ミニキャブEV 2026年改良モデルは、2026年9月17日に販売が始まりました。法人・事業者向けの車両運行サポートに対応し、予防安全機能「三菱e-Assist」も強化されています。今回の更新は、コネクティッド機能を使った車両管理と、運転支援機能の拡充が中心です。
仕様を選ぶ軸は、2シーターか4シーターか、急速充電機能が必要かの2つです。4仕様の車両本体価格は254万1,000円から265万1,000円で、座席数または急速充電機能の選択差はそれぞれ5万5,000円。近距離配送や営業に使うなら、運行ルート、充電場所、必要な乗員数と荷物の量を先に整理すると判断しやすくなります。
最初に結論
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– 向く人: 車両データを複数台で管理する法人・事業者は、メーカーオプションの車載通信機(TCU)と、月額サービスの対象条件を確認します。
– 仕様の選び方: 荷物優先なら2シーター、4人で乗る機会があるなら4シーターを基準にし、出先で急速充電する運行かどうかを重ねて選びます。
– 慎重にしたい人: WLTC一充電走行距離は180kmです。実際の走行可能距離は気温、空調、積載、運転方法などで変わるため、日々のルートで充電計画を確かめます。
この記事では、改良で変わった機能、4仕様の違い、積載と充電の実用性を公式資料に沿ってまとめます。車両の動きに関する説明は公表諸元からの見立てであり、試乗した感想ではありません。三菱の軽自動車の安全・装備変更は、eKクロスとeKワゴンの2026年改良比較も参考になります。
ミニキャブEVの2026年改良は運行管理と予防安全が軸
TCU装着車は管理画面とMITSUBISHI CONNECTを利用。
夜間歩行者・自転車の検知や標識認識などに対応。
2/4シーターと急速充電の有無で4仕様から選ぶ。
価格・装備は改良発表と最新の注文書を確認します。
ミニキャブEV 2026年改良の主な変更点
三菱自動車は2026年9月17日、軽商用EV「ミニキャブEV」の改良モデルを発売しました。車載通信機をメーカーオプションに追加し、法人向けの車両運行サポートサービスに対応したことが目立つ変更です。あわせて、夜間の歩行者や自転車を対象とする衝突被害軽減ブレーキなど、予防安全機能も強化されました。三菱自動車の発表では、メーカー希望小売価格を254万1,000円〜265万1,000円(税込)としています。

電動系の基本仕様と見積もり時の確認点
改良後も基本となる電動系は20.0kWhの駆動用バッテリー、後輪駆動、WLTC一充電走行距離180kmです。今回のミニキャブEV 2026年改良では、駆動方式やバッテリー容量を選ぶ構成は追加されていません。見積もり前に見るべきなのは、席数、急速充電機能、運行管理サービスが必要かどうかです。
車両管理に課題がある事業者はTCUの価格・納期・通信条件を確認し、荷物を多く運ぶ人は2シーターの積載量を見ます。乗員を運ぶ必要があるなら4シーターですが、4名乗車時は最大積載量が200kgになります。急速充電機能は4仕様すべてで選べるため、外出先での充電を日常的に予定するかどうかで決めます。
車両運行サポートは法人・事業者の複数台管理に向く
- 車両ミニキャブEV+TCU
2026年9月改良後の車両にメーカーオプションで装着。
- 管理者運行ダッシュボード
位置・稼働状況・走行距離・電力量を集計。
- 運転者MITSUBISHI CONNECT
空調・充電・ドア操作、車両状態、SOSコール。
サービス利用料は月額1,210円(税込)/台。TCU本体価格は別途確認します。
管理者は走行履歴や消費電力量を確認できる
2026年9月改良後のミニキャブEVにメーカーオプションのTCUを装着すると、法人向け「車両運行サポートサービス」を利用できます。管理者向けのダッシュボードでは、車両の位置や稼働状況を一覧で確認し、走行履歴、走行距離、消費電力量などを集計・分析できます。走行距離に加えて消費電力量も把握できるため、車両ごとの運行や充電計画を立てる際の参考になります。
また、走行データは、既存の充電管理システムや運行管理システムへAPI連携する仕組みにも対応すると三菱は説明しています。すでに車両管理の仕組みがある場合は、対応するデータ項目、接続方法、利用開始までに必要な作業を販売店へ確認してください。なお、API連携の具体的な仕様や個別システムとの適合性は、今回の発表資料だけでは分かりません。
