実車と見積もりで確かめます。
| 装備 | 18インチ車での考え方 | 19インチ車での考え方 | 購入前に確かめること |
|---|---|---|---|
| タイヤ | 前後245/45R18、同サイズ | 前255、後275。NISMO後285 | 交換価格、希望銘柄、納期、前後交換不可 |
| ホイール | 日常性と費用を重視 | RAYS鍛造で応答とばね下を意識 | 縁石傷、補修費、盗難対策 |
| LSD | 基本用途を優先 | 駆動力を左右後輪へ配る | 低速旋回時の感触、オイル管理 |
| ブレーキ | 前後ベンチレーテッド | 対向キャリパー、NISMOは2ピース前ローター | パッド・ローター交換費、鳴き、ダスト |
| ダンパー | 従来構成を維持 | S/STは大径モノチューブ、NISMOは専用 | 荒れた市街地と高速継ぎ目の両方で試乗 |

日常性と応答の差
まず、18インチが下位、19インチが上位とだけ考えると、使い方に合わない選択になります。18インチはタイヤの厚みがあり、前後同サイズです。毎日の移動、荒れた路面、交換費を重視する人には合理的です。19インチは操舵に対する反応、後輪の駆動力、制動を重視する構成ですが、消耗品費と路面入力も確認対象になります。
次に、LSDは、カーブ出口で片側後輪だけが空転しやすい状況を抑え、駆動力を使いやすくする部品です。日常の直進だけでは価値を感じにくい一方、旋回と加速が連続する道では意味が出ます。ブレーキも同様で、見た目のキャリパー色だけでなく、熱が続く場面での安定と交換費を含めて考えます。
さらに、Version S/STの大径モノチューブは、19インチ化で増える路面入力をただ硬く受け止めるのではなく、動きを細かく制御する狙いです。それでも乗り心地の好みは数字では決まりません。普段使う速度域と道で、助手席の同乗者も含めて判断してください。
NISMO 6MTと9M-ATxはどちらを選ぶべきか
短いシフトとクラッチ操作を楽しむ
9段変速とSport+で再現性を取る
利用頻度と運転者を確認
発進・再加速・巡航を比べる
MTが常に速い、ATは楽しさが薄いという決め方は避けます。
同価格を使い方で分ける
まず、NISMOは6MTと9M-ATxが同じ975万2600円です。価格差がないからこそ、売却時の人気やカタログ上の速さを先回りして決めるより、自分がどの操作を楽しみ、どの場面で使うかを選ぶべきです。
| 比較軸 | NISMO 6MT | NISMO 9M-ATx |
|---|---|---|
| 車両重量 | 1640kg | 1670kg |
| 走行モード | Standard/Sport | Standard/Sport/Sport+ |
| 操作の中心 | クラッチ、短いシフト、回転合わせ | パドル、9段の自動変速、再現性 |
| 向く道 | 操作を楽しめる一般道・ワインディング | 渋滞、長距離、反復加速を含む幅広い用途 |
| 注意点 | 左足操作、坂道、渋滞、同居家族の運転可否 | 30kg重い、操作参加感の好み |
| 向く人 | 変速操作を所有理由にできる人 | 速さと扱いやすさを同時に求める人 |
一方、6MTは30kg軽く、操作の過程を自分で作れます。短いストロークと専用制御は、信号のない道だけでなく、日常の一回一回の変速にも価値を感じる人向けです。ただし、混雑路でクラッチ操作が負担になる人、複数人が運転する家庭では、購入後の利用頻度まで考える必要があります。
反対に、9M-ATxはSport+を使え、エンジンの力を適切な段へつなぐ作業を車両へ任せられます。420PSを安全な範囲で滑らかに使いやすく、長距離や渋滞にも適応しやすいと考えられます。※推測です。ATだから楽しさが薄い、MTだから常に速いという関係ではありません。
最後に、迷うなら同じ日に両方を試し、発進、低速の右左折、40〜60km/hの再加速、高速巡航を比べてください。シフトフィールだけでなく、帰宅後に「次の休日も乗りたい」と思える方が長く使いやすい選択です。
5グレードの30秒診断と販売店で聞く10問
- 1価格と18インチ
標準車を基準にする
- 2走りか快適か
SとTを役割で分ける
- 3両立が必要か
必要ならVersion ST
- 4専用設計へ払うか
NISMOは全体で判断
納期、乗り出し総額、試乗、消耗品、駐車幅、ローン条件を販売店で確認します。
30秒診断

- 予算を抑え、405PSと18インチを味わいたい:標準車。
- 6MT、LSD、19インチ、強化ブレーキが欲しい:Version S。
- AT、快適シート、BOSE、18インチが欲しい:Version T。
- 走行装備と快適装備を1台にまとめたい:Version ST。
- 専用チューニング、420PS、RECARO、専用デザインまで欲しい:NISMO。