ドライバーは車両を遠隔操作できる
ドライバー向けには、コネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」の機能が含まれます。スマートフォンなどからリモートエアコンを操作し、ドアをロック・アンロックできます。タイマー充電を含む充電管理や車両状態の確認、SOSコールにも対応します。
出発前に車内を空調しておける点は、夏・冬の業務開始時に便利な可能性があります。ただし、遠隔操作を使える条件、利用できる通信環境、サービスの細かな仕様は契約前に確認が必要です。SOSコールは事故を防ぐ機能ではなく、トラブル時の連絡手段として理解しましょう。
TCU本体の費用と月額サービスを分けて確認する
サービス利用料は月額1,210円(税込)/台と発表されています。一方、車載通信機はメーカーオプションですが、発表資料に本体の選択価格は掲載されていません。導入費用を計算するときは、TCUの車両注文時価格と月額料金を分け、複数台分の年間費用も確認してください。
月額1,210円は、1台あたり年間14,520円の計算です。たとえば10台で利用すれば、サービス利用料だけで年間145,200円になります。TCU本体価格や契約期間、最低利用台数などは発表資料に記載されていないため、複数台の見積もりでは車両ごとの月額と年間総額を分けて確認しましょう。
また、このサービスは管理画面に情報を集めるだけでなく、走行距離や電力量を配車・充電計画の見直しに使う運用があるかも検討点です。すでに同じ情報を別システムで管理している場合は、機能の重複や連携条件を確かめてから、追加サービスの必要台数と契約を判断できます。
サービス対象は、2026年9月改良以降のミニキャブEVでTCUを装着した車両です。車両をすでに保有している場合に後付けできるか、既存車へ同じサービスを追加できるかは発表資料に示されていません。新車の注文前に対象車台・オプション・納期を販売店へ照会するのが確実です。
e-Assistの追加機能は検知範囲と使い方を確認
検知対象を拡大。作動条件は取扱説明書で確認。
誤発進抑制機能の対象を追加。周囲確認は必要。
標識を認識し、メーター内表示で注意を促す。
運転支援は衝突回避を保証するものではありません。
夜間の歩行者・自転車を検知するFCM
改良後の「三菱e-Assist」では、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)の検知対象が夜間の歩行者や自転車まで拡大しました。夜間に住宅地を走る配送・営業車では、対象となる道路や作動条件を確認しておきたい変更です。ただし、道路環境や対象物、天候などで作動条件は異なり、衝突を必ず避けられる機能ではありません。

誤発進抑制と標識認識は運転者の確認を補う
また、前進時の誤発進抑制機能は、前方の静止した歩行者の検知にも対応しました。駐車場などで前進するときに支援が加わりますが、アクセル操作の前に周囲を確認する基本は変わりません。機能が作動する速度や条件、警告の出方は、取扱説明書と実車で確認してください。
さらに、標識認識システム(TSR)は、一時停止と進入禁止の標識を認識し、メーターパネル内に表示して注意を促します。標識の見落としを補う支援として使い、表示を確認したうえで運転者自身が標識や道路状況を判断します。運転をシステムへ任せるような説明はできません。
また、スマートフォン充電用USBポートも変更され、メーカーオプションは従来のType-A+Type-CからType-C×2になりました。Type-C機器を複数使う事業所には便利な変更ですが、標準装備ではありません。注文書の装備欄で確認してください。
4仕様の違いは座席数と急速充電の組み合わせ
後輪駆動・20.0kWhは共通。リサイクル料金、保険、届出費用などは別です。
4仕様は座席数と急速充電の有無で分かれる
ミニキャブEVの改良後ラインアップは、2シーター/4シーターと、急速充電機能の有無を組み合わせた4仕様です。すべて20.0kWh、2WD(後輪駆動)で、席数や急速充電の選択に応じて仕様が分かれます。
| 仕様 | 乗車定員 | 急速充電 | 車両本体価格(税込) | 直前の仕様との差 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|---|---|