- 家族がATしか運転できない、渋滞が多い:9M-ATxを優先。
- クラッチとシフト操作が購入理由そのもの:6MTを優先。
販売店で聞く10問
- 希望グレードと色の生産枠、納期、注文条件はどうなっていますか。
- NISMOの必須特別塗装を含む乗り出し総額はいくらですか。
- 6MTと9M-ATxを同じ経路で試乗できますか。
- 18インチと19インチで、純正同等タイヤ4本の見積額はいくら違いますか。
- Version S、T、STの標準装備差を最新版の装備表で確認できますか。
- 機械式LSD、ブレーキ、ダンパーの点検・消耗品交換費はいくらですか。
- 自宅駐車場の幅と傾斜で、ノーズやホイールに問題はありませんか。
- エマージェンシーブレーキなど安全装備の作動条件と限界は何ですか。
- 残価設定ローンの返却条件、走行距離、傷、最終回の選択肢は何ですか。
- 金利、保証料、手数料、繰上返済を含む支払総額はいくらですか。
商談では「一番上はどれですか」ではなく、「週5日の街乗り、月1回の長距離、年間走行距離、駐車場幅」という条件を伝えてください。装備の上下ではなく、生活へ合う差として説明を受けやすくなります。
Version STの同一条件で4方式を比較
残価設定ローンは最終回に残価265万4000円を支払って所有する想定です。クラウドローン最低金利想定より、残価設定ローンは104万7489円、ディーラーローンは69万3490円、銀行ローンは14万9951円高い試算です。すべて※推測です。保証料・手数料・端数で実際の見積もりと差が出ます。最低金利は保証されません。
月額が安く見える方法と、最終的な総支払額が少ない方法は同じとは限りません。ここでは同じ車種・グレード・価格・頭金条件として、日産が公開するVersion ST 6MTの例を土台に、ボーナス払いを使わず60回へそろえて比較します。
比較条件
- Version ST 6MTの車両本体価格:699万9300円
- 特別塗装:17万6000円
- 現金販売価格:717万5300円
- 頭金:143万5300円
- 借入元金:574万円
- 返済期間:60回
- ボーナス払い:なし
- 残価設定ローンの最終回残価:265万4000円
4方式の共通条件
ただし、日産公式例は年5.7%、60回、月1000km、最終回残価265万4000円ですが、ボーナス払いを含みます。下表の残価設定は比較条件をそろえるため、同じ金利と残価を使ってボーナスなしの均等払いへ計算し直した独自試算です。※推測です。
| 支払方式 | 金利 | 期間 | 毎月返済額 | 最終回支払額 | 総利息 | 総支払額 | クラウドローンとの差額 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残価設定ローン | 年5.70% | 60回 | 約7万1838円 | 約272万5838円 | 約122万4279円 | 約839万9579円 | 約104万7489円 | 残価265万4000円を最終回へ繰り延べ。返却条件あり ※推測です |
| ディーラーローン | 年5.70% | 60回 | 約11万0171円 | 0円 | 約87万0280円 | 約804万5580円 | 約69万3490円 | 同率の通常ローンと仮定 ※推測です |
| 銀行ローン | 年2.20% | 60回 | 約10万1112円 | 0円 | 約32万6741円 | 約750万2041円 | 約14万9951円 | 三菱UFJ銀行の借入額区分を適用 ※推測です |
| クラウドローン経由 | 年1.20% | 60回 | 約9万8613円 | 0円 | 約17万6791円 | 約735万2091円 | 0円 | 公表下限金利が適用された仮定。保証なし ※推測です |
総支払額は頭金を含みます。残価設定の「毎月返済額」には最終回の残価を含めず、「最終回支払額」は通常月額に残価を足した値です。残価設定の月額が低いのは、265万4000円を最終回へ送っているためで、買い取る前提の総支払額は4方式で最も大きくなります。※推測です。
計算は、通常ローンを月利 r=年利÷12、回数 n=60 とし、毎月返済額を 元金×r×(1+r)^n÷((1+r)^n-1) で求めています。残価設定は、元金から残価の現在価値を差し引いた部分を均等返済する考え方です。端数処理、初回日割り、手数料、保証料で実際の見積もりとは差が出ます。
金利差を読むときの注意
一方、銀行ローンの年2.20%は、三菱UFJ銀行が案内する借入額500万円超〜1000万円以下の通常金利を参照しました。住宅ローン利用者向けなどの優遇条件、審査、使途確認で条件は変わります。ディーラーローンの年5.70%は比較用の仮定であり、日産販売会社が提示する実際の通常ローン金利ではありません。※推測です。