| CD 20.0kWh 2シーター | 2名 | なし | 2,541,000円 | 基準 | 荷物優先、決まった近距離ルート、帰庫後に普通充電 |
| CD 20.0kWh 2シーター 急速充電機能付 | 2名 | あり | 2,596,000円 | +55,000円 | 2名乗車と積載を優先し、外出先でも充電したい |
| CD 20.0kWh 4シーター | 4名 | なし | 2,596,000円 | +55,000円 | 乗員を乗せる機会があり、主に車庫で充電できる |
| CD 20.0kWh 4シーター 急速充電機能付 | 4名 | あり | 2,651,000円 | +55,000円 | 4名乗車と外出先での急速充電を両立したい |
5万5,000円の差は必要な機能に合わせて判断
価格は2026年9月17日発表の税込車両本体価格です。リサイクル料金、保険料、税金、届出費用などは含まれません。急速充電機能の追加と4シーター化は、それぞれ5万5,000円の差です。2シーター急速充電機能付と4シーターは同額なので、乗員数と充電場所を先に決めると比較しやすくなります。
2シーター急速充電機能付と4シーターが同額である点は、選び方で迷いやすい組み合わせです。普段は2人で荷物を積み、外回りで急速充電が必要なら2シーター急速充電機能付が候補になります。一方、3人以上で移動する頻度が高いなら4シーターを基準にし、4人乗車時に荷物が200kg以内に収まるかを確認します。オプションの数ではなく、業務上の必要条件から選ぶと費用と使い勝手を整理できます。
また、すべて後輪駆動で、駆動方式やバッテリー容量の差によって仕様を選ぶ必要はありません。急速充電を使う予定がないなら、その機能に払う費用を抑えられます。外回り中に充電を挟む運用が想定される場合は、近くの充電器の設置場所・出力・営業時間も確認してから決めましょう。
荷室寸法と最大積載量は乗車人数とセットで見る
4名乗車時は最大積載量が200kgです。車検証の記載と運用条件を優先します。
車両寸法・重量・床面高さを確認
ミニキャブEVは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,915mm、ホイールベース2,390mmの軽商用EVです。最小回転半径は4.3m。車両重量は2シーターが1,100kg、4シーターが1,130kgです。荷室床面地上高は675mmと公表されています。

乗員数と荷物を合わせて最大積載量を確認
積載量の読み違いには注意が必要です。2シーターの最大積載量は350kgです。4シーターも2名乗車時は最大350kgですが、4名乗車時は200kgに下がります。乗員と荷物を合わせて、車検証上の最大積載量・車両総重量の範囲に収まるかを、実際の運用人数で確認してください。
一方、4シーターは人を乗せられるぶん、荷室の使い方が2シーターとは異なります。毎日運ぶ箱や工具の外寸を一覧にし、荷室へ置く順番や積み下ろしの動線も考えると、席数だけでは見えない差を確かめられます。車両ページ上の荷室長は、グレードページが1,830mm、主要諸元ページが1,840mmと異なる表示です。わずかな数値差でも、長尺物を運ぶ場合は現車または最新の仕様資料で確認してください。
荷室の寸法だけで車両を決めるのではなく、扉の開口、床面までの高さ、荷物を持ち上げる動作も実車で見ておきたい点です。仕事道具を積んだ状態で後席の乗り降りができるか、4人乗る日に荷物をどこまで減らす必要があるかを販売店で確認すると、納車後の使いにくさを抑えられます。
航続距離180kmと充電時間は運行ルートで確かめる
- 出発前当日の距離と積載を確認
WLTC180kmは試験値。天候、空調、荷物で変わります。
- 運行中必要なら急速充電
60A以上の充電器で80%まで約42分が目安。
- 帰庫後普通充電をつなぐ
AC200V・15Aで約7.5時間が満充電までの目安。
実際の充電時間は気温・電源・充電器・バッテリー温度などで変動します。
WLTC180kmは実走行距離と分けて考える
駆動用バッテリーは20.0kWh、WLTCモードの一充電走行距離は180kmです。交流電力量消費率はWLTCで127Wh/km、市街地102Wh/km、郊外119Wh/km、高速道路142Wh/kmです。これは定められた試験条件での公表値で、毎日の運行で同じ距離を走れるという意味ではありません。
普通充電と急速充電の時間を確認
三菱の取扱説明書では、AC200V普通充電の時間を約7.5時間、急速充電機能付車の急速充電を80%まで約42分と案内しています。普通充電は自宅や事業所に充電設備を用意して夜間に充電する運用に向きます。急速充電は充電器の最大出力が60A以上の場合の目安で、充電器の仕様や電源環境、外気温、バッテリー温度により時間が延びる場合があります。
一日の走行距離が短く、毎晩同じ車庫へ戻り、そこで普通充電できるなら、急速充電機能を使わずに運行できる可能性があります。一方、予定外の訪問先へ寄る、複数の配送先を回る、帰庫時刻が遅れて翌朝までの充電時間が短いといった業務では、急速充電を運行計画に組み込む価値が変わります。まず平日の代表的な一日を地図に起こし、途中で充電する必要があるかを確かめましょう。
ただし、WLTC値と実際の走行距離は分けて考えます。気温が低い日、空調を使う日、積載量が多い日、渋滞や登坂が続く日には消費電力が変化します。安全側の充電残量をどれくらい確保するかは運用条件次第です。実車の試乗や見積もりでは、日常ルートに近い条件で走れるか、充電設備をどこに置けるかを確認してください。
31kW・195N・m・後輪駆動から用途を考える
諸元からの見立てです。試乗感や積載時の性能を示すものではありません。
最高出力・トルク・車両重量を合わせて見る
駆動モーターの最高出力は31kW(42PS)、定格出力は25kW、最大トルクは195N・mです。車両重量は2シーター1,100kg、4シーター1,130kg。最高出力だけで性能を決めず、重量と積載、使用ルートを一緒に見ます。

| 仕様 | 車両重量 | 最高出力 | 参考の出力/重量比 |
|---|---|---|---|
| 2シーター | 1,100kg | 31kW(42PS) | 約28.2kW/t、約38.2PS/t |
| 4シーター | 1,130kg | 31kW(42PS) | 約27.4kW/t、約37.2PS/t |
数値だけで積載時の走りを断定しない
出力/重量比は最高出力を車両重量で割った単純計算です。加速時間、積載時の走り、坂道での速度維持を実測した値ではありません。最大トルクは公表されていますが、発生回転数やトルク曲線はこの仕様ページにありません。そのため、195N・mという数字だけで「出足が強い」「積載時も十分」と結論づけることはできません。
駆動方式は後輪駆動で、最終減速比は7.065。エンジン車の多段変速機ではなく、モーターから固定減速機を介して駆動する構成です。走行中の変速操作はありません。市街地で停発進を繰り返す短距離配送などには、操作が単純なEVの特性が合う可能性がありますが、積載状態の坂道や高速道路の走りは、運転ルートと実車で確かめる必要があります。
タイヤは145/80R12 86/84N LTで、商用車用の荷重条件を含むサイズです。車両重量や積載量、後輪駆動と合わせて読むと、ミニキャブEVの主な検討軸は高出力よりも、運ぶ荷物・走る距離・充電場所になります。最小回転半径4.3mも、狭い敷地や配送先の駐車スペースを確認する材料です。ここまでの走行評価は公表諸元からの見立てで、実走行の保証ではありません。
車両の使い方で必要な機能が変わる例は、T-Connectと5グレードを比べたプロボックスの記事でも整理しています。比較対象はガソリン車ですが、運行管理機能を使うか、標準装備と仕事の動線をどう合わせるかという見方は共通します。
ミニキャブEVはどの仕様を選ぶべきか
一日の実走距離、乗員数、荷物、帰庫後の充電時間で決めます。
乗員数と充電環境から仕様を絞る
4仕様は、乗車人数と充電方法の組み合わせで選びます。駆動方式は全車共通の後輪駆動、バッテリー容量は全車20.0kWhです。仕様間の差は車両の速さではなく、人を何人乗せるか、どの場所で充電するかにあります。
| 選択肢 | 向く人 | 注文前に確認すること |
|---|---|---|
| 2シーター・急速充電なし | 荷物を優先し、毎日決まった距離を走り、帰庫後に普通充電できる | 最大積載量350kgと、荷室に載せる道具の実寸 |
| 2シーター・急速充電機能付 | 荷物を積む仕事で、外出先の急速充電を使うルートがある | 60A以上の充電器の位置、利用時間、待ち時間 |
| 4シーター・急速充電なし | 人員を乗せる機会があり、車庫充電を中心にできる | 4人乗車時の最大積載量200kg、乗員と荷物の配分 |