【PR】ローンを比較するときは、車両見積もりを固めてから、年率、保証料、手数料、繰上返済条件を同じ借入額と期間で揃えます。CrowdLoanは融資元ではなく、銀行ローンの比較・マッチングサービスです。条件を一覧で確認したい場合は、CrowdLoanの公式サービスも比較候補にできます。公表金利は年1.2〜9.8%で、下限金利の適用は保証されません。実際の提案、審査、適用金利、借入可能額は申込者と金融機関によって異なります。
4方式のうち最も低い年1.20%が適用された仮定では、年5.70%の残価設定より総支払額が約104万7489円少なくなります。しかし、この差額は最低金利を確約するものではなく、返却を選ぶ残価設定と完済して所有する通常ローンでは最終状態も異なります。審査後の実際の見積書を同じ条件へそろえて再計算してください。※推測です。
よくある質問
6MTも9ATも420PS
走り・快適・両立
ダンパーや空気圧も影響
最終回と返却条件も確認
発売直後でデータ不足
契約残価は中古車市場の売却価格保証ではありません。
フェアレディZ NISMOの6MTと9ATで出力は違いますか

違いません。どちらも最高出力309kW(420PS)/6400rpm、最大トルク520N・m/2000〜5200rpmです。車重は6MTが1640kg、9ATが1670kgで、走行モードと変速の仕組みも異なります。
Version S、T、STの違いを一言で言うと
Sは6MTと走行装備、Tは9M-ATxと快適装備、STは走行装備と快適装備の両立です。STは6MTと9M-ATxの両方から選べます。
NISMOは標準車よりどれくらい高いですか
標準車より401万5000円、Version STより275万3300円高い設定です。NISMOは特別塗装が必須で、少なくとも4万9500円が別途加わります。
18インチと19インチはどちらが快適ですか
一般には扁平率の高い18インチが段差を穏やかに受けやすいと考えられますが、ダンパー、空気圧、タイヤ銘柄、シートも影響します。※推測です。改良型のVersion S/STは大径モノチューブダンパーを採用しているため、実際の道で乗り比べてください。
残価設定ローンなら総額も安くなりますか
必ずしも安くなりません。月額の一部を最終回へ繰り延べる仕組みなので、買い取る場合は最終回支払を含む総額を確認します。返却時の走行距離や車両状態の条件も契約前に確認してください。
リセールが高いのは6MTですか、9ATですか
改良型は発売直後で、信頼できる実流通データが十分ではありません。本記事では将来価格を予測しません。日産の残価設定にある残価は契約条件であり、中古車市場の売却価格保証ではありません。
まとめ|価格差の中身から選ぶ
1845/1870mmとドア余白
18/19インチ、6MT/9AT
タイヤとブレーキを確認
頭金・利息・最終回を含める
必要な装備だけへ予算を配ると、5グレードの違いが明快になります。
結論として、フェアレディZ 2026年改良モデルは、標準車でも405PSと475N・mを持ちます。まず573万7600円の標準車で必要十分かを考え、6MTと走行装備ならVersion S、9M-ATxと快適装備ならVersion T、両立ならVersion STへ進むのが素直です。
NISMOは6MT追加によって選択肢が広がりました。420PSという数字だけでなく、520N・m、専用制御、後285幅タイヤ、2ピースフロントローター、専用サスペンション、空力、RECAROを含む全体へ275万3300円を払えるかが判断になります。
最後は、駐車場を実測し、18インチと19インチ、6MTと9M-ATxを同じ道で試し、タイヤとブレーキの交換費を見積もってください。ローンは月額ではなく、頭金、最終回、利息、手数料を含む総支払額で比べます。そこまでそろえば、グレード名ではなく自分の使い方で選べます。
次に読むなら
参照した主な情報源
- 日産 フェアレディZ 公式商品ページ
- 日産 フェアレディZ 価格・グレード
- 日産 フェアレディZ 主要諸元表 PDF
- 日産 フェアレディZ NISMO 主要諸元表 PDF
- 日産 フェアレディZ パフォーマンス
- 日産 フェアレディZ NISMO パフォーマンス
- 日産 フェアレディZ インテリア
- 日産 フェアレディZ 安全装備
- 日産 バリューアッププラン フェアレディZ支払例
- 三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン金利
- CrowdLoan 公表金利レンジ
- CrowdLoan サービス概要
(価格、装備、諸元、金利は2026年8月28日に確認)