| 4シーター・急速充電機能付 | 4人乗車と、外出先での急速充電の両方を予定する | 車両総重量、荷物の残量、充電器の経路上の位置 |
仕事の乗員・荷物・充電場所で判断する
2シーターを選ぶべき人は、基本的に運転者と助手席の2人までで使い、荷物の量を優先する人です。乗員が二人以下で済む日が多い場合は、乗車定員より荷室と固定ルートを優先して考えます。
4シーターを選ぶべき人は、同じ車両に複数のスタッフが乗る仕事や、家族・同乗者を乗せる用途がある人です。4人乗る日は積載量が200kgとなるため、積むものが日によって変わる事業者は最大の人数・荷物条件を確認します。
急速充電機能付を選ぶべき人は、帰庫後の普通充電だけで運行計画を満たせず、外出先での急速充電を見込む人です。近くに充電器があるだけでは十分ではありません。出力、利用可能時間、休憩時間との重なり、故障時の代替充電場所を調べます。
慎重にしたほうがいい人は、一日の走行距離が長いのに帰庫後の充電設備がなく、運行途中の充電場所も決められない人です。また、常時4人乗車しながら200kgを超える荷物を積む使い方は仕様上合いません。どちらのケースも、カタログ値だけで決めず、実際の一日を再現して営業担当者と確認します。
導入前に充電・補助金・運行条件を確認する
自家用CEVと事業用の別制度を混同せず、申請時の最新情報を確認します。
補助金は自家用と事業用で制度を分けて確認
自家用車として購入する場合、三菱自動車はミニキャブEVを令和7年度補正予算のCEV補助金対象として案内し、補助額を574,000円としています。これはメーカー発表上の対象額であり、車両本体価格から自動的に差し引かれる値引きではありません。登録・申請要件を満たし、申請が受理される必要があります。

2026年9月18日時点で、次世代自動車振興センターのCEV車両申請ページは「申請受付中」です。9月4日公表の受付終了見込みは2026年12月上旬〜下旬ですが、申請は先着順で、予算額に達すると前倒しで終わります。審査にも3〜4か月程度かかると案内されています。契約前に最新のお知らせ、車両登録時期、申請者と車検証の名義、必要書類を確認してください。
事業用車両は、経産省のCEV補助金で扱う自家用区分と分けて考える必要があります。三菱の改良発表は事業用車両について環境省の別制度を案内していますが、制度・対象・補助額・受付期間は別です。自家用の574,000円を、営業用ナンバーの車両や法人導入にそのまま当てはめないでください。自治体独自の制度も地域・年度で異なります。
さらに、電気工事を含む充電環境も、車両の注文と同時に相談したい項目です。AC200V普通充電には車両だけでなく専用コンセントや配線が必要です。事業所の電源容量、複数台が同時に充電する時間帯、帰庫から翌朝出発までの時間を確認します。急速充電機能を選んでも、実際に使う充電器が運行ルートと休憩時間に合わなければ、業務効率には結び付きません。
見積もり前に販売店へ確認する質問
販売店での確認には、次の質問を使えます。
- 希望する4仕様のうち、納車予定日に選べる仕様と装備はどれか。
- TCUメーカーオプションの本体価格、注文期限、装着後の納期はどうなるか。
- 月額1,210円に含まれる機能と、MITSUBISHI CONNECTの利用条件は何か。
- 管理画面の走行履歴・電力量データは、何台まで、何か月分確認できるか。
- 既存の運行管理・充電管理システムとのAPI連携実績と、別途費用はあるか。
- 4人乗車時に、普段の荷物と合わせて最大積載量200kgに収まるか。
- 急速充電器が使えない場合に、同じルートで代わりに立ち寄れる場所はあるか。
- 日々の走行距離と冬季の空調使用を前提に、帰庫時の残量をどう確保できるか。
- 補助金の申請主体、車両登録条件、提出書類、受付期限、予算状況はどうなっているか。
- 見積もりに車両本体以外の税・届出費用、充電工事、TCU、月額利用料がどう記載されるか。
注文書では標準装備とオプションを分ける
USB Type-C×2や車載通信機はメーカーオプションです。急速充電機能付の仕様も、通常仕様と車両本体価格が異なります。口頭の説明だけでなく、注文書の装備名・金額・対象車両を照合してください。運行サポートの開始日と課金開始月も確認すると、納車直後にサービスが使えない期間や想定外の月額費用を避けやすくなります。
個人の自家用購入を前提に4方式の返済例を比べる
残価設定クレジットは最終回に577,000円を支払って車を所有する想定です。クラウドローン想定との差額は残価設定クレジット255,933円、ディーラーローン245,340円、銀行ローン104,820円で、いずれもクラウドローン想定が安い計算です。頭金60万円込みの総額で、通常ローンは60回・ボーナスなしの概算。審査・適用金利・借入条件は保証されません。※推測です。10月以降の銀行借入は年3.50%へ改定予定です。
比較条件をそろえて返済総額を見る
ここからは車両の使い方を決めた後の補足です。比較対象は同じミニキャブEV CD 20.0kWh 2シーター(急速充電なし)で、車両価格254万1,000円、頭金60万円、借入元金194万1,000円、返済期間60回に統一しています。税金、届出費用、リサイクル料金、充電設備、TCU、月額サービス料、任意保険は含みません。
残価設定クレジットは最終回まで払う前提
次に、三菱の公式残価設定クレジット例は、実質年率4.9%、60回払いです。頭金60万円、所要資金194万1,000円で、通常月の支払いは初回19,693円、その後に月々2万円を48回。これにボーナス加算分7万円を10回、最終回57万7,000円を加えます。公式の分割手数料は31万5,693円、支払総額は285万6,693円です。残価を払わない返却・乗換え等の条件は契約内容で異なるため、ここでは車を所有するために最終回を払う比較として扱います。
通常ローンは金利の前提を分けて読む
ディーラーローンは比較用の仮定
ディーラーローンの正式金利は販売店ごとに異なるため、比較用に年5.9%と仮定しました。販売店が提示した実際の金利ではありません。
銀行ローンは借入月・審査結果で変わる
三菱UFJ銀行は2026年9月、借入額200万円以下の変動金利を年3.25%と掲載しています。今回の借入額194万1,000円は同区分です。銀行ローンの金利は借入月や審査などで決まり、10月1日以降は年3.50%へ改定予定です。
クラウドローンは最低金利を置いた参考ケース
クラウドローンは融資元ではなく、複数の金融機関から届くローン候補を比較・マッチングするサービスです。公式FAQが案内するマイカーローンの金利レンジ1.2〜9.8%のうち、最低値の1.2%が適用された想定を置きました。特定の銀行から1.2%が必ず提案されるという意味ではなく、審査や借入額、金融機関の条件により変わります。
この条件では、クラウドローン想定との差額は残価設定ローンが255,933円、年5.9%のディーラーローン仮定が245,340円、9月の銀行ローン金利で計算した場合が104,820円です。月額だけを見ると残価設定型が低く見えますが、最終回の支払額やボーナス払いを含めた総額で比較してください。銀行ローンを10月以降に借りる場合は、改定後の金利で見積もり直す必要があります。
通常ローンの月額は借入元金に年利を月割りで当てた元利均等60回として計算し、円単位に丸めています。残価設定クレジットだけは三菱の公式支払い例を使用しており、ボーナス併用と最終回支払のため月ごとの形が異なります。条件をそろえた概算ですが、ディーラー金利、銀行金利、最低金利が審査後に適用されることを保証するものではありません。※推測です。
法人・事業用車両は別条件で確認する
なお、三菱UFJ銀行のマイカーローンは事業用・営業用車両には使えず、申込者本人名義の購入など条件があります。この記事の個人向け表を法人・営業用途へ当てはめないでください。実際の見積もりでは、金利、保証料、繰上返済、残価、返却条件、補助金の扱いを申込先へ確認します。
出典・参考情報
- 三菱自動車「ミニキャブ EV」を一部改良(2026年9月17日)
- 三菱自動車 法人向け車両運行サポートサービス(2026年9月17日)
- 三菱自動車 ミニキャブEV グレード・価格・残価設定クレジット例
- 三菱自動車 ミニキャブEV 主要諸元
- 三菱自動車 ミニキャブEV 充電機能
- 三菱自動車 ミニキャブEV 取扱説明書
- 三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン
- クラウドローン 商品FAQ
- 次世代自動車振興センター CEV車両申請ページ
- CEV補助金 車両申請受付の終了見込み(2026年9月4日公表)
